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2022.02.27
インプラントは虫歯になるのでしょうか?インプラントは歯周病になるのでしょうか?
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
まだまだ寒い日が続きますね。岩倉も今年は雪が積もりますね。私も4回ほど雪かきをしました。
ただニュースを見ているともうすぐ暖かくなるみたいですね。
今日のお話ですが、インプラントは虫歯になるのか?インプラントは歯周病になるのか?ということについてお話しようと思います。
結論から申しますとインプラントは虫歯にはなりません。ただしインプラントは歯周病にはなります。
まずはインプラントは虫歯になるのか、についてのお話をします。
虫歯というのは、歯に起こる病気です。余談ではありますが、最近では少数ではありますが、犬の中にも虫歯になる犬がいるそうです。
私たちの歯は生きている歯です。一方、インプラントの歯は人工の歯です。私たちの歯と同じような歯の形をしていますが、私たちの歯とは異なります。人工の歯は虫歯にはなりません。人工の歯には虫歯菌は感染できません。
では続いてインプラントは歯周病になるのか?のお話をします。
結論から申しますとインプラントは歯周病にはなってしまいます。
ここで、まず歯周病とはどのような病気なのか、についてお話したいと思います。歯周病とは歯を支えている骨の病気です。歯周病になるとまずは歯茎に炎症が起こります。この状態を歯肉炎と言います。歯肉炎になると、歯茎が腫れたり歯茎から血が出たりします。歯肉炎が進むと歯茎の下の骨に炎症が起こります。この状態を歯周炎と言います。歯周炎になると歯を支えている骨が溶けます。歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病と言います。歯周病の怖いところは症状が軽度だと痛みが起こらない点です。痛みが生じる、もしくは何かしらの症状が起こった時にはかなり歯周病の状態が悪化していることが多いです。
話を戻します。インプラントはなぜ、歯周病になるのでしょうか?
簡単ではありますがインプラントの構造についてお話しします。インプラントとは顎の骨に埋まっているネジ、人工の歯の頭、この2つをつなぐコネクションの3部構造です。
先程もお話したように歯周病とは骨の病気ですので歯周病になるとインプラントのネジの周りの骨が溶けてしまいます。インプラントのネジの周りの骨が溶けると、歯周病にかかった歯と同様にグラグラします。
インプラントの歯周病をインプラント周囲炎と言います。
歯周病とインプラント周囲炎ですが、どちらの方が進行が速いかというと、インプラント周囲炎です。私たちの歯は生きていますので血流が豊富です。一方、インプラントはあくまで人工物ですので歯に比べると血流が劣ります。血流が少ないということは感染に対する抵抗力が低いということです。
お話をまとめますと、インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
虫歯にならないからといって歯磨きをしなくてもいい、ということにはなりません。歯周病にならないように日々の歯磨きは大切ですし、歯科医院でのお掃除、メンテナンスも非常に大切です。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。