tel 075-711-0118

〒606-0018京都府 京都市 左京区
岩倉中河原町193

ご予約はこちら

MENU

月・火・水・金・土

09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)

※祝日のある週の木曜日は8:45〜12:30(最終受付12:00)になります。 土曜日の診療時間は8:45〜17:00(最終受付16:30)になります。 宜しくお願い致します。
休診日
木・日・祝
京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。

歯科用CADソフトexocad(エグゾキャド)とは

2023.03.26

京都市左京区の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です.
今回のお話は 歯科用CADソフトexocad(エグゾキャド)です.
当院では、歯科用CADソフト「exocad(エグゾキャド)」を導入しております。「exocad(エグゾキャド)」はドイツ製のソフトで、あらゆるデジタル歯科技術に対応することが可能です。

京都 左京区 歯医者 金田歯科医院 CADCAM

CAD/CAMとは?

近頃、歯科でも耳にすることが多くなったCAD/CAM(キャドキャム)をご存知でしょうか。CAD/CAMとは、コンピューターでデザインし、コンピューターを利用して製作する技術(Computer aided design/Computer aided manufacture)の略です。

CAD/CAMの起源

CAD/CAMの起源は、1950年代初頭にアメリカのマサチューセッツ工科大学で開発された製造技術であると言われています。当時は超大型コンピューターを使用しなければならずなかなか実用化に至らなかったものの、1970 年代以降のコンピューターの飛躍的な発展により一気にその技術が広まりました。そして現在では、歯科のみならず様々な製造現場で欠くことのできない技術として応用されています。

歯科においてのCAD/CAM

歯科においてのCAD/CAM は、具体的にはインレーやクラウンなどの修復物や補綴物をCADやCAMの技術により設計、製作することを指します。日本においても1980年代頃から徐々にCAD/CAMシステムの開発研究が行われてきました。その後、2009年に北海道医療大学が厚生労働省に先進医療の申請・承認されたことをきっかけに、歯科におけるCAD/CAMの有効性が確認されました。先進医療のため保険適用外でしたが、2014 年より一部のCAD/CAM冠が保険適用され、以降その対象部位も広がっていることから「保険適用ができる白い被せ物」として近頃注目を集めています。歯科医院におけるCAD/CAMシステムの普及率は2018年ごろで4.0%と非常に低く、海外に比べて普及が遅れていると言われていた国内の歯科医院でしたが、2020年9月1日に、令和2年度診療報酬改定が行われ、厚生労働省の発表により、導入のネックと言われていた、CAD/CAM冠の保険適応範囲が拡大し、上下顎前歯(中切歯、側切歯、犬歯)に対して保険適用になりました。
2020年12月現在のmiracle調べによると、同年5月現在の歯科医院数が 68,291 軒に対して、
1口腔内スキャナー+院内設置タイプ(CAD/CAM)で「普及及率:4.6%」
2口腔内スキャナー単体の場合で「普及率:4.5%」
となっており、トータルで見ると9.1%の歯科医院で導入され、普及率が年々伸びていることがわかります。
このような背景により、今後飛躍的に普及率が上がっていくと考えられます。

京都 左京区 歯医者 金田歯科医院 CADCAM

CAD/CAM 冠のメリット・デメリット

歯科用 CAD/CAM システムを用いて製作したハイブリッドレジンクラウンを CAD/CAM 冠といいます。歯科においては材料を表した名称が多く使われる中、製造技術の名称を使用した用語となっています。CAD/CAM 冠のメリット・デメリットをそれぞれみていきましょう。

【メリット】

1、歯に似た白色なので、銀歯に比べて見た目がよい。
2、金属ではないので、金属アレルギーが起こりにくい。
3、保険適用の場合は費用が安い。
4、天然の歯の硬さに近いため、噛み合う歯にダメージを与えにくい。
5、治療期間を短縮できる。

【デメリット】

1、使っているうちに磨耗が生じるため、歯ぎしりや食いしばりが強い方にはあまり向きません。
2、銀歯のかぶせ物に比べて強度が下がるため、外れやすい、割れやすい面もあります。
3、セラミックほどは色のバリエーションがなく、透明感もやや劣ります。プラスチックの一種なので、最初は艶があっても徐々に表面が劣化し、艶がなくなっていきます。

