MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2023.08.25
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯周病は、口腔内だけでなく全身に影響を与える怖い病気です。
口腔内にある歯垢を放置すると、歯垢周辺に細菌が発生・増殖し、歯肉や骨に炎症を起こします。悪化すると、顎の骨を溶かすこともあるのです。口腔内で起きた炎症は全身に影響を及ぼし、さまざまな病気に繋がります。
今回は、歯周病はどのように発生し全身に影響を及ぼすのかについて解説します。
歯周病は、口の中の細菌が原因で歯や歯を支える組織に慢性的な炎症を起こす病気のことです。歯垢の主成分である細菌が歯肉に感染して、炎症を引き起こす歯肉炎、さらに進行し歯の土台である歯槽骨まで溶かす歯槽膿漏などがあります。
初期段階では歯肉が赤く腫れる、歯磨きの際に出血するなどの症状がみられます。進行すると歯がグラグラと動き、最終的には歯が抜け落ちてしまうでしょう。
歯周病は、毎日の適切な口内ケアで予防できます。早期発見が重要なため、定期的な歯科検診も欠かせません。
歯周病と全身疾患には関係があります。歯周病は、歯周組織が細菌に感染することで起こる病気で、長期にわたって放置すれば顎の骨が失われるほど進行します。口腔内の細菌が血液循環に乗じて全身に広がり、全身疾患を併発することもあるのです。
特に、心臓病や糖尿病、脳血管疾患と関係があるといわれています。例えば糖尿病では、病気が進行すると血糖値の制御が難しくなり、細菌感染を起こしやすくなるでしょう。歯周病を放置すると、糖尿病のコントロールがさらに難しくなります。
全身疾患と歯周病は相互に影響し合い、一方が悪化すると他方も悪化しやすくなるとされているので、早めの対処が必要です。歯周病の予防と早期治療は、全身の健康維持にも役立つといえるでしょう。
歯周病が引き起こすとされる病気を解説します。
糖尿病と歯周病は、密接な関連性が認められています。歯周病が進行すると、炎症反応を引き起こして血糖値を上昇させ、糖尿病のコントロールを難しくするでしょう。
糖尿病が進行すると抵抗力が低下し、歯周病への感染リスクを高めます。負のスパイラルを形成し、悪化させあう可能性があるでしょう。
歯周病は心血管疾患と関連があるとされており、脳梗塞の一因となり得ます。歯周病が進行すると口腔内の細菌が血管に入り込み、動脈硬化を促進する原因となるでしょう。
脳の血管に影響を及ぼし、血流が遮断されると脳梗塞を発症します。
口腔内の細菌が全身に広がり、血管を狭くする炎症反応を引き起こすことで、動脈硬化を進行させるといわれています。心臓への血液供給が不足し、胸痛(狭心症)や心筋組織が壊死する心筋梗塞を引き起こす可能性があるでしょう。
炎症反応によって血栓が形成されやすくなることも、心疾患のリスクを高めます。
歯周病は、骨粗しょう症とも関係しているといわれています。
歯周病が進行すると歯を支える骨が溶け、全身の骨に影響を与えるかもしれません。そのため、骨粗しょう症のリスクを増大させると考えられているのです。
歯科医院では歯周病を予防するために、一人ひとりの患者さまの状態を確認し、適切な対応を行っています。代表的な歯周病の予防方法は、以下のとおりです。
歯科医院では、歯周病予防のための定期的な歯垢や歯石の除去が可能です。自宅のブラッシングだけではなかなか取り除けないため、専門的な処理が必要といえるでしょう。
特に、歯石は硬化してなかなか取れず、歯茎の炎症を引き起こす原因になります。定期的なクリーニングによって歯垢や歯石を除去し、歯周病の発症を予防しましょう。
歯科医院でのブラッシング指導は、効果的で正しい歯磨きの方法を学べる貴重な機会です。
患者さまの歯磨きのやり方をチェックし、不適切なところがないか確認します。そのあと、歯垢やプラークを完全に除去するための最適なブラッシング法を実践しながら教わることが可能です。ブラシの角度や動かし方、使うべきブラシの種類や歯磨き粉の指導まで含まれます。
間違ったブラッシング法は歯周病を引き起こす可能性があるため、正しい方法を身につけることが予防につながるでしょう。
歯周病予防のためには、定期的な歯科医院での検診が重要です。
歯科医師や歯科衛生士が口腔内をチェックし、プラークや歯石を除去し、歯周ポケットの状態などを評価します。患者さま自身が気づけない初期の歯周病を、早期に発見できるでしょう。
定期検診により、日々のブラッシングだけでは落とせない汚れをきれいにし、歯周病の進行を防ぐことも可能です。歯科衛生士から適切なブラッシング方法や口腔ケアの指導を受けることで、自宅での口腔ケアも効果的に行えるようになります。
歯周病を予防するために、自宅で取り組める方法をご紹介します。手軽に取り組めるものが多いので、ぜひ日常のケアに取り入れてください。
歯周病予防には正しい歯磨きが不可欠です。
まずは適切なブラッシング方法をマスターしましょう。すべての歯面を磨き、特に歯茎と歯の境目は重点的に磨きます。ブラシだけでは届かない部分があるので、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して汚れを落としましょう。
歯磨きのタイミングも重要です。毎食後と就寝前に行いましょう。
自宅でできる歯周病予防の一つとして、デンタルフロスの使用が挙げられます。歯と歯の間などに溜まった食べ残しやプラークをデンタルフロスで除去することで、歯周病の発生原因を抑制できるでしょう。汚れを効果的に除去することで、口臭予防にも繋がります。
デンタルフロスは、就寝前のブラッシングのあとに使用するのが理想的です。毎日の口腔ケアにデンタルフロスを取り入れ、健康な歯と口を保ちましょう。
歯周病予防にはさまざまな方法がありますが、特に効果的なのが禁煙です。タバコに含まれるニコチンは唾液の分泌を抑制し、口内を乾燥させます。乾燥は、歯周病菌の増殖を促進するのです。
また、タバコは口内の血行を悪化させ、歯周病の治癒を遅らせます。そのため、日々の生活で特に意識して行うべき予防策の一つが禁煙といえるでしょう。
歯周病の予防には、日々の食生活が大いに関与します。バランスのよい食事を摂り、特にビタミンCやD、カルシウムなど、歯や歯茎によい栄養素を意識的に摂取することが重要です。
甘い飲食物やスナック菓子などの糖分の摂取は、虫歯や歯周病を引き起こす可能性があるため控えましょう。唾液の分泌を促進し、口腔内を清潔に保つチーズなどの乳製品は、積極的に摂ることが大切です。
食後の歯磨きも重要ですが、食生活を見直すことで歯周病予防につながります。
歯周病は口腔内の環境を悪化させるだけではなく、細菌の増加による炎症が全身の不調を引き起こす怖い病気です。歯周病は糖尿病や脳梗塞などの原因になる場合もあるので、日頃から口腔内を清潔に保つことが大切です。
歯科医院で定期健診を受け、セルフケアもしっかり行うことで、口腔内の環境を改善できます。正しい歯の磨き方を心がけ、禁煙し、健康的な食生活を送るなど、歯周病を予防しましょう。
歯周病の治療を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。