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2022.06.06
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
突然ですが、急に手のひらが血まみれになったら皆さんはどうされますか?おそらくすぐに病院に行かれる方が大半ではないでしょうか?
実はお口の中に手のひらと同じ大きさの潰瘍がある日本人が全人口のうち約8割なのです。
そんなこと、あるの⁈と思われた方が大半ではないでしょうか?
どういうことなのか一つずつ解説します。
まずお答えを先に伝えますと、手のひらと同じ大きさの潰瘍の正体は歯周病です。
すべての乳歯が生え変わると、お口の中には28本、親知らずを含めると32本の歯があります。これらの歯の周りには歯茎がありますが、歯のと境目には溝があります。歯周病になっていない、正常な溝を歯肉溝、歯周病で深くなると歯周ポケット、と呼ばれる状態になります。この歯周ポケットの状態になると、少なからず出血があります。なぜ出血するかというと歯茎が炎症を起こしているからです。つまり歯茎に潰瘍ができて、その影響で出血しているのです。この歯周ポケットの面積ですが、人によって多少の差があったり、歯周ポケットの深さによって多少の差はありますが、おおよそ手のひらと同じ面積と言われています。
話を冒頭の文に戻しますが、急に手のひらに潰瘍ができたら、皆さんはどうしますか?おそらくすぐに病院に行かれる、と思います。
ではなぜ同じ面積の潰瘍ができる、歯周病の場合、歯科医院に行く人が少ないのでしょうか?
これはあくまで私の意見ですが、歯周病はお口の中なので直接目では見えない、鏡で見たとしても口の中は狭くて暗いので十分に見えない、また歯周病は歯がグラグラして噛んだりしないと痛くなかったり、急性症状で腫れたりしない限り痛みが伴わないことが多いです。ですので歯科医院に行く方が少ないのだと思います。
でも何度も繰り返しますが、歯周病になると手のひらのと同じ面積くらいの潰瘍がお口の中にできています。
お口の中は虫歯菌や歯周病菌がいっぱい存在しています。その菌が肺に入ると、全身疾患があったり、高齢者の方など免疫力が低下している人は誤嚥性肺炎になります。歯周病の人はお口の中に潰瘍がありますので、お口の中の菌はその潰瘍から血液の中に入り込みます。するとお口の中の菌が体の中を動き回ることになります。すると糖尿病や狭心症、心筋梗塞、心内膜炎、脳梗塞、動脈硬化、骨粗鬆症、腎炎、関節炎、メタボリックシンドローム、妊婦の方ですと、低体重児、早産、免疫力が下がっている人は菌血症、敗血症といった全身疾患を引き起こす原因になることもあります。
見えない、痛くない、からといって歯周病をそのまま放置しておくと大変なことになる可能性がございます。
それは定期的な歯科医院での健診です。おおよそ3ヶ月から半年に一回の歯科健診が平均的です。中には1ヶ月に1回歯科健診をされている方もおられます。つい先日、岸田内閣総理大臣が歯科健診に行きましょう、というアナウンスをしたというニュースがありました。
このお話もまたしたいと思います。
国もこのように歯科健診は大切ですよ!と言っていますが、ご自身の健康の維持、健康の向上は日々の運動や食生活が大切です。しかし、食べ物の入口である、お口の状態が健康で清潔でないと身体も汚れてしまいます。皆さん、お食事をする際は洗ったきれいな食器は食具でお食事をされますよね?
綺麗な食器、食具でお食事をされたとしてもお口の中が汚れていると汚れた食器や食具でお食事をしているのと同じです。
汚れた食器、食具ではお食事はされないと思います。ぜひお口の中や歯もきれいな状態にしていただいて、美味しいお食事を食べていただき、健康を維持したり、向上させていただきたいと思います。
そんなみなさんの健康づくりに金田歯科医院がお手伝いをさせていただけると私たちは嬉しい限りです。
ぜひご自身の健康づくりに金田歯科医院をご利用ください。
今日も長文を読んでいただきありがとうございました。