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2024.05.24
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
インプラント治療は、虫歯や歯周病、外傷などで失った歯を補うための治療法の一つです。
インプラントの上部構造にあたる被せ物にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や費用が異なります。そのため、どの被せ物を選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラントの被せ物の種類や特徴、費用、選び方について詳しく解説します。インプラントを長く使い続けるための方法についてもご紹介していますので、インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントは、以下の3つの部品から成り立っています。
インプラントの被せ物とは、上部構造のことを指します。上部構造には食べ物を咀嚼する役割があり、外から見える部分です。そのため、天然歯の美しさを再現できる審美性と、長期間使用しても劣化しない耐久性を考慮して素材を選ぶことが重要です。
インプラントの被せ物にはさまざまな種類があり、素材によって特徴や費用が異なります。自分に適した被せ物を選ぶためには、まずはそれぞれの特徴や費用を十分に理解することが重要です。
以下では、インプラントの被せ物の特徴と費用について解説します。
オールジルコニアは、100%ジルコニアで作られた被せ物です。天然歯に近い白さや光沢を再現でき、歯茎との境目も自然なため、美しい仕上がりになります。変色や着色しにくい点も特徴です。
また、ジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度が高い素材です。そのため、歯ぎしりや食いしばりなどの負荷がかかりやすい奥歯にも使用できます。
しかし、天然歯よりも硬い素材のため、噛み合わせる歯がすり減る可能性があります。
オールジルコニアの費用は、1本あたり約10万〜20万円です。
オールセラミックは、100%セラミックで作られた被せ物です。ジルコニアに比べて透明度が高く、天然歯に近い白さや透明感、光沢を再現できるため、美しい仕上がりになります。また、変色や着色しにくいため、美しい見た目を長く保つことができます。
セラミックは摩耗に強く、傷つきにくい素材ですが、衝撃に弱く割れることがあります。そのため、歯ぎしりの癖がある方は注意が必要です。
オールセラミックの費用は、1本あたり約7万〜17万円です。
ジルコニアセラミックは、内側にジルコニア、外側にセラミックを使用して作られた被せ物です。強度の高いジルコニアと審美性に優れたセラミックのメリットを兼ね備えた被せ物です。
外側にセラミックを使用しているため、オールジルコニアに比べて天然歯に近い仕上がりになります。変色や着色しにくいため、美しい見た目を長く保つことができます。また、内側にジルコニアを使用しているため、オールセラミックよりも耐久性が高いです。
ジルコニアセラミックの費用は、1本あたり約9万〜20万円です。
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(歯科用プラスチック)を混ぜて作られた被せ物です。
ハイブリットセラミックにはプラスチックが含まれるため、経年劣化によって変色しやすく、周囲の歯との色の差が出やすいです。そのため、オールジルコニアやオールセラミック、ジルコニアセラミックより審美性は劣ります。
しかし、比較的安い費用で天然歯に近い色を再現できます。
ハイブリッドセラミックの費用は、1本あたり約4万〜12万円です。
メタルボンドは、内側に金属、外側にセラミックを使用して作られた被せ物です。外側にはセラミックが使用されているため、天然歯に限りなく近い白さを再現できます。また、内側には金属が使用されているため強度が高いです。
しかし、内側に金属を使用しているため、金属アレルギーの方は使用できません。
メタルボンドの費用は、1本あたり約7万〜10万円です。
全てが金属で作られた被せ物です。
口を開けるとギラギラした金属が見えるため審美性は高くありませんが、強度が高く、被せ物の中では最も安価です。
しかし、金属で作られた被せ物のため、金属アレルギーの方は使用できません。
費用はどの金属を選択するかによって異なります。ゴールドを選択した場合は費用が高くなり、1本あたり約7万〜12万円です。
インプラントの被せ物は、治療する場所によって適した素材が異なります。
以下では、前歯と奥歯に適した被せ物を解説します。
奥歯には、強い負荷や衝撃に耐えられる耐久性の高い素材を選ぶことが重要です。奥歯は口を開けたときにあまり目立たないため、細かな色の違いはあまり気になりません。そのため、審美性よりも耐久性を重視して選ぶとよいでしょう。
奥歯に使用されるインプラントの被せ物には、次の4つがあります。
耐久性だけでなく審美性にもこだわりたい場合は、オールジルコニアやジルコニアセラミックが適しているかもしれません。
一方、歯ぎしりなどの癖がある場合は、強度の高いメタルボンドや金属が選ばれることが多いです。
前歯は目立つ部分のため、自然な見た目を再現できる審美性の高い素材を選ぶことが重要です。耐久性も考慮するとさらによいでしょう。
前歯に使用されるインプラントの被せ物には、次の4つがあります。
最も審美性の高い素材はオールセラミックです。耐久性も兼ね備えたい場合は、オールジルコニアやジルコニアセラミックが適しているかもしれません。
費用を抑えたい場合は、ハイブリッドセラミックが安価で白い歯に仕上げられますが、経年劣化しやすく耐久性もやや低めです。
インプラントの被せ物を選ぶ際には、豊富な種類の中から自分に適した素材を選ぶのが難しい場合もあります。
インプラントの被せ物を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
これらの要素を総合的に考慮して被せ物を選ぶことが大切です。例えば、目立つ前歯の素材を費用だけを重視して選ぶと、経年劣化で見た目が損なわれたり、噛む力の強い奥歯の素材を審美性だけで選ぶと、耐久性が低く破損したりする可能性があります。
被せ物を選ぶ際には、歯科医師とよく話し合い、ご自身に合ったものを選びましょう。
上述のとおり、インプラントの被せ物は高額であるため、長持ちさせたいと考えることでしょう。
ここでは、インプラントの被せ物を長く使い続けるための方法をご紹介します。
治療後も歯科医院で定期メンテナンスを受けることは、インプラントを長く使い続けるために重要です。被せ物の摩耗などのトラブルを早期に発見して対処することができ、被せ物が長持ちしやすくなります。
また、定期的なクリーニングによって汚れやプラークを除去することで、被せ物に着色するリスクを軽減できるでしょう。さらに、噛み合わせも定期的にチェックしてもらうことで、過剰な負荷による被せ物の破損を防ぐことができます。
定期メンテナンスは被せ物を長持ちさせるためだけではなく、インプラント自体の寿命も延ばし、口内の健康を維持するためにも欠かせません。そのため、定期メンテナンスは必ず受けましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、大きな力がインプラントに加わります。その結果、被せ物の破損やぐらつきが生じる可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合は、ナイトガードと呼ばれる就寝時に装着するマウスピースを装着するとよいでしょう。ナイトガードを装着することで、被せ物にかかる力を分散できます。
ナイトガードは歯科医院で作ることができるため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯科医師に相談しましょう。
野球やサッカーなどの球技では、ボールが顔に当たった衝撃で被せ物が破損する可能性があります。運動時にはスポーツ用のマウスピースを装着し、衝撃を和らげることでトラブルを防止できるでしょう。
スポーツ用のマウスピースは、歯科医院で作ることができるため、日常的にスポーツをしている方は歯科医師に相談しましょう。
インプラントの被せ物にはいくつか種類があり、費用も大きく異なります。被せ物を選ぶ際は、審美性・耐久性・費用の観点から総合的に判断することが大切です。歯科医師とよく話し合い、自分自身に合った適切な素材を選択しましょう。
また、インプラント治療は保険適用外の自費診療であるため、どの被せ物を選んでも費用は高額になります。インプラント治療後は定期的にメンテナンスを受け、長く使い続けられるようにしましょう。
インプラントを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。