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親知らずの周辺が腫れるのはどうして?原因や対処法、予防法を解説

2025.09.26

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

腫れた親知らず周辺の歯茎

親知らずとは、永久歯のなかで最も奥に生える歯のことです。親知らずの生え方や位置によっては、炎症や細菌感染を引き起こし、腫れや痛みの原因になることがあります。

「親知らずの周辺が腫れるのはどうして?」「腫れたときはどうしたらいい?」と疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、親知らずの周辺が腫れる原因と、腫れたときの対処法について解説します。治療法や、親知らず周辺が腫れないための予防法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

親知らずの周辺が腫れる原因

親知らずの周辺が腫れる原因を紹介する歯科衛生士の女性

ここでは、親知らずの周辺が腫れる原因について解説します。

智歯周囲炎

智歯周囲炎とは、親知らずの周囲に起こった炎症のことです。親知らずは横や斜めに生えたり、一部が歯茎に埋まっていたりすることが多いため、歯と歯茎の間に食べかすや細菌がたまりやすくなります。

また、口の中で最も奥にあるため、歯磨きをしても汚れを取り除きにくいです。汚れがたまったまま放置すると、歯茎が炎症を起こし、腫れや痛みが生じたり、発熱したりする場合があります。

虫歯

前述したとおり、親知らずの周辺は磨き残しが多くなりやすいため、虫歯になるリスクが高いです。虫歯が進行して神経が炎症を起こすと、ズキズキと激しい痛みが生じます。その後、神経が死ぬと歯根の先に膿がたまり、歯茎が腫れます。

親知らずが生える際の刺激

親知らずが生えてくる際の刺激も、腫れる原因のひとつです。親知らずは20歳前後に生えてくることが多いですが、まっすぐ生えずに斜めや横向きに生えるケースが少なくありません。

歯茎を押し分けながら成長するため、歯茎の周囲が一時的に炎症を起こして腫れるのです。特に、スペースが不足している場合には、歯茎を圧迫して痛みや違和感が強く出やすくなります。

親知らず周辺の腫れを放置するリスク

親知らず周辺の腫れを放置するリスクのイメージ

親知らずの周辺の腫れや痛みを放置すると、口の中だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、親知らず周辺の腫れを放置するリスクについて解説します。

激しい痛みや発熱を引き起こす

腫れの原因が細菌感染である場合、症状が進行すると強い炎症反応が起こり、激しい痛みや高熱を伴うことがあります。特に、智歯周囲炎では、歯茎が赤く腫れて膿がたまり、口が開けにくくなることもあります。

夜眠れないほど痛みが強くなったり、日常生活に支障をきたしたりするケースも少なくありません。放置すれば腫れがさらに悪化し、食事や会話をするのも難しくなることもあります。

隣の歯に炎症が広がる

親知らずと隣の歯の間に細菌が入り込むと、炎症や虫歯が広がり、健康な奥歯まで失うリスクがあります。親知らず自体は抜歯しても食事や発音に大きな支障はありませんが、隣の奥歯は噛む・すりつぶすなど、日常生活において重要な役割を担っています。

そのため、隣の歯が虫歯や歯周病になると、食事のしにくさや口腔機能の低下につながりやすいのです。

全身の健康に悪影響を与える

親知らず周辺で炎症が起こっている智歯周囲炎の場合、悪化すると顎の下のリンパ節や扁桃腺が腫れることもあります。

さらに進行すると、顎の骨に炎症が広がる顎骨骨髄炎や、顔や首の皮下組織に炎症が及ぶ蜂窩織炎になりかねません。口の中の治療だけにとどまらず、入院や点滴治療が必要になるケースもあります。

また、細菌が血流に乗って全身に広がると、敗血症という命に関わる重篤な状態を引き起こすリスクもあります。特に免疫力が低下している人では炎症が起こりやすく、症状が重症化しやすいため注意が必要です。

歯並びや噛み合わせが悪くなる

親知らず周辺が腫れている場合、斜めや横向きに生えていることで歯と歯茎の間に汚れがたまり、虫歯や智歯周囲炎を引き起こしているケースが多いです。

親知らずが斜めや横向きに生えていると、隣の歯を強く押し出し、歯並びや噛み合わせが悪くなる場合があります。噛み合わせが乱れると、顎関節に負担がかかり、肩こりや頭痛など全身の不調を引き起こしかねません。

親知らずの周辺が腫れたときの応急処置

応急処置で腫れた歯茎を冷やす様子

親知らずの周辺に腫れや痛みが生じたときは、早めに歯科医院へ行くのが理想ですが、すぐに受診できない場合もあるでしょう。ここでは、自宅でできる応急処置について解説します。

冷たいタオルで頬を冷やす

炎症によって熱をもった部分を外側から冷やすと、腫れや痛みを一時的に和らげられます。冷やしたタオルや、保冷剤を包んだタオルなどを頬に軽く当ててみましょう。冷やしすぎると刺激になる可能性があるため、保冷剤を直接肌に当てるのは避けてください。

