MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2021.05.15
京都市左京区岩倉の歯科医院、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
インプラントに必要な検査②
前回はインプラントにおける必要な検査の中で、レントゲン等についてお話しました。
今日は「歯周病検査・全身状態の把握」についてお伝えしますね。
お口の中の状態によっては、インプラント治療に影響が出ることもあります。特に歯周病については、インプラント治療がうまく進まないといった大きな影響をおよぼす可能性もあるので、インプラント治療を受けるより先に治療をしておく必要があります。
歯周病
最も注意すべきお口の中の病気が歯周病です。歯周病は、歯茎の炎症を引き起こします。そればかりではなく、歯を支える骨まで溶かしてしまう恐ろしい病気です。歯周病にかかったままインプラントの手術をしてしまうと、手術をした部分が歯周病菌に侵され、最悪の場合はインプラントを埋め込んだ骨が歯周病菌によって溶けてしまい、インプラント本体が抜け落ちてしまうという可能性もあります。
また、天然歯と同じように、インプラント自体にも歯周病のような炎症が起きる場合があります。インプラント周囲炎と呼ばれるこの炎症は、歯周病菌が大きく関わっているので、歯周病を治療せずインプラントの手術をしてしまうと、術後のインプラントの状態にも悪影響をおよぼすことになるのです。
歯周ポケット検査
歯周ポケットの診査は、歯周病の進行状態を評価するために必要な検査です。
専用の器具を歯周ポケットに挿入して、歯周ポケットの深さ(mm)や出血の有無などを調べます。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。
3mm以下であれば健康、軽度歯周炎は歯周ポケットが3~4mm、中度歯周炎は5~7mm、重度歯周病は7mm以上になります。
また、出血の有無で炎症の程度を判断します。
検査により歯周病が進行している方は、インプラント治療の前に歯周病の治療を行います。
全身疾患について
インプラント治療を行うに際して、必ず、全身状態の把握が必要になります。
高血圧、糖尿病、骨粗相症などの持病や服薬があるかを問診させてもらいます。
インプラント治療は大きな手術ではありませんが、出血を伴う処置になりますので、慎重に対応しています。
場合によっては、専門医と歯科医の情報交換と協力が必要な時もあります。
実際、普段からお薬を飲まれておらずインプラント治療を予定されている方の血圧測定をした時に高い数値が計測され医科の先生と連携を取ったこともあります。
では次回は「インプラント治療と喫煙について」です。