京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」です。

入れ歯のお手入れのお話

2022.12.18

京都市左京区の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のお話は入れ歯についてのお話です。
現在では75歳以上の5人に1人が入れ歯を使っているといわれています。
何かしらの理由で歯を失ったり、歯を抜いたあと、その部位の歯を補う方法の一つとして入れ歯という選択肢があります。入れ歯を使うことによる、お口の中のマイナス面としては歯茎の炎症、味覚の低下があります。機能のマイナス面としては入れ歯の保持が不安定な状態による、食事や会話が難しいことなどがあります。結果としてトータル的に栄養不良になることがあります。これらの原因を一つでも少なくしてお食事をするために入れ歯の安定剤というものがります。入れ歯を使われている方で安定剤を使用されたことはありますか？
また、どんな種類があるかご存知でしょうか？
1.クッションタイプ(非水溶性)
特徴としては顎の骨と入れ歯の隙間を酢酸ビニール樹脂で埋めます。厚みが出やすく、2,3日連続使用可能ですが衛生的に連続使用はおすすめできません。
2.クリームタイプ(水溶性)
唾液の粘性を高め粘着力で維持させるタイプです。
厚みが出ないので違和感が少なく、歯肉や骨への負担が少ないです。(CMC +白色ワセリン)
3.パウダータイプ(水溶性)
唾液の粘性を高め粘着力で維持させるタイプです。
クリームタイプより持続時間が短いので短時間使用におすすめです。
(酸性のものはザラザラ、中性のものはサラサラ)
4. シートタイプ
シート状で水に湿らせて入れ歯にはり粘着させます。
使用する分量だけを持ち運びしやすいです。
適合の良い入れ歯に上手に安定剤を使用することにより、食べ物が挟まるのを防げたりなどメリットがあります。
また、入れ歯のケアもとても大切です。
不適切なケアは、健康リスク(誤嚥性肺炎、義歯性口内炎)、研磨剤（歯磨き粉）によるダメージ、歯石やプラークの蓄積などの影響を及ぼします。
ですので、毎日のブラッシングによる機械的ケアと入れ歯洗浄剤の化学的ケアの二段階清楚がおすすめです！ご存知の方もおられるかとは思いますが、入れ歯をブラッシングする際は水洗いのみで絶対に歯磨き粉は使わないようにしてください。

入れ歯洗浄剤

ちなみに入れ歯洗浄剤には部分入れ歯用と総入れ歯用があります。
もし部分入れ歯を使われている方が間違えて総入れ歯用の洗剤剤を使ってしまうと、金属のバネの部分がくすんでしまう可能性があるので、購入の際はお気をつけ下さい。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。