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京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。

歯科の定期健診

2022.08.14

京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
先日、岸田内閣総理大臣が国民皆歯科検診を義務化する、という発表をされました。いわゆる骨太の方針です。
この意図ですが、日本政府としては、医療費を抑えたい、という考えがあるのです。
歯を失うと、だんだんと食事ができなくなります。
年を重ねて高齢者となった時に1番怖いのは、栄養失調です。栄養失調になると、一気に免疫が下がります。すると誤嚥性肺炎や風邪などをひきやすくなります。高齢者の亡くなる大きな原因の一つに誤嚥性肺炎があります。
亡くならない場合でも重篤な場合は入院や介護が必要になることもあります。すると、医療費が上がります。
ここまでの症状にはならないにしても、歯がなくなると歯ごたえのあるものが食べることが難しくなることがあります。
食べ物は大きく分けると、炭水化物、タンパク質、脂質に分かれます。
歯があると、お肉やお魚などのタンパク質、野菜などの繊維質、を食べることができますが、歯が無くなると食べることが難しくなります。
すると、パスタなど炭水化物の割合が多くなります。炭水化物は糖分ですので、食べすぎると糖尿病になります。
糖尿病は万病につながりますので医療費が高くなります。
医療費が上がるから歯が残っている方がいい、という考え方も正しいとは思いますが、歯科医師という医療従事者の立場としては、皆さんに健康に過ごしていただきたい、楽しく美味しい食事をご自身のお口から食べていただきたい、という思いがあります。

歯を守るために

歯を守るためには、痛みがあってから歯科医院を受診する、といった対応では遅い場合があります。治療をして歯を残すことができる場合もありますが、歯の神経をとったり、場合によっては歯を抜かないといけない場合もあります。
1番良いのは、歯を削ったり、抜いたりせずに、いつまでもご自身の歯を健康に保ち、過ごしていただくことです。
そのためには何かがある前に歯科医師を受診していただくことが重要です。

そういった意味でこの度、骨太の方針で打ち出された国民皆歯科検診は非常に重要で大切な方針だと思います。
日本ではなかなか定期的な歯科医院の受診、つまり歯科医院での定期健診を受けている方は少ない、というのが現実です。
しかし、世界を見ると、スウェーデンでは大人の人は80から90%、子供さんは100%、アメリカでも70%とかなり高い水準です。しかし日本は約6%です。

国民皆保険制度

国民皆保険制度は非常に素晴らしい制度だと思います。保険証があれば日本のどこでも、何かあれば皆さんが医療を受けることができる、素晴らしい制度です。しかし、この制度があるので、何かあってから受診する、というのが日本の実情です。
アメリカではこういった保険制度がないので、万が一何かがあってから歯科医院を受診すると高額な治療費がかかります。そうならないためにも定期的に歯科医院での健診を受けるのです。
スウェーデンは寒いので、冬などは硬い保存食を食べる必要があるので、歯を大切にしているそうです。歯が無くなると、冬に食事をすることができなくなるので生命の危機に瀕するからです。
ぜひ、ご自身の歯で、一生涯、おいしく、楽しく、お食事をして、健康な暮らしをしていただくために、定期的な健診を受けていただけると幸いです。

本日も長文を読んでいただきありがとうございます。

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