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京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。

喫煙とインプラント!喫煙がインプラントに与える影響を詳しく解説!

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

煙草をくわえる口

「喫煙しているとインプラント治療は受けられないの?」「インプラント治療が終わったら喫煙しても大丈夫?」など疑問をおもちの方もいるでしょう。

喫煙は体に悪いというイメージがあるかと思いますが、インプラント治療においてもさまざまなリスクがあります。そのため、喫煙習慣のある方でインプラント治療を検討しているなら、あらかじめ喫煙のリスクについて理解しておきましょう。

そこで今回は、喫煙がインプラントに与える5つの影響を解説します。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

喫煙者でもインプラント治療は受けられる?

インプラント治療

インプラント治療とは失った歯の代わりにインプラント体を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法のことです。

喫煙習慣がある方でもインプラント治療は受けられますが、ヘビースモーカーの方はインプラント治療を断られる場合があります。

また、ヘビースモーカーでない方でも喫煙習慣があるとさまざまなリスクがあるため、インプラント治療前から手術後の一定期間は禁煙するように歯科医師から指示されるケースが多いでしょう。

インプラント治療の成功とインプラントの寿命は、生活習慣や健康状態によって左右されるといっても過言ではありません。

喫煙習慣がある方でもインプラント治療は受けられますが、非喫煙者の方と比べるとさまざまなリスクを伴うため、禁煙するのが望ましいでしょう。

電子タバコや加熱式タバコであれば問題ない?

たくさんの電子タバコや加熱式タバコ

近年では、紙タバコだけでなく電子タバコや加熱式タバコなどの新型タバコを吸う方も多くいらっしゃいます。火を点けて煙を吸う紙タバコよりも、蒸気を吸う新型タバコの方が健康リスクは低いと考える方も多くいらっしゃいますが、健康リスクはどちらもかわりません。

そもそも、電子タバコとは液体を加熱して蒸気を吸うもの、加熱式タバコはタバコの葉を加熱して蒸気を吸うものです。

「タバコの葉を使用しない電子タバコの方が健康に影響は少ないのでは?」と思われるかもしれませんが、ニコチンの代わりに有害物質が含まれた液体を加熱するため、健康リスクは同等です。

このように、紙タバコと新型タバコのどちらにも有害物質が含まれているため、インプラントの寿命や手術の成功に悪影響を与える可能性があります。

そのため、インプラント治療を検討している場合は、紙タバコも新型タバコも控えるのが望ましいでしょう。

喫煙がインプラントに与える影響

喫煙している人

タバコに含まれるニコチンやタール、一酸化炭素などの有害物質は、お口や全身の健康を阻害するものです。そのため、喫煙者がインプラント治療を受けると、さまざまなリスクが伴います。

そこでここでは、喫煙がインプラントに与える5つの影響について解説します。

インプラント体と顎の骨の結合を阻害する

インプラント体と顎の骨が結合することで自分の歯のようにしっかり噛めるようになります。

しかし、タバコに含まれるニコチンには血流を阻害する働きがあるため、インプラント体と顎の骨の結合を阻害するリスクがあります。これにより、インプラントがグラついたり、抜け落ちたりと、インプラントの寿命を縮めることがあるのです。

インプラント周囲炎のリスクを高める

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎や顎の骨が炎症を起こす病気のことで、インプラントを失う最大の要因です。初期症状は歯茎にのみ炎症が起きますが、悪化すると顎の骨にまで炎症が広がり、最終的にはインプラントが抜け落ちることもあります。

喫煙習慣があると有害物質の作用によって免疫力が低下しやすいため、炎症や感染症になるリスクが高くなるといわれています。これにより、非喫煙者の方と比べると、喫煙習慣のある方はインプラント周囲炎になるリスクが高いのです。

インプラント周囲炎は初期症状が乏しく、気付いた時には重症化していることも珍しくありません。そのため、インプラントの寿命を延ばすためには禁煙することにくわえ、日頃の歯磨きや定期メンテナンスでインプラント周囲炎を予防することが大切なのです。

免疫力が低下する

先述したように、タバコに含まれるニコチンには歯茎の血流を阻害する働きがあるため、免疫力が低下することがあります。免疫力が低下すると、傷の治りが遅くなることもあるでしょう。

このことから、喫煙習慣があるとインプラント周囲炎などの感染症を引き起こしやすい上、術後の経過も悪くなる可能性があるのです。

唾液の分泌量が低下する

唾液には口内の汚れを洗い流す作用と、口内の乾燥を防ぐことで細菌の繁殖を抑制する働きがあります。また、タバコに含まれるニコチンやタールなどを中和するのも大切な役割です。

しかし、喫煙によって唾液の分泌量は低下します。これにより、口内の細菌の活動が活発になり、インプラント周囲炎などの感染症を引き起こすリスクが高まるのです。

また、インプラントだけでなく、天然の歯の虫歯や歯周病のリスクを高めることにもつながるため、十分に注意しなければいけません。

治療期間が長期化する

上述のとおり、喫煙により血流が悪くなり、免疫力が低下すると、インプラント治療後の傷の治りが遅くなる可能性があります。

インプラントは他の治療法に比べると治療期間が長いです。これは、インプラント体を顎の骨に埋入したあと、結合するのを待つ期間があるからです。

しかし、喫煙によってインプラント治療後の傷の治りが悪くなると、治療期間がさらに長期化することも珍しくありません。

インプラント治療後は喫煙しても問題ない?

インプラント治療後は喫煙しても問題ないか考える女性

インプラントの治療が終われば喫煙したいと思われる方が多くいらっしゃるかもしれません。

しかし、インプラント治療後も喫煙は控えたほうがよいでしょう。なぜなら、上記で解説したように、インプラント体と顎の骨が結合しにくくなったり、インプラント周囲炎を引き起こしたりと、さまざまなリスクがあるためです。

また、インプラントには保証が設けられていることが多いですが、保証を受けるためには、定期的にメンテナンスを受けていることや禁煙していることなどの条件があるのが一般的です。

インプラント治療後にトラブルが起きても、保証期間内であれば無償もしくは安価で再治療が受けられますが、インプラント治療後に喫煙を再開すると保証が受けられないかもしれません。

インプラント治療を成功に導き、長く使いつづけるためにも、インプラント治療後も禁煙したほうがよいのです。

まとめ

今回は、喫煙者でもインプラント治療は受けられるのか、またどのようなリスクが伴うのか解説しました。

喫煙習慣のある方でもインプラント治療は受けられますが、さまざまなリスクがあります。

タバコに含まれる有害物質によって免疫力が低下したり、インプラント周囲炎になるリスクが高まったりするからです。そのため、ヘビースモーカーの方は治療が受けられないこともあります。

非喫煙者の方と比べると、喫煙習慣のある方はインプラントの治療が成功しないリスクにくわえ、インプラントが長持ちしないリスクもあるのです。

そのため、インプラント治療後にインプラント体と顎の骨の結合が確認されても、継続して禁煙するのが望ましいといえます。

インプラント治療を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

歯科衛生士の女性

歯科衛生士について、歯科医院で歯の掃除をしてくれる人、歯科医師の診療補助をしている人という印象があるかもしれません。

しかし、実際にどのような業務をおこなっているのかよく分からない方も多いのではないでしょうか。実は、歯科衛生士には歯科医院以外にも活躍できる場所が豊富にあります。

今回は、歯科衛生士の仕事内容や魅力について詳しく解説します。

歯科衛生士の仕事内容とは?

働く歯科衛生士

歯科衛生士の仕事は、歯科予防処置・歯科診療の補助・歯科保健指導の3つに分けられます。ここでは、歯科衛生士の仕事内容について詳しく解説します。

歯科予防処置

歯科医院へ受診した際、歯科医師の診察の前後で歯科衛生士の処置を受けた経験がある方は多いのではないでしょうか。このときにおこなわれているのが歯科予防処置です。

虫歯や歯周病を予防するためにおこなわれる処置のことで、具体的には歯垢や歯石を除去するためのクリーニング、フッ化物の塗布などが挙げられます。

歯科診療の補助

歯科医師による診察や治療がスムーズにおこなわれるようにサポートすることも、歯科衛生士の重要な仕事のひとつです。歯科診療の補助や治療に使用する薬品・器具の管理など、歯科衛生士は幅広い業務に対応します。

そのほかにも、患者さまの不安を取り除いたり、歯科医師と患者さまが円滑にコミュニケーションをとれるように配慮したり、さまざまな役割を担っています。

歯科保健指導

歯科保健指導は、患者さまがお口の健康を維持していけるようにおこなわれるサポートのことです。虫歯や歯周病は、治療するよりも予防することが大切です。そのためには、患者さまが生活習慣を改善したり正しいセルフケアを身につけたり必要があります。

最もイメージしやすい歯科保健指導は、歯科検診での歯磨き指導でしょう。患者さまのお口の状態を確認し、磨き残しやすい部分を共有したり、セルフケアのアドバイスをおこなったりします。

そのほかに、寝たきりの方や要介護者などの自宅へ出向いて訪問口腔ケアや摂食・嚥下訓練をおこなうこともあります。

歯科衛生士の1日の仕事の流れ

歯科衛生士の1日のイメージ

ここからは、実際に歯科医院で働く歯科衛生士がどのように働いているのか、1日の仕事の流れについて詳しくご紹介します。

出勤・着替え

9時に診療を開始する歯科医院では、30分前の8:30頃に出勤することが多いでしょう。出勤したら着替えます。

院内の清掃・診療準備

院内の清掃に加え、当日の予約状況に合わせて必要な器具や機材を準備します。

朝礼

朝礼では、診療に携わる歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・受付スタッフ全員で当日の予約の状況を確認し、情報を共有します。

歯科助手とは、歯科衛生士とは異なり国家資格を持たないスタッフのことです。歯科助手は患者さまの口内に触れることはできないので、おもに受付や器具の消毒、診療の補助などをおこないます。

午前の診療開始

午前の診療では、歯のクリーニングや定期健診、歯磨き指導などをおもに対応します。歯科医師がおこなう診療の補助を担当することもあるでしょう。

午前の診療で対応する患者さまの人数は日によって異なりますが、少ないときは2人ほど、多いときは6人ほど対応するのが一般的です。

また、初診の方へのカウンセリングや治療内容の説明などを担当することもあります。そのほかには、使用した器具の洗浄や滅菌、必要な器具や薬品の補充などもおこないます。

お昼休憩

午後の診療は14時から始まることが多いため、お昼の休憩時間は長い医院が多いです。午前の診療が混みあっていた場合など、お昼の休憩時間が変動することもありますが柔軟に対応します。

午後の診療開始

午後の業務内容も、基本的には午前と同じです。午前中の診療では高齢者の方が多い傾向がありますが、午後は仕事帰りの方や学生、子どもなどの診療が増える傾向にあります。

また、訪問歯科に対応している歯科医院であれば、歯科医師とともに介護施設や福祉施設、患者さまの家などへ出向くこともあるでしょう。歯科医院以外の場所で、治療や口腔ケア、歯科検診などを行います。

清掃・片付け

診療が終了したら、最後におこなうのは院内の消毒や片付けなどの業務です。使用した器具の洗浄や滅菌などもおこない、次の日の業務がスムーズに開始できるように準備を整えます。

着替え・退勤

すべての業務が終了したら、着替えて退勤します。

歯科衛生士の仕事の魅力とは?

