MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2021.03.20
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長、金田直樹です。
よく歯医者で定期的なお掃除は大切ですよ。と言われます。歯医者に行ったことがある方で一度も定期的なお掃除のお話を聞かれたことがない方はほとんどおられないのではないでしょうか?そもそもなぜお口の中の定期的なお掃除は必要なのでしょうか?理由は2つあります。1つはお口の中が複雑な構造でなかなか綺麗にお掃除しきれないこと、もう一つはお口の中が細菌にとって非常に生活がしやすく、数を増やしやすい環境だからです。
口の中が複雑な構造でお掃除が難しいとはどういうことなのでしょうか?口の中には歯、歯茎、舌、唇、頬などいろいろな固さの構造物や表面構造の組織が混在していることや、歯並びによって歯ブラシが当たりにくい、歯と歯の間は歯ブラシが当たりにくい、奥歯や舌側は歯ブラシを当てるのが難しい、歯周ポケットと呼ばれる歯の周りのポケットが歯周病などで深くなるとそもそも歯ブラシを当てることが物理的に不可能である、などさまざまな要因があります。
次に細菌にとって生活がしやすい、とはどういうことなのでしょうか?口の中はおおよそ40度であり、湿度は100%、だいたい1日に3回は定期的に(朝、昼、夜)に栄養が補給される、こういった理由で生活がしやすいのです。また細菌は互いに刺激し合い、数を倍増させる、という特徴があります。
また口の中は歯ブラシで落ちるプラーク、歯垢と呼ばれる汚れと歯石と呼ばれる歯ブラシでは落ちない汚れがあります。歯石は大体1ヶ月から2ヶ月で歯の表面に付いてきます。特に下の前歯や上の奥歯に付いてきます。この辺りは唾液の出口があり、唾液のカルシウム成分が歯垢、プラークと反応して歯石が歯に付着します。歯石は歯ブラシでは落とせません。歯科医院にある超音波スケーラーや手用スケーラーと呼ばれる専用の器具でなければ落とすことができません。
この歯石に細菌が住み着き、さらに口腔内の環境が悪化します。このように口腔内は複雑な環境下であり、また細菌が住み着きやすい場所であり、一旦歯石ができると歯ブラシでは落とせない、こういった理由があるので、口の中には細菌が発生するのです。
口の中に細菌が発生しない人はいません。みんな口腔内には多かれ少なかれ細菌が存在します。ぜひ定期的なお口の中のお掃除を受けて頂き、より健康になって頂ければ幸いです。スタッフ一同、皆様からのご連絡、来院をお待ちしております。