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親知らずを抜く際の注意事項

2022.05.03

京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。

親知らずが痛くなった経験のある方は多いのではないでしょうか?

私も痛くなったことがあります。

先日のブログでもお話したように親知らずは歯ブラシがしにくいため汚れが溜まりやすく腫れたり痛くなることがあります。

親知らずが腫れたり痛みがないようにするためには親知らずを抜く、という治療方法を選択していただく必要があります。

その際にいくつか注意事項があります。

今回はその注意事項に関してお話しようと思います。

親知らずは上下の顎に存在します。

まずは上の親知らずに関する注意事項です。

真っ直ぐに生えている親知らずを抜く場合、ほとんど痛みや腫れはないです。上の顎の骨は柔らかいため、5分もかからず抜けることもあります。

ただし、歯茎の下に隠れていたり、斜めに生えているために歯を分割して抜く必要がある場合は痛みや腫れが生じることがあります。

上の顎には上顎洞という空洞があります。この空洞に膿が溜まる病気が蓄膿と呼ばれる病気です。

この上顎洞と親知らずの根っこの先が近い、もしくは根っこの先が上顎洞に侵入している場合、親知らずを抜歯した後、3週間ほどは鼻をかまないようにお願いしています。鼻をかむと上顎洞の中の圧力が高まり、上顎洞とお口が交通することがあるのです。

上の親知らずが非常に深い位置にあり、上顎洞と近く、歯を抜く際に上顎洞と大きく交通する可能性がある場合は口腔外科で抜歯をお願いすることもあります。

続いて下の親知らずの抜歯の注意事項です。

下の親知らずですが、下の顎の骨は上の顎の骨に比べると非常に硬いため歯を抜いた後は痛みと腫れが出る場合が非常に多いです。

親知らずの一部が見えていて歯茎を切らなければ抜けない場合も痛みと腫れが出る場合が多いです。

また下の顎の骨の中は太い神経と血管が通っている管があります。

下の親知らずの根っこの先がこの管に非常に違い場合があります。深い位置に親知らずがあったり親知らずが斜めに生えている場合などは親知らずの根っこの先とこの管が近い場合が多いです。

直接この管を触るわけではないのですが、親知らずを抜くことによって一時的に下顎に痺れが出ることがあります。ただし、直接神経に触るわけではないので治るまでの期間に差はありますが、治ります。

後は親知らずを抜いたあと、腫れることによって何かを飲み込んたりすると痛みが生じることがあります。嚥下痛といいます。何かを飲み込む時に使う筋肉が下顎にくっついているのですが、親知らずを抜いて腫れるとこの筋肉に影響が出るため、何かを飲み込むと痛みが生じます。

ただし腫れが引くとともに痛みはなくなります。

稀に内出血によるあざが生じることがあります。このあざが生じた場合、数日でそのあざは黄色みを帯びてきます。そしてだんだん重力の影響で下に移動しながら薄くなり消えます。

上下ともに親知らずを抜いた後に痛みと腫れが出た場合、痛みのピークは歯を抜いた翌日と翌々日、腫れのピークは痛みのピークの1日遅れで出てきます。

あと、親知らずに限らずあらゆる歯を抜いた後に、きれいな治癒経過を辿らない場合、ドライソケットと呼ばれる状態になることがあります。

このドライソケットに関してはまた別の機会にお話したいと思います。

本日も長文を読んでいただきありがとうございました。

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