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京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。

口臭治療

口臭とは

口臭とは、口から吐き出される息の臭いが社会的許容限度を超え、他人に不快な気持ちを与える状態を指します。自分ではなかなか気づきにくく、またデリケートな問題でもあるため他人から指摘されることも滅多にありませんが、家族や近しい人からの指摘で口臭に気がつく方も多くいらっしゃいます。
自分の口臭が気になりだしたら歯科医院の口臭検査を受診されることをオススメします。
口臭には何らかの原因があり、歯科医院での検査でその原因を明らかにすることが可能です。

口臭が気になったら

コロナによる長引くマスク生活でのお悩みで数多く挙げられる悩みが、口臭です。マスクをしているこために、吐き出す息が蒸散されずにマスクの中に溜まり、臭いを感じやすくなるためです。つまり、マスクと口臭に因果関係があるのではなく、以前から口臭があった方が、マスクで気づくようになったということです。
マスク生活によって口呼吸になり、お口の中が乾燥して口臭を感じるようになる場合もあります。
そのほか、口臭に気づく・気になるようになるきっかけとしては、家族など身近な人がご本人に指摘をする場合等があります。口臭とは非常にデリケートな問題であるため、他人から指摘されることはなかなかありません。口臭が気になったら、お一人で悩まずに、まずは歯科医院で口臭検査をお受けいただくことをお勧めいたします。

口臭の種類

口臭の種類には、以下のようなものがあります。

1.生理的口臭

起床直後や空腹時、緊張時など唾液の分泌量が減ると生じる口臭です。唾液の分泌が減少すると、細菌が増殖します。細菌が増殖すると、口臭の原因である揮発性硫黄化合物が増えま。生理的口臭は、中学生以上であれば普段健康で口臭がないと思う人でも、その時々の生活習慣や気分、体調、加齢などの変化に応じて発生する口臭であり、誰にでも起こりうる口臭です。
ただし、その原因物質は歯を磨くことで減少し、唾液量が増えれば口臭も急激に弱まるため治療の必要がありません。

2.病的口臭

何らかの病によって引き起こされる口臭を「病的口臭」と呼びます。
病的口臭の多くは、虫歯や歯周病、プラーク(歯垢)や歯石といった歯の汚れ、舌苔(舌の汚れ)、入れ歯の手入れ不足など、お口の中に起因しています。
お口以外の器官の病気、糖尿病などが原因で発生しているものもありますが、歯科医院ではお口の中で発生している口臭の治療を行います。
口腔内の疾患に由来するものと、全身疾患に由来するものがありますが、一般的な病的口臭のうち90%以上が口腔由来とされています。

口腔由来の場合

進行した虫歯や歯周病、ドライマウスなどが原因です。口腔由来の口臭は、お口の中のたんぱく質の汚れを細菌が分解し、揮発性硫黄化合物が生じることにより起こります。特に歯周病は口臭との相関性が高く、プラーク(歯垢)の中で増殖した歯周病原菌が、揮発性硫黄化合物とよばれるガスを放出することで独特の臭いを生じます。揮発性硫黄化合物は、主に次の3種類のガスから構成されます。

  • メチルメルカプタン…腐った玉ねぎのような臭いです。
  • 硫化水素…卵が腐ったような臭いです。硫化水素はプラークのみならず舌苔(舌の汚れ)からも発生することが多く、生理的口臭の原因となる物質でもあります。
  • ジメチルサルファイド…生ごみのような臭いです。ジメルサルファイドが原因の口臭は全身疾患との関連もあるため、口臭があるのに口腔内に疾患がみられない場合は全身疾患に起因しているケースも考えられます。

口腔内に原因のある口臭について詳しくはこちらをご参照ください。

全身由来の場合

全身由来の口臭の原因は多岐にわたりますが、いずれの場合も、口臭の改善のためには根本の原因となっている疾患を治療する必要があります。全身由来の口臭は、疾患により臭いの特徴が異なります。

  • 呼吸器系(肺がん、肺腫瘍)/消化器系(胃がん、胃潰瘍)/耳鼻咽頭系(扁桃炎、咽頭がん、咽頭膿瘍)…タンパク質の壊疽臭
  • 糖尿病…アセトン臭
  • 肝硬変、肝臓がん…アンモニア臭
  • トリメチルアミン尿症…魚臭(アミン臭)

