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2023.05.18
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
インプラントの手術中は局所麻酔を行うので、痛みはほとんど感じません。
しかし、手術後に麻酔が切れると手術部位に痛みを感じることがあります。
今回は、インプラント手術の痛みをやわらげる方法について解説します。
インプラント手術では、手術前に局所麻酔を行い、歯茎の感覚を麻痺させるため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
なお、局所麻酔は注射器で麻酔薬を注入しますが、注射前に表面麻酔をすることで刺すときの痛みを軽減できます。
しかし、場合によっては、針を刺したときや麻酔薬が注入されるときに圧痛を感じることがあります。また、歯科治療が苦手な方は、痛みがなくても処置中の音や振動がストレスとなることもあるでしょう。その場合は「静脈内鎮静法」という方法を併用して、不安や緊張をやわらげます。
インプラント手術は、一般的に30分~1時間程度で、途中で麻酔が切れることはありません。
ただし、麻酔が効きにくい体質の場合や手術が長引く場合は、途中で麻酔が切れる可能性があります。麻酔が切れた場合はすぐに追加で麻酔を行い、痛みを感じないようにします。
インプラント治療は、高度な技術が必要となる手術ですが、適切な麻酔処置や痛みの管理によって安心して治療を受けることができます。不安がある方は、治療計画や痛み対策について事前に歯科医師に相談ましょう。
インプラント手術では、一般的に局所麻酔が用いられます。局所麻酔は注射を用いた麻酔法で、特定の部位だけの痛みを取りのぞく方法です。
ただし、手術中は患者さまの意識がはっきりしているため、手術の音や雰囲気に不安や恐怖を感じる方もいます。その場合、局所麻酔と併せて「静脈内鎮静法」が行われることがあります。
静脈内鎮静法は、全身麻酔ほど意識が失われることはありませんが、眠気を感じつつも意識がわずかに残り、術中の指示にも応じられる麻酔法です。手術中の緊張感が緩和され、よりリラックスして手術が受けられます。静脈内鎮静法自体には鎮痛作用がないため、局所麻酔と併用します。
インプラント手術でよく使われる「局所麻酔」は、治療対象の部位に麻酔薬を注入することで、治療対象の部位の感覚を麻痺させます。全身麻酔と比較して、麻酔時間が短く、心臓や肺などにかかる負担も少ないのが特徴です。
注射の痛みが苦手な方は、歯茎に麻酔薬を塗布する表面麻酔を行ってから注射を行います。
局所麻酔のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
<局所麻酔のメリット・デメリット>
メリット | ・麻酔にかかる時間が短い ・身体への負担が少ない |
---|---|
デメリット | ・不安や緊張を感じやすい ・治療時間が長く感じる |
インプラント手術では、局所麻酔と一緒に「静脈内鎮静法」という方法が併用されることがあります。静脈内鎮静法は、麻酔薬や精神安定薬を用いて全身をリラックスさせ、手術中の不安を軽減します。
不安が強い患者さまは、手術中に意識があると、痛みがない状態でもパニックになる場合や具合が悪くなる場合があります。静脈内鎮静法には、不安や緊張を軽減する効果があり、不安が強い患者さまも安心して手術が受けられます。
静脈内鎮静法のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
<静脈内鎮静法のメリット・デメリット>
メリット | ・不安や恐怖心がやわらぐ ・血圧や心拍数が安定する |
---|---|
デメリット | ・術後は運転などができず、安静にする必要がある ・別途費用がかかる |
インプラント手術中は、麻酔を用いるためほとんど痛みを感じることはありませんが、手術後は麻酔が切れるため痛みを感じることがあります。必要なときは、痛み止めを使用します。
インプラント手術後、麻酔が切れると痛みを感じるほか、手術部位が腫れることがあります。特に歯茎の切開や縫合が行われた部分は腫れやすく、インプラント体を埋め込む際に骨に負荷がかかることで炎症を引き起こすこともあるでしょう。
なお、手術方法によって、痛みを感じる範囲が増えることがあるかもしれません。例えば、インプラントを埋め込むための骨の厚みが不足している場合は、骨移植が行われ、骨を採取した部分が痛むことがあります。また、歯肉が少ない場合は、移植が行われ、歯肉を取った部分が痛むことがあります。
ただし、術後は痛み止めや抗生物質が処方されるため、日常生活に大きな支障がでる痛みはほとんどありません。痛みは個人差がありますが、通常は2~3日、最長で1~2週間ほどで治まります。痛みや腫れが長引く場合は、感染症の可能性があるため、歯科医師にご相談ください。