口腔内を清潔に保つ

腫れや痛みがあるときでも、口腔内を清潔に保つことが大切です。やわらかい歯ブラシで周囲の汚れを優しく落としましょう。

また、殺菌作用のあるうがい薬を使用するのも、細菌を減らして炎症の進行を防ぐのに役立ちます。アルコールなどの刺激物が含まれている洗口液は、痛みが増強する恐れがあるため避けましょう。

栄養と休養をしっかりとる

炎症が強まると体力を消耗しやすくなります。刺激物や硬い食べ物は避け、消化のよい食事を心がけましょう。また、十分な睡眠をとって体を休めることで、体の抵抗力が高まり回復が早まります。

親知らずの周辺が腫れたときの治療法

歯科医院で処方された鎮痛剤のイメージ

親知らずの周辺が腫れた場合、炎症が広がる前に歯科医院での治療が必要です。ここでは、治療法について解説します。

抗生物質や鎮痛薬を服用する

抜歯が検討されるケースでも、まずは炎症が起こっている部位を洗浄し、抗生物質や鎮痛薬を服用します。炎症を起こしている状態で抜歯を行うと、麻酔が効きにくく、痛みや腫れが増強するリスクがあるためです。薬で炎症をコントロールしてから、抜歯を行います。

切開して膿を出す

膿がたまっていて腫れているケースでは、歯肉を小さく切開して膿を排出する処置を行います。膿を外に出すことで痛みや腫れが軽減され、抗生物質の効果も高まりやすくなります。処置後は再感染を防ぐため、口腔内を清潔に保つことが大切です。

親知らずを抜歯する

斜めや横向きに生えている親知らずは、周囲の歯肉に食べかすや細菌がたまりやすく、再び腫れを繰り返す可能性が高いです。そのため、親知らずを抜歯して再発を防ぐことがあります。

抜歯後は、腫れや痛みが数日続きます。処方された薬を指示どおりに服用し、出血や腫れを悪化させないよう安静を心がけましょう。抜歯後に飲酒や喫煙、激しい運動を行うと、傷の治りを妨げるおそれがあります。

また、自己判断で患部を触ったり、強いうがいをしたりするのも出血の原因となるため避けましょう。

親知らずの周辺が腫れるのを防ぐには

親知らずの周辺が腫れるのを防ぐために定期的に歯科医院に通う女性

ここでは、親知らずの周辺が腫れるのを防ぐために心がけたいポイントを紹介します。

丁寧な歯磨きを心がける

親知らずは口の奥に位置しているため、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい部分です。歯磨きをするときは、毛先を斜めに入れて歯と歯茎の境目を意識し、奥までしっかり磨きましょう。

また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、親知らずの前の歯との間にたまった細かい汚れも落としやすくなります。特に、就寝中は唾液が少なくなり炎症を起こすリスクが高いため、丁寧に歯磨きを行いましょう。

定期的に歯科医院でチェックを受ける

斜めや横向きに生えている親知らずは、自覚がなくても炎症を起こしていることがあります。そのため、3〜6ヶ月に一度のペースで歯科検診を受けましょう。親知らずの生え方によっては、炎症を起こす前に抜歯を検討する場合もあります。

また、歯科医院では歯のクリーニングやブラッシング指導を受けられます。歯のクリーニングでは、自分では落とせない歯垢や歯石を除去することが可能です。

さらに、親知らずの生え方などに合わせたブラッシング指導も受けることで、歯磨きの質を高められ、虫歯や智歯周囲炎のリスクを低減できるでしょう。

親知らずを抜歯する

親知らずが斜めや横向きに生えている場合、丁寧に歯磨きをしても歯と歯茎の隙間に汚れが残りやすく、智歯周囲炎を起こすリスクが高いです。

また、斜めや横向きに生えた親知らずは、歯並びや噛み合わせにも悪影響を及ぼす可能性があります。このようなケースでは、親知らずの抜歯が検討されます。

食生活を見直す

親知らずの周辺の腫れを防ぐためには、栄養をしっかり摂ることが大切です。特に、歯茎の健康維持に役立つビタミンCや、免疫機能に関わるビタミンB群は意識して取り入れるとよいでしょう。

砂糖が多く入ったお菓子やジュースは、細菌が繁殖しやすくなるため、できるだけ控えることが望ましいです。肉や魚、野菜や果物などをバランスよく摂取し、免疫力を高めましょう。

生活習慣を整える

親知らずの周囲が腫れやすいのは、口腔内の環境だけでなく、細菌への免疫力が影響します。疲労やストレスが蓄積すると免疫力が低下し、細菌に対する防御力が弱まって腫れやすくなるのです。ストレスをためないように心がけ、十分に睡眠をとるよう心がけましょう。

まとめ

親知らず周辺の腫れが引いて友人との食事を楽しむ女性

親知らずの周囲が腫れる原因として、智歯周囲炎や虫歯、さらには生えてくる際の刺激などが考えられます。放置すると炎症が広がり、強い痛みや発熱のほか、隣の歯や全身まで悪影響を及ぼしかねません。根本的に解決するには、歯科医院での治療が必要です。

親知らずが腫れないよう予防するには、毎日丁寧に歯磨きを行い、定期的に歯科医院でのチェックや歯のクリーニングを受けることが大切です。腫れや違和感がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

親知らず周辺の腫れにお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。

ホームページはこちらWEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。

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