やりがいを感じる歯科衛生士

では、歯科衛生士の仕事にはどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、5つの魅力についてご紹介します。

患者さまの健康を生涯にわたってサポートできる

歯科医院には、赤ちゃんからお年寄りまでさまざまなライフステージの方が訪れます。つまり、歯科衛生士は、患者さまの健康を生涯にわたってサポートできる仕事だということです。

お口の健康は人生の豊かさに直結するといっても過言ではありません。食べる喜び、思い切り笑う喜び、会話をする喜び、全てお口の中が健康でなければ得られないでしょう。

歯科衛生士は、歯科予防や歯科指導を通して患者さまの人生に寄り添える魅力的な仕事といえるのです。

活躍できる場所が豊富

歯科衛生士が働く場所として、歯科医院をイメージする方は多いのではないでしょうか。

しかし、歯科衛生士は歯科医院以外でも、さまざまな場所で活躍することが可能です。たとえば、以下のような場所が挙げられます。

  • 歯科医院
  • 大学病院や総合病院
  • 介護施設や福祉施設
  • 市町村保健センター
  • 歯科衛生士専門学校の教員
  • 歯科関連企業

このように、歯科衛生士の働き場所はさまざまです。ご自身のライフスタイルやライフステージに合わせて、最適な場所を選ぶことができるでしょう。

全国どこでも働ける

歯科医院や総合病院、介護施設や福祉施設などは、全国どこでもあります。結婚や配偶者の転勤などで引っ越さなければならない場合でも、仕事探しに困ることはないでしょう。

歯科衛生士は国家資格ですので、資格を取得していれば全国どこでも働けます。たとえば、思い切って移住してみたい方などは、社員寮や住宅手当などがある施設や企業を探すのもよいかもしれません。

ブランクがあっても働きやすい

歯科衛生士の多くは女性ですが、結婚や出産を機に退職する方も少なくありません。

しかし、一度仕事を退職しても、子育てがひと段落したタイミングで再就職を検討する方は多いでしょう。歯科医院によっては、ブランクがある方向けに研修制度を設けていることもあるため、安心して仕事に復帰できるでしょう。

また、歯科衛生士は正社員としてだけでなく、非常勤パートの求人も豊富です。子育てをしながら無理なく働きたい方や、介護中に決まった曜日だけ働きたい方など、状況に合わせた働き方ができるのも歯科衛生士の魅力といえるでしょう。

キャリアアップができる

近年、口腔外科や矯正歯科、小児歯科など、特定の分野に特化した専門的な治療をおこなう医院が増えています。それにより、歯科衛生士も認定歯科衛生士という資格を取得できるようになっています。

認定資格の例は、以下のとおりです。

  • 日本歯周病学会認定歯科衛生士
  • 臨床歯科麻酔認定歯科衛生士
  • 日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士
  • 日本小児歯科学会認定歯科衛生士

認定資格を取得するためには、定められた研修を受けて単位を取得し、必要な実務経験年数を満たす必要があります。認定資格は専門性が高い分野だけに、取得するのは容易ではありません。

しかし、一般歯科だけでなく、より専門的な分野のエキスパートを目指せます。キャリアアップを図りたい方や、特定の分野の知識を深めたい方は向いているかもしれません。

歯科衛生士として新たな挑戦をしてみたい方は、認定資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

歯の治療器具

今回は、歯科衛生士の仕事内容な魅力についてご紹介しました。

歯科衛生士は、患者さまの近くで患者さまの生活に寄り添いながら、歯科予防や歯科指導をおこなう仕事です。赤ちゃんからお年寄りまで、幅広いライフステージの方と関わりながら、患者さまの健康をサポートできるためやりがいを感じられるでしょう。

当院では、歯科衛生士を募集しています。歯科衛生士のお仕事に興味のある方は、ぜひ京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

インプラントの除去イメージ

インプラントは審美性・機能性に優れていることから昨今、選択される方が増えている治療法です。

インプラントはメリットの多い治療法ですが、トラブルが起こると除去しなくてはいけない場合があります。どのようなときにインプラントの除去が必要になるのでしょうか。また、どのようにしてインプラントを除去するのでしょうか。

今回は、インプラントの除去が必要なケースや除去する方法、費用などについて解説します。インプラント治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントの除去が必要なケース

インプラントのイメージ

インプラントの除去が必要なケースには、さまざまあります。

インプラントの除去が必要なケースは、以下の6つです。

  • インプラント周囲炎
  • インプラント体の破損
  • 上顎洞炎や上顎洞への侵入
  • 神経麻痺
  • 金属アレルギー
  • 細菌感染

それぞれ詳しく解説します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラントを失う大きな原因のひとつです。

インプラント周囲炎は、インプラントを支える周辺組織が歯周病菌に感染して起こります。進行するとインプラントを支える顎の骨が吸収されるためグラグラと動揺し、不安定な状態になります。

ここまで進行すると、除去の対象となる可能性が高いです。インプラント周囲炎の主な原因は、インプラント周囲にプラークが残っていることやインプラントに過度な負荷がかかっていることなどが挙げられます。

インプラント周囲炎は、罹患すると進行が早いため予防することはもちろん、早期発見・早期治療が重要です。毎日しっかりとセルフケアを行い、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることがポイントになるでしょう。

インプラント体の破損

インプラント体が破損した場合も除去が必要になります。インプラントは、人工歯・アバットメント・インプラント体の3つのパーツで構成されています。人工歯やアバットメントが破損した場合は修理や交換で対応可能です。

しかし、歯の根の代わりとなるインプラント体が破損した場合は除去の対象となるでしょう。

インプラント体には、チタンなどの耐久性がある金属が使用されていますが、劣化することや過度な負荷がかかることで破損するリスクがあります。

インプラント体が破損した場合は修理が難しく、放置するとインプラント周囲炎などを引き起こす原因になるため除去するのが一般的です。

上顎洞炎や上顎洞への侵入

上顎には上顎洞という空洞があります。上の歯のインプラント治療をおこなう場合は、インプラント体が上顎洞に触れたり突き抜けたりしないように治療を進めなければなりません。

万が一、インプラント体が誤って上顎洞に侵入すると痛みや違和感が出る場合や鼻から膿が出る場合があります。そのため、インプラントを除去して対処しなくてはいけないのです。

インプラント治療後に違和感をおぼえたら歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

神経麻痺

顔の周りには多くの神経が通っています。インプラント治療をおこなう際には、神経を損傷しないように慎重にオペを進める必要があります。

しかし、なかには埋入したインプラント体が神経を圧迫したり傷付けたりするケースがあります。とくに、下顎にある下歯槽神経は歯根付近を通るため注意が必要です。

神経を損傷して痺れや麻痺の症状が現れた場合は、インプラントを除去しなければなりません。

金属アレルギー

インプラント体にはチタンなどの生体親和性が高い金属が使用されています。そのため、金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けることは可能です。

しかし、稀にチタンでも金属アレルギーの症状が現れる方がいます。チタンが原因でアレルギーの症状が現れている場合は、インプラントの除去が必要です。

細菌感染

インプラント体と顎の骨が結合することで噛む力が得られます。インプラントと顎の骨の結合には時間がかかるため、インプラント手術後は結合を待つ待機期間が必要です。

しかし、インプラント手術を不衛生な環境下でおこなったときや、喫煙などで身体の治癒力が弱まっているときに細菌感染を引き起こすと、インプラントと顎の骨が結合しにくくなる場合があります。

インプラント体と顎の骨が結合しない場合や、細菌感染による痛みや排膿などの症状が強く出た場合は、インプラントの除去が必要になるでしょう。

インプラントを除去する方法

インプラントの除去

インプラントを除去する際には、インプラント手術時と同様に局所麻酔をして外科的手術をおこないます。外科的手術を伴うため身体に多少の負担がかかりますが、麻酔下でおこなわれるため痛みを感じることはほとんどありません。

インプラント周囲の骨の吸収が進んでいる場合は、歯茎を切開して骨を削らずに除去できる可能性があります。

一方、インプラント周囲の骨がある程度残っている場合は、インプラント埋入時と同様に器具を使用して除去します。

インプラント体はネジ形状になっているので、除去する際は埋入時と逆方向に回転させて抜きますが、症例によっては周りの骨を削って除去するケースもあります。

インプラント除去後は、痛みや腫れなどの症状が出る方もいますが、数日で治まることが多いです。

インプラントを除去する場合の費用

インプラントを除去する場合の費用イメージ

インプラントを除去する場合、保険が適用されるケースと保険が適用されないケースがあります。

それぞれのケースについて以下に詳しく解説します。

保険が適用される場合

インプラント治療を受けた歯科医院以外でインプラントを除去する場合は保険が適用されます。また、インプラントを除去する前にレントゲン撮影をおこなって歯科医師が除去する必要があると診断した症例にのみ保険が適用されます。

保険適用でインプラントを除去する場合の費用は、3割負担で1本1,500円ほどでしょう。除去する際に骨を削る処置を行なった場合は、除去にかかる費用の50%が追加で必要になります。

保険が適用されない場合

インプラント治療を受けた歯科医院で除去をおこなう場合は保険適用外の自由診療になります。歯科医院によって費用が異なるため、保険適用のケースと比較して高額になる可能性もあるでしょう。