また、インプラントの埋入本数が多い場合や骨造成が行われた場合は、やや強い痛みを感じることがありますが、基本的に痛み止めでおさえることができます。
インプラント手術では、歯肉を切開し、切開した部分を縫合して傷が安定するまで保護します。手術後7~10日ほどで抜糸しますが、抜糸時に痛みを感じることがあります。抜糸時の痛みは個人差があり、違和感があるぐらいの方もいれば、ちくちくした痛みを感じる方などさまざまです。
なお、2回法の手術の場合、インプラント埋入の一次手術と3〜6か月後のアバットメント装着の二次手術でそれぞれ縫合が行われるため、抜糸は2回行われます。
インプラント手術直後は痛みを感じやすいため、痛み止めを使用します。傷口を刺激すると痛みが増強する可能性があるため、食事や歯磨きの際は注意する必要があります。
インプラント治療直後の2〜3時間は麻酔が効いているため、食事の際に唇や口内を噛んでしまったり熱いもので火傷したりする可能性があります。
麻酔が完全に切れるまで食事をひかえることが重要です。食事を再開した際は、傷口に注意してゆっくり食事をとりましょう。
麻酔が切れたあとも、1週間程度はやわらかい食べ物(おかゆ、うどん、スープなど)を選び、硬いものや刺激物、ガムはさけてください。噛む際は、傷口への負担を軽減するために、治療した部位と反対側で噛みましょう。出血や縫合部が裂けるリスクを軽減できます。
インプラント手術後のアルコール摂取は、できる限りさけましょう。
通常、傷は周りの血液が凝固することで止血され、徐々に回復しますが、アルコールを摂取すると血流が活性化し、血液の凝固がさまたげられます。その結果、手術で生じた傷の治りが遅れる可能性があります。
アルコールは傷の回復を遅らせ、インプラント周囲炎などの感染症のリスクも増加させるため、インプラント手術後は極力ひかえることが望ましいです。
喫煙者は非喫煙者よりも歯周病やインプラント周囲炎のリスクが高く、痛みを感じる可能性が高まります。原因として、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が影響しています。例えば、ニコチンは白血球の免疫機能を低下させる作用があり、結果的に細菌感染が起こりやすい状況を作り出してしまうのです。
さらに、タバコの煙により生成される一酸化炭素は、酸素を運ぶ役割をもつヘモグロビンと結合し、酸素の運搬をさまたげます。骨や歯に十分な酸素や栄養が供給されなくなり、インプラントを支える骨が弱まることで、インプラントがゆるむ可能性があります。
インプラント手術前後は、禁煙することが大切です。
インプラント手術後の2〜3日間は、運動や入浴に注意が必要です。
激しい運動や熱いお湯は血流を促進させ、痛みや出血のリスクが高まります。手術当日は、シャワーのみにするか、お風呂で体を軽く洗う程度に留めてください。翌日以降は、症状が良好であれば入浴可能ですが、熱いお湯はさけることが望ましいです。痛みや腫れが続く場合は、少し様子をみましょう。
また、1週間は激しい運動をひかえ、軽い運動であっても2〜3日間はさけてください。可能であれば、手術後は仕事を休んでリラックスして過ごすのがよいでしょう。
疲労がたまると免疫力が低下し、傷の治りが遅れることや炎症が起こることがあります。体力を必要とする仕事の場合は、手術前に連休を取得し、術後数日間は休養を取りましょう。
傷口が開くリスクや痛みを感じるリスクを軽減するために、抜糸までの期間は手術部位の歯磨きをひかえる必要があります。
手術後7〜10日間は、歯科医院から出される専用のうがい薬を使うことが一般的ですが、うがいを激しく行うと傷口が開くので、優しく行いましょう。手術部位以外は通常どおり歯磨きしても問題ありませんが、傷口にあたらないよう慎重に行うことが重要です。傷口にあたってしまうことも考慮して、やわらかい歯ブラシを使用しましょう。
歯磨きが難しいと感じるかもしれませんが、手術部位以外の歯磨きを徹底することで、口内の細菌数を減らし、患部への影響をおさえることができます。
インプラント手術後、麻酔が切れると痛みを感じることがあるため、痛み止めの使用も大切です。
手術後の痛みはおよそ1週間で治まりますが、痛みが続く場合は市販の薬を使用して問題ありません。
ただし、痛み止めを使用しても効果が感じられない場合や薬の量を増やしても効果がない場合は、すぐに歯科医師にご相談ください。
インプラント手術は治療前に局所麻酔を行うので、手術中はほとんど痛みを感じることはありません。また、不安を軽減するために静脈内鎮静法を併用することもあります。
ただし、インプラント手術後は、麻酔が切れることで痛みを感じやすくなるので、痛み止めを使用することや食事や日常生活に気をつける必要があります。
インプラント手術を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。