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2022.02.23
歯ブラシとフロス(糸ようじ)はどちらを先に使う?
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
まだまだ朝は寒い日が続きますね。息がまだまだ白かったです。ただ天気予報によるともうすぐ暖かくなるようです。着実に春が来ている、ということですね!
季節の変わり目は風邪などを引きやすいので体調管理に気をつけていただきたいと思います。
本日のお話は、歯ブラシやフロス(糸ようじ)といった毎日使用されるお口の清掃道具についてのお話です。
みなさんは歯ブラシとフロスの正しい順番を知っていますか?
実は、、、
フロスが先なんです。
この論文の結論には私自身も正直驚きました。私は今まで歯ブラシで歯を磨いてからフロスをしていました。フロスをすることが重要で、歯ブラシとフロスの順番は気に留めていませんでした。
以前は先に歯ブラシで磨いた後にフロスを使用するという順番が主流でした。
ですが、最近アメリカの研究(ブラッシングとフロッシングの順序が歯間部の歯垢減少とフッ化物の維持に与える影響:無作為化比較対照臨床試験)でフロスを先に使用した方が歯垢除去率が高いという結果が出ています!論文を読むとなるほど、そういうことか、と納得しました。以下、簡単に論文を要約した内容を載せます。
私たちが毎日使う歯磨き粉の成分には歯垢や汚れを落としやすくするだけでなく、
歯に大切なフッ素などが含まれています。現在ほとんどの歯磨き粉にフッ素が含ませています。
先にフロスで歯と歯の間の汚れをしっかり落とすことで、お口全体に歯磨き粉の成分が行き渡りやすいというメリットがあります。
ただし、従来の歯ブラシで歯を磨いてからフロスで歯と歯の間や隙間を掃除する、という清掃方法されている人はその順番を否定する必要はありませんし、私も否定をするつもりはございません。
歯並びやお口の中に残っている歯の本数、状態や年齢などお一人お一人のお口の中の環境は人それぞれ違うからです。
でも、アメリカの論文で明らかにされた、より効率的でより効果のある磨き方を試していただく思い、今回のお話をさせていただきました。
残念ながら、日本でのフロス(糸ようじ)の使用率は約2割だそうです。ぜひ普段からフロス(糸ようじ)を使ってお口の中をきれいにしましょう!まずはフロス(糸ようじ)を使用するところから始めていただけるとありがたいです。
ぜひ普段の歯磨きにお役立てください。
フロスを日常的に使い歯を大切にしましょう。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。