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歯ぎしりや食いしばりについて

2022.11.22

京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のお話は歯ぎしりや食いしばりについてのお話です。
歯ぎしりや食いしばりのほとんどは日常の癖によるものが多いです。大きな痛みを伴うことはほとんどないですが、そのままにしておけば歯が傷んだり、顎が痛くなったり、頭痛が起こったり、と影響が出てくることもあります。
歯ぎしりや食いしばりが起こるのは大半が無意識や睡眠中です。多くの日本人(ある研究データでは100人中95人)が歯ぎしりをしていると言われています。またその力は男の人で200kg、女の人で150kgとも言われています。
歯ぎしりにより詰めものが欠けたり、すり減ったり、さらに強い力が加わると、歯が割れたりすることもあります。また健康な歯であっても歯ぎしりによって歯がしみるようになることもあります。このほかに、歯を支えている骨が少しずつ溶けることもあります。
このように身近で、かつ我々によくない影響をする歯ぎしりや食いしばりですが、実は、歯ぎしりや食いしばりにはいくつかの種類があります。
歯ぎしりや食いしばりと一括りに言っても、専門的には以下のような分類があります。

歯ぎしりや食いしばりの分類


・クレンチング(食いしばり)
上下の歯を強く噛みしめている状態で、仕事や遊びなど、集中している時などに多く見られます。
上下の歯が接触するのは食事や会話のときだけが正常です。それらの時だけ上下の歯が接触する場合、1日で5~20分です。しかし、このクレンチングという癖があると、それ以上に歯が接していることになり、顎や歯に負担がかかってしまいます。
もしこの癖がある場合、日常生活で意識してみてください。顎や歯に加わる負担が減ります。
・グライディング(歯の擦り合わせ)
一般的に歯ぎしりというと、このグライディングを当てはまることが多いと思います。
上下の歯を大きくこすり合わせるので、睡眠中に、ギリギリという音で気づくことがあります。
他人が気づくことが多いですが、ひどくなると自分の歯ぎしりの音で起きる人も稀におられます。上下の歯を強く噛んだまま左右にこすり合わせるので、歯が削れやすく歯がすり減って平らになっていきます。そのほか、歯が割れたり、詰め物が外れたり、欠けたりすることもあります。
・タッピング
上下の歯を細かくカチカチと噛み合わせることをいいます。
クレンチングやグライディングのように大きな力はかかりませんが、下あごを細かく動かすため、あごや歯にかかる負担が大きくなってしまいます。これは自分では気づくほどの音はなることはありません。
歯ぎしりや食いしばりはこの3つのタイプに分けることができます。
1つのタイプだけの方もいれば、複数持ち合わせている方もいらっしゃいます。
歯ぎしりや食いしばりはご自身で気づくことが少ないです。
歯ぎしりや食いしばりと上手く付き合い治療をするためにも定期的に歯科医院で検診を受け歯の状態をチェックするようにしましょう!
今日も長文を読んでいただきありがとうございました。

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