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シーラントとは?虫歯予防に効果的な理由と処置の流れを解説!

2023.07.28

こんにちは。京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」です。

水色の背景の前に1本の歯の模型がある

虫歯予防の方法の一つに「シーラント」というものがあります。奥歯の溝を埋めることで虫歯を予防することができるのです。「シーラントをするとなぜ虫歯予防になるのか」「シーラントには何かデメリットはあるのか」などと、疑問や不安に思うでしょう。

今回は、シーラントが虫歯に効果的な理由、シーラントのメリットとデメリットについて解説します。

シーラントとは

歯の治療を受ける女性の口元

まずは、シーラント治療とは何か、シーラントを行う目的、シーラント処置を始めるタイミングなどについて解説します。

シーラントの治療方法

シーラントとは、虫歯予防の一種です。

生えたばかりの歯や乳歯の奥歯に施す治療で、奥歯にある溝を歯科用のプラスチック樹脂で塞ぐことで、溝に汚れが溜まることを予防します。前歯には溝がないので、前歯にシーラントを行うことは基本的にはありません。

シーラント治療は、生えたばかりの永久歯や乳歯であれば保険診療で行えます。

シーラントはいつからするのがいい?

シーラントは大人の方でもできる治療ですが、こどもの歯に行うとより効果的だといわれています。乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯の表面にあるエナメル質という部分が大人の歯に比べて弱く、虫歯になりやすかったり虫歯の進行が速かったりする傾向にあるのです。

また、こどもは甘いものを口にする回数が多かったり、歯磨きがうまくできず磨き残しが多かったりするため、虫歯になる可能性が高くなるといえます。そのため歯科医院では、シーラントを行うことで虫歯を予防するようにすすめているのです。

シーラントをする時期は、以下の3つの時期がおすすめです。

  • 乳歯の奥歯が生える3歳ごろ
  • 6番目の奥歯(6歳臼歯)が生える6歳ごろ
  • 7番目の奥歯(12歳臼歯)が生える12歳ごろ

小さいお子様は嫌がってしまうこともあるので、必ずしなければいけないというわけではありません。特に、乳歯のシーラントは、奥歯の溝が深くなければ必要ない場合もあるので、可能な範囲で行えばよいでしょう。

しかし、6歳臼歯・12歳臼歯の溝は深く、虫歯になるリスクが非常に高いです。できる限り早い段階でシーラントを行うことで、こどもの歯が虫歯になるリスクを抑える効果が期待できます。

シーラントはすべての虫歯を防げるわけではない

シーラントは、あくまで虫歯を予防するための一つの方法にしかすぎません。シーラントをしたからといってすべての虫歯を防げる、まったく虫歯にならないということはないのです。

毎日の歯磨きをしっかり行い、甘いものをダラダラ飲んだり食べたりしないように気をつけることで、虫歯予防の効果を高めることができます。

シーラントが虫歯予防に効果的な理由

口元に手を当てている女性歯科助手

シーラントは、以下の理由から虫歯予防に効果があるといわれています。

  • 奥歯の溝に汚れが溜まることを防ぐ
  • フッ化物が虫歯菌から歯を守る

一つずつ詳しくご説明します。

奥歯の溝に汚れが溜まることを防ぐ

生えたばかりの奥歯は溝が深いため、歯ブラシで擦っても溝の奥まで届かず、食べかすなどが溜まりやすいです。その溝をシーラントで塞ぐことで、歯ブラシが届きやすくなり、汚れが溜まりにくくなるので虫歯予防になります。

フッ化物が虫歯菌から歯を守る

まずは虫歯になるメカニズムを確認しておきましょう。

虫歯の原因となる虫歯菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖をエサにして酸を発生させます。この酸が歯の表面にあるカルシウムなどの成分を溶かしてしまい、この状態が続くことで虫歯になるのです。

シーラントの中にはフッ化物が含まれているものがあり、フッ化物には以下のような効果があるといわれています。

  • 歯の再石灰化を促進する
  • 歯の質を強くする
  • 虫歯菌の活動を抑える

歯の再石灰化をすることで、虫歯菌によって溶かされた歯を修復する効果が期待できます。また、フッ化物には虫歯菌の活動を抑えて、酸を産生する能力を抑制する効果もあるので、虫歯予防に大きな役割を果たすのです。