3.外因的口臭

にんにく、ニラ、ねぎ、納豆など臭いの強い食べ物やアルコール、煙草による口臭です。多くは時間の経過とともに弱まるため、治療の必要は特にありません。

4.心因性口臭

ストレスなどにより唾液の分泌量が減り、口臭が生じます。また、実際には口臭がなく、検査でも口臭が認められないにもかかわらず本人が口臭があると思い込んでしまう「自臭症」のケースもあります。ストレスが大きい方、精神的に不安定な方、もともと性格的に神経質な方などにみられます。
口腔内以外に原因がある口臭について、詳しくはこちらをご参照ください。

口臭治療の基本ステップ

口臭を改善するためには、まずはそもそもの原因を客観的に把握し、それに対してアプローチをしていくことが非常に重要になります。当院における口臭治療は、以下のような流れで行っています。

Step 1: カウンセリング
現在気になっている口臭への意識や、歯磨き習慣などについてお伺いします。気になることがあれば、何でも遠慮なくお話しください。
Step 2: お口の検査
口臭の原因となりうる虫歯や歯周病の有無、クリーニングが難しい歯並び、悪影響が出ている詰め物の有無を検査します。検査方法については、このあとの項目で詳しくご紹介します。
Step 3: 診断・説明
検査結果から、口臭の原因とみられる症状や生活習慣についてご説明します。また、ご自宅でできるセルフケアについても指導いたします。セルフケアの方法についても、このあとの項目で詳しくご紹介します。
Step 4: フィードバック
口臭の改善がみられているかを再度チェックいたします。また、セルフケアでうまくできなかったところなどをお伺いしながら、歯磨き方法の再指導や必要に応じてお口のクリーニングを行います。
Step 5: 治療終了・メンテナンス
口臭の原因がお口の中にある場合、セルフケアだけでなく継続して歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることが口臭予防において大切です。専門的なクリーニングなどのメンテナンスで、お口の中を健康に清潔に保ちましょう。

口臭測定器B/Bチェッカーでの検査

口臭の原因を突き止めるために欠かせないのが、口臭測定器での検査です。当院の口臭検査においては、口臭ガス測定器「B/Bチェッカー」(タイヨウ社製)を使用しています。B/Bチェッカーは、口腔内ガス、呼気ガスを個別に測定し、臭いの起源を類推することのできる検査機器です。測定時間は僅か15秒ほどですので、患者様のご負担を少なく、精度の高い検査を行うことが可能です。
口臭測定:500円(1回・税込)
BBチェッカーについての詳しいご紹介はこちらをご覧ください。

B/Bチェッカーを用いた検査方法

B/Bチェッカーは、測定部位(口腔・鼻腔)に直接センサープローブを設置して測定します。プローブの先端はディスポーザブル仕様(使い捨て)になっており、感染予防にも配慮がされています。プローブを口腔内に静置すれば「口腔内ガス」を、口腔に静置し息を吐き出せば「呼気ガス」を、付属の鼻腔アダプタを接続し鼻腔に設置すれば「鼻腔ガス」を測定することができます。硫化水素・メチルメルカプタンをはじめ、多数の揮発性ガスを検知することができ、測定した値は、ガス濃度をヒトの嗅覚レベルに置き換えた独自の単位(B/B値)で出力します。
口臭の発現で最も強い値を最高値の100、最も弱い値を最低値の1とし、この間を100等分して口臭の程度を評価します。
評価基準は以下のようになっています。
  • 0~10 全く臭いを感じない
  • 10~30 においを感じない
  • 30~50 ほとんど感じない 正常範囲
  • 50以上 わずかに臭いを感じるようになる
  • 60以上 何らかの臭いを感じる
  • 80以上 比較的臭いを感じる 時には特有のにおいを感じる
  • 100以上 強いにおいを感じる 症状のある方の寝起きのレベル

