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京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。

舌を見ることで身体のことが分かる

2022.12.15

舌でわかる健康チェック
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のお話は舌のお話です。
お口の中の大部分を占めている舌ですが、非常に大切な臓器です。食事、会話、など私たちの生活には欠かせない大切な臓器です。
この重要な働きをする舌ですが、舌の様子で全身の体調がわかることを皆さん、ご存じでしょうか?
舌は内臓の鏡と呼ばれています。舌の大きさ、色、形、舌苔(舌の表面についている汚れ)の状態から、体調や元気があるのかないのか、などがおおよそ予想できます。
東洋医学では舌診と言って、舌をチェックすることは、病気を診断する際の重要な検査となっています。
正常な舌はどのような舌なのでしょうか?
正常な舌は、淡い紅色、舌苔は薄い白色、舌の側面には歯形(でこぼこした側面)がない、ほどよい大きさで潤っている、これが正常な舌です。
綺麗な舌、正常な舌は、元気で健康な赤ちゃんや子供で見ることができます。
体に熱があると舌は赤色が増して、舌の表面にひび割れが起こったり、舌苔も黄色や褐色になります。
逆に体が冷えて、血行が悪くなると、舌に青紫の斑点が出てきたり、舌の下にある血管が腫れたりします。
慢性化した痛みや痺れは、血液の循環が悪いためになかなか消えないことがあります。こういった患者さんの舌はたいていが青紫色を呈しています。日常生活のストレスによって肩こりが起きるのと同様のことが、お口や顔にも生じていると考えられています。
ストレスがかかると人は無意識に噛み締めたり、歯ぎしりする傾向にあります。食いしばりや歯ぎしりをすると、口腔内が常に緊張している状態が続きます。緊張している状態が続くと、血行不良の原因になります。また、舌が緊張することで舌が歯に押しつけられるため、舌の側面に歯の圧痕がつきます。
余談ですが、無意識の噛み締めがあると、なんとなく歯や歯茎に違和感があったり、歯が染みたり、噛んだら痛い、といった症状から、頭が痛い、お口の中全体が痛い、など広範囲に痛みが生じることもあります。たかだか噛み締めでそこまでの症状が出るの?と思われる方もおられるかもしれませんが、噛み締めはされど噛み締めです。侮る事勿れです。ただ、ご自身で噛み締めている、という意識をして、噛み締める頻度を減らすことで、このような症状が引き起こされることが予防できます。
このように舌を観察することで、さまざまなことが分かります。
ご自身の心と身体の健康のために、毎日、ご自身の舌を観察していただけると幸いです。
体調によって、さまざまな舌の状態があることに気づかれると思います。
本日も長文を読んでいただき、ありがとうございました。

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