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2021.05.25
京都市左京区岩倉の歯科医院、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日はインプラントとタバコについてです。結論から言うと、インプラントを長持ちさせるためには禁煙することをお勧めします。
インプラントは骨とくっつく必要がありますが、喫煙者のインプラントと骨が結合する確率は非喫煙者と比べると10%以上低いと言われています。
タバコを吸うことで、インプラントだけではなくお口の環境にとっても悪影響をもたらします。
主には
・白血球の活動が減少
・血行不良
・唾液の出が悪くなる
があります。
白血球は人間の免疫で最も大切な一つです。
タバコは、治癒過程で必要な白血球の活動を抑制してしまいます。
またタバコの中に含まれるニコチンには血管の収縮作用があります。
毛細血管は、身体の隅々まで血液を送るパイプのようなものでこれが収縮してしまうということは、容量が小さくなってしまった分、送られる血液も減ってしまうということなのです。
血行が悪くなり、インプラントの治りが良くない上、血行が悪いことによりインプラントと骨がくっつくことが難しくなる可能性が出てきてしまいます。
唾液は洗浄・殺菌作用があり、唾液がお口の中にあるからこそお口の中に存在する細菌を制御することができています。しかし唾液が減少してしまうと、細菌を洗浄・殺菌できず増やしてしまうのです。そうなると、歯周病やインプランの周りに炎症を起こしてしまいます。
特に喫煙者は、非喫煙者に比べ、歯周病やインプラント周囲炎になるリスクが2~6倍もあると言われており、1日に10本以上吸われる方は特にリスクが増えてしまいます。
このようにインプラントを長持ちさせるためには治療前はもちろん、治療後も禁煙を続けることが大切です。
タバコはお口の為だけではなく、
全身の健康のためにも禁煙をお勧めします。
当院でインプラント治療をされる喫煙者の方には喫煙習慣をお聞きしたり、治療前後には禁煙指導をさせていただくこともあります。
では次回は、「インプラント治療のおおまかな流れ」についてお話します。