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2023.02.05
京都市左京区の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
本日のお話は前歯の虫歯についてのお話です。
前歯は、薄い形状で、神経までの距離が近いため、奥歯と比較して虫歯の進行が早いのが特徴的です。特に前歯の歯と歯の間から虫歯になる方が多く、自分では気づきにくいのも特徴です。また若い頃から既に治療がされており、治療を繰り返している人も多いです。
上の前歯と下の前歯を比較すると、下の前歯の方が虫歯になりにくい傾向にあります。その理由ですが、下の前歯の裏側のあたりの歯茎から唾液が分泌するので虫歯になりにくいのです。逆に下の前歯は唾液の分泌の影響で歯石がつきやすい傾向にあります。
どうして前歯の虫歯は要注意なのかというと、奥歯は、ある程度大きさがあるため、虫歯になってもエナメル質が溶け出す面積も大きく、神経までの距離が遠いため痛みも感じにくいですが、前歯は異なります。虫歯で痛みが生じる場合、症状が初期でしたら歯の神経を残すことができますが、症状が進行している場合、神経を除去するという処置が必要になる可能性があります。前歯はエナメル質が薄いため、虫歯の症状が出やすく、また神経の症状も出やすいため、神経の処置が必要になる場合があります。
歯の神経の処置をすると、歯の強度が弱くなります。歯の神経と同じところに血管も行き渡っています。神経を取ると、歯への血流も絶たれてしまうため、歯への栄養の供給が絶たれてしまいます。また歯の中心部に穴が開くので強度が弱くなってしまいます。個人差はありますが、神経が残っている歯と神経を取った歯を比べると残る期間に20年の差があると言われています。
前歯は人からよく見える部分になるので、もし治療痕が残ってしまったらと思うと不安ですよね。中々気が付きにくい前歯の虫歯でも、治療次第では目立ちにくくすることが可能です。症状によって治療方法が変わってくるので、早めに歯科医院に相談することがおすすめです。京都市左京区の金田歯科医院では、患者様の歯の定期健診も行っておりますので、患者様ご自身では気づかないような虫歯の早期発見にもつながりますし、お気軽にご相談ください。本日も長文を読んでいただき、ありがとうございました。