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舌が白いのはなぜ?舌苔と口臭の深い関係性・自宅でできるセルフケア
舌が白いのはなぜ?舌苔と口臭の深い関係性・自宅でできるセルフケア
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こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
鏡で舌を見たとき、「舌の表面が白い」と感じたことはありませんか。
その白い汚れこそが「舌苔(ぜったい)」と呼ばれるものです。
舌苔は、実は口臭の大きな原因となっていることをご存じでしょうか。
この記事では、舌苔の正体と舌が白くなるメカニズム、舌苔と口臭の深い関係性、そしてご自宅でもできる正しいセルフケアについて、詳しく解説します。

舌苔(ぜったい)とは?舌が白くなるメカニズム
舌苔とは、舌の表面に見られる白いコケのような付着物を指します。
舌の表面には「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」という微細な突起が多数存在し、その間に食べ物の残りカスや剥がれ落ちた粘膜の細胞、そして細菌などが溜まり、これが舌苔として形成されます。
舌苔は病気ではなく、舌全体に薄く付着している程度であれば問題はありません。
しかし、それが厚く白くなったり、色が変化してきたりすると、見た目の問題に加え、口臭の発生源ともなりえます。
舌苔が付着する主な原因
舌の表面に舌苔が溜まりやすくなる主な要因は、以下の3点です。
- 口腔内の乾燥(唾液の減少)
唾液には、お口のなかの食べカスや細菌を洗い流す自浄作用という重要な役割があります。ストレスや加齢、服用しているお薬の影響、飲酒、喫煙などによって唾液の量が減ってしまうと、汚れが十分に洗い流されず、結果として舌苔が厚く付着しやすくなります。
- 舌の動きの低下
あまり会話をする機会がない方や、柔らかい食事ばかりを好んで召し上がる方などは、舌を動かす回数が減少します。舌の動きによる摩擦で剥がれ落ちるはずの古い舌苔が、そのまま残りやすくなるため注意が必要です。
- 体調の変化
風邪をひいたり、胃腸の調子が思わしくなかったりする際など、一時的に舌苔が厚くなることがあります 。これは、体の不調が舌の粘膜の代謝や、お口の中の環境に影響を与えている可能性が考えられます。
口臭の約6割は舌苔が原因!その深い関係性とは
口臭の約6割は、虫歯や歯周病ではなく、この舌苔が原因であると言われています。
舌苔が口臭の原因となる口臭は「生理的口臭」に分類され、
起床時や空腹時などにも発生しやすい特徴があります。
なぜ舌苔があると口臭が強くなるのか?
舌苔が口臭を強くするメカニズムは、主に以下の通りです。
- 細菌による腐敗:舌苔の成分の約8割は、細菌とその代謝物、そして剥がれ落ちた粘膜のカスなどで構成されています。
- VSCの発生:舌苔内の嫌気性細菌(酸素を嫌う細菌)が、舌苔に含まれるタンパク質などの成分を分解(腐敗)します。
- 悪臭の発生源:この分解の過程で、「揮発性硫黄化合物(VSC)」というガスが発生します。VSCの主な成分には、卵が腐ったようなにおいの硫化水素や、生ゴミのようなにおいのメチルメルカプタンなどがあり、これが口臭の主な原因となります。
つまり、舌苔は口臭の原因菌と、その菌の「エサ」となるタンパク質を溜め込んでいるため、口臭発生の温床となってしまうのです。
病的な口臭との違い
口臭には、舌苔が原因の「生理的口臭」のほかに、
虫歯や歯周病といった病気が原因の「病的口臭」があります。
- 生理的口臭(舌苔が主原因):誰にでもあるもので、歯磨きや舌清掃、唾液の分泌などで一時的に軽減しやすいのが特徴です。
- 病的口臭(歯周病などが主原因):治療をしなければ改善しません。特に歯周病が進行すると、歯周ポケットに溜まった膿や出血が、非常に強い口臭(メチルメルカプタン)を発生させます。
舌苔をケアしても口臭が改善しない場合は、
歯周病や他の口腔内の病気が原因である可能性が高いため、歯科医院での精密な検査が必要です。
自宅でできる!舌苔を改善するための正しいセルフケア
舌を歯ブラシで強くこすると粘膜を傷つけてしまうリスクがあるため
舌専用のブラシやクリーナーを使用しましょう。
舌の清掃を行う際は、以下の点に注意しましょう。
- 清掃の頻度
舌の粘膜を傷つけることを避けるため、1日1回までとし、特に朝の歯磨き時に行うことをおすすめします。清掃しすぎると粘膜を傷つけるため、やりすぎは禁物です。
- 力加減
舌を傷つけないよう優しく、軽い力で行ってください。強くこすると舌の粘膜を傷つけ、かえって舌苔が付きやすくなるリスクがあります。
- 清掃方法
細菌を喉の奥に押し込まないように、必ず舌の奥から手前へ一方通行で、かき出すように行いましょう。
唾液を増やし、舌苔を付きにくくする生活習慣
舌苔は、唾液の自浄作用が低下すると付着しやすくなります。
唾液の分泌を促すことも、根本的な舌苔対策となります。
- 唾液腺マッサージ
耳の下や顎の下にある唾液腺を優しくマッサージすることで、唾液の分泌を促します。食事前に意識して行うのが効果的です。
- 水分補給
口腔内が乾燥すると舌苔が付着しやすくなるため、こまめに水分補給をしましょう。
- 鼻呼吸の意識
口呼吸をしていると、口腔内が乾燥し、舌苔が付着しやすくなります。意識して鼻で呼吸することを心がけましょう。
やりすぎはNG!舌苔ケアで注意すべき点とリスク
「舌苔を完全に無くしたい」という思いから、
つい舌磨きに力を入れてしまう方がいますが、これは非常に危険です。
- 味覚障害:舌乳頭には味を感じる味蕾(みらい)があるため、傷つけると一時的に味を感じにくくなることがあります。
- かえって舌苔が悪化:舌の粘膜が傷つくと、その傷を修復しようと体液や細胞が集まり、かえって舌苔の成分となるものが増加して厚くなることがあります。
セルフケアで改善しない場合は?
正しいセルフケアを続けても舌苔や口臭が改善しない場合は、
口腔内や全身に何らかの病的な原因が潜んでいる可能性があります。
根本的な原因を突き止める口臭検査
歯科医院では客観的なデータに基づいて原因を特定する検査を実施します。
- 口臭測定器による検査:口腔内のガス成分(VSC)の濃度を測定し、口臭の強さや成分を数値化することで、舌苔の付着度評価と合わせて客観的に原因を特定します。
- 歯周病のチェック:舌苔ケアをしても改善しない口臭の主な原因は歯周病です。精密な歯周病検査を行い、必要な場合は歯周病治療を並行して進めます。
まとめ
舌の白い汚れ「舌苔」は、口臭の大きな原因となります。
正しい舌の清掃方法(舌ブラシを使い優しく1日1回)を実践し、唾液の分泌を促す生活習慣を心がけることが大切です。
しかし、自己流のケアでは舌を傷つけたり、口臭の根本原因である歯周病を見逃したりするリスクもあります。セルフケアで改善が見られない場合は、ぜひ一度歯科医院へご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、インプラント、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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