金田歯科医院
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こんにちは!京都市左京区の金田歯科医院です。
「最近、両親が食事中によくむせるようになった……」
「義母が硬いものを避けるようになって、食事が楽しそうじゃないのが気になっている」
「自分の親の歯のことが心配だけど、何から相談すればいいのかわからない」
40代・50代の皆様の中には、高齢のご両親やご家族のお口の変化を日々そばで見守りながら、このような不安を抱えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
「年をとれば噛む力が衰えるのは仕方ない」と思いがちですが、実はそのまま放置してしまうと、食べることや体の健康に大きな影響を及ぼしてしまう可能性があります。
今回は、高齢者に多く見られる「口腔機能低下症」について、どんな症状があるのか、どのように診断・対応するのかを、わかりやすくお話しします。

口腔機能低下症とは、噛む力(咀嚼力)・飲み込む力(嚥下機能)・お口を清潔に保つ機能(口腔衛生)・舌の動き(舌機能)など、お口に関わる複数の機能が複合的に低下した状態のことです。2018年に歯科の保険診療として正式に認められた比較的新しい概念で、特に65歳以上の高齢者に多く見られます。
ポイントは、「虫歯」や「歯周病」のような特定の病気ではなく、あくまでお口全体の機能が落ちている状態を指すという点です。そのため、歯が残っていても、あるいは入れ歯が入っていても、口腔機能低下症になることがあります。
また、口腔機能が低下すると、十分に噛めないことから栄養の偏りが生じ、全身の筋肉量が落ちる「サルコペニア」や、心身の活力が衰える「フレイル(虚弱)」に繋がることも指摘されています。お口の健康は、決してお口だけの問題ではないのです。
口腔機能低下症は、日常のさりげない変化の積み重ねとして現れます。高齢のご家族に以下のような様子が見られたら、一度ご相談ください。
1. むせやすくなった・飲み込みにくそうにしている
食事中や水を飲んだときに咳き込むことが増えた場合、飲み込む力(嚥下機能)が低下しているサインかもしれません。「誤嚥(ごえん)」といって、食べ物や唾液が気道に入り込んでしまう状態が続くと、誤嚥性肺炎を起こすリスクが高まります。高齢者の肺炎の多くは誤嚥が原因とも言われており、特に注意が必要です。
2. 硬いものを食べなくなった・食事に時間がかかる
「最近お肉を嫌がるようになった」「食事のペースが極端に遅くなった」という場合、噛む力そのものが落ちている可能性があります。食べられるものが限られてくると、タンパク質や食物繊維などが不足しやすく、全身の栄養バランスにも影響が出てきます。
3. 口の中がいつも乾いている・口臭が気になる
唾液には、食べ物を消化しやすくする働きや、お口の中を潤して細菌の繁殖を防ぐ「自浄作用」があります。この唾液の分泌量が減ると(口腔乾燥)、お口の中が不衛生になりやすく、虫歯・歯周病が進みやすくなります。
4. 話し方がぼんやりしてきた・滑舌が悪くなった
舌の筋力が落ちると、言葉の発音がはっきりしなくなります。「以前より会話が聞き取りにくい」「本人が話すことを億劫がるようになった」という変化は、社会的な孤立に繋がることもあるため、早めのケアが大切です。
「うちの親、もしかしたら……」と思ったとき、頼りになるのが歯科医院での専門的な検査です。。一般的に口腔機能低下症の診断は、以下のような複数の検査を組み合わせて行います。
●口腔衛生状態の確認
お口の中に舌苔(ぜったい/舌の表面につく汚れ)がどれくらい付着しているかを確認します。舌苔が多いほど、口腔内の細菌量が多く、不衛生な状態であることを示します。
●口腔乾燥の検査
専用のシートを使って、口腔粘膜の湿り具合を数値で測定します。口の中がどれほど乾いているかを客観的に把握できます。
●咬合力(こうごうりょく)の測定
噛む力を測定するフィルムを咬んでいただき、全体の噛む力を数値で確認します。どの部分でうまく噛めていないかを把握する手がかりになります。
●咀嚼機能の評価
専用のグミゼリーを実際に咬んでいただき、どれだけ細かく砕けているかで咀嚼の力と効率を確認します。
●舌口唇運動機能の検査(オーラルディアドコキネシス)
「パ」「タ」「カ」の音を5秒間で何回発音できるかを測定します。舌や唇の動きのなめらかさを確認する、手軽で大切な検査です。1秒間に6回未満の場合、機能低下のサインとされています。
●嚥下機能の確認
問診や質問票を用いて、むせや飲み込みにくさの程度を確認します。必要に応じて専門機関への紹介を行う場合もあります。
これらの検査項目のうち、3項目以上に低下が認められた場合、「口腔機能低下症」と診断されます。
口腔機能低下症は、適切なケアと訓練によって改善が期待できます。大切なのは「機能が落ちたから仕方ない」と諦めるのではなく、今から少しずつ取り戻していくことです。
◆ 自宅でできる「口腔機能トレーニング」
まず、日常のなかで取り入れやすいトレーニングをご紹介します。
パタカラ体操:「パ・タ・カ・ラ」をゆっくりと、口を大きく動かしながら繰り返します。お口周りの筋肉・舌・のどをまんべんなく動かせるので、毎食前に行うと効果的です。
舌の体操:舌を上下左右に目いっぱい動かしたり、口の中で大きく回したりします。舌の筋力アップに効果的で、滑舌改善にも役立ちます。
唾液腺マッサージ:耳の前や顎の下にある唾液腺を、指でやさしくマッサージします。唾液の分泌を促し、お口の乾燥を和らげる効果が期待できます。
◆ 歯科医院での専門的な訓練・治療
セルフケアだけでは対応が難しい場合には、歯科医院での専門的なサポートが有効です。
義歯(入れ歯)の調整:合わない入れ歯を使い続けると、うまく噛めないだけでなく、顎の骨が痩せてしまうこともあります。入れ歯のフィット感が悪い場合は、早めの調整が大切です。
歯の治療と機能回復:虫歯や歯周病で歯を失った場合、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで噛む力を補うことができます。特にインプラントは、自分の歯に最も近い感覚で噛むことができるため、口腔機能の回復という観点からも注目されています。
専門的口腔ケア(PMTC):歯科衛生士によるプロのクリーニングで、セルフケアでは取り切れない歯石やバイオフィルムを徹底除去します。お口の環境を整え、機能回復の土台を作ります。