歯科医院によっては、保証制度を設けているところもあります。保証制度のある歯科医院であれば無償でインプラント除去手術を受けられる場合もあるでしょう。

保証内容や条件は歯科医院によって異なるため、インプラント治療を受けた歯科医院に直接確認してください。

インプラントを除去したあとの治療法

インプラントを除去したあとの治療法を説明

インプラントを除去した後は、再度インプラント治療をおこなうか別の方法で歯を補うか選択する必要があります。

ただし、再度インプラント治療をおこなうためには、インプラントを除去した原因を解消して治療できる条件を満たさなければなりません。

インプラント周囲炎や細菌感染が原因の場合は、炎症を改善させる必要があります。炎症が強く骨吸収がある場合は、追加で骨造成手術をおこなって顎の骨の量を増やす必要があるでしょう。

金属アレルギーが原因の場合は、金属を使用しないインプラント体を取り扱っている歯科医院であれば再治療が可能です。再治療を検討している方は、治療できるか歯科医師に相談しましょう。

トラブルの原因が解消されない場合は入れ歯かブリッジで歯を補う必要があります。入れ歯とブリッジにもそれぞれメリット・デメリットがあるため選択する際には、それぞれの特徴を確認してから決めるようにしましょう。

ただし、注意点として口の中の状態によっては適応とならない治療法もあります。例えば、ブリッジは両隣の歯が生え揃っていることが条件であるため、残っている歯が少ない方は治療適応外になるでしょう。

このように、口の中の状態によっては適応とならない治療法があります。どの治療法が適応となるのかは歯科医師に確認しましょう。

まとめ

歯が健康な人

今回は、インプラントの除去が必要になるケースや費用について解説しました。

インプラントを除去しなければならないケースは、インプラント周囲炎が進行した場合やインプラント体が破損した場合、金属アレルギーの症状が現れた場合などです。

インプラントの除去費用は保険適用と保険適用外で大きく異なるため、歯科医院で確認しましょう。

インプラントを除去した原因が解消できれば再度インプラント治療を受けることも可能です。除去後は、歯科医師と相談のうえ納得できる治療法を選択するようにしましょう。

インプラントを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

口臭のある女性

歯石は、歯に付着したら歯みがきでは除去できません。歯科医院でのスケーリングやルートプレーニングによって除去するしかありませんが、歯石は虫歯や歯周病だけではなく、口臭の原因にもなります。

今回は、なぜ歯石が口臭の原因になるかを解説し、歯科医院での歯石の除去方法や歯石の付着を防ぐ方法をご紹介します。

歯石とは?

歯石のついた歯

歯石とは、歯の表面に付着している歯垢(プラーク)が、およそ2週間かけて石灰化して石のように硬くなったものです。歯垢は細菌と代謝物のかたまりで、歯垢1㎎に1億個以上の細菌がいるとされています。見た目は黄白色でネバネバしています。

細菌は唾液によって自然と流されますが、唾液の流れが悪い場所では増殖して歯垢になります。歯と歯の間、奥歯、歯茎の境目などは歯垢がつきやすい場所なので、この部分を意識してしっかり磨きましょう。

歯垢が歯石になった場合、歯磨きで除去することはできません。また、少しでも歯垢が残っているといずれは歯石になるので、セルフケアのみで完全に歯石が付着しないようにするのは難しいです。そのため、定期的に歯科医院に通って歯石を除去してもらいましょう。

歯石が付着していると口臭の原因になる?

歯石のせいで口臭がある女性

歯石が付着すると歯周病になるリスクが高まりますが、口臭の原因にもなります。歯石が口臭の原因になる理由は、以下の通りです。

歯石に付着した歯垢からガス状の毒素が放たれるため

歯石の表面はざらざらしています。つるつるしている状態と比較すると、そこに歯垢(プラーク)が付着しやすくなります。

歯垢は細菌と代謝物のかたまりであり、たった1㎎の歯垢に1億個以上の細菌が存在しています。細菌はガス状の毒素を放ち、それが口の外へと出ると口臭となるのです。

歯石の付着により歯周病になったため

歯周病の原因は細菌のかたまりである歯垢ですが、歯石の表面はざらざらしているので歯垢(プラーク)が付着しやすくなります。歯石を除去せずそのまま放置すると歯垢がさらに増加し、歯周病を進行させてしまいます。

歯周病と口臭には高い相関性があります。歯周病が進むと歯周ポケットができますが、ポケット内には歯ブラシが届きにくいため、歯周病がどんどん悪化します。歯石によって歯周ポケットの入口が塞がれることもあり、その場合はさらに悪化しやすくなるでしょう。

歯周病菌は、代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。それが口臭の原因になるのです。

歯周病が悪化して膿が発生するため

ごく初期の歯周病の場合、ほとんど自覚症状がありません。歯茎から血が出るようになっても、痛みが生じることはほとんどありません。そのまま放置されて、歯周病がさらに進行するケースが多いです。

最も歯周病が進行した歯槽膿漏(しそうのうろう)という状態になると、歯茎が腫れてしまうだけではなく血や膿が出てきます。膿自体も強い臭いを放つため、口臭の原因になるでしょう。

歯石を除去する方法

歯石を除去する治療

歯石は歯科医院でのみ除去できますが、その方法は主にスケーリングとルートプレーニングの2つがあります。この2つの方法は一連の作業として行われることが多いため、それぞれの頭文字からSRPともいわれています。

スケーリングとルートプレーニングについて解説します。

スケーリング

スケーラーと呼ばれている道具を使用して、歯の表面に付着した歯石や細菌のかたまりであるバイオフィルムを取り除くことをスケーリングといいます。スケーラーにはさまざまな種類があり、歯石のある場所によって使い分けます。

超音波スケーラー

超音波の振動によって歯石を除去する器具です。歯肉の上にある歯石を除去する際に使用します。

手用スケーラー

手を使ってアナログ的に歯石を削り落とすスケーラーです。痛みを伴うことがあるため、麻酔を使用する場合もあります。

歯肉の下にある歯石を除去する際に使用します。

エアスケーラー

空気圧の振動によって歯石を除去します。超音波スケーラーと同じく、歯肉の上にある歯石を除去する際に使用するのが一般的です。

ルートプレーニング

ルートプレーニングは、スケーリングに続いて行われます。歯と歯肉の間の隙間に歯周ポケットができた、中度以上の歯周病に対して行われる治療です。

細菌が付着した歯根(ルート)の表面にキュレットという器具を入れて削り取り、滑らかにします(プレーニング)。そうすることで、再度歯垢が溜まるのを予防します。

強い痛みが伴う際は、局所麻酔を使用します。歯根は外に出ている部分とは異なり、エナメル質がありません。ルートプレーニングで削りすぎると知覚過敏になることもありますので、歯周ポケットの深い部分に対する施術には高い技術が必要です。

重度の歯周病の場合、歯周ポケットの奥深くは複雑な形になっているため、そのままではスケーラーは届きにくく目視もできません。そのため、事前に歯茎を切開するフラップ手術を行ってから、スケーリングやルートプレーニングをすることがあります。

歯石を除去すべき理由

歯石を除去すべき理由を説明

歯石の除去は口臭予防のためだけではなく、以下のような理由から定期的に行う必要があります。

歯周病の進行を防ぐため

歯周病の原因は歯垢ですが、歯石があることで歯垢が繁殖しやすくなるため、歯石をそのまま放置すると歯周病が進行しやすくなります。歯周病は歯を失う大きな原因であるだけではなく、糖尿病や心臓病などの全身疾患やガンや脳梗塞、早産などのリスクを高めるといわれています。

虫歯を予防するため

歯石が歯の表面に付着すると歯の表面がざらざらになるので汚れが残りやすいです。歯石に付着している歯垢はうまく落とせないため、歯周病だけではなく虫歯のリスクも高まってしまうでしょう。

歯の着色汚れを除去・予防できるため

歯石がついている歯の表面はデコボコしているので、着色汚れがつきやすい状態になります。歯石を除去することで着色汚れを取り、歯の表面をつるつるにすることで再び着色汚れがつきにくくなります。

歯石の付着を防ぐためには

歯石の付着を防ぐための口腔ケア

歯科医院での定期的な歯石の除去は欠かせませんが、セルフケアにおいても歯石をつかないようにすることも大切です。自宅でも行える歯石の付着を防ぐセルフケアのポイントをお伝えします。

歯間ブラシやデンタルフロスを使用する

歯ブラシでのケアをしっかり行っていても、歯間ブラシやデンタルフロスを使う習慣のない方もいます。歯と歯の間の食べかすは落ちにくく、放置していると歯垢になりいずれは歯石となるでしょう。

特に、就寝前は歯間ブラシやデンタルフロスでのケアを習慣としましょう。歯間ブラシやデンタルフロスでのケアは、歯磨きより先に行ったほうが食べかすが落としやすくなります。

歯石を予防する歯みがき粉や洗口液を使用する

歯みがき粉には、歯の表面をつるつるにコーティングすることで歯垢の蓄積を防ぐ商品があります。また、洗口液の中にも歯石予防ができる商品もあるので、あわせて使用すると歯石の付着を防げるでしょう。

まとめ

歯石をとった女性

歯垢が石灰化して石のように硬くなった歯石は、表面がざらざらしているためその上に歯垢がつきやすくなります。歯垢からはガス状の毒素が放たれるので、それが口臭の原因になるでしょう。

歯石があることで歯周病が悪化するので、歯周病の進行によって膿が発生して口臭の原因になることもあります。

歯石がつかないように日頃のセルフケアを徹底することは大切ですが、歯石になれば歯科医院のスケーリングやルートプレーニングでしか除去できなくなります。定期的なお口のクリーニングは欠かせません。

また、セルフケアのみで歯垢や歯石が完全に付着しないようにするのは難しいです。口臭を防ぐためだけではなく、虫歯や歯周病で歯を失わないように、現在特別な問題がない方も歯科医院でのお口のクリーニングを習慣にしてください。

歯石の除去を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

歯科検診のイメージ

歯科検診を定期的に受けている方は少ないのではないでしょうか。「歯が痛くなってからしか歯科医院には行かない」という方も多いですが、実は歯科検診を受けるメリットはたくさんあります。

受けたほうがいいと理解していても、費用が気になってためらっている方もいるのではないでしょうか。

今回は、歯科検診の費用や内容、受けたほうが良い理由などを解説します。

歯科検診の費用はどれくらい?

