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ホワイトニングで歯が白くなるのはどうして?

2021.06.19

京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。

ホワイトニング

今日はホワイトニングでどのように歯が白くなるのかについてお話します。

ホワイトニングは1989年にアメリカで実用化された技術です。歯の表面に付着した色素を落とすだけでなく、歯の中にある色素を分解して歯の明るさを上げて歯自体を白くしていくものです。
よく間違われてしまうのは、ホワイトニング=クリーニング〔着色除去〕ではないということです。
前回お伝えしたように、ホワイトニングは歯の組織そのものの色調改善を行うものですが歯のクリーニングは歯の表面を機械的に磨いてお茶やコーヒー、タバコといったステインを除去するという処置になります。

歯はエナメル質、象牙質、歯髄からできています。ホワイトニングはその中でエナメル質の色調を改善させます。

ホワイトニングのメカニズム
エナメル質そのものは実はほとんどが無色透明です。しかし、エナメル質内ある有機成分が歯の色と大きく関わっており、ホワイトニングはそのエナメル質内の有機成分を分解して無色の物質とすることで色調を目立たなくするのです。
【白くなるメカニズム1】
ホワイトニング剤によって、歯の表面のエナメル質が無色透明になるから。
また有機成分が分解されると、歯に対する光の当たり方も変化し、象牙質などの内面の組織が透けて見えないようにする効果もあります。
【白くなるメカニズム2】
エナメル質は半透明な構造で、象牙質の色が透けて見えてしまい歯は白く見えません。
特に日本人の歯の特徴としてエナメル質が薄いということがあります。
そのため象牙質の色が透けて見えてしまいます。 ホワイトニング剤の作用は歯の着色物を白くするだけでなく、光の乱反射が起こり象牙質の色が透けて見えなくなります。
分かりやすく例えていうなら、黄色いキャミソールの上に白いTシャツを着て黄色のキャミソールを目立たなくするということです。
また、ガラスでも曇りガラスの部分は外が見えませんよね!

ホワイトニングの薬剤にも種類がありますが過酸化水素や過酸化尿素を使用しています。過酸化尿素は尿素と過酸化水素に分解されます。ここで共通するのは過酸化水素が両方に関わるということです。

次回はホワイトニングの種類についてです。

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