他素材の補綴物との比較

では、従来用いられてきた銀歯や、保険適用外のセラミックと比べるとどうでしょうか。

【銀歯】

[素材]パラジウム合金
[見た目・審美性]✕劣る
[耐久性・強さ]◎優れる
[金属アレルギー]✕アレルギーをもつ方には使用不可
[保険適用]◎適用される
[負担額]◎少ない

【CAD/CAM 冠】

[素材]レジンと呼ばれる歯科用プラスチックにセラミック(陶材)の粉末を混ぜたハイブリッドレジン
[見た目・審美性]○良い
[耐久性・強さ]△長年使用していると表面が傷ついたり、経時的に光沢が失われ、変色する。金属やセラミックに比べると強度は劣る
[金属アレルギー]◎影響はない
[保険適用]○条件あり
[負担額]◎少ない

【セラミック】

[素材]プラスチックを一切含まないセラミック(陶材)
[見た目・審美性]◎天然歯と同様の色調で、高い審美性をもつ
[耐久性・強さ]◎汚れや傷がつきにくく、綺麗な白さを長く維持できる
[金属アレルギー]◎影響はない
[保険適用]✕不可
[負担額]△種類により異なる

このように品質、見た目の自然さ・美しさなどトータルでみても、CAD/CAM 冠は多くの患者様にとって非常にメリットのある選択です。

CAD/CAM システムによる補綴物(インレー、クラウン)の作製の流れ

まず初めに、歯科医院で歯を削り土台を作ります。その後、歯型や噛み合わせのデータをとりますが、2 通りの方法があります。1 つ目は、口腔内スキャナーを用いてデータを読み取る方法です。口腔内スキャナーによる光学印象法は、スキャナーの先端から規則的な光を口腔内に照射し、内蔵カメラによってその反射光を捉えることによって歯やその他の歯周組織の三次元的な形状をデジタル化することができる新たな印象法です。カメラの 大きさは電動歯ブラシよりも一回り大きい程度のサイズで、短時間かつ患者様のご負担も少なく歯の型どりが完了します。2つ目は、 従来のように粘土状の材料(アルジネート、寒天等)を用いて歯型をとり、それに石膏を流し作成した模型をスキャンする方法です。これらの方法で得たデータをもとに、CAD ソフトを用いて技工物をデザインします。
次に、その設計データをもとに、3 次元切削加工機が歯の色のブロックを削り、被せ物を製作します。こちらの詳細については、こちらをご参照ください。→歯医者で白いかぶせ物を作る機械:歯科用ミリングマシンってなに? – 京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。 (kanedashika.jp)

歯科用 CAD ソフト エグゾキャドの特徴

前述の工程の中で技工物を設計・デザインする際に使用するのが CAD です。CAD(Computer Aided Design)は、直訳すると「コンピューター支援設計」といい、これまで手作業で作成されていた設計図などのモデル制作作業をパソコン上で行えるようにするためのソフトです。さまざまな分野で使用できる汎用型と特定の分野で使用できる特化型の2 種類があります。近年では、縦軸、横軸に加えて高さの加わった三次元CAD(3DCAD)が普及傾向にあります。従来は、正面図や平面図、側面図など、2次元図面上でしか表現できなかったものが、複雑な形状でも 3 次元を用いて設計データをモデリングできるようになりました。
「exocad(エグゾキャド)」は、最先端かつ最も先進的な歯科用デザインソフトです。 世界でも認められた操作性と機能性を兼ね備えた歯科用 CAD システムで、高い信頼性と評価を誇ります。フルクラウン(冠)の作製はもちろんのこと、インレー、アンレー、べニア(歯の表面の一層を薄く削り、セラミックの板を接着する治療法)などの対応も可能です。そのほか、多種多様なインプラントシステムの設計や、治療用ナイトガードの作製、高品質な部分入れ歯・総入れ歯も作製でき、数ある CAD システムの中でも優れた操作性が特徴です。このようなデジタル機器や新しい技術の導入は、安定したクオリティの歯科治療のご提供が可能となり、また、患者様にとっても選択肢が広がります。

これらの CAD/CAM システムを用いた治療は、どこの歯科医院でも行えるわけではな く、患者様にご提供するにあたり厚生労働局への申請、認可が必要です。当院はその申請を行っており、認可もされておりますのでご安心ください。
CAD/CAM を用いた治療にご興味のある方、銀歯に抵抗にある方や、以前治療した銀歯が気になる方はお気軽にご相談ください。

京都 左京区 歯医者 金田歯科医院 CADCAM
Optimized with PageSpeed Ninja