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2024.01.05
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
虫歯はプラーク(歯垢)によって引き起こされます。プラークとは、細菌が繁殖してかたまりになっている状態です。プラーク中に存在する細菌が酸を作り出し、歯を溶かして虫歯を引き起こします。
口内の健康を維持するためには、虫歯予防が欠かせません。虫歯の予防には、歯磨きだけでなく、うがい薬の使用も効果的だといわれています。
しかし、なかには「虫歯予防にうがい薬は効果的なの?」「歯磨きができないときはうがいをしておけば虫歯は防げる?」という疑問をおもちの方もいるのではないでしょうか。
今回は、うがい薬で虫歯を予防できるのか、その効果について詳しく解説します。また、うがい薬の効果的な使用方法もご紹介しますので、ぜひ参考にして虫歯を予防しましょう。
虫歯になる原因は、主に3つの要素があります。細菌(ミュータンス菌など)・糖質・歯質の3つです。これらが重なり、時間が経過すると虫歯になります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ミュータンス菌は、プラークとなって歯の表面に付着します。球状の菌で、その大きさはおよそ1/1000mmです。ミュータンス菌は糖質から酸を作り出して、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし、歯を脆くします。
食べ物や飲み物に含まれる糖質は、先述したミュータンス菌が酸を作り出すときの材料となります。そのため、お菓子やジュースなど甘いものをよく摂取する方は、歯の表面が酸にさらされやすいです。
酸は歯のエナメル質を溶かし、穴を作ります。このプロセスが進むと虫歯になり、進行すると痛みや感染などを引き起こすのです。
歯質とは、歯のエナメル質や象牙質などの状態を指します。個人差がありますが、歯質によっては、虫歯になりやすい方もいるのです。特に、乳歯または永久歯が生えて間もないお子さんは、虫歯になりやすいため注意しましょう。
丈夫な歯にするためには、再石灰化に必要なカルシウムやリン、歯の土台のもととなるタンパク質が欠かせません。また、ビタミンも重要な働きをするため、バランスのよい食事を摂るようにしましょう。
一般的なうがい薬には、口の中の細菌を減少させる効果があります。また、殺菌成分が含まれているうがい薬もあるのです。これらのことからも、定期的なうがいは虫歯予防に有効であるといえるでしょう。
ここでは、うがい薬について詳しく解説します。
うがい薬には、そもそもどのような効果があるのでしょうか。うがい薬は、口の中の細菌を減らす以外に、口の中を清潔に保つのを助ける働きがあります。例えば、口臭の原因となる細菌を減らす効果や歯周病を予防する効果が期待できるのです。
しかし、歯に付着しているプラークは、うがい薬だけではきれいに取り除くことができません。歯ブラシでしっかりと汚れを落とすことが大切であり、うがい薬はあくまでも歯磨きをしたあとの補助的なものと考えましょう。
虫歯菌は、歯の表面の硬いエナメル質を溶かす酸の中でも生き続けられる非常に強い細菌です。これらのことからも、うがい薬だけで虫歯を完全に予防するのは難しいといえます。
うがい薬は、大きく分けて2種類あります。1つは歯の表面やプラークに付着して作用するもの、もう1つはプラークに直接作用するものです。
歯の表面やプラークに付着して作用するうがい薬は、主成分によってさらに分けられます。
グルコン酸クロルヘキシジンを含む薬用マウスウォッシュには、虫歯の発生や進行を予防する効果があります。グルコン酸クロルヘキシジンは殺菌効果に定評があり、海外では一般的に使われているのです。
一方、塩化セチルピリジニウムが主成分のうがい薬は、低濃度で細菌に作用する特徴があります。
プラークに直接作用するうがい薬には、ポビドンヨードやエタノールが該当します。ポビドンヨードは、口の中に存在する細菌全般に殺菌効果を示しますが、なかには稀にアレルギーの症状が現れる方もいるため注意が必要です。エタノールには石灰化を防ぐ効果があります。
うがい薬はどのタイミングで使用するとよいのでしょうか。それぞれを使用するタイミングについて解説します。
歯の表面やプラークに付着して作用するうがい薬は、歯磨きの仕上げとして使うのがよいでしょう。細菌の増殖を抑える効果があるため、丁寧に歯磨きをしたあとに使用すると効果的です。
一方、プラークに直接作用するうがい薬は、歯を磨けないタイミングや、歯磨きがすぐにできないタイミングで使うとよいでしょう。
しかし、うがい薬は虫歯の進行を抑えることはできても、虫歯を治すものではありません。「虫歯があるかもしれない」という方は、歯科医院を受診しましょう。
先述したとおり、うがい薬だけで虫歯を予防するのは難しいといえます。虫歯を予防するためには、歯磨きが非常に重要なのです。
しかし、歯磨きとあわせてうがいをすることで、虫歯や歯周病などを予防する効果を発揮します。ふだんの歯磨きを怠らず、さらにうがい薬を併用し、口の中の衛生状態を保ちましょう。
正しい歯磨きのポイントは、以下のとおりです。
まずは鉛筆のように歯ブラシを持ちます。このとき、余計な力をかけないのがポイントです。
次に、歯の中心に対して45度の角度で歯ブラシを当て、1~2本の歯を対象にしながら小刻みに磨きます。45度の角度で歯ブラシを当てると、歯と歯茎の間に歯ブラシの先が入りやすいため、ぜひ試してみてください。
磨きづらい歯の裏側は、縦に歯ブラシを当てると磨きやすいでしょう。
また、歯磨きは食後や就寝前など、適切なタイミングで行うことが重要です。ご自身に合った適切な歯ブラシと歯磨き粉を使い、さらに歯間ブラシやデンタルフロスも活用して歯のすみずみまできれいにしましょう。
うがい薬は、口の中や喉にいる細菌・ウイルスを殺菌することや、増殖を抑えることを主な目的としています。虫歯の予防を徹底するためには、歯磨きだけでなく、うがい薬も併用するとよいでしょう。
しかし、うがい薬の効果を高めるためには、正しく使うことが重要です。
ここでは、うがい薬の効果的な使用方法について見ていきましょう。
うがい薬の効果を高めるためには、食事や歯磨きのあとなど、口の中を清潔に保つためのタイミングを意識して使うことが大切です。
例えば、糖分を摂取したあとにうがいをすることで口の中の細菌を減らし、虫歯のリスクを抑えることができるでしょう。
うがい薬には、製品ごとに使い方の指示があります。製品のラベルや説明書などをきちんと読み、推奨される使用量やうがいの方法を守ることが大切です。
過剰にうがいをすることや、必要以上に長い時間をかけてうがいをすることは、口内の健康に悪影響を与える可能性があります。たくさんうがいをすればよいというわけではないため、適切な量と頻度を守って正しく使用しましょう。
今回は、うがい薬で虫歯を予防できるのか解説しました。
うがい薬には、口の中の細菌を減少させる効果があります。また、うがい薬を使用することで、口腔内を清潔に保てるでしょう。
口内の健康を守るためには、虫歯予防が重要です。うがい薬は口内の細菌を減らし、口の中を清潔に保つ助けとなります。日常的にうがい薬を使用して、虫歯や歯周病を予防しましょう。
また、うがい薬だけでなく、適切な歯磨きや定期的な歯科検診も重要です。口内の健康を維持するためには、総合的なケアが欠かせません。
予防歯科や定期検診を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。