MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2023.03.14
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」です。
歯を失ったところへ、噛む機能をもたせる方法の一つにインプラント治療があります。インプラント治療では、インプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、定着したらアバットメント(結合部品)と被せ物(上部構造)を装着します。しっかり噛める、見た目が自然などのメリットが特徴です。
しかし、高い機能性と引き換えに治療費は高額になる傾向があります。
本記事では、インプラント治療でかかる費用相場や高額な理由、歯科医院の選び方などを解説します。
インプラント治療の費用は、埋入するインプラント体の本数、インプラント体を含めた器具のグレード、追加手術の有無など、さまざまな条件のもとで設定されます。2015年に日本口腔インプラント学会より出された調査結果によると、インプラントを1本埋入する費用は200,000~400,000円がボリュームゾーンであり、これがインプラント治療の相場といえます。また、同じ条件でインプラント治療を受ける場合でも、歯科医院によって多少の価格差が発生します。この価格差は、インプラント治療が保険診療ではなく自費診療となるため、歯科医院ごとに治療費を設定していることが要因として挙げられます。
参照元:公益社団法人日本口腔インプラント学会「データからみるインプラント」
歯を失ったところへ、噛む機能をもたせる方法の一つとしてインプラント治療がありますが、ほかにもブリッジや入れ歯を装着して噛む機能をもたせることも可能です。ブリッジや入れ歯は保険診療の範囲内で製作できますが、審美性や機能性を追求するのであれば自費診療でも製作可能です。以下の表に、入れ歯とブリッジの概要、保険診療と自費診療でどのような機能や費用相場になるのかまとめました。
<ブリッジと入れ歯の比較>
ブリッジ | 入れ歯 | ||
---|---|---|---|
概要 | 2~3本の歯が繋がった被せ物です。部分的に噛む機能を補います。 | 総入れ歯と部分入れ歯の2種類に分類されます。床と呼ばれる土台に人工の歯が並んでいます。 | |
保険診療 | 特徴 | 限られた素材で製作されます。 隣の歯を削る必要があり負担がかかるデメリットがあります。 | 限られた素材で製作されます。床部分が厚くなり、装着時の違和感をおぼえることがあります。 |
相場 | 10,000~20,000円程度(3割負担の場合) | ||
自費診療 | 特徴 | さまざまな素材が使用できます。保険診療よりも、隣の歯の負担が少ない、審美性の向上などの特徴があります。 | さまざまな素材が使用できます。保険診療よりも、装着感や審美性の向上、壊れにくいなどの特徴があります。 |
相場 | 50,000~150,000円 | 150,000~800,000円 |
ブリッジや入れ歯は口内に装着するため多少の違和感があり、機能面はインプラントよりも劣る傾向にあります。
ただし、保険診療であれば10,000~20,000円ほどで製作可能なため、インプラント治療の費用相場である1本200,000~400,000円と比べると、費用は安く抑えることができます。自費診療でブリッジや入れ歯を作る場合、保険診療よりも高機能、かつ審美性の高いものを製作可能ですが、費用面での負担は大きいです。
結論からいうと、インプラント治療では基本的に保険適用ではありません。歯周病や虫歯、ケガなどによって歯が抜けてしまいインプラント治療を受ける場合は自費診療です。インプラント治療で保険適用となるケースは、先天的や後天的な理由で顎の骨が3分の1以上欠損している場合や、顎の骨が変形している場合に限られます。
医療費控除とは、年間に医療費を一定額以上支払った場合、その額が所得控除の対象となる制度です。医療費控除を受けることができる条件は、年間で支払った医療費が100,000円以上、または総所得金額の5%を超えることです。インプラント治療の費用も医療費として適用されるため、医療費控除の制度を活用できます。また、医療費控除ではインプラント治療の費用だけでなく、通院のために使用した公共交通機関の交通費も適用されますので、申請の際は漏れがないように気を付けましょう。
インプラント治療の費用相場についてご紹介しましたが、そもそもなぜインプラント治療は高額になるのでしょうか。その要因は、以下のとおりです。
インプラント体などの器具は数十年もの間、歯の代わりに噛む力がかかり続けるため、高い耐久性が必要です。さらに、インプラント体はしっかりと骨に結合させる(オッセオインテグレーションを得る)必要があるため、特別な素材や形状で構成されます。これが、インプラント体が高額である主な要因です。また、インプラント体の埋入や、被せ物の製作の前段階として、歯科医院ではさまざまな検査やヒアリングを行わなければなりません。これは安全に治療するうえで重要であり、多くの時間と手間を要するため治療費も高くなってしまいます。さらに、顎の骨が少なくインプラント体を埋入できない場合、追加で骨を作る必要があるため外科手術が行われます。この手術では専用の機器を用いる必要があり、その分の費用はさらに加算されます。
インプラント治療は基本的に費用が高額ですが、中には相場より安い価格設定をしている歯科医院もあります。高価な器具を扱うインプラント治療において、歯科医院が安い価格を設定するためには主に以下の2点が必要です。
相場より安い費用を提示している歯科医院でインプラント治療を受ける場合は、どのメーカーが出しているインプラントであるか事前にしっかり調べましょう。治療費を安く設定している歯科医院の中には、格安ブランドのインプラントが使用されていることがあります。格安ブランド=必ず性能が悪いというわけではありませんが、治療後の保証期間が短い、臨床実績が極端に少ないなど該当するのであれば注意しましょう。
ただし、臨床実績豊富なブランドのインプラントを使用し、かつ治療費を安く抑えている歯科医院もあります。このような歯科医院は、年間多くのインプラント治療を行っており、それに安く器具を仕入れることができるため、治療費を安く設定できます。治療経験も豊富な歯科医院であるため、むしろ安心材料となるのではないでしょうか(安すぎる場合は注意しましょう)。
インプラント治療は高額になるため、支払い方法は気になるポイントかと思います。クレジットカード払いや銀行振込に対応している歯科医院であれば、大抵の場合は分割支払いが可能です。また、デンタルローンと呼ばれるローン商品で支払う方法もあります。どこまで対応しているのか歯科医院ごとに異なるため、気になる歯科医院があれば事前に調べたり問い合わせてみましょう。
インプラント治療を受けるにあたり、できる限り安心できる歯科医院を選ぶことは大切なため、どのような点を注意すべきか解説します。
まず1つ目は、学会の認定を受けている医師が在籍していることです。日本口腔インプラント学会や日本口腔外科学会など口腔領域での主な学会において、学会が規定する研修を受講することや、診療実績があること、筆記試験に合格することなどの条件をクリアすると専門医に認定されます。その上には指導医があり、若手を指導するに相応しい歯科医師に付与されます。専門医や指導医に認定された歯科医師は知識や治療実績が豊富であるため、治療を受ける際は安心感も増えるかと思います。
2つ目に確認すべき点は、歯科医師のヒアリングや説明がしっかりしているかどうかです。インプラント治療は検査や手術、メンテナンスなど多くの工程があり、支払う費用も高額です。そのため、納得がいくまで説明してくれるのか、患者の希望も聞いてもらえるのかなど、しっかり意思疎通が取れる歯科医院を選ぶことが大切です。ホームページを見るだけではわからないところもあるため、インプラント治療をご検討であれば、対応する歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。
この記事では、インプラント治療の費用相場、および高額な理由や歯科医院の選び方について記載しました。
インプラント治療の費用相場は、1本200,000~400,000円で、基本的に自費診療です。格安のインプラント治療費を設定している歯科医院で治療を受ける場合は、その歯科医院の治療実績や使用する器具などを調べることをおすすめします。
インプラントを検討されている方は、京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。