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2021.06.16
京都市左京区岩倉の歯科医院、金田歯科医院の金田直樹です。
プラークには2種類ある?
プラークとはお口の中の細菌の塊です。このプラークには2種類あります。プラークには歯茎より上の部分のプラークと、歯周ポケットと呼ばれる歯の周りにある歯茎の溝の中にあるプラークがあります。これらはそれぞれ、歯肉縁上プラークと歯肉縁下プラークと呼ばれます。歯肉縁上プラークは歯肉炎、歯肉縁下プラークは歯周炎の原因になります。
歯肉縁上プラークの抑制にはブラッシングが有効です。しかし歯肉縁下プラークは歯ブラシの毛先は届きません。では歯肉縁下プラークに対してブラッシング効果がないのかと思われる方もおられるかもしれませんが、歯肉縁上プラークが増えないようにすれば、歯肉縁下プラークが増えないようにできます。
猿を使ったある実験があります。まず複数の猿のプラークをきれいに除去します。そして一方のグループの猿はそのまま放置、もう一方のグループは歯肉縁上プラークを取るためにブラッシングを行います。するとブラッシングをしなかったグループではほぼすべての猿に歯肉縁下プラークが見られました。ブラッシングを行ったグループでは歯肉縁下プラークは見られなかったそうです。歯肉縁上プラークをしっかりコントロールすれば歯肉縁下プラークのコントロールできるのです。歯肉縁上プラーク、歯肉縁下プラークによって一旦炎症が起こったと仮定します。するとそれぞれのプラークがきちんと除去された後、元の状態に戻るまでに、歯肉縁上プラークでは24時間、歯肉縁下プラークでは1年かかると言われています。
歯肉縁下プラークを取るのはご自身の歯ブラシではなかなか難しいと思います。ぜひ定期的なクリーニングに歯科医院にお越しになり、歯科衛生士さんによるクリーニングを受けて頂きたいと思います。
歯肉縁上プラークはご自身の歯ブラシや歯間ブラシ、糸ようじで取り除いていただき、なかなか取れない難しい部分に関しては歯科医院でお手伝いしたいと思います。
ここ半年以上歯科医院でクリーニングされていない方はぜひご連絡ください。
スタッフ一同、お待ちしております。