歯診の費用イメージ

歯科検診の費用は、保険診療か自費診療かで大きくかわります。基本的に保険診療の対象になるのは、病気やけがの治療です。予防のための受診は保険が適用されません。

口の中に何も問題がなく、検診やクリーニングだけとなれば保険適用外の歯科検診となります。

しかし、現在の日本人は口内環境が整っていない方が多いです。45歳以上になると半数以上の人に歯周病の症状がみられるとされており、全年齢層の約4割の人に歯肉出血が認められます。

また、20歳以上の9割以上がむし歯になったことがあり、20歳以上の3割が未処置のむし歯を有していることもわかっています。そのため、虫歯や歯周病の治療のための検診として保険を適用する歯科医院が多いです。

参照元:e-ヘルスネット「歯周疾患の有病状況
参照元:e-ヘルスネット「むし歯

保険診療の場合

保険診療の場合の歯科検診の費用は、患者さまの負担割合やお口の中の状態によってかわります。また、ガイドライン程度のものはあるものの、歯科検診で実施する内容も明確に決められているわけではありません。そのため、歯科医院によって異なります。

費用の相場になりますが3,000円から5,000円程度で受けられることが多いでしょう。

自費診療の場合

自費診療で歯科検診を行う場合もあります。保険診療にはルールがあり、1回の診療で治療できる範囲や処置の内容などが定められています。

自費で行う歯科検診であればルールに従う必要がありません。1日でクリーニングを終わらせたり、保険診療では使えない機械を使用できたり、歯肉のマッサージがセットになっていたりと、実施する内容は歯科医院が独自に決めることができます。

自費診療なので、保険診療よりは金額は高くなります。相場は1万円以上ですが、料金も歯科医院が決めるためさまざまです。

歯科検診を受けたほうがよい理由

歯科検診を受けたほうがよい理由を説明

歯科検診を受けたほうがよい理由は、次のとおりです。

むし歯を早期発見できる

初期段階のむし歯では、自覚症状がほとんど現れません。気づかないうちに進行し、痛みが出るころには神経にまでむし歯菌が到達していることもあります。

初期のむし歯であれば、少し削って詰め物をするだけで治療が終わります。何度も通院する必要はなく、1日で治療が完了することが多いでしょう。

しかし、進行してしまうと1日では治療が終わらなくなります。何度も歯科医院に通わなければならず、時間も費用もかかります。それで歯が治ればいいかもしれませんが、最悪の場合は大切な自分の歯を失う可能性もあるでしょう。

歯科検診を受けて早い段階でむし歯を発見すれば、歯を失うリスクを減らせます。

歯周病を早期発見できる

歯周病は、歯周ポケットに歯周病菌が侵入し炎症が起こる疾患の総称です。歯肉や歯槽骨など、歯を支える歯周組織が破壊されます。

歯周病もむし歯と同様に、初期には目立った自覚症状が現れません。気づかないうちに進行することが多く、放置すると最悪の場合歯が抜け落ちます。

歯科検診では歯周病の検査もするので、早期発見・治療ができます。

自分では除去できない歯の汚れを落とせる

定期健診では、歯のクリーニングをして歯垢や歯石を除去します。歯垢は、お口の中の細菌が集まって塊になったものです。1mgの歯垢の中には、むし歯や歯周病の原因菌を含む1億個以上の細菌が存在すると言われています。

歯垢は毎日の歯みがきでも落とせるものですが、すべてを完全に除去するのは難しいです。例えば、歯周ポケットの中に入り込んだ歯垢は、歯ブラシの毛先が届かないので取り除けないでしょう。

歯石は、歯垢が石灰化したものです。歯に固着するため、自分ではとれません。

これらを除去する歯のクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。歯みがき指導も併せて受ければ家でのケアの質も向上し、お口の中をより衛生的に保てます。

治療後の歯の経過観察ができる

過去にむし歯になって治療した歯は、他の歯より虫歯のリスクが高く、注意深く経過をみるべき歯といえます。詰め物や被せ物と歯の隙間は磨き残しやすいためです。

むし歯を治すために歯を削っているので、再びむし歯になった時に進行しやすいでしょう。神経をとっている場合は痛みを感じないので、異変に気付いたときには歯を残せなくなっていることもあります。

定期検診を受けていれば、詰め物や被せ物をしている部分や周辺のトラブルも早期に発見・対処できます。

医療費をおさえることができる

歯科検診で歯の異常を早期発見できれば、治療にかかる時間も費用もおさえることができます。これは、歯科の医療費だけにとどまりません。

歯周病は、心臓病や糖尿病、呼吸器疾患、妊娠合併症などのリスクを増加させるといわれています。歯周病が悪化すると糖尿病も悪化することが多く、糖尿病の患者さまは歯周病が発症しやすく進行が早いなど、糖尿病と歯周病は影響し合うことが報告されています。

検診をうけて歯周病を悪化させないことは、将来このような病気にかかるリスクを下げることにつながるのです。

歯科検診では何をする?

歯科検診を受ける人

歯科検診の内容は明確に定められているわけではないため、歯科医院によって違います。一般的な内容を確認しましょう。

問診

現在気になっているところや痛みがあるところがないかを確認します。これまでの歯科検診の受診状況や、治療状況、生活習慣なども詳しく問診していきます。

口腔内の状態を確認

虫歯・歯周病の有無や治療歴などを確認します。舌や唇など、粘膜に異常がないか、噛み合わせに問題がないかなども調べるのが一般的です。

レントゲン写真を撮影し、歯を支える骨や歯の根の状態を確認したり、口の中の写真を撮ったりして記録する歯科医院もあります。

歯のクリーニング

歯垢や歯石を、専用の器具を使用して除去します。あわせて、歯垢の染め出しやブラッシング指導、フッ素塗布をする歯科医院もあります。

自治体の歯科健診の制度も利用しよう!

自治体で歯科検診を受けられるイメージ

学校や自治体では、各種歯科健診が行われています。例えば、1歳6ヶ月健診や3歳児健診などの子どもを対象にした健診や、40〜70歳の歯周疾患健診、特定健康診査といった10年ごとに受けられる特定健診などがあります。

歯科健診ではレントゲン撮影やクリーニングはせず、主に目視で虫歯や歯周病の有無、歯茎の炎症や歯の汚れ、歯並びや嚙み合わせの異常などをチェックします。

費用は自治体によって異なりますが、無料の場合も多いので積極的に利用するとよいでしょう。

まとめ

歯科検診のイメージ

今回は、歯科検診の費用と受けたほうがいい理由についてお伝えしました。

予防のための歯科検診には保険が適用されませんが、日本人の口腔内の状況から保険適用になる場合が多いです。3,000円から5,000円程度で受けられるでしょう。

自費の場合は1万円以上が相場です。歯科医院によって費用が異なり、保険診療に比べると高額になる傾向がありますが、保険診療では受けられないクリーニングが可能です。

定期的に歯科検診をうけることで、異常を早期発見・治療できます。早期に治療を始められれば、治療費の負担を減らせるだけでなく将来歯を残せる可能性が高まります。

無料で受けられる歯科健診も有効に活用し、大切な歯を守りましょう。

歯科検診を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

インプラントの治療期間イメージ

「インプラントの治療期間はどれくらいかかる?」「インプラントの治療は決まった期間で終わるものなの?」と疑問をもっている患者さまもいるでしょう。

今回は、インプラントの治療期間について詳しく解説します。インプラント治療後のメンテナンスの重要性もご紹介するので、ぜひご覧ください。

インプラントとは?

インプラントイメージ

インプラントとは、虫歯や歯周病、スポーツでの怪我などで歯を失った場所へ、金属でできた人工歯根を埋めて、その上に被せ物を装着し、歯を補う治療です。

人工歯根を歯槽骨(しそうこつ)に埋め込むため、患者さまご自身の歯と同じように噛めるようになることが特徴です。天然歯に近い構造なので、入れ歯やブリッジよりも自然に使用できるでしょう。

人工歯にはセラミックを使用することが多く、見た目も自然に仕上がります。天然歯の色味だけでなく、艶や透明感まで再現することが可能です。

ただし、人工歯根を顎の骨に埋め込む外科手術が必要なため、希望しても受けられないことがあります。歯茎や顎の骨の状態が悪い方や、全身疾患により健康状態が良くない方などは、治療を受けられないことがあるでしょう。

また、基本的に成長途中の子どもも治療を受けられません。インプラントは歯槽骨と結合して安定させますが、成長途中の顎の骨に埋め込むと安定しないからです。顎の骨の成長を阻害する可能性もあるでしょう。

インプラントの治療期間はどれくらい?

歯医者に相談

インプラントの治療期間は、3か月から1年ほどが目安です。インプラントと歯槽骨の結合を考えると、どんなにインプラント治療がスムーズに進んでも最低3か月はかかるでしょう。

インプラントの治療期間に行われることは、以下のとおりです。

初診

初診では、ヒアリングと患者さまの口内の状態のチェック、顎の骨のレントゲン写真撮影などを行います。インプラントや他の治療法について説明があるので、疑問や不安があればこの時点で解消しておきましょう。

治療の流れを説明

初診でチェックした口内の状態やレントゲン写真、模型から、どのような流れで治療が進むのかを説明します。治療に同意できる場合は次の検査にうつります。

詳しい検査と手術前の処置

CT撮影をおこなって、インプラント治療をおこなう場所の骨の状態を確認します。そのままの状態でインプラントの埋入が難しい場合は、骨を増やす骨造成などの処置が必要です。

治療計画を立てる

今までに得た情報から、担当の歯科医師が最終的な治療計画を立てます。実際にかかる期間・費用の目安などが判明するでしょう。

どんなに小さな疑問でも、気になることがある場合は遠慮なく聞いてください。インプラント治療を安心して受けるためには、疑問や不安を残さないことが重要です。

インプラント手術

歯茎を切開し、顎の骨に人工歯根を埋め込みます。インプラントの手術には1回法と2回法があり、患者さまに合わせて選択します。

1回法は、手術の回数が1回なので負担が少なく治療期間を短縮できる可能性がありますが、細菌感染のリスクが2回法よりも高いデメリットがあります。また、歯茎や顎の骨の状態が良好な方しか選択できません。

2回法は、人工歯根の埋入と、被せ物と人工歯根をつなぐアバットメントの装着を別日に行う方法です。手術回数が2回になるので負担は大きいですが、インプラントを安定させやすいです。

どちらの手術方法でも、人工歯根と顎の結合を待ってから次のステップに進みます。

上部構造の作製

インプラント上部構造である歯の部分の作製をおこないます。上部構造にはいくつか種類があるので、歯科医師と相談してから選択しましょう。

定期的にメンテナンスを受ける

上部構造を装着したら、後はトラブルがなければこまめに通院する必要はありません。定期的に受診して状態を確認してもらうことは重要なので、歯科医師の指示に従って受診してください。

インプラント治療中に歯がない期間はある?