B/Bチェッカーの有効性

岡山大学大学院予防歯科学分野における研究によると、健康な男女20人に対し口腔・呼気・鼻腔それぞれをB/Bチェッカーとガスクロマトグラフィー(気化しやすい化合物の同定・定量に用いられる機器分析の手法)を用い測定し比較検討したところ、両者の結果に一定以上の相関がみられ、臨床における有用性が示唆されたとの結果が得られています。
このほかにも、B/Bチェッカーを用いた口臭測定についての研究は数多く報告されており、口臭の簡便かつ有効な測定法であることが確認されています。

B/Bチェッカーでの検査をお受けになる前の注意点

B/Bチェッカーは、資料中の全ての可燃性ガス成分を測定するため、測定前の飲食等に含まれる成分に大きく影響を受けます。そのため、以下の事項にご注意ください。
  • 検査2時間前からは、ミネラルウォーター以外を口に含まないでください(ガムやタブレット類も禁止)。
  • 洗口液、口臭対策用スプレー、歯磨き粉などの使用も、検査1時間前からはお控えください。
  • 喫煙者は、検査1時間以上前から禁煙してください。

歯周病治療で口臭の治療

歯科医院名

歯周病の検査

歯肉の炎症、歯周ポケット、口腔内の清掃状態、プラーク増加因子を調べます。
歯周病が原因で起こる口臭は、主に歯周ポケットに存在する歯周病菌と、その中から出てくる炎症性の液体に由来するものです。それらの改善により口臭を低下させることができます。

歯科医院名

歯周病治療

プラークを取り除く、原因除去療法に基づき治療します。主に、プラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニングなどです。

口臭を予防するには

日本人の約8割が自分の口臭が気になると回答したというアンケート調査もあり、それほど口臭のお悩みは身近なものです。まずは自分の口臭が「生理的口臭」なのか、それとも「病的口臭」なのかを正しく診断してもらうことが大切です。自分で判断することはまず不可能ですので、歯科医院でご相談ください。

もし病的口臭ならば、原因となる病気の治療が必ず必要です。大半は虫歯や歯周病などの一般歯科的な問題ですので、歯科医院で原因疾患を治療し、口臭の改善をはかりましょう。
生理的口臭の場合は、よく噛んで食べる、睡眠を十分にとり疲れをためないようにするなど日頃から唾液を減らさないような工夫をすること、また胃腸に負担をかけない生活を心がけることで、口臭予防につながります。

口臭予防のためのセルフケア

口臭を予防するためには、ご自身で取り組んでいただけるセルフケアも大切です。
口の中を清潔にすることが、口臭の一番の予防方法です。
毎日ご自宅で行うセルフケアはもちろん、歯科医院で定期的に行うプロフェッショナルケアをうまく活用して口臭を予防していきましょう。

歯磨きを正しく丁寧に行う

お口の中のプラークを可能な限り除去し、清潔に保つことが大切です。歯ブラシの選び方、持ち方、磨き方にも気をつけながら、2~3歯ずつ丁寧に磨きます。また、歯ブラシで磨くだけではお口の中の汚れ全体の約6割しか除去することができません。デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を活用することで、細かい部分の汚れも除去しましょう。

舌の清掃を行う

意外と盲点なのが舌の清掃です。口臭の原因の一つには舌苔があります。舌苔とは、白色または黄白色をした細菌の塊で、舌表面に付着します。舌苔はうがいなどで落とすことはできません。舌を傷つけずに舌苔を除去するためには、専用の舌ブラシを使用します。ブラシを奥から手前へ3回程度動かし、汚れを掻き出すように磨きます。1日1回程度を軽い力で行うと、口臭の予防にも効果的です。

入れ歯の清掃を行う

入れ歯は針金の部分や入れ歯そのものの材質の劣化により汚れがつきやすい傾向にあります.この汚れも口臭の原因となりますので、ご自身の歯と合わせて入れ歯の清掃をすることも口臭予防になります.
また、上記の3つに加え、当院ではポイックウォーターの活用をおすすめしております。

ポイックウォーターとは

ポイックウォーターは自宅でも使用できる安全な洗口液です。高濃度たんぱく分解除菌水ともいわれ、次亜塩素酸(HOCL)と次亜塩素酸イオン(OCL-)を含みます。次亜塩素酸(HOCL)は殺菌力の本質で、次亜塩素酸イオン(OCL-)はたんぱく質の分解・洗浄を左右するイオンです。たんぱく質分解の際の酸性物質により、それ自身が次亜塩素酸イオンから次亜塩素酸に形を変えるため、お口の中をゆすぐだけで洗浄と除菌を同時に叶えることができます。

