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2022.07.15
口臭
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今回のお話は口臭についてです。
まず口臭とは書いて字の如く、口から出る息のにおいのことで、他の人にとってはその臭いのせいで不快に感じられるものの事をさします。
ふとした時や周りから指摘されて気づく場合、周りの人の仕草から自分に口臭があるのかもしれないと思い込んでしまう場合があります。
口臭の原因は主に、お口の中の舌苔(舌の表面の汚れ)やプラークです。
古くなって剥がれた粘膜などのタンパク質を舌苔やプラークの中にいる細菌たちが分解することでガスが発生し口臭に繋がっていくのですが、これらが原因で起こる口臭を生理的口臭といいます。
生理的口臭として挙げられるものとしては
・朝起きた時や空腹時、疲労時、緊張して口が渇いた時に感じる口臭
・女性における生理時の口臭
・加齢による口臭
などがあります。
一方、全身の健康状態や生活習慣と関連しているもの、歯周病や糖尿病などの病気によって起こる口臭は病的口臭といいます。
あとは仮性口臭という口臭もあります。この口臭は口臭測定をしても口臭が全く認められない、実際には口臭がない場合の口臭です。しかし、訴えておられる患者さん自身は口臭を意識しているのです。心因性の口臭とも呼ばれています。
口臭の治療はまずは検査を受けて原因を明らかにすることが必要です。
病的口臭の場合には、その病気の治療を行うことにより改善が見込めます。
病的口臭でも生理的口臭でもお口の中をきれいにして口臭を発生させる細菌たちを減らすことが1番効果的な方法です。
ハブラシだけではどんなに磨くのが上手い方でもおおよそ60%しか汚れが落とせません。
歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助用具を一緒に使用して歯と歯の間をお掃除したり、舌磨きを行うことが口臭の予防には効果的です。
また入れ歯を使用されている方は以前にお伝えしましたが、正しく清掃を行うことで口臭の予防に繋がります。
ただし、注意していただきたいのが自己流でのお口や舌の清掃はかえって粘膜などを傷つけて口臭を増加させる恐れがあります。
舌磨きのポイントは舌は磨きすぎない、優しく磨く、できれば舌磨き専用のブラシを使用する、です。
当院には口臭測定器もございます。
もし口臭が気になる時にはご相談下さい。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。