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予防歯科と定期検診は何が違う?それぞれの目的や内容を解説!

2023.09.26

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

患者さまの歯をチェックしている歯科医師

予防歯科と定期検診は、いずれも歯科医院で受ける治療ではありますが、これらの治療の目的や治療内容は大きく異なります。

健康で丈夫な歯を維持するための予防歯科、そして虫歯や歯周病の有無を確認し、必要に応じて早期治療を行う定期検診、どちらも健康な歯を維持していくためには欠かせない治療です。

今回は、予防歯科と定期検診の違い、それぞれの治療の目的や内容を解説します。ぜひ参考にしてください。

予防歯科とは?

歯科医師と患者さまが笑顔で会話している

予防歯科は、健康な歯を維持するための治療です。以下、予防歯科の概要や目的を解説します。

予防歯科の概要

予防歯科は、歯科疾患を未然に防ぐための治療です。具体的には、虫歯や歯周病などの発症を防ぐための指導や治療を指し、歯科のなかでも特に歯の健康に対する維持・向上を重視しているといえるでしょう。

予防歯科は、患者さまご自身の日々の行動を通じて、口腔内の健康を維持・改善することを目指す治療です。具体的には、歯をきれいに保つための日常的なブラッシング指導やフロスの使い方、食事や生活習慣のアドバイスなどがあります。また、定期的な診察や歯垢(プラーク)・歯石の除去なども行います。

さらに、予防歯科は単に歯を治療するだけでなく、患者さまのライフスタイルや習慣を考慮したアプローチが特徴です。

予防歯科は、生涯を通じてご自身の歯でおいしく食事をするためや、自然で健康的な口もとを維持するために必要です。予防歯科は歯科治療全般において非常に重要だといえるでしょう。

予防歯科の目的

通常の歯科治療では虫歯や歯周病などの症状がある状態で治療を行うのに対し、予防歯科はその問題自体を未然に防ぐことが主な目的です。たとえば、定期的なフッ素塗布やクリーニングなどにより、虫歯の発生を抑制します。また、正しいブラッシング方法の指導や食事指導などにより、口腔内環境の健康を維持します。

予防歯科を行うことは、患者さまのQOL (Quality of Life) の向上にもつながるでしょう。予防歯科を行うことで、日常生活における食事や会話など、口腔機能が直接関わる活動が円滑となり、生活の質を保つことが可能です。そのため、予防歯科は単なる歯科疾患の予防だけでなく、患者さまの生活をより豊かにする役割も果たしているといえるでしょう。

予防歯科の内容

予防歯科は歯科疾患を未然に防ぐための治療で、具体的には虫歯や歯周病などの口腔内疾患を防ぐための一連の対策と施術を指します。予防歯科では、健康な口腔環境を維持し、ご自身の歯を一生使い続けることを目指します。

予防歯科の内容は、大きく分けると「個人的な予防」と「専門的な予防」の2つです。個人的な予防とは、日ごろご自身で行う口腔ケアである適切なブラッシングとフロッシングなどを指します。専門的な予防とは、歯科医師や歯科衛生士によるフッ素塗布や歯垢(プラーク)・歯石の除去、シーラントの適用など専門的な手法を用いた予防措置のことを指します。

これらの予防措置により、虫歯や歯周病のリスクを低減し、健康な口腔内環境を維持できるでしょう。

定期検診とは?

