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2022.05.15
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
とは、単に見た目の美しさを目的とするのではなく生涯健康な歯を維持するために行う歯のクリーニングです。
P=プロフェッショナル=歯科医師・歯科衛生士
M=メカニカル=機械的
T=トゥース=歯
C=クリーニング=清掃
の略です。
スウェーデンで行われた臨床研究の結果では、
定期的にPMTCを受けた人が30年間で失った歯はたったの0.6本であったといわれています。
PMTCによく似た言葉にPTCという言葉があります。どちらも歯科医師や歯科衛生士がするお口のクリーニングです。
詳しく説明をすると、PTCとはProfessional Tooth Cleaningの頭文字をとった略です。歯科医師や歯科衛生士が歯ブラシや歯間ブラシやフロスなどの専用の清掃器具を使用してお口の中のクリーニングを行うことです。
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字をとった略です。PTCだけでは取り除くことができない歯石や歯の着色を、専用の清掃用の機器を使用して、お口の中のクリーニングを行うことです。ヤニやコーヒー・ワインなどの着色は歯ブラシなどの清掃用器具だけでは落とせません。歯石も超音波スケーラーと呼ばれる機器や手用スケーラーと呼ばれる専用の器具で除去します。
続いて、PMTC及びPTCで得られる効果に関してです。
歯を磨いていますか?と質問した場合、
ほとんどの方は「はい」と答えられますが
30歳以上の約80%が歯周病といわれています。歯周病は最も世界で罹患している人が多い病気です。歯周病になるとなかなか完治が難しくなります。
虫歯も含めると90%を超えるかもしれません。
したがって、ご自身で一生懸命歯を磨いてもやはり完璧には磨けないということになります。
お口の中はおおよそ28本の歯があり、その周りは歯茎、頬の粘膜、舌などがあって隅々までお掃除をするのが難しいです。また歯並びにもよりますが、歯と歯の間にも多かれ少なかれ汚れが溜まるので、その汚れも落とす、となるとさらに難しくなります。
歯周病になって、歯の周りの骨が溶かされると戻すことはかなり難しいくなります。
虫歯は削って詰める治療ができますがあくまで人工の材料なので口腔内の環境では永遠に持ちこたえるのは難しいです。
ですのでプロが原因を取り除くことが重要となります。
予防的な効果はもちろん、
・歯の表面をツルツルにすることで歯石や着色をつきにくくする。
・自分で磨けてないところが再確認できる。
・スッキリする。
といった効果も得ることができます。
PMTCではバイオフィルムという、歯周病やむし歯の原因となる細菌の膜を取り除きます。
身近なバイオフィルムを上げると台所の三角コーナーのネバネバです。あのネバネバも細菌が作り出したバイオフィルムです。
このネバネバとしたバイオフィルムの膜は、歯ブラシでは落とすことが困難です。
そのため歯科衛生士が機械や患者様一人一人に合った道具を使用し隅々まで綺麗な歯に仕上げます。
しかし普段のご自身のお口のケア(セルフケア)も非常に大切でありPMTCとの両立が大切となります。
定期的なPMTCとリスク部位を意識した
セルフケアの継続で美しく健康な歯を守っていきましょう!
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。