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唾液の作用

2022.02.11

京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。

冬の寒さが続きお肌が乾燥しやすくなりましたね。今年は雪も多く、岩倉でも道に雪が積もる日も何日もあるくらいです。

またコロナ禍でマスクをつける生活が続き、いつの間にか口呼吸となります。マスクをすると息がしづらくなるので、どうしても鼻呼吸よりも楽な口呼吸をしがちです。口呼吸は万病の元です。なぜなら口で呼吸をすると外気が直接肺の中に入るのでウイルスに感染しやすくなります。ウイルスには風邪ウイルスやコロナウイルスなどさまざまです。つまり口呼吸をすると、風邪になりやすい、コロナになりやすい、など全身に影響します。マスクをしているからと言って、口呼吸をしても大丈夫ということにはなりません。鼻というフィルターを介することで、外気が濾過され、また息が保湿されます。保湿された温かい外気は肺を傷つけることはありません。しかし、冷たい保湿されていない外気は肺を傷つけます。

また口呼吸をすると、口腔内が乾燥していることがあります。つまり唾液の作用が十分に効果を発揮しない状態になってしまうのです。

唾液は私たちの健康に欠かすことができない大切な役割をたくさん担っています。

唾液にはどんな作用があるか知っていますか?

・自浄作用

お口の中の食べかすなどを洗い流すことで、口の中をきれいにして虫歯や歯周病や口臭を防ぎます。

・消化作用

唾液に含まれる酵素であるアミラーゼという物質が、食べ物に含まれるでんぷんを分解します。そうすることで胃で消化されやすい状態にします。

・抗菌作用

お口の中の菌の増加を抑えます。口から入ってくる細菌、ウイルスの増殖を防ぐ抗菌作用を持っていたり、抗ウイルス作用があります。がんの原因にもなる、活性酸素を減少させるなども報告されています。

・再石灰化作用

お口の中のむし歯のリスクを減らします。

虫歯にはさまざまな段階がありますが、その中でも初期むし歯の段階だと削らずに治ることがあります。それが再石灰化です。

初期むし歯(初期う蝕)はお口の中の酸によって歯からリン酸イオンやカルシウムイオンと呼ばれるミネラルが溶け出し、歯質に脱灰が見られる状態です。脱灰とは歯の表面が白くなっていますが、穴がありたりなどの実質欠損の認められない状態です。
一方、再石灰化とは唾液に豊富に含まれるリン酸イオンやカルシウムイオンがエナメル質と呼ばれる歯の表層の下に浸透して脱灰で失われた部分に再びミネラルが補充されることをいいます。

・お口の中の粘膜保護

唾液が口の中の粘膜全体を覆って保湿・保護します。そうすることでお口の中の健康が維持されます。

・食べ物を飲み込みやすくする

カステラやお煎餅など、かたくパサパサしたものでも、唾液と混ざることで、まとまって噛みやすく飲み込みやすい物性になります。逆に唾液が少ないと、食事がしにくくなります。唾液が少ないと、食べ物がまとまりにくく、噛み砕いたものを飲み込みやすい形状、状態にまとめることができません。まとまっていないパサパサしたものは食べづらく、誤って気管に入ってしまうと窒息の原因になることもあります。特に唾液の少なくなった高齢の方はこの誤嚥に注意が必要です。唾液が少なく飲み込みやすい形状、状態にすることが難しい場合はあらかじめ、食事にとろみをつけることで飲み込みやすい形状、状態にすることもあります。また食事を刻んでいる場合もあります。

・味を感じやすくする

唾液があることで、舌にある味蕾(みらい)と呼ばれる味を感じる組織に味のもととなる物質が運ばれます。すると食べ物の味を感じることができます。唾液が少ないと、味蕾に味のもととなる物質が十分に運ばれないため、味が感じにくくなります。

唾液には以上のような役割があります。

個人差はありますが、一日の唾液の分泌量は1~1.5Lほどです。

身体の水分量が少ないと唾液の量も減ります。ですので、十分な水分補給も大切です。特に冬は汗をかかないので、水分補給が少なくなる傾向になります。冬、夏を問わず水分補給は大切です。

色々な文献があるのでどれくらい、ということはなかなか断言はできませんが、1日の必要ない水分量はおおよそ2.5~3.5リットル、そのうち20~30パーセントが食事から摂取できる、残りの70~80パーセントが飲み物から摂取する必要があるので、水分補給としておおよそ2リットルの摂取が推奨されています。 

次回は”唾液を出やすくする方法”です!

本日も長文を読んでいただきありがとうございました。

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