「最近、親の食事の様子が気になる」「もしかして口腔機能が落ちているのかも」と感じたら、それはとても大切なサインです。
歯科医院は、虫歯や歯周病を治すだけの場所ではありません。お口全体の機能を守り、食べること・話すこと・笑うことへのサポートも担っています。高齢になっても食事を楽しみ、大切な人と会話を楽しむためには、お口の機能を維持することが欠かせません。
京都市左京区の金田歯科医院では、患者様の状態やご希望に合わせて、口腔機能検査から治療・ケアまで、丁寧にサポートしております。また、当院での対応が難しい、あるいはより高度な医療アプローチが最適であると判断した場合には、大学病院などの高度医療機関へ責任を持ってご紹介・連携いたします。
口腔機能低下症は、年齢を重ねると誰にでも起こりうることですが、早期に発見し適切なケアを行うことで、改善・維持が十分期待できます。「むせる」「噛みにくい」「口が乾く」といったサインを見逃さず、歯科医院で一度お口の現状を確認することが、その後の生活の質を守る第一歩になります。
「うちの親、大丈夫かな?」と感じたら、どうぞ気軽にご相談ください。皆様が、これからも美味しく食べ、楽しく会話できるよう、全力でサポートいたします。
ホームページはこちら、Instagramはこちらです。WEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。

数ある歯科医院の中から金田歯科医院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
金田歯科医院、院長の金田直樹です。
当院は1984年から岩倉で開業し、地域の皆様に支えられて、また皆様と一緒に皆様の健康作りをしてきました。
息子夫婦も歯科医師として2020年秋より一緒に働いております。
今後は息子夫婦も一緒に皆様の健康維持とより一層の健康増進に貢献したいと思っております。
家族や自分の大切な方に通っていただきたい歯科医院を目指して、自分ならこんな歯科医院に通いたい、家族や大切な人にぜひ受けて欲しい歯科治療を第一に考えております。
金田歯科医院をよろしくお願い致します。
スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。