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2024.08.30
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯科医院に欠かせない存在である歯科衛生士ですが「歯科衛生士になりたいけど、どのようなステップを踏めばいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、歯科衛生士の仕事内容や歯科衛生士になるための条件・手順について詳しく解説します。歯科衛生士を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯科衛生士とは、歯科疾患の予防や口腔衛生の向上を目的として、患者さまの歯・口腔の健康づくりをサポートする国家資格の専門職です。歯科衛生士の資格は、一度取得すると更新の必要はなく生涯有効です。
歯科衛生士が行える処置には制限がありますが、近年では予防歯科が重視される傾向にあり、歯科衛生士の需要は高まっています。
歯科衛生士の三大業務として挙げられるのが、歯科予防処置・歯科診療の補助・歯科保健指導です。下記で、それぞれの業務内容について詳しく解説します。
多くの日本人は、歯科の二大疾患と呼ばれる虫歯や歯周病を発症しています。そのため、虫歯や歯周病を未然に防ぐための予防処置が重要視されているのです。
歯科予防処置は、主に虫歯や歯周病の発生を未然に防ぐことが目的ですが、他にも口臭や口内炎などにも対応しています。具体的には、歯の表面に付着したプラークや歯石の除去や歯面研磨、フッ素塗布などを行い、口腔トラブルの発生を抑制します。
歯科衛生士が担当する歯科予防処置は、口腔内から始まる多くの健康問題を防ぐためにも不可欠です。歯科衛生士の専門性と歯科予防処置の進化は、全身の健康にとっても非常に重要と言えるでしょう。
歯科衛生士の仕事の一つである歯科診療の補助は、歯科医師が診療を行う際にサポートをする業務です。歯科衛生士の業務の中でも非常に重要です。
具体的には、器具の準備や患者さまへの口腔ケアの指導、口腔内の状態のモニタリングなど、仕事の内容は多岐にわたります。また、患者さまの不安を和らげるためのコミュニケーションも必要とされるでしょう。
歯科診療の補助業務がスムーズに行われると、歯科医師はより高度な治療に専念でき、患者さまも快適に診療を受けられます。歯科衛生士による診療補助は、歯科医療の質を高めるために不可欠であり、技術やコミュニケーション、さらに専門知識の3つの要素が欠かせません。
歯科衛生士の重要な業務の一つに、歯科保健指導が挙げられます。
歯科衛生士は、正確なブラッシングの方法や適切なデンタルケア製品の選び方などの指導を行います。患者さまが受けた指導をしっかりと実践することで、むし歯や歯周病・口臭などのリスクが軽減します。
また、食べ方や噛み方などの食育支援、高齢者や要介護者の咀嚼・嚥下力を強くする摂食機能訓練なども、新たな歯科保健指導の分野として注目されています。
歯科保健指導は口腔内の問題に対する一時的な対応ではなく、患者さまの生活習慣そのものを見直し、長期的な健康を目指すものです。患者様だけでなく、ご家族などの健康にも広く影響を与える可能性があるので、歯科衛生士の果たす役割の中でも非常に重要でしょう。
現在、歯科衛生士の国家資格を習得するためには、最短でも3年間かかります。
歯科衛生士の国家試験の受験資格を満たすためには、養成機関を卒業しなければなりません。養成機関には専門学校・短期大学・大学の3種類があり、2024年現在、3年で卒業できるのは専門学校と短期大学です。大学の場合は4年間通学しなければなりません。
高等学校を卒業後、歯科衛生士養成機関(専門学校・短期大学・大学)において歯科衛生に求められる知識や技術を習得し、卒業すると歯科衛生士国家試験の受験資格を得られます。
以前の修業年限は2年制以上でしたが、歯科衛生士学校養成所指定規則が一部改正され、すべての養成機関の修業年限は3年制以上になりました。つまり、現在は3年制以上修業しなければ、歯科衛生士の国家試験を受ける資格を得られないのです。
また、4年制大学における教育も行われており、今後も増加することが予想されています。各養成機関を卒業し、毎年3月初旬に実施される国家試験に合格すると、厚生労働大臣が歯科衛生士名簿に登録し、歯科衛生士免許証が与えられます。
外国の歯科衛生士養成機関を卒業して免許を持っている場合は、厚生労働大臣の認定を受ければ日本国内の歯科医院で歯科衛生士として働けます。
歯科衛生士になるためには、以下の手順を踏まなければなりません。
歯科衛生士の仕事は、歯科診療の補助のほか、口腔内の健康を守るための虫歯や歯周病などの予防処置、歯科保健指導など多岐にわたります。歯科衛生士として活躍するためには、幅広い知識やスキルが必要です。知識をつけた上で、国家試験に合格しなければなりません。
国家試験の内容は、歯科衛生士概論や歯・口腔の構造と機能、歯科保健指導論及び歯科診療補助論など、9科目から出題されます。歯科衛生士の国家試験は記述式や実技試験はなく、マークシートによる多肢選択方式です。
合格率は例年90%を超えています。養成機関で学んだことをしっかり理解していれば、不合格にはならないでしょう。
参照元:公益財団法人日本歯科衛生士会「歯科衛生士国家試験合格者数」
もともと高い需要のあった歯科衛生士ですが、需要はさらに高まっています。高齢化社会の進展に伴って予防歯科の重要性が増しており、歯科衛生士の需要も増加しているのです。
特に、介護施設や訪問歯科診療でのニーズが高まっており、従来の主な活躍の場である歯科医院だけでなく、さまざまな医療現場での活躍が期待されています。介護施設や福祉施設での口腔ケアや摂食機能訓練、市町村保険センターでの歯磨き指導や口腔ケアなど、需要が高い歯科衛生士の業務は多岐にわたります。
需要は以前にも増して大きなものとなり、今後も社会から必要とされていく将来性豊かな職業といえるでしょう。
また、都市部は歯科医院の数が多く、地方より求人が多い傾向にある一方、競争も激しいです。地方では医療従事者の不足が深刻な問題になっており、特に歯科衛生士の需要が高い状況なので、地方での勤務を希望する場合は雇用条件が優遇されることもあるでしょう。
歯科衛生士は、歯科医療の現場で欠かせない重要な専門職です。歯科治療の補助や口腔内の健康を守るための予防処置や歯科保健指導を行い、歯科医師と共に患者さまの健康を支えています。
今回は、歯科衛生士の業務の内容や、歯科衛生士になるためにはどうすれば良いのかについて解説しました。高齢化や予防歯科を重視するようになったことに伴い、需要が高まっている歯科衛生士ですが、全国的に不足しているのが現状です。
歯科衛生士は、一度資格を取得すれば生涯働き続けることが可能なため、結婚や出産などでライフスタイルが変化しても再就職しやすいのも魅力です。今後も歯科衛生士の役割はますます重要になるため、キャリアは非常に有望と言えるでしょう。
歯科衛生士についてさらに知りたい方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。