MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2024.12.27
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
子どもは大人に比べて虫歯になりやすいと言われています。乳歯のエナメル質が薄く柔らかいことや、歯磨きの習慣が十分に身についていないことが原因です。
虫歯を放置すると、痛みが発生するだけでなく歯並びや永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、進行した虫歯は全身の健康にも影響を与えることがあるため、早期発見と適切な予防が大切です。
この記事では、子どもが虫歯になりやすい理由、虫歯を放置するリスク、そして効果的な予防法について詳しく解説します。
子どもの歯(乳歯)は、大人の歯(永久歯)とは異なる特徴を持っています。ここでは、子どもの歯の特徴について詳しく解説します。
子どもの歯は乳歯と呼ばれ、エナメル質や象牙質が永久歯よりも薄く、柔らかい構造です。そのため、虫歯になりやすく、一度虫歯になると進行が速いという特徴があります。
適切なケアがされないと、短期間で虫歯が神経にまで達する可能性があるため注意が必要です。
乳歯は、前歯から奥歯まで合わせて20本あります。通常、生後6か月頃から生え始め、3歳頃までにすべての乳歯が揃います。
一方、永久歯は親知らずを含めると32本あります。乳歯が抜けるタイミングや順序には個人差がありますが、6歳頃から永久歯への生え変わりが始まります。
子どもの顎は成長途中であるため、乳歯と乳歯の間にはすき間が生じていきます。歯のサイズは生えた時点から変わりませんが、顎は成長して大きくなるためです。
顎が成長するのは、後から生えてくる永久歯が正しく並ぶスペースを確保するためです。すき間があることは正常な成長の証であり、過度に心配する必要はありません。
乳歯は、永久歯に比べて白く透明感があるのが特徴です。永久歯はやや黄みがかった色をしています。
乳歯が変色している場合は、虫歯や歯の損傷が考えられるため、早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。
乳歯は、永久歯に比べて神経(歯髄)が大きいという特徴があります。歯の構造に対して神経が占める割合が高いため、虫歯が進行すると早い段階で痛みを感じるでしょう。
虫歯は、口の中に住む細菌が糖分を分解し、酸を産生することで歯が溶ける現象です。
特に、ミュータンス菌と呼ばれる細菌が原因となります。この菌が糖分をエサとして作り出した酸が歯の表面を溶かし、虫歯を引き起こすのです。
子どもは大人に比べて虫歯になりやすいです。その背景には、乳歯の特徴や生活習慣、ケアの仕方が影響しています。
ここでは、子どもの虫歯の主な原因について詳しく解説します。
子どもの歯は、永久歯と比べてエナメル質や象牙質が薄く柔らかいです。そのため、虫歯菌が作り出す酸によって溶けやすく、一度虫歯になると進行が速いという特徴があります。
適切なケアを怠ると、短期間で虫歯が神経にまで達してしまうことがあるため注意が必要です。
糖分は、虫歯菌が繁殖するためのエサになります。お菓子やジュース、炭酸飲料など、糖分を多く含む飲食物を頻繁に摂取すると、口腔内に糖が長時間残り虫歯菌が活発に酸を作り出します。
特に、長時間かけて甘いものを食べたり、寝る前に甘い飲み物を飲んだりする場合、虫歯のリスクが高いといえます。
子ども自身では歯磨きを十分にできないので、奥歯や歯と歯の間などに磨き残しが生じやすいです。保護者が仕上げ磨きをしないと、虫歯の原因となるプラーク(歯垢)が残るでしょう。
長時間食べ物や飲み物を口にしているだらだら食べは、口腔内が酸性に傾く時間を長引かせ、虫歯の原因となります。間食の頻度を減らし、規則正しい食事習慣を心がけましょう。
「乳歯だから大丈夫」と軽視して虫歯を放置すると、さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。ここでは、虫歯を放置することで起こる主なリスクについて解説します。
乳歯の虫歯は進行が速く、神経(歯髄)まで達しやすいです。神経にまで虫歯が進行すると、強い痛みや歯ぐきの腫れが生じ、食事が困難になることもあります。
痛みが続くと、子どもが歯磨きを嫌がるようになり、口腔環境がさらに悪化するかも知れません。
乳歯の下には、次に生えてくる永久歯が待機しています。乳歯の虫歯が進行し、根の部分に炎症が広がると、永久歯の発育や歯並びに悪影響を与える可能性があります。
例えば、永久歯が変色したり、形が変わったり、歯並びが悪くなったりする恐れがあるでしょう。
