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2024.07.12
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
「歯科衛生士ができることはなに?」「歯科衛生士と歯科助手の違いとは?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。
今回は、歯科衛生士ができること・できないことについて詳しく解説します。歯科衛生士と歯科助手の違いや、歯科衛生士の仕事の魅力も伝えますので、ぜひ最後までご覧ください。
歯科医師・歯科衛生士・歯科助手は、仕事内容が異なります。ここでは、それぞれの主な仕事内容について解説します。
歯科医師は、歯科治療を行う国家資格を有する専門職のことです。主に、患者さまの歯の治療をおこないます。
虫歯や歯周病の治療だけでなく、詰め物や入れ歯などを製作するときの型取りや、装着する際の調整も歯科医師の仕事です。さらに、矯正治療やインプラント治療、抜歯といった外科的治療も行います。
また、お口の中を精密に把握するためのレントゲンやCT撮影なども、歯科医師にしか行うことができません。
歯科衛生士は、歯科医師と共に患者さまの口内の健康管理をする国家資格を持つ専門職です。歯科衛生士の主な仕事内容は、虫歯や歯周病を予防することと、歯科医師の診療を補助することです。
予防処置として、プラークや歯石の除去、フッ素の塗布などの口腔ケアを行います。また、ブラッシング方法や食生活などに対する歯科保健指導も、歯科衛生士の大切な業務のひとつです。
歯科診療の補助では、歯科医師の側で指示を受けながら、唾液や水、血の吸引をしたり、器具の受け渡しを行ったりします。歯型をとったり仮歯を作ったりするなど、治療の一部を担うこともあるでしょう。
歯科医師がスムーズに治療を進められるようサポートすることや、患者さまの負担を軽減できるように声をかけたりすることも、歯科衛生士の役割です。近年は、訪問診療で高齢者の口腔ケアを行ったり、セルフケアのアドバイスをしたりするケースもあるでしょう。
歯科助手の主な仕事は、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士の補助、受付・会計などをおこなうことです。基本的に資格は必要ないため、未経験でも始められます。
治療がスムーズにおこなえるように準備をしたり、患者さまをご案内したりすることも歯科助手の仕事です。歯科医師や歯科衛生士のように、直接患者さまの口内の治療や歯石除去などの医療行為はできません。歯科医院全体をサポートする仕事といえます。
歯科衛生士ができることは、以下のとおりです。
歯科衛生士ができることのひとつに、歯の予防処置があります。主に、患者さまが虫歯や歯周病にならないように、予防することが目的です。
例えば、薬剤を塗布して歯質を強化したり歯石やプラークを除去したりして、虫歯や歯周病を予防します。歯科医師が主に歯の治療をおこなうのに対して、歯科衛生士は歯が治療しないといけない状態にならないように、歯科医師と連携して処置を施します。
歯科保健指導も、歯科衛生士ができることの一つです。歯科保健指導とは、患者さまがご自身で口腔ケアをしっかりおこなえるように指導することです。
例えば、正しいブラッシングの仕方を指導したり虫歯の原因を伝えたりすることで、虫歯や歯周病を予防できるようにアドバイスをするのです。
歯科保健指導は歯科医院だけにとどまらず、地域の小学校や保育園・幼稚園、老人ホームなどにいって指導することもあります。口腔ケアについて理解して、正しいセルフケアができるように指導するのも歯科衛生士の大切な仕事です。
歯科診療の補助も、歯科衛生士ができることです。例えば、治療の器具の準備やカルテの記入などの他、歯のクリーニングや治療中にバキュームで唾液・水を吸引したり器具の受け渡しをしたりするのも診療の補助にあたります。
歯科診療の補助業務は、歯科医師がスムーズに治療を進められるようにサポートする仕事です。
歯科における医療行為には、歯科医師のみが行える絶対的歯科医行為と、歯科医師の監督下であれば歯科衛生士が行える相対的歯科医行為があります。
