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補綴治療と噛み合わせ調整の関係とは?快適に使うために知っておきたいこと

2025.09.29

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

入れ歯やブリッジ、インプラントなどの補綴治療は、失った歯を補うために欠かせない大切な治療です。見た目を自然に整え、噛む機能を取り戻すことができますが、実は「見た目がきれいになったから安心」と思ってしまうと注意が必要です。

補綴物の高さや形がわずかに合わないだけで噛み合わせにズレが生じ、歯や顎の関節に負担がかかり、痛みや肩こり、頭痛など全身の不調につながることがあるからです。

噛み合わせは食事や会話を快適にするだけでなく、全身の健康とも深く結びついています。補綴治療を受けた方が長く快適に過ごすためには、治療後の咬合調整(噛み合わせの微調整)がとても重要です。今回は、補綴治療と噛み合わせ調整の関係についてわかりやすくご紹介します。

補綴治療の目的と噛み合わせの役割

補綴治療(ほてつちりょう)とは、失った歯を補うために入れ歯やブリッジ、インプラントなどを使って機能や見た目を回復する治療です。多くの方は「歯を補う=見た目を整えること」と考えがちですが、本来の目的は噛む機能を取り戻し、お口全体のバランスを整えることにあります。

噛み合わせが安定していると、食べ物をしっかり噛み砕けるだけでなく、発音や表情の自然さも保たれます。さらに、顎や筋肉への負担が軽減されるため、肩こりや頭痛など全身の不調を防ぐことにもつながります。逆に、噛み合わせが狂ったまま補綴治療を行うと「見た目はきれいになったけれど噛みにくい」「歯や顎が痛い」といった不調が残ることがあります。

つまり、補綴治療は単なる「歯の代わり」ではなく、正しい噛み合わせを再構築してはじめて効果を発揮します。見た目の回復と同時に、噛み合わせの安定を意識することが、治療を長持ちさせ、全身の健康を守る鍵となるのです。

補綴物が噛み合わせに与える影響

入れ歯やブリッジ、インプラントといった補綴物は、失った歯を補うための大切な治療です。しかし、装着後の高さや位置がわずかに合っていないだけでも、噛み合わせ全体に影響を与えることがあります。

補綴物の噛み合わせがずれていると以下のようなことが起こりやすくなります。

・高さが高すぎる場合
噛む力が一部の歯に集中し、歯や歯ぐきに痛みや知覚過敏が出やすくなる。

・低すぎる・隙間がある場合
しっかり噛めず、反対側ばかりで噛むようになり、顎関節や筋肉に負担がかかる。

・歯の移動やバランスの乱れ
補綴物の不具合が続くと周囲の歯が少しずつ動き、全体の噛み合わせが崩れてしまう。

このような状態が続くと、顎関節症(口の開閉で音がする・痛みがあるなど)や「噛みにくさ」「顎の疲れ」といった不調につながることもあります。

見た目が整っていても、違和感や痛みがあるときは注意が必要です。補綴治療は「歯を補うこと」に加えて「噛み合わせを整えること」が大切ですので、気になる症状があれば早めに歯科医院で調整を受けましょう。

咬合調整が必要になるケース

補綴治療(入れ歯・ブリッジ・インプラントなど)を受けた後、「しっかり噛めない」「違和感がある」と感じることがあります。これは、補綴物を入れた直後や治療後に噛み合わせのバランスがわずかに崩れている場合に起こります。咬合調整(こうごうちょうせい)によって、噛み合わせを整えることで快適さを回復できます。

