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子供の虫歯と食生活の関連性について①

2022.06.05

京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。

今日のお話は子供の虫歯と食生活の関連についてです。


むし歯になる三大要素は、歯の質・糖分・虫歯菌 と言われています。
まず『歯の質』ですが人それぞれです。

唾液の量や質によっても変わってきますが

唾液の量の少ない人はむし歯になりやすいともいわれています。

また唾液は食事をするたびに酸性になります。このままだと歯が溶けるので、唾液の作用にこの酸性に傾いた唾液を中性に戻す緩衝作用という作用があります。この作用が早い人もいれば遅い人もいます。早い人は虫歯になりにくく、遅い人は虫歯になりやすいです。
次に『糖分』ですが、むし歯=甘いもの と言うようにむし歯菌は糖分が大好物です。

甘いものを食べる頻度が高いと虫歯になりやすいです。これは周知の事実かと思います。
また虫歯菌の主な菌はミュータンス菌という細菌で生まれたての赤ちゃんのお口に存在しません。ですが普段私たちが無意識にとっている行動で子供たちのお口の環境が大きく変わってしまうということがあげられます。

親御さん、特にお母さんのお口の中に虫歯があると、しかもその虫歯の本数が多ければ多いほど、お子さんのお口の中にも虫歯ができやすい、という研究データはたくさん存在します。

虫歯の原因に関してこれら三つの要素に加えて、時間という要素を加える考え方もあります。どういうことかというと、例えば1枚の板チョコを1時間かけて食べるのと、1分で食べるのとではどちらの方が虫歯になりやすいでしょうか?

答えは1時間かけて食べる方が虫歯になりやすいのです。同じ量の板チョコですが、1時間かけて食べると1時間以上お口の中が酸性になっています。それに対して1分で板チョコを食べる場合は1時間以内にはほとんどお口の中は中性に戻っています。このように何かを食べる、特に甘いものを食べる時間の経過が長ければ長いほどむし歯になりやすくなります。


食べ物が口に入ると、それを栄養にしたむし歯菌が”酸“を吐き出します。

その酸によってむし歯の前兆である”脱灰”という状態が起こります。

この脱灰とは、酸が歯の表面の大切な成分であるミネラル(主なカルシウム)を溶かしてしまうことです。この状態を初期虫歯と呼びます。

食べ物を口に入れ咀嚼すると唾液の分泌液が増えます。

この唾液の力で歯の表面がむし歯になりやすくなる酸性の状態からむし歯になりにくくなる中性の状態にしてくれます。
それを再石灰化といいます。

人は食べ物を口にする度にこれを繰り返します。
このように脱会と再石灰化が繰り返されますが、間食が多く、いつも口の中に食べ物が入っている状態だと再石灰化が進まず、むし歯菌が増殖してむし歯になりやすい環境になります。つまり、脱灰しか起こらない状況です。
食べ物を口にしてから酸性に傾くまでの時間は、~5分と短いのに対し、中性になるには20~30分かかります。
要するに食事の回数がむし歯のなりやすさに関係してくるのです。
子供の場合はそのなかでも特におやつの食べ方が重要になってきます。

ではどうすれば子供の歯を虫歯から防ぐことができるのでしょうか?

それに関しては次回説明していきますね。

今日も長文を読んでいただきありがとうございました。

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