インプラントで歯がない状態

結論から申し上げますと、インプラント治療中に歯がない期間はあります。インプラントの人工歯根を歯槽骨に埋め込んでから、上部構造の被せ物をつける期間です。

しかし、歯がない期間をそのまま歯がない状態で過ごすわけではありません。歯がない間は仮歯や仮入れ歯を使うので、審美面や機能面での心配は必要ないでしょう。

仮歯や仮入れ歯はあくまで仮のものなので、耐久性はあまり高くありません。硬いものは噛まないなど、破損しないように注意して過ごしてください。

インプラントの治療期間が長くなるケースは?

インプラントの治療期間が長くなる懸念がある女性

インプラントは、どのような方でも決まった期間で終わるわけではありません。インプラントの治療期間が長くなるケースは、以下のとおりです。

骨や歯ぐきを増やす処置が必要なケース

そのままの状態ではインプラントの埋入ができない場合は、骨を増やす骨造成を行う必要があります。骨造成が終わってからインプラントの手術をするので、治療期間が長くなるでしょう。

歯ぐきが足りないケースでは、歯肉移植手術をおこなってからインプラント手術することが多いです。

手術したところが細菌に感染した

インプラントの手術では、歯ぐきを切開して人工歯根を埋め込みます。手術は滅菌処理した器具を使い清潔な環境でおこないますが、まれに細菌感染を起こすこともあります。

手術したところが細菌に感染すると、インプラントの人工歯根と歯槽骨の結合がうまく進まず、治療期間が長くなることがあります。

糖尿病などの持病がある

糖尿病の方は、免疫力が低くなりやすいです。そのため、インプラント手術後に細菌感染する可能性が高くなるでしょう。血糖値をコントロールできていれば問題ないこともありますが、すぐに治療に進めないケースもあります。

糖尿病以外にも、持病がある患者さまはインプラント治療をしたい旨を主治医に相談してください。

たばこを吸っている

喫煙の習慣があると、血液の流れが悪くなります。たばこの中に入っているニコチンは血管を収縮させるため、歯ぐきに十分な栄養が届かなくなるのです。

そのため、喫煙者は手術の傷が治りにくくなり治療期間が長くなりやすいです。たばこは口臭や歯周病の原因にもつながるので、できるだけ避けるようにしましょう。

インプラント治療後は定期的にメンテナンスを!

インプラント治療後の定期メンテナンスをおすすめする女性

インプラント治療が無事に終わったあとも、定期的にメンテナンスを受けましょう。メンテナンスが重要な理由は、以下のとおりです。

歯周病のリスクが高まる

定期的にプロのメンテナンスを受けずにいると、歯石がたまってインプラントの周囲が炎症をおこしたり歯周病になったりしやすいです。口内にトラブルが起こると、インプラントが抜け落ちる可能性があるでしょう。

インプラントを長持ちさせるためには、定期的に通院してメンテナンスを欠かさないことが重要です。

トラブルを早期発見・早期治療できる

定期的に口内を診てもらうと、口内トラブルの早期発見・早期治療に繋がります。インプラント治療後に注意すべき疾患の一つに、インプラント周囲炎があります。これは、インプラント周辺の組織が細菌に感染し、炎症を起こす疾患です。

インプラント周囲炎が進行すると顎の骨が溶かされ、最悪の場合はインプラントの脱落に繋がります。インプラントの寿命を短くする大きな要因とされているのです。

天然歯の歯周病と同様の経過を辿りますが、初期段階では自覚症状が乏しく、重症化するケースが非常に多いです。定期的にメンテナンスを受けていれば、自覚症状がない初期段階のインプラント周囲炎を発見できるかもしれません。

他の歯の虫歯や歯周病を発見できることもあるので、インプラントだけでなく口内の健康を守るために、定期的にメンテナンスを受けましょう。

まとめ

インプラントのイメージ

インプラントの治療期間は、患者さまの歯ぐきや歯槽骨の状態によって異なります。骨造成や歯肉移植といったインプラント手術前の処置が必要ないケースでも、治療は最短で3か月はかかるでしょう。

インプラント治療は入れ歯やブリッジよりも治療期間が長いです。治療をはじめてから思ったよりも長期間かかると感じないように、不明点はしっかり聞いてからインプラント治療を開始しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

歯科検診を受ける女性

歯と歯ぐきの健康を維持するためには、歯科検診が欠かせません。皆さんはどのくらいの頻度で受けているでしょうか。

検診を受けることの重要性は何となく理解していても、実際には長い間受けていないという方もいるかもしれません。

今回は、歯科検診を受けるメリットに加え、頻度・内容・費用まで詳しく解説します。

歯科検診を受けるメリット

歯科検診を受けるメリットイメージ

歯科検診を受けるメリットとして、虫歯や歯周病を予防できることをイメージする方は少なくありません。

しかし、歯科検診を受けるメリットはそれだけに留まらず、治療負担の軽減や生涯の健康維持などにも役立ちます。まずは、歯科検診を受けるメリットについて詳しくみてみましょう。

虫歯や歯周病を早期発見できる

歯科検診の最大のメリットは、やはり虫歯や歯周病を早期に発見できることです。虫歯や歯周病は初期の段階では気づきにくく、目で見て分かるような変化や痛みが現れた頃には、かなり進行している可能性が高いです。

特に、歯と歯の間にできた虫歯や見えにくい部分の歯肉の変化は、鏡で確認するだけでは分かりません。そのため、歯科検診で丁寧にチェックすることが重要です。

気付かずに放置した場合、治療に時間がかかったり、最悪の場合には抜歯したりする必要が出ることもあります。できるだけ早い段階で発見できれば、簡単な処置で治療が完了するため、患者様の負担を軽減することにも繋がります。

プラークや歯石を除去できる

日頃のケアでは取りきれないプラークや歯石を除去できることも、歯科検診のメリットのひとつです。歯の表面についたプラーク(歯垢)は普段の歯磨きでも除去できますが、歯周ポケットや歯と歯の間にたまったプラークを日頃のケアで全て取り除くことはできません。

プラークが蓄積した状態で放置すると、唾液の成分と混ざって石灰化し歯石になってしまいます。歯石は、その名の通り石のように硬く、歯磨きでは除去できません。

歯科検診では、専用の器具を用いることで歯と歯のすき間や歯周ポケットの中など、お口の隅々まで汚れを取り除くことが可能です。歯のざらつきやお口の中のねばつきも洗い流せるため、スッキリとした爽快感も得られるでしょう。

クリーニングの負担を軽減できる

定期的に歯科検診を受けると、1回あたりのクリーニングの負担を軽減することにも役立ちます。3ヵ月に1回受診している方と3年に1回しか受診しない方では、溜まった汚れの量が大きく異なることは想像できるのではないでしょうか。

年単位でクリーニングを受けずにいる場合、頑固な歯石が付着していることがあります。そのようなケースでは、歯石を取り除くときに痛みを感じやすくなったり除去に時間がかかったりするでしょう。

1回あたりのクリーニングの負担を軽減するためにも、定期的に歯科検診を受けることが重要です。

詰め物や被せ物などをチェックできる

一度虫歯の治療を行って詰め物や被せ物をした歯は、再び虫歯になることがあります。これを二次虫歯といいます。

詰め物や被せ物はむし歯になりませんが、土台となっている歯が虫歯になることはあります。二次虫歯は気づきにくいため、歯科検診で目に見えない部分までチェックしてもらう必要があるでしょう。

自分に適した正しい歯磨き方法が身につく

歯科で検診を受ける場合は歯磨き指導が行われます。磨き残しを分かりやすくするために染め出しを行うこともあります。ご自身の磨き方の癖や磨き残しをしやすい箇所などを知り、正しい磨き方のアドバイスが受けられます。

普段磨きにくいと感じている箇所や日々のケアで気になることがあれば相談することも可能です。正しい歯磨き方法を身につけることは、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

生涯の健康維持に役立つ

歯周病によって、脳梗塞・心筋梗塞・肺炎などのリスクが上がることが明らかになっています。つまり、歯科検診を受けてお口の健康を維持することは、全身の健康を保つことにも繋がるということです。

歯周病を引き起こす原因はプラーク(歯垢)ですので、定期的な検診で取り除くことが大切です。

なお、妊娠中は歯肉炎が起こりやすくなります。妊娠している方が歯周病にかかった場合、早産や低出生体重児のリスクが高くなるため注意が必要です。

生涯の健康維持のためにも、歯科検診で口内のチェックとクリーニングを受けましょう。

医療費の負担を減らせる

定期的に歯科検診を受けると、医療費がかさんでしまうと考える方は少なくないでしょう。

しかし、長い目でみれば医療費の軽減に繋がることもあります。例えば、虫歯や歯周病が進行して治療に時間がかかれば、通院回数が増えてお金がかかるでしょう。歯周病から他の全身疾患を併発して入院治療を受けることになれば、その分医療費がかかります。

定期的に歯科検診を受けることは、一生にかかる医療費を軽減することにも繋がるのです。

歯科検診を受ける頻度

歯科検診を受ける頻度イメージ

検診を受ける頻度の理想は、3ヵ月に1回程度です。

しかし、忙しくてなかなか受診する時間が取れない方も多いかもしれません。そのような方は、半年に1回でもよいので歯科検診を受けるようにしましょう。

特に、年齢を重ねるごとに歯周病のリスクは高まります。まだ大丈夫と思わずに、歯の状態をチェックしてもらうことが大切です。

先にも述べましたが、プラークを放置すると頑固な歯石となって取り除くときに患者さまの負担が大きくなることもあります。こまめにクリーニングを受けておけば、そのような状況も回避できるでしょう。

