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2024.11.09
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
インプラントの治療は、失った歯を取り戻すための優れた方法として広く普及しています。インプラントは患者様にとって高い成功率と長期的な安定を提供できる治療法ですが、その成功には精密な手術計画と手術を行う歯科医師やスタッフの技術が不可欠です。そのような中、より安心・安全で精度の高い手術を可能にするツールとして注目されているのが「サージカルガイド」です。
本記事では、インプラント手術でサージカルガイドを使用するメリットについて分かりやすく解説します。
サージカルガイドとは、インプラント手術の際にインプラントを埋入する位置や角度、深さをガイドするために使用される補助器具のことです。事前に行われたCTスキャンや口腔内スキャナーによるデジタルデータをもとに、患者様の骨や歯の状態に合わせてカスタムメイドで作成されます。
マウスピースのような形をしたガイドには穴が開いており、そこにインプラント用のドリルを通して手術を行います。これによりインプラントを埋入する際の角度や位置、深さが正確に保たれ、治療計画通りの手術を実現することが可能になります。
インプラントの手術は、術者が目視や感覚に頼りながらフリーハンドでドリルを使用してインプラントを埋入する方法が一般的でした。しかし、フリーハンド手術ではどうしても人間の技術的なばらつきや視覚の限界が影響し、予定通りにインプラントを埋入するのが難しい場合があります。
例えば、インプラントを埋入する位置や角度がずれると、隣接する歯や神経にダメージを与えてしまうリスクが高まります。また、インプラントの深さが適切でない場合、周囲の骨の量が不足してインプラントが安定せず長期的な問題につながることもあります。
一方で、サージカルガイドを使用すると事前に綿密な計画を立てた上で、その計画通りに手術を進めることができ、手術の精度が格段に向上します。
サージカルガイドを使用することで得られるメリットには、以下のようなことが挙げられます。
サージカルガイドを使う最大のメリットは、計画通りに正確にインプラントを埋入できることです。CTスキャンなどを用いて作成された三次元データを基に、最適な位置や角度、深さが事前に決定されます。このデータに基づいて作成されたガイドを使用するため、インプラントを埋入する位置や方向がずれるリスクが低減します。また、計画された通りに正確に手術が行われることで手術後の回復もスムーズに進みます。
神経や血管に近い部位や、骨が狭い場所などリスクの高い部位にインプラントを埋入する場合でも、サージカルガイドを使用することで安全性が大幅に向上します。特に、下顎の奥歯付近には「下歯槽神経」と呼ばれる重要な神経が通っており、この神経に誤って触れると麻痺やしびれなどの後遺症が残る可能性があります。サージカルガイドはこのような重要な神経や血管を避けながら手術を行うのに役立つため、患者様にとっても安心です。
また、骨が薄い場合や他の複雑な症例でもガイドがあれば適切な角度や深さを保ちながら手術ができるため、周囲の組織にダメージを与えるリスクが減少します。
サージカルガイドを使用することで、手術時間が大幅に短縮されることもメリットの一つです。ガイドに沿って手術を進めるため、フリーハンドで位置や角度を確認しながら慎重に進める必要がなくなります。手術時間が短縮されることで患者様の体への負担も軽減され、術後の回復も早くなる傾向にあります。
インプラント手術に対して不安を抱えている患者様は多くいらっしゃいます。しかしサージカルガイドを使用することで、精密で安全な手術が行われるということが説明できるため、患者様は安心感を得られるでしょう。また、手術時間が短くなることや術後のリスクが低減することで、治療に対する不安やストレスも軽減されます。
サージカルガイドを使った精密な手術は、術後のトラブルを減らす効果もあります。フリーハンドで手術を行った場合、わずかなずれでも術後に噛み合わせの不調やインプラントの安定性に問題が生じることがあります。これに対して、ガイドを使って計画通りに埋入することでインプラントがしっかりと骨に固定され、長期間にわたって安定した状態を維持することができます。
インプラント治療では、機能面だけでなく審美性も重要な要素です。サージカルガイドを使って正確にインプラントを埋入することで最適な位置に人工歯が装着され、見た目にも自然で美しい仕上がりを実現できます。特に前歯のような見た目が重要な部位では、審美性の高さがより際立ちます。
逆に、サージカルガイドを使用せずフリーハンドで手術を行う場合には、以下のようなリスクがあります。
フリーハンドでは埋入する位置や角度がずれるリスクが高まり、結果として噛み合わせの不調やインプラントの安定性に悪影響を与える可能性があります。
重要な神経や血管の近くにインプラントを埋入する場合、ガイドなしでは神経を損傷するリスクが増します。
インプラントを埋入する位置や角度を慎重に確認しながら進めるため、手術に時間がかかることが多く、患者様の負担も増加します。
サージカルガイドはすべてのインプラント手術で使用するメリットがありますが、以下のようなケースでは特に有効です。
骨が狭い場所や、重要な神経や血管が近くを通っている部位にインプラントを埋入する際にはサージカルガイドの使用が非常に有効です。
前歯など、見た目が重要な部位のインプラント治療にも適しています。
複数のインプラントを同時に埋入する際、ガイドを使用することでより正確な手術が可能になります。
インプラント手術におけるサージカルガイドの使用は、精度と安全性を向上させるために非常に有効です。フリーハンドで行う手術に比べてインプラントを正確な位置に埋入できるため、手術後の安定性や審美性も高まります。また、手術時間の短縮や患者様の不安軽減、術後のトラブル回避といった点でも大きなメリットがあります。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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