ポイックウォーターは、不純物を極限まで取り除いた「超純水」と、純度99.9%の塩を混合し、電気分解して生成します。したがって薬品は一切使用しておりません。ここが市販の洗口液と大きく異なる点です。また次亜塩素酸は、人間の体内で白血球(好中球)が細菌を死滅させる過程において作用しているものと言われています。人間の血液中にある成分由来だからこそ、安全性が高く、安心してご使用いただけます。

ポイックウォーターについての詳しいご紹介はこちらをご覧ください。

ポイックウォーターの効果

ポイックウォーターには、大きく分けて以下の2つの効果があります。

  • プラーク(たんぱく質の汚れ)を分解する効果
  • プラークの下にある虫歯菌、歯周病菌を除菌する効果

プラークは粘着性が強いため、歯の表面にしっかりと付着しており、ただ水でうがいをするだけでは取れません。歯以外にも、清掃が不十分な入れ歯や舌の表面にも同様に付着します。虫歯菌・歯周病菌はプラークという集合体を作っているため、プラークを分解しないことには歯を菌から守ることもできません。ポイックウォーターは、まず歯の表面のプラークを分解し、そのあとに虫歯菌・歯周病菌を除菌していきます。

また、口臭の予防にも非常に効果的です。口臭の原因は、お口の中の細菌が餌となるたんぱく質を分解する際に発生する物質です。そのため、原因となるたんぱく質汚れを除去し、除菌・殺菌することが口臭予防においても非常に重要になります。

さらに、このポイックウォーターはインフルエンザやノロウイルス等に対しても除菌効果をもつと言われています。芽胞菌やカビ、HIV、O-157、B型肝炎、C型肝炎、MRSAなど様々な細菌やウイルスに効果があるため、風邪や感染症の予防効果も期待できます。

ポイックウォーターの活用例

ポイックウォーターは多くの歯医者さんにおいて活用されています。患者様のご自宅での使用はもちろんのこと、治療前の洗口や根管治療、歯周治療、口腔内の消毒、各種オペ時、器具洗浄、チェアーの清掃など幅広く活用されています。特に、病院や大きな施設、高齢者施設や高齢者のご自宅で行う訪問診療においては、周術期の口腔ケアや誤嚥性肺炎の予防の観点からもポイックウォーターの効果が期待されています。
さらに、歯医者のみならず様々な企業においても、同様の成分の水で食品や工場の生産ラインを除菌しているほか、とある有名なテーマパークにおいても微酸性電解水という名称で使用されているようです。

ポイックウォーターの使用方法

ポイックウォーターの使用方法は非常に簡単です。キャップ1杯(5~10cc)のポイックウォーター原液でうがいをします。この際、お口の中があわあわの状態になるくらい、30秒ほど強めにぶくぶくうがいをしていただくことで、お口の中に水流を起こし、しっかり洗口することができます。また、ポイックウォーターを口に含んだ状態で歯を磨くことも効果的です。歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの間に入れ込むように細かく磨くことによって、ポイックウォーターがそういった磨きにくい箇所に入り込み、落としにくい箇所のプラークも除去しやすくなります。朝・昼・晩とご使用いただくことが理想ですが、忙しい時は就寝前だけでもポイックウォーターでのうがいをぜひ行ってみてください。ポイックウォーターでうがいした後は水でうがいしないようにしていただくと、ポイックウォーターの効果が持続します。ポイックウォーターでうがいをした翌朝目覚めたときのお口の中のねばねば感が違います。

口臭の検査・治療は当院にお任せください

口臭の原因には様々なものがありますが、いずれの場合も、お口の中を清潔に保つことが口臭の一番の予防方法でもあります。毎日ご自宅で行うセルフケアはもちろんのこと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを積極的に活用し、口臭を予防していきましょう。口臭のことや口臭検査・治療について気になることがございましたら、お気軽に当院までご相談ください。

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