歯科検診で行う内容

歯科検診で歯のチェック

検診ときくと、お口の中を検査するだけというイメージを抱く方も多いかもしれませんが、歯科検診にはクリーニングや歯磨き指導も含まれます。ここからは、歯科検診で行う内容について詳しく解説します。

歯の状態を確認する

まずは、歯の健康状態をチェックします。口腔内スキャナーという専用の機器を使用して、目では見えない細かい部分まで丁寧に確認します。

虫歯は、歯と歯の間や被せ物に覆われている部分などの見えにくい部分にできることもあります。必要に応じてレントゲン検査も行いながら、虫歯の有無や虫歯の進行具合をみていきます。

ご自分では気づかないうちに詰め物や被せ物の奥深くまで虫歯が進行していることもあります。長い間検診を受けていない方は、歯科で歯のチェックを受けましょう。

歯ぐきの状態を確認する

歯の状態の確認に続いて、歯ぐきの状態をみていきます。具体的にチェックするのは、歯ぐきの色・炎症の有無・出血の有無などです。また、このとき歯周ポケットの深さもチェックします。

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきのすき間にできる溝のことです。ここにプラークが蓄積すると細菌感染を起こし、歯ぐきが炎症を起こしてしまいます。

歯ぐきに炎症が起きていると、歯周ポケットが深くなります。そのまま歯周ポケットが深くなり続ければ、歯がグラついて抜けてしまうこともあるでしょう。

歯ぐきの状態はご自身では分かりにくいため、歯科で検診を受けることが大切です。また、歯周ポケットには汚れが溜まりやすいため、歯科で詳しく検査してもらいましょう。

歯磨き指導

歯と歯ぐきの状態を確認した後は、正しいセルフケアができているかを歯科衛生士とともに確認します。必要に応じて、専用の染料を用いて染め出しチェックを行うこともあります。

染め出しを行うと歯垢が溜まっている部分や磨き残しが着色されるので、セルフケアの向上に効果的です。歯科衛生士が丁寧に指導しますので、気になることや不安なことがあればご相談ください。

なお、染め出しをした後は、歯や歯ぐき、唇などがしばらく着色することがあります。検診の後に他の予定を入れる場合は注意しましょう。

クリーニング

歯のクリーニングでは、専用の器具を用いてプラークや歯石を丁寧に取り除きます。普段の歯磨きでは取り除けない歯周ポケットの奥深くに蓄積された細菌までしっかりと除去します。

知覚過敏の方や歯石がたくさん付着している方は、クリーニングの際に痛みを感じることがあります。痛みに不安がある方は事前にお伝えください。

最後にフッ素を塗布してクリーニングは終了です。フッ素には歯質を強化して虫歯を防ぐ効果があるため、定期的に塗布すると虫歯や歯周病の予防に効果的です。

歯科相談

歯科検診では、検査やクリーニングの他に、歯科医師や歯科衛生士へ直接お口のお悩みを相談できます。例えば、噛み合わせの不具合や知覚過敏などの気になる症状があれば相談するとよいでしょう。

お口のトラブルは放置しておくと症状が悪化することがあります。定期的な歯科受診で、早期に解決することを心がけましょう。

歯科検診の費用

歯科検診の費用イメージ

歯科検診は保険適用となるため、3割負担の方であれば1回あたり3,000円前後で受けられます。

ただし、お口の中の状態を詳しく調べる必要がある場合には、別途レントゲン検査を行うことがあります。費用は1,000~1,500円程度です。

レントゲンは毎回撮るわけではありませんが、長い間検診を受けていない方はより詳しく検査するためにレントゲンを撮ることが多いです。久しぶりに歯科を受診する方は、トータルで5,000円以上かかると考えておくとよいかもしれません。

まとめ

歯科検診

歯科検診は、お口の健康を維持するだけでなく、全身の健康を維持するためにも役立ちます。どんなに丁寧に歯磨きをしていても細かい部分には汚れが溜まるため、歯科で検査やクリーニングを受けておくとよいでしょう。

虫歯や歯周病にいち早く気付くためにも、3~6ヵ月に1回は歯科を受診してください。生涯健康に過ごすために、定期的にお口の健康チェックを行うことが大切です。

歯科検診を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

インプラントのイメージ

歯の詰め物や被せ物が取れることはよくありますが、インプラントも例外ではありません。インプラントの被せ物も取れることがあります。

「インプラントの被せ物が取れたらどうしたらいい?」「インプラントの被せ物の再治療にはどれくらいの費用がかかるの?」など疑問をおもちの方もいるでしょう。

インプラントの構造は複雑です。被せ物が取れたとき、それが被せ物だけの問題なのか、それとも他のパーツにも問題が生じているのかによって再治療の内容も変わってきます。

今回は、インプラントの被せ物が取れたときの対処法や費用について詳しく解説します。インプラントを長持ちさせる方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントの構造

インプラントの構造

インプラントはインプラント体・アバットメント・上部構造(被せ物)の3つの部品で構成されています。

それぞれの部品について以下に詳しく解説します。

インプラント体

インプラント体はインプラントの土台となる部分です。顎の骨の中に埋め込み、骨と結合させることでインプラントを支えます。生体適合性が高いチタンが用いられ、アレルギー反応はほとんど起こらないでしょう。形状は先端が細くなったスクリュータイプが一般的です。

インプラント体は表面処理が施され、表面を粗くすることで骨との結合力を高めています。インプラント体の大きさは直径3~5mm程度、長さは6~8mm程度です。

アバットメント

アバットメントはインプラント体と上部構造の間をつなぐ部品です。材質にはチタンやジルコニアなどが使用されます。

アバットメントはインプラント体と同じメーカーで、同じ規格のものを使用します。アバットメントの形状や角度は、最終的な上部構造の機能性や審美性を考慮して設計されています。

上部構造(被せ物)

上部構造は人工の歯の部分です。材質には金属やセラミックなどが使われ、審美性や強度を考慮して選択します。金属製の上部構造は強度が高いものの審美性は高くありません。

一方、セラミック製は自然な歯の色や透明感を再現できます。

インプラントの被せ物が取れる原因

インプラントの被せ物が取れた人

インプラントの被せ物(人工歯部分)が取れる原因を確認しましょう。

ネジのゆるみ

インプラントの被せ物の多くはネジで固定されており、ネジのゆるみによって被せ物が取れることがあります。繰り返し強い力がかかることでネジがゆるみ、被せ物が取れることがあるのです。

セメントの劣化

被せ物をセメントで固定している場合は、接着に用いるセメントの劣化によってインプラントの被せ物が取れることがあります。

噛み合わせの調整不足

噛み合わせの調整不足も被せ物が取れる原因の一つです。噛み合わせの調整が行われていない場合、咬合時に不均等な力が被せ物に加わり、被せ物が取れる原因になります。

細菌感染やインプラント周囲炎

細菌感染やインプラント周囲炎はインプラントがぐらついたり、取れたりする原因になります。

インプラントの周囲にプラークが蓄積すると歯肉に炎症が生じ、最終的にはインプラントを支える顎の骨を溶かすことがあるのです。顎の骨の減少は、インプラントの安定性を損ないます。結果として、インプラント自体が抜け落ちる原因になるのです。

インプラントの被せ物が取れたときはどうしたらいい?

インプラントの被せ物が取れた

インプラントの被せ物が取れたときは、取れた被せ物を清潔な容器に入れて保管します。被せ物を洗う必要はありませんが、衛生的な状態で保管することが大切です。そして、取れた被せ物を持参してできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

インプラントの被せ物が取れても痛みや違和感を感じないことも多いでしょう。

しかし、被せ物が取れたことでアバットメントが露出し、細菌感染のリスクが高まっています。また、被せ物がない状態で放置すると、隣接する歯が移動したり、噛み合わせが変わったりします。被せ物が取れたまま長期間放置するのは避けましょう。

もし、痛みや違和感があるようなら、歯科医院を受診するまでの間、冷たいものや硬いものを避け、症状を悪化させないようにします。

歯科医院によっては、被せ物に保証が設けられている場合があるので、受診時に保証の有無や条件を確認しましょう。

インプラントの被せ物が取れたときの治療にかかる費用

インプラントの被せ物が取れたときの治療にかかる費用イメージ

インプラントの被せ物が取れたときの状態によって再治療の費用は異なります。

インプラントの被せ物が取れたときの費用は、被せ物が取れただけなのか、インプラント体やアバットメントにも破損があるのか、歯周病や噛み合わせといった要因を根本的に治療する必要があるのかによって異なるのです。

ケースごとに以下に詳しく解説します。

被せ物を再接着する場合

被せ物が取れただけで、インプラント体やアバットメントには破損がなく、そのまま使える場合は安く済みます。歯科医院によっても費用は異なりますが、一般的には5,000円前後でしょう。

被せ物の再作成が必要な場合

被せ物が破損している場合は取り換えが必要になります。インプラントの被せ物にはさまざまな素材が使用されますが、審美性に優れたセラミックやジルコニアを使用することが多いでしょう。

ジルコニアの被せ物を作り直すには10万〜20万円程度、オールセラミックなら8万〜18万円程度、ハイブリッドセラミックなら5万〜10万円程度の費用がかかります。

インプラント体やアバットメントに損傷がある場合

被せ物が取れたときにインプラント体やアバットメントにも損傷がある場合は、より複雑な再手術が必要です。再手術の費用は治療内容によっても異なりますが、数万円〜数十万円かかることもあります。

インプラント周囲炎や歯周病が原因でインプラント体が外れた場合は、これらの治療費も発生します。また、再発防止のために噛み合わせの調整が必要な場合も、追加で費用が

予期せぬ費用が発生しないように、治療費の詳細を歯科医院で確認するようにしましょう。

インプラントの被せ物が取れたときにしてはいけないこと

インプラントの被せ物が取れたときにしてはいけないことを説明

インプラントの被せ物が取れたときにしてはいけないことを確認しましょう。

取れたまま治療をせずに放置する

インプラントの被せ物が取れたとき、取れたまま治療をせずに放置するのは避けましょう。被せ物が取れた状態を放置すると、インプラント自体が損傷することや細菌感染のリスクが高まることがあります。