絶対的歯科医行為とは、歯科医師にしかできない行為です。
例えば、虫歯などで歯を削る行為は歯科衛生士にはできません。歯を削ることができるのは歯科医師だけです。神経を取ったり歯茎を切ったりする処置も絶対的歯科医行為にあたり、歯科衛生士が行うことは禁止されています。
安全に治療する技術と、トラブルが起こった時に対処するための知識と経験が必要であるため、必ず歯科医師が行うのです。
また、歯科衛生士は歯科医師の監督下であれば塗り薬の麻酔は塗れますが、麻酔の注射を打つことはできません。
歯科衛生士は、レントゲン撮影も禁止されています。レントゲンの撮影は、医師・歯科医師と、指示を受けた放射線技師だけが許されている業務です。レントゲン撮影の準備や説明をしたり、患者様を誘導したりすることは歯科衛生士でも可能です。
相対的歯科医行為には、表面麻酔の塗布や歯石除去、ホワイトニングなどが挙げられます。相対的歯科医行為は歯科医師の監督下ではおこなえますが、歯科医師の指導がなければできません。
実際の現場で歯科衛生士がどのような業務を行うかは、歯科医院の方針や歯科医師の裁量に一任されています。歯科衛生士が相対的歯科医行為を行うときは、必ず歯科医師の監督下であるか確認することが大切です。
歯科衛生士の判断で業務を進めると事故やトラブルに繋がる可能性もあるため、絶対に避けましょう。
歯科衛生士の業務は法律で定められています。定められた範囲外のことをすると、法律違反により逮捕・起訴される場合があるので注意しましょう。歯科医師の監視がないにも関わらず相対的歯科医行為をして、歯科医師・歯科衛生士が罪に問われたケースも実際に存在します。
インターネットやSNSが普及しているため、患者さまも法律や歯科衛生士の業務範囲について容易に調べられるようになりました。患者様からの通報やスタッフによる告発で逮捕されるケースは、決して珍しくはありません。
最悪の事態にならないよう、歯科衛生士がやってはいけないことは「できません」としっかり意思表示して断りましょう。
歯科衛生士の仕事の魅力は、以下のとおりです。
歯科衛生士は、患者さまと直接接する仕事です。ブラッシングやセルフケアについて指導したり、患者さまが気になっている口腔内のことに関して相談を聞いたりと、直接関わりを持ってお口の健康を守ります。
お口の状態が施術や歯磨き指導などで改善された場合、やりがいを感じる歯科衛生士は多いでしょう。
また、歯科医院だけではなく老人ホームや学校、保育園・幼稚園でブラッシング指導をしたときなど、感謝される機会が多いです。感謝の言葉を聞いてやりがいを感じ、モチベーションにつながっている歯科衛生士も少なくないでしょう。
歯科衛生士は、活躍の場が多いことも魅力の一つです。歯科衛生士の勤務先には、歯科医院以外にも市町村の保健センター、介護施設、歯科関連企業などがあります。
全国に就職先があるため、結婚で引っ越したり妊娠・出産で離職したりした場合も、すぐに新しい職場を見つけられるでしょう。
また、歯科衛生士は国家資格であり、一度取得すれば更新する必要がありません。歯科医院ごとに定年制度を設けている場合はありますが、一生歯科衛生士として働くことが可能です。
結婚や妊娠、引っ越しなどのライフスタイルや環境の変化にも対応しやすく、柔軟な働き方ができるため、長く働けることも歯科衛生士の大きな魅力といえます。
歯科衛生士は、歯科医師や歯科技工士と同じように国家資格に合格しなければ業務ができない専門職です。さらに、認定歯科衛生士という資格を取得することで、キャリアアップも図れます。
認定歯科衛生士とは、高度な技術や知識を認められた歯科衛生士だけが取れる資格のことです。キャリアアップを図れば活躍の場を広げられるので、年齢や地域に関わらず働き続けられるでしょう。
誰でも気軽に始められる職業ではないので、その分安定した収入を得られるケースが多いのも魅力です。
歯科衛生士は、歯石の除去や口腔ケアの指導などで患者さまと直接関われるため、感謝される機会も多くやりがいのある仕事です。当院では歯科医師や歯科助手と共に、大切な患者さまのお口の健康を守ってくれる歯科衛生士を募集しています。
ご興味のある方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。