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歯周病になりやすい人の6つの特徴と予防法を解説!

2023.10.27

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

歯茎を指で触る女性

口腔ケアが不十分な人や歯並びが悪い人、喫煙習慣がある人など、歯周病になりやすい人には特徴があります。歯周病は自覚症状なく進行することが多く、進行すると完治が難しいため予防が非常に重要です。歯周病になりやすい人の特徴を知り、あてはまる人は予防のためのケアを始めましょう。

今回は、歯周病になりやすい人の6つの特徴を解説します。歯周病の予防法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは?

歯の模型とは鏡を持っている歯科医師

歯周病とは、歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)から侵入した細菌に感染して引き起こされる炎症性疾患です。歯周病はこどもから大人まで約8割の人がかかっているといわれています。

特に、中年期以降は加齢により歯茎が痩せ、免疫力が低下するため歯周病にかかりやすいです。

歯周病の原因

歯周病は、歯垢(プラーク)の中で繁殖した細菌に感染することで発症します。歯を十分に磨けていないと、歯垢が歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)に蓄積し、歯茎に炎症が起こるのです。細菌が出す毒素によって炎症が起こると、歯茎が腫れるケースや出血するケースがあります。

歯周病が進行して歯茎の腫れが強くなると歯周ポケットがさらに深くなり、炎症が広がって歯槽骨が溶けます。歯槽骨には歯を支える役割があるため、歯がグラグラと動揺するケースや最悪の場合には歯が抜け落ちるケースもあるでしょう。

歯周病の症状

歯周病は歯を失う原因となる怖い病気ですが、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。気付かないうちに進行し、お口の中だけでなく、全身にも影響が及ぶこともあります。

歯周病の症状は、以下のとおりです。

  • 朝起きたときに、口の中がネバネバする
  • 歯磨きのときに出血する
  • 硬いものが噛みにくい
  • 歯茎が腫れる
  • 口臭が気になる
  • 歯茎が下がり、歯と歯の間にすき間がある
  • 歯がグラグラする

これらの症状がある場合は早めに歯科医院を受診し、歯科医師の診察を受けましょう。歯周病を治療せずに放っておくと細菌が血流に乗って全身に運ばれ、心疾患や肺炎などさまざまな疾患を引き起こします。

歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどないため気付きにくいですが、早期発見できれば治療が可能です。お口と全身の健康を守るために、日頃から歯と歯茎の状態を観察し、赤く腫れている・歯を磨くと出血するなどの初期症状を見逃さないようにしましょう。

歯周病になりやすい人の6つの特徴!

手のひらを前に出している女性歯科助手

口腔ケアの仕方や生活習慣、持病など、歯周病になりやすい人には特徴があります。

ここでは歯周病になりやすい人の6つの特徴を確認しましょう。

口腔ケアが不十分な人

歯を十分に磨けていないと、歯垢や歯石という細菌のかたまりが歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)に蓄積します。歯周病は細菌がお口の中で繁殖し、感染することで起こる病気です。歯垢を放っておくと歯茎が炎症を起こして歯周ポケットが深くなり、さらに歯垢が溜まりやすくなって歯周病が進行します。

喫煙習慣がある人

たばこに含まれるニコチンは血流を悪化させ、免疫力の低下を招きます。歯茎の血流が悪くなることで酸素や栄養が全身に行き届かず、細菌に対する抵抗力が弱まり、歯周病になるリスクが高まるのです。また、喫煙は唾液の分泌量を抑制するため、唾液による殺菌作用が十分に機能しません。細菌が繁殖しやすい口腔環境も歯周病になる要因の一つです。

糖尿病の人

血糖コントロール不良の2型糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて歯周炎にかかるリスクが2.9倍も高いと報告されています。血糖値が高いと抵抗力が弱まるため、糖尿病の人は歯周病になりやすく、重症化しやすいです。また、歯周病があるとインスリンの働きが悪くなり、糖尿病が悪化することがわかっています。糖尿病改善のためにも、歯周病治療は非常に重要です。

歯並びが悪い人

歯並びが悪い人は歯周病になりやすいです。歯並びが悪いと歯のすき間や段差、重なりがあることによって磨き残しが多くなります。歯ブラシが届きにくい部分に歯垢が蓄積すると、細菌が繁殖して歯周病を発症するリスクが高まるのです。

若いときは歯並びがよくても、年齢を重ねるにつれて歯並びが乱れることも少なくありません。歯並びの変化によって歯周病になるリスクも高まるため注意しましょう。

歯ぎしり・食いしばりなどの癖がある人

歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある人は歯周病になりやすいです。歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると、歯や歯茎、顎の骨などに大きな負担がかかります。歯や周辺の組織に持続的に大きな力が加わると、歯茎に炎症が起きて歯周病を発症するのです。

ストレスがある人

ストレスがある人は歯周病になりやすいです。また、ストレスがあることで歯周病が進行します。強いストレスが加わると自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下するためです。また、ストレスを受けると交換神経が優位になり、唾液の分泌量が減少して細菌が繁殖しやすい口腔環境になります。

歯周病の予防法

歯の模型でブラッシング指導をする歯科医師

歯周病は自覚症状なく進行するため予防が非常に重要です。

歯周病になりやすい人は、ご紹介する歯周病の予防法を実践してお口の健康を守りましょう。

正しいブラッシングをする

毎日の歯磨きは歯周病予防の基本です。歯と歯茎の間や境目、奥歯の溝など、歯垢が溜まりやすい部分を意識して磨きましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども活用して歯に付着した汚れをしっかり落とすことが大切です。

お口の状態に合ったブラッシング方法を身に付けるために、歯科医院でブラッシング指導を受けましょう。ブラッシング指導では歯ブラシの持ち方や毛先の当て方、動かし方、力の入れ方などの指導を受けられます。また、歯の汚れを赤く染め出して、磨き残しをチェックすることもあります。

定期的にメンテナンスを受ける

歯周病を予防するためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。定期的にメンテナンスを受けることでお口を清潔な状態に維持し、歯周病のリスクを低減できます。また、歯科医師にお口の状態をチェックしてもらうことで、歯周病の早期発見・早期治療にもつながるでしょう。

歯ぎしり・食いしばり癖がある人はナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりは特に睡眠中、無意識に行われます。ナイトガードというマウスピースを装着することで、歯ぎしり・食いしばりによる歯や歯茎、顎の骨への負担を軽減できるでしょう。歯ぎしりや食いしばりなどの癖は歯の寿命を縮め、噛み合わせのズレや顎関節症の原因にもなります。頭痛や肩こりなど身体にも不調が出る可能性があるため、早めに改善しましょう。

生活習慣を改善する

歯周病を予防するためにも、生活習慣を改善しましょう。歯周病は生活習慣が要因となって発症する生活習慣病の一つです。免疫力に関係する喫煙や飲酒、睡眠の習慣を見直すことは、お口の健康だけでなく全身の健康を守ることにもつながります。

ストレスを溜めない生活を心がける

強いストレスが加わると自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下します。免疫力が低下することで、歯周病になるリスクが高まるのです。歯周病を予防するためにも、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

まとめ

両手で頬を指差す男性

歯周病は歯を失う原因になる怖い病気です。重度の歯周病になると、歯茎や歯を支える歯槽骨が溶けて歯が抜け落ちます。

口腔ケアが不十分な人や喫煙などの生活習慣がある人、歯並びが悪い人などは歯周病になりやすいです。歯周病は自覚症状なく進行するため、毎日のお口のケアを徹底し、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けてお口の健康を維持しましょう。

歯周病にお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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