また、被せ物が取れたことによって噛み合わせが変わると、他の歯に大きな負担がかかります。被せ物が取れたときは、速やかに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

自力で被せ物を戻そうとする

取れた被せ物を自力で戻そうとするのは避けましょう。被せ物を自力で戻すと、正しい位置に戻せない可能性があります。インプラントに負担がかかり、さらなる破損につながる可能性があるのです。また、自力で戻そうとすると細菌感染のリスクが高まります。

被せ物や口の中を過剰に触る

取れた被せ物や口の中を過剰に触ることは避けましょう。取れた部分を触ることで、その部分が汚染されるリスクがあります。被せ物はできるだけ触らないようにして清潔なケースなどに入れて保管し、歯科医院を受診する際に持っていきましょう。

インプラントを長持ちさせる方法

歯科医師に相談

インプラントを長持ちさせる方法を確認しましょう。

歯ぎしりや食いしばりの対策

歯ぎしりや食いしばりの癖があるとインプラントに強い力が加わり、被せ物が取れやすくなります。

ナイトガードを装着することで歯ぎしりや食いしばりによる圧力を緩和し、インプラントを保護することができます。また、歯ぎしりの原因になるストレス対策をすることでインプラントへの負担を減らせるでしょう。

適切なインプラントの選択

安すぎるインプラントはトラブルが起きたり、再治療が困難になったりする心配があります。インプラントを選ぶ際は材質やデザイン、ブランドの評判だけでなく、自分の口腔内の状態や再治療の可能性も考慮して予算に合ったインプラントを選ぶようにしましょう。

定期的なメンテナンス

インプラントは日々のケアと定期的な歯科医師によるチェックが必要です。定期的に歯科医院を受診してインプラントの状態や口腔内の健康を確認してもらいましょう。必要に応じて専門的なクリーニングを受けることができます。

これにより、インプラントの被せ物の状態や、インプラント周囲炎といった問題を早期に発見し、適切に対処できます。

正しいセルフケア

インプラントを長持ちさせるためには正しい方法でブラッシングを行う必要があります。ブラッシングを行う際は、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを使用するとよいでしょう。

これにより、インプラント周囲のプラークを除去し、口腔内を清潔に保つことができます。歯科医師や歯科衛生士からアドバイスをもらって適切なケア用品を選ぶとよいでしょう。

禁煙または喫煙量を減らす

喫煙によって血流が悪くなると免疫力が低下して、細菌感染しやすくなります。その結果、インプラント周囲炎や歯周病のリスクが高まるのです。

インプラントを長持ちさせるためには禁煙するか、または喫煙量を減らすことが大切です。禁煙すれば全身の健康状態の改善にもつながります。

まとめ

インプラントの器具

今回は、インプラントの被せ物が取れたときの治療にかかる費用について解説しました。

ネジのゆるみやセメントの劣化によって被せ物が取れただけなら、再び取り付けるだけなので再治療の費用はあまりかかりません。

一方、取れた被せ物が破損していたり、インプラント体やアバットメントにトラブルが生じていたりすると再治療が複雑になるため、治療費も高額になります。

インプラントの被せ物が取れたときに大切なことは、取れた被せ物を清潔に保管し、できるだけ早く歯科医院を受診することです。被せ物を自分で戻そうとしたり、被せ物や口の中を触ったりすると感染リスクが高くなるため避けましょう。

インプラントの被せ物が取れないようにするには、歯科医院で定期的にチェックすることが大切です。噛み合わせの問題や歯ぎしりなど、被せ物に負担をかける要因があれば、歯科医師に相談して、早めに対処しましょう。

インプラントを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

クリーニングで痛みが気になる女性

歯のクリーニングを検討していても「歯のクリーニングは痛い」というイメージを抱いていて踏み切れない方もいるかもしれません。実際に、歯のクリーニングで痛みを感じる方もいらっしゃいます。

すべての方が痛いと感じるわけではありませんが、歯や歯ぐきの状態によっては痛みを感じやすくなるでしょう。できるだけつらい痛みを感じることなく、クリーニングを受けたいと思う方が多いです。

今回は、歯のクリーニングの方法や痛みを感じる原因、痛みを軽減するための方法について詳しく説明します。

歯のクリーニングはどのようなことを行う?

歯のクリーニング

歯のクリーニングには痛みを伴うことがあると聞くと、怖いと思う方がいるかもしれません。

しかし、危険な処置をするわけではありませんのでご安心ください。まずは、歯のクリーニングでは具体的にどのようなことを行うのかを確認しましょう。

口内のチェック

はじめに、患者様のお口の中の状態をチェックします。歯や歯ぐきの状態を確認し、痛みの有無や気になることなどを丁寧にヒアリングしていきます。

知覚過敏の症状がある方や、痛みへの不安がある方は事前にお知らせください。場合によっては、お口の中の写真やレントゲンを撮ることもあります。

ブラッシング指導

確認したお口の中の状態をもとにブラッシング指導を行います。ゴシゴシと強く磨きすぎていないか、細かく丁寧に磨けているかなどを確認しながら、磨き残しやすい部分や磨き方について丁寧に指導します。

必要に応じて、磨き残しをチェックするための染め出し剤を使用することがあります。

プラーク・歯石取り

超音波の出る器具を用いて、細かい振動によりプラーク(歯垢)や歯石を除去します。

歯の汚れをそのままにしておくと、歯の表面や歯と歯ぐきのすき間で細菌が繁殖してプラーク(歯垢)となります。プラークが唾液中のリンやカルシウムと結びついて石灰化し、硬い固まりとなったものが歯石です。

一度歯に付着した歯石は、歯磨きでは取り除くことができません。特殊な器具で取り除く必要があります。

歯の表面やすき間の汚れを落とす

歯の表面についた着色汚れを落とす、PMTCという方法もあります。PMTCでは、特殊な研磨剤のペーストを塗布し、歯と歯のすき間や歯の表面の汚れを落としていきます。

タバコのヤニやコーヒー、お茶などによる着色汚れも綺麗に取り除くことが可能です。

フッ素を塗布する

最後にフッ素を塗布して終了です。

歯の表面の汚れをきれいに取り除いた状態でフッ素を塗布することにより、フッ素が歯に吸収されやすくなります。虫歯の予防に効果的でしょう。

また、フッ素には歯のエナメル質を強化する役割もあります。定期的に歯科でクリーニングを受ければ、より健康で強い歯に近づきます。

歯のクリーニングのメリット

歯のクリーニングのメリットイメージ

そもそも「歯のクリーニングってしたほうがいいの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。歯のクリーニングにはいくつかのメリットがあります。

ここからは、歯のクリーニングを受けるメリットを詳しく解説します。

虫歯や歯周病を予防できる

クリーニングによって、普段のケアでは取り除くことができないプラークや歯石を取り除けるため、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。歯の表面に付着したプラークは歯ブラシでも取り除くことができます。

しかし、歯と歯のすき間や歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に溜まったプラークは、歯科のクリーニングでしか取り除くことができません。プラークの中には虫歯や歯周病の原因となる菌が生息しているため、放置すると虫歯や歯周病を引き起こすことになります。

歯の健康を保つためにも、歯のクリーニングを受けたほうがよいでしょう。

爽快感を得られる

歯のクリーニングを受けるメリットとして、爽快感を得られることも挙げられます。歯の表面に汚れが付着していると、口の中がネバついて不快に感じたり、歯の表面のざらつきが気になったりするでしょう。

歯科のクリーニングを受けると汚れを丁寧に落としてもらえるので、爽快感が得られます。

口臭予防になる

歯のクリーニングでは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間にたまった汚れや細菌を取り除けるため、口臭予防にも効果的です。普段取り切れない部分に食べカスなどが溜まって腐敗すると、いやな臭いの原因となります。

特に、義歯やブリッジを使用している方は食べカスが溜まりやすいです。歯科で丁寧に取り除くことで、口臭を防げるでしょう。

セルフケアの質の向上

歯科医院でクリーニングを受けることにより、セルフケアの質が向上することもあります。

歯のクリーニングでは、お口の中の状態を確認してブラッシングの指導を行います。どの部分に汚れが溜まりやすいのか、どの部分に磨き残しがあるのかなどが明確になります。

患者様がご自身のお口の状態をよく知るきっかけになるため、毎日のセルフケアにも活かせるでしょう。

歯のクリーニングは痛い?

クリーニングを受ける人

先述のとおり、歯や歯ぐきの状態によっては歯のクリーニングで痛みを感じることがあります。では、どのような場合に痛みを感じるのでしょうか。

ここでは、痛みを感じるケースやその原因について詳しくご紹介します。

歯石がたくさん付着している

歯石がたくさん付着している状態では、強いパワーで振動を与えて取り除く必要があります。そのため、知覚過敏の方は歯石取りで痛みを感じることが多いです。

また、長い期間蓄積された頑固な歯石を取り除く場合は、エナメル質の表面が歯石と一緒に剥がれてしまうこともあります。数日経てば再石灰化されて元に戻りますが、再石灰化されるまでの間はしみることがあります。

歯茎の炎症による痛み

歯周病によって歯茎に炎症がおこった状態では、歯のクリーニング時に痛みを感じやすくなります。炎症を起こした歯茎は、歯磨きや食事などの少しの刺激でも痛むことがあるのです。

歯と歯ぐきのすき間などの汚れを取り除く時に、痛いと感じるかもしれません。

歯茎が下がっている

歯茎が下がっている場合も、痛みを感じやすいです。歯茎が下がっているということは、エナメル質に覆われていない歯根が露出している可能性があります。

神経に刺激が伝わりやすいため、クリーニングに使用する機器の超音波振動によって痛みを感じるでしょう。

歯のクリーニングによる痛みを軽減するためには

歯磨きをする女性

歯のクリーニングを受ける時、痛いのは避けたいと考える方は多いのではないでしょうか。日頃のケアなどによって軽減することが可能なので、是非参考にしてください。

歯ぐきの治療を先に行う

歯ぐきが炎症を起こしている場合は、少しの刺激でも痛みを感じやすくなります。先に治療を受けて、歯茎の状態を整えると痛みを軽減できるでしょう。

クリーニングを受けるか迷っている場合は、歯科で歯ぐきの状態を確認してもらうと良いでしょう。

日頃から丁寧にセルフケアをする

先にも述べましたが、クリーニングで痛みが出やすくなるのは、頑固な歯石が蓄積しているケースや、歯ぐきが炎症を起こしているケースです。そのため、日頃から丁寧にセルフケアを行い、健康な歯と歯茎を維持することも大切です。