乳歯は、食べ物を噛む役割だけでなく、噛み合わせや発音をサポートする役割があります。虫歯によって乳歯が欠けたり抜けたりすると、噛み合わせが乱れ、咀嚼機能が低下します。
また、前歯が欠損した場合、発音にも影響し、言葉の発達に遅れが出ることがあります。
虫歯を放置して細菌感染が進むと、虫歯菌が血液を通して全身に広がる可能性があります。これにより、発熱や倦怠感などの症状が現れることがあります。
重症化すると、細菌性心内膜炎や腎臓疾患などの深刻な病気を引き起こすリスクもあるため注意が必要です。
ここでは、虫歯予防のために効果的な方法を解説します。
子どもの虫歯予防には、正しい歯磨きが欠かせません。歯が生え始めたら、ガーゼや専用ブラシで優しく拭くようにケアをしましょう。この頃の歯磨きは、歯磨きという行為に慣れさせるつもりで行ってあげてください。
2歳頃からは歯ブラシを使って自分で磨く習慣をつけますが、仕上げ磨きは保護者が行うことが重要です。歯ブラシは子どもの歯のサイズに合ったものを選び、1日2回、特に寝る前には丁寧に磨きましょう。
お菓子やジュースに含まれる糖分は、虫歯菌の栄養源です。甘いものを頻繁に摂取すると、口腔内に糖分が残り、虫歯菌が増殖しやすくなります。おやつは決めた時間に食べて、だらだらと食べ続けないようにしましょう。
また、糖分が少ないおやつを選ぶのも効果的です。
フッ素は、歯のエナメル質を強化し、虫歯菌が出す酸によるダメージを防ぐ効果があります。フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、日常のケアで虫歯予防ができます。
また、歯科医院で定期的にフッ素塗布を受けると、より効果的に歯を強くすることが可能です。
食事やおやつの時間を規則正しくすることで、口腔内が酸性になる時間を短くできます。だらだら食べは避け、食後には歯磨きをする習慣をつけましょう。歯磨きが難しい場合は、うがいを行うと大まかな汚れを落とせます。
寝る前に甘い飲み物を与えないことも、虫歯予防に効果的です。
定期的に歯科医院で検診を受けることで、虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。歯科医師から正しい歯磨きの方法や生活習慣についてアドバイスを受けることも、予防には欠かせません。
子どもの健康な口腔環境を守るためには、おやつの選び方も重要です。糖分の多いおやつを頻繁に食べると、虫歯のリスクが高まるためです。
ここでは、虫歯になりにくいおやつをご紹介します。
チーズやヨーグルトは糖分が少なくカルシウムが豊富なため、歯を強くするのに役立ちます。さらに、チーズには唾液の分泌を促進し口内を中和する効果があるため、虫歯の原因となる酸を抑えられるでしょう。
ヨーグルトは、砂糖が添加されていないプレーンタイプを選んでください。
アーモンドやくるみなどのナッツ類は糖分が少なく、噛むことで唾液の分泌を促進する効果が期待できます。唾液は口内の酸を中和し、虫歯のリスクを軽減します。
ただし、小さな子どもには誤嚥する危険性があるため、細かく砕いて与えるようにしましょう。
リンゴやイチゴ、梨などの果物は、ビタミンやミネラルが豊富で自然な甘みを楽しめる健康的なおやつです。リンゴや梨は噛む回数が増え、唾液の分泌を促進するため、虫歯予防に効果的です。
バナナや柿など糖分が多い果物は、食べた後に水を飲んだり、歯磨きをすることが推奨されます。
砂糖が使われていないおせんべいやクラッカーは、糖分が少なく、噛み応えがあるため唾液の分泌を促します。食べた後は歯に詰まりやすいので、食後は歯磨きをしましょう。
さつまいもは自然の甘みがあり、食物繊維が豊富です。糖分の吸収が穏やかで、満足感も得られやすいため間食に選ぶと良いでしょう。歯に詰まりやすいので、食後の口内ケアを忘れないようにしてください。
乳歯はエナメル質が薄く柔らかいため、虫歯になりやすく進行が早いという特徴があります。虫歯を放置すると、強い痛みや腫れを引き起こし、永久歯の発育や歯並びにも悪影響を及ぼします。噛み合わせや発音に支障が出たり、虫歯菌が全身に広がるリスクもあります。
予防のためには、正しい歯磨きの習慣を身につけ、保護者による仕上げ磨きを行うことが重要です。また、糖分の多いおやつやジュースを控え、フッ素を活用することが効果的です。
定期的に歯科検診を受け、虫歯の早期発見・治療を心がけましょう。さらに、虫歯になりにくいおやつを選び、だらだら食べを避けることで虫歯のリスクを低減できます。
日々のケアと定期検診で、子どもの健康な歯を守りましょう。
子どもの虫歯の予防に興味がある方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。