歯科医師と患者さまに歯について説明している

歯科医院での定期検診は、定期的に虫歯や歯周病がないかどうかの確認や、早期治療を行います。以下、定期検診の概要や目的を解説します。

定期検診の概要

定期検診とは、一定の期間ごとに歯科医院に通い、口腔内の健康状態をチェックすることです。定期検診では、虫歯や歯周病など、お口の中の問題を早期発見し、早期治療を行います。

定期検診には、歯と歯茎の健康状態のチェックや口腔内のクリーニングやフロッシング、磨耗や欠損などの問題を見つけるためのレントゲン撮影などが含まれます。さらに、定期検診を通じて、歯科医師が患者さまの口腔ケアの指導や食生活、生活習慣に対してアドバイスすることもあるでしょう。

定期検診の目的

定期検診の目的は、虫歯や歯周病などの口腔疾患を早期発見し、初期段階での治療によって病状の悪化を防ぐことにあります。

虫歯や歯周病などの病気は自覚症状が少なく、進行してはじめて痛みなどの症状が出ることが多いといわれています。そのため、定期的な検査で早期発見し、早期治療を行うことが目的となるでしょう。

さらに、口腔内の状態は全身健康に大きく影響します。たとえば、歯周病は心臓病や糖尿病へのリスクを高めることが知られていますが、定期検診で口腔疾患を予防・管理することで、全身の健康促進につながるでしょう。

定期検診は、健康な口腔を保つためだけでなく、全身の健康を保つためにも重要な役割を果たします。定期的な検診を心がけ、口腔疾患の予防に努めることが大切です。

定期検診の内容

一般的に行われる定期検診の内容について解説します。

まず、定期検診では、口腔内全体の視覚的な検査が行われます。歯科医師または歯科衛生士が、歯や歯茎、舌、頬などの口腔内全体を詳しく観察し、虫歯や歯周病、口腔がんなどの兆候を発見することが目的です。

次に、X線検査が行われます。X線検査により、歯や顎骨の内部構造を詳細に確認することができ、虫歯の進行具合や根尖周囲病変、顎骨の疾患などを早期発見することが可能です。

歯石の除去やプロフェッショナルクリーニングも、重要な定期健診の一部といえるでしょう。歯石は虫歯や歯周病の原因となるため、定期的に除去することが推奨されています。

定期検診では、口腔内疾患を早期発見し、より重篤な問題への進行を防ぐ目的があります。口腔内の健康状態が全身の健康にも影響をおよぼすため、定期検診は非常に重要といえるでしょう。

予防歯科と定期検診の違い

予防歯科と定期健診を比較するための天秤のオブジェクト

予防歯科と定期検診は、共に口腔内の健康を維持するために重要で、相互に関連しつつ、それぞれの目的と内容には違いがあります。

予防歯科は、歯周病の発生や進行を防ぐための一連の措置や活動を指します。たとえば、ご自身による日常のブラッシング、フロス使用や喫煙とアルコールの摂取制限、歯科医院でのフッ素塗布、シーラントの適用、食生活指導などのことです。予防歯科は、ホームケアとプロフェッショナルケアの両方を指し、これにより口腔ケアの質が高まり、虫歯や歯周病のリスクが減少するでしょう。

一方、定期検診は、歯科医院が行う定期的な口腔内の健康チェックを指し、通常半年ごとや年に一度行われ、口腔内疾患の早期発見や進行状況のチェックを行います。また、定期検診には、視覚的検査、X線検査、クリーニング、フッ素塗布などが含まれます。

予防歯科は口腔内疾患の発生を予防する行動や習慣であるのに対し、定期検診は虫歯や歯周病などを早期に見つけ、深刻化する前に治療を行うための健康チェックです。予防歯科と定期検診は、互いに補完し合うかたちで口腔内の健康を維持するため、どちらも重要だといえるでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる歯科医師

予防歯科と定期健診は、名前だけきくと違いが分かりにくいかもしれませんが、それぞれ目的や内容が異なります。

予防歯科は、虫歯や歯周病を未然に防ぐための施術や、口腔内環境を整えるための施術を行います。また、食生活指導、喫煙、飲酒の習慣改善アドバイスなども行われるでしょう。

一方、定期検診は、半年や一年など一定期間ごとに口腔内の環境を確認し、必要に応じて治療を行います。

どちらも治療のポイントが違うため、健康な口腔内環境を維持するために、予防歯科と定期健診のどちらも受けることが理想的といえるでしょう。

予防歯科や定期検診を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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