シーラントのメリット・デメリット

スマイリーの顔が描かれた木製のブロックが2つある

次に、シーラントをする際のメリット・デメリットを確認しておきましょう。

シーラントのメリット

シーラント治療をするメリットには、以下のようなものがあります。

  • 虫歯になるリスクを減らせる
  • 歯を削らなくて済む
  • 保険が適用される
  • 短期間の治療で済む

シーラント処置をすることで、4年以上で約60%の虫歯予防効果があるといわれています。一度虫歯になると、歯を削ったり抜いたりする必要がありますが、シーラント処置をすれば自分の歯を削らなくて済む可能性が高くなるというメリットがあります。

また、シーラントは、乳歯や生えたばかりの永久歯があるお子様であれば保険が適用されます。

シーラントは一度の通院で処置できるため、何度も歯科医院に通う必要がありません。歯科医院が苦手なお子様への負担も少なく済むでしょう。

参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「シーラント(予防法)」

シーラントのデメリット

一方、シーラントのデメリットには、以下のようなものがあります。

  • シーラントが剥がれたり欠けたりすることがある
  • すべての虫歯を防ぐことはできない
  • 定期健診が必要

シーラントは食事などをすることで徐々に剥がれてしまうので、永久的なものではありません。剥がれたり欠けたりしてしまうことがあるので、その場合は再びシーラントを詰め直す必要があります。

また、シーラントは歯の溝に汚れが溜まるのを防ぐためのものであり、すべての虫歯を防げるわけではありません。例えば、歯と歯の間にできてしまう虫歯などを予防する効果はないため、毎日のセルフケアは欠かさず行う必要があるのです。

シーラントの一部が欠けたり、取れたりすると、その部分から虫歯になりやすくなります。シーラントをした歯の表面は、虫歯ができても見えにくく、虫歯の発見が遅くなってしまうことがあります。シーラント処置をしたあとは、定期健診に行き、異常がないか定期的にチェックをするようにしましょう。

シーラントの処置の流れ

歯の治療を受ける女の子

シーラントの処置は、以下のような流れで行います。

  1. 歯を掃除する
  2. 薬剤を塗る
  3. シーラント剤を塗る
  4. 光を当てて固める

上記の工程は一度の通院で行うことができます。

治療にかかる時間は1本5〜10分程度です。汚れがひどい場合などは、もう少し時間がかかる可能性があるでしょう。

1.歯を掃除する

まずは歯の清掃を行います。シーラントの下に汚れが残っていると逆に虫歯の原因になってしまうことがあるので、歯科医院で使用できる専用の機械を使って汚れを落とします。

2.薬剤を塗る

次に歯にシーラント剤をつきやすくするための薬剤を塗ります。薬剤を塗ったあとは、一度水で洗い流して、しっかりと乾燥させます。

3.シーラント剤を塗る

シーラント剤を奥歯の溝の部分に塗布します。

4.光を当てて固める

最後に専用の光を照射し、シーラント剤を固めます。もし噛み合わせが高い場合は、削って調整します。調整後、特に問題がなければ処置は完了です。シーラントの処置後は、いつも通り食事をしたり飲み物を飲んだりして構いません。

ただし、シーラントの効果は永久ではなく、食事などで歯を使うたびにシーラントが剥がれてきたりします。剥がれたり欠けたりした場合は、再度シーラントを塗り直す必要があります。

シーラントの費用

ピンクの豚の貯金箱と積まれたコインがある

シーラントは、乳歯や生えたばかりの永久歯に処置をする場合は保険が適用されます。費用は1本400〜600円程度です。それ以外のお子様や大人の方は保険適用外となり、費用の相場は1本1,000〜2,000円程度です。

費用は歯科医院によって異なります。保険が適用されるかどうかは、実際の歯の状態によって判断されます。具体的な費用が知りたい方は、一度歯科医院で相談してみるとよいでしょう。

まとめ

水色の背景の前に歯の模型と歯ブラシがある

シーラントとは、奥歯の溝を歯科用のプラスチック樹脂で埋めることで、虫歯を予防する処置です。エナメル質が弱い乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯が進行しやすいといわれているので、この時期にシーラントで虫歯予防をすることで、お子様の歯が虫歯になってしまうリスクを抑える効果が期待できます。

ただし、シーラントは食事などで歯を使うことで一部が欠けたり、剥がれる可能性があったり、シーラント処置をした歯が虫歯になってしまうと虫歯の進行に気づきにくかったりすることから、定期健診でチェックしてもらうことが重要です。

一度虫歯になってしまうと、歯を削ったり、最悪の場合には神経を抜いたりしなければいけなくなることもあります。毎日の歯磨きと併せて、シーラントのような虫歯予防を行うと安心でしょう。

シーラントでの虫歯予防を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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