歯と歯の間には汚れがたまりやすいので、歯ブラシで磨ききれないすき間には歯間ブラシを活用しましょう。歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目の部分にも歯ブラシをあてて細かく丁寧に磨くと、歯周病の予防にも役立ちます。

知覚過敏用の歯磨きを使用する

知覚過敏の方は、クリーニングの刺激により痛みを感じやすいです。日頃から知覚過敏用の歯磨きを使用するとよいでしょう。知覚過敏用の歯磨きは、クリーニングによってエナメル質が剥がれてしまった場合にも有効です。

知覚過敏用の歯磨きは市販されていますが、歯科でも販売しています。どれを使用すればよいか迷った場合には、ご気軽にご相談ください。

定期的に検診やクリーニングを受ける

クリーニングによる痛みを軽減するためには、歯と歯ぐきの状態を良好に保つことが大切です。定期的に検診を受け、虫歯や歯周病は早めに治療しておきましょう。

また、長期間蓄積された歯石を取り除く際は痛みを感じることが多いため、できるだけ歯石をつくらないことも重要です。定期的にクリーニングを受け、プラークが石灰化する前に除去しましょう。

まとめ

クリーニングをした女性

歯のクリーニングは、歯や歯ぐきが健康な状態ではあまり痛みを感じません。歯周病や知覚過敏がある方の場合は、痛みを感じるでしょう。

歯石が蓄積されている状態では、取り除く時にエナメル質の表面が剥がれて痛みを伴うこともあります。

ただし、このような痛みはずっと続くわけではなく、クリーニング後数日で改善することがほとんどです。

クリーニングで痛みを感じるような歯や歯ぐきの状態を、そのまま放置しておくのは推奨できません。お口の健康のためにも、まずはお口の中の状態を確認することからはじめてみてはいかがでしょうか。

歯のクリーニングを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

インプラントと入れ歯の比較

歯を失った場合の治療法には「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」があります。ブリッジは両隣の歯を削って支台にして橋渡しをするように被せ物を入れる方法です。

一方、インプラントと入れ歯は周囲の歯への影響が少ない治療法です。インプラントと入れ歯にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、インプラントと入れ歯の違いについて詳しく解説します。歯を失った場合の治療法を選択する際の参考にしていただければと思います。

インプラントとは?

インプラントのイメージ

インプラントとは、歯を失った部分に人工歯根を埋め込む治療法です。顎の骨に直接人工歯根を埋め込むため、しっかり噛めるようになります。

しかし、どんな治療法もメリットばかりではありません。

以下にインプラントのメリットとデメリットについて解説します。

メリット

インプラントのメリットは、以下のとおりです。

しっかり噛めるようになる

インプラントにすることで、自分の歯と同じようにしっかりと噛めるようになります。硬いものでも問題なく咀嚼できるでしょう。取り外し式の入れ歯にあるような異物感もありません。

周囲の健康な歯に負担がかからない

インプラントは、周囲の他の歯とは独立した状態でお口の中に設置できます。取り外し式の入れ歯のように周囲の歯にバネを引っ掛けたり、ブリッジのように両側の歯を削る必要もありません。そのため、残っている歯を守り、寿命を延ばすことにも繋がります。

審美性が高い

インプラントは人工歯根と人工歯、それらをつなげるアバットメントで構成されています。人工歯にはセラミックやジルコニアセラミックが使用されるため見た目が良く、審美性が高いのが特徴です。

顎の骨が痩せるのを防ぐことができる

歯を失うと、時間の経過とともに顎の骨が痩せていきます。インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込むため、噛む力がしっかりと顎の骨に伝わり、顎の骨が痩せるのを防ぐことができるのです。

デメリット

インプラントのデメリットは、以下のとおりです。

自費診療のため治療費が高額になる

インプラントは、保険が適用されません。自費診療のため、歯科医院ごとに金額が異なりますが、1本あたり30万円〜40万円が相場です。骨の量が少なく、骨造成手術が必要な場合には、別途費用がかかります。

治療期間が長い

インプラントは、人工歯根と顎の骨が結合するまでに数か月かかるため、治療期間が長くなります。半年以上かかる場合もあるでしょう。骨の量を増やす「骨造成手術」が必要な場合には、期間はさらに長くなります。

外科手術が必要になる

インプラントは、外科手術が必要です。手術中は麻酔を使用するため痛みはありませんが、麻酔が切れたあとに痛みが出ることや腫れることがあります。持病がある場合は、インプラント手術を受けられるか事前に歯科医師に確認しましょう。

術後のメンテナンスが必要になる

インプラントは一生使えるものではありません。長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスを受ける必要があるのです。

定期的にメンテナンスを受け、インプラントの状態や噛み合わせのチェックなどを行い、クリーニングをしてもらうことで長く使い続けることができるでしょう。

天然の歯でも定期検診が必要であることを考えると、必ずしもデメリットとは言い切れないでしょう。

感染症のリスクがある

インプラントは人工物なので、虫歯になることはありませんが感染症のリスクがあります。特にインプラント周囲炎には注意しなければなりません。

インプラント周囲炎とは、天然の歯でいうところの歯周病です。重度にまで進行するとインプラントが抜け落ちることや、抜去せざるを得ないことがあります。

インプラント周囲炎を予防し、インプラントを長く使い続けるためには、定期的にメンテナンスを受けることが重要なのです。

入れ歯とは?

入れ歯

入れ歯とは、失った歯を補うための取り外し可能な人工歯です。「義歯」とも呼ばれます。

入れ歯には上または下の全部の歯を失った場合の「総入れ歯」と、一部分の歯を失った場合の「部分入れ歯」の2種類があります。

入れ歯は「人工歯」と人工歯を並べるピンク色の部分「床(しょう)」で構成されています。部分入れ歯には、残っている歯に引っ掛けて固定するための「クラスプ」という金属のバネがついています。

以下に入れ歯のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

入れ歯のメリットは、以下のとおりです。

保険が適用されるため安価

入れ歯は保険が適用されるため、比較的安い費用で作製できます。入れ歯の大きさにもよりますが、保険適用で入れ歯を作製する場合、3割負担で5,000円〜2万円程度です。

治療期間が短い

入れ歯の治療期間は1〜2か月程度のため、インプラントに比べて短期間で治療が完了します。治療完了後に痛みなどがある場合は、その都度調整を行います。

外科手術が必要ない

入れ歯は外科手術の必要がありません。そのため、持病があって手術が難しい方や、高齢の方でも治療できます。

失った歯の本数に関わらず一つの入れ歯で完結する

入れ歯は失った歯の本数や位置に合わせて、つながった構造をしています。そのため、失った歯の本数に関わらず一つの入れ歯で完結するのです。

自費の入れ歯では種類が選択できる

自費の入れ歯では、希望に合わせて素材や形態の異なるものを選択することができます。例えば、金属のバネをなくした「ノンクラスプデンチャー」や、床の一部に金属を使った「金属床義歯」などがあります。

デメリット

入れ歯のデメリットは、以下のとおりです。

食事や会話がしにくくなる

入れ歯は歯茎の粘膜の上にのせる構造なので、天然の歯やインプラントと比べて噛む力が弱くなります。そのため、食事や会話がしにくいと感じることがあるでしょう。

違和感が出やすい

入れ歯を装着したときに違和感が出ることがあります。失った歯の本数が増えて、入れ歯が大きくなるほど、違和感は出やすいでしょう。

部分入れ歯の場合、残っている歯に負担がかかる

部分入れ歯の場合、残っている歯にバネを引っ掛けて固定する必要があります。そのため、支えとなる歯に負担がかかるのです。

インプラントと入れ歯の違いを比較

インプラントと入れ歯を比較する女性

インプラントと入れ歯の違いを比較すると次のようになります。

<インプラントと入れ歯の違い>

 インプラント入れ歯
食事のしやすさ天然歯のようにしっかり噛めるため、食事がしやすい噛む力が弱くなり、食事が挟まるなど食べづらさを感じることがある
違和感少ない違和感が出やすい
費用自費治療のため高額保険が適用されるため安価
治療期間3か月〜1年程度1〜2か月程度
お手入れのしやすさ天然歯と同じように丁寧なケアが必要取り外して清掃ができる
見た目の美しさ天然歯のように美しい金属のバネが見えることがある

インプラントはどのような方に適している?

インプラントがおすすめ人イメージ

インプラントが適しているのは次のような方です。

  • 入れ歯を入れると違和感や異物感があり、合わないと感じている方
  • 見た目を重視する方
  • 残っている歯を大切にしたい方
  • 若い年齢で歯を失ってしまった方

「インプラントをしたいけれど、費用が高いので悩んでいる」「まだ未成年なので心配だ」という方は、一旦入れ歯を作ってみて、のちにインプラントにするという選択もできます。

若い年齢で歯を失って入れ歯に抵抗がある場合でも、未成年で顎の成長が発達途中の場合には、インプラント治療を行うことができない場合があります。そのような場合には入れ歯を作製して、時期がきてからインプラント治療を行うのがよいでしょう。

入れ歯はどのような方に適している?

入れ歯を持つ歯科医師

入れ歯が適しているのは次のような方です。

  • できるだけ費用をかけずに治療をしたい方
  • 外科手術をしたくない方、または持病などによりできない方
  • インプラント手術後のメンテナンスが面倒な方
  • 18歳未満の方
  • 高齢の方

入れ歯は保険の適用の範囲で作製することができます。外科手術に不安を感じている方や、持病などにより外科手術を受けられない場合には、入れ歯にするのがよいでしょう。

また、インプラント手術後は定期的にメンテナンスを受けることが大切です。インプラント周囲炎などの感染症のリスクもあるため、メンテナンスを面倒だと感じる場合にはインプラント治療は避けたほうがよいでしょう。

まとめ

インプラントと入れ歯のポイント

今回は、インプラントと入れ歯の違いについて解説しました。

歯を失った場合には、失った歯を補う治療をしなくてはなりません。インプラントと入れ歯には、それぞれメリットとデメリットがあります。

どちらのほうがよいということはありません。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身に合った治療方法を選択しましょう。

インプラントを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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