具体的には、次のようなケースで咬合調整が必要になることがあります。

・新しい入れ歯やブリッジを入れた直後
「硬いものが噛みにくい」「片方ばかりで噛んでしまう」といった違和感が出ることがあります。

・インプラント治療後
人工歯の高さや角度が天然歯とわずかにずれることで、噛むときに強い力が一部に集中してしまうことがあります。

・歯を削ったり被せ物をした後
治療後は上下の歯の接触具合が微妙に変わることがあり、そのままにすると知覚過敏や顎関節の負担につながることがあります。

噛み合わせは、ほんの数十ミクロン(髪の毛ほどの厚み)の違いでも不調を感じるほど繊細です。そのため「少しおかしい」と思ったら我慢せずに相談することが大切です。咬合調整は歯科医院で短時間で行える処置であり、補綴治療の効果を長く維持するためにも欠かせません。

咬合調整の方法

咬合調整では、患者さんのお口の状態や治療内容に応じて、いくつかの方法を組み合わせて行います。調整といっても大掛かりなものではなく、少しずつ慎重に行うことで快適な噛み合わせを目指します。

咬合紙で歯の当たり方をチェック
専用の薄い紙を噛んでもらい、上下の歯がどの部分で強く当たっているかを確認します。色のつき方を見ることで、噛み合わせの偏りを把握できます。

必要に応じて被せ物や入れ歯をわずかに削る
強く当たりすぎている部分が見つかった場合、補綴物(被せ物や入れ歯)をほんのわずかに削って高さを調整します。これにより噛む力を均等に分散させることができます。

ナイトガードで就寝時の負担を軽減
歯ぎしりや強い食いしばりがある方には、マウスピース型の「ナイトガード」を装着していただくことがあります。眠っている間に歯や顎にかかる負担を和らげる効果があります。

デジタル測定による精密な噛み合わせ分析
近年ではセンサーを使ったデジタル測定も行われており、噛み合わせの力の強弱やタイミングを数値化できます。従来よりも客観的で精密な調整が可能になります。

このように、咬合調整は患者さんの症状や補綴物の状態に合わせて段階的に行われます。

補綴治療後の定期的なチェックの重要性

入れ歯やブリッジ、インプラントといった補綴治療は、一度入れたら終わりではありません。時間が経つにつれて歯や顎の骨、歯ぐきの状態は少しずつ変化していきます。そのため、治療直後に問題がなくても、数年のうちに噛み合わせや装着感にズレが生じることがあります。

とくに入れ歯は、長く使うことで人工歯が摩耗し、噛み合わせが低くなることがあります。さらに、歯ぐきや顎の骨は加齢とともに痩せていくため、最初はぴったり合っていた入れ歯でも、次第にゆるみや違和感を感じやすくなります。ブリッジやインプラントについても、周囲の歯や歯ぐきの変化によってバランスが乱れる恐れがあります。

こうした変化に気づかず使い続けると、一部の歯や顎関節に過度な負担がかかり、痛みや不調につながる恐れがあります。そこで重要になるのが、定期的な検診と調整です。

歯科医院では、咬合紙や模型、必要に応じてデジタル機器を用い、噛み合わせのバランスをチェックします。ズレが見つかった場合は、入れ歯の調整や補綴物の修正を行い、快適な状態を維持できるようにします。

補綴治療を長く安心して使い続けるためには、治療後の定期チェックが欠かせません。「違和感がないから大丈夫」と思わず、数か月〜半年ごとを目安に検診を受けることをおすすめします。

まとめ

補綴治療は見た目を整えるだけでなく、噛み合わせを適切に調整してこそ本来の力を発揮します。入れ歯やブリッジ、インプラントを快適に使い続けるためには、定期的なチェックとメンテナンスが欠かせません。「少し噛みにくい」「当たりが強い」と感じたときは、我慢せず歯科でご相談ください。

当院は、皆様の「行きたい歯医者」であることを目指し、丁寧な診療とわかりやすい説明を心がけています。咬合調整をはじめ、義歯・入れ歯・補綴治療、虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、幅広い診療を行っております。

補綴治療や噛み合わせなどについてご相談やご質問がある方は、お気軽にお尋ねください。ホームページはこちら、InstagramはこちらWEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。

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