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歯科検診の費用はどれくらい?歯科検診を受けたほうがよい理由も解説

2024.03.22

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

歯科検診のイメージ

歯科検診を定期的に受けている方は少ないのではないでしょうか。「歯が痛くなってからしか歯科医院には行かない」という方も多いですが、実は歯科検診を受けるメリットはたくさんあります。

受けたほうがいいと理解していても、費用が気になってためらっている方もいるのではないでしょうか。

今回は、歯科検診の費用や内容、受けたほうが良い理由などを解説します。

歯科検診の費用はどれくらい?

歯診の費用イメージ

歯科検診の費用は、保険診療か自費診療かで大きくかわります。基本的に保険診療の対象になるのは、病気やけがの治療です。予防のための受診は保険が適用されません。

口の中に何も問題がなく、検診やクリーニングだけとなれば保険適用外の歯科検診となります。

しかし、現在の日本人は口内環境が整っていない方が多いです。45歳以上になると半数以上の人に歯周病の症状がみられるとされており、全年齢層の約4割の人に歯肉出血が認められます。

また、20歳以上の9割以上がむし歯になったことがあり、20歳以上の3割が未処置のむし歯を有していることもわかっています。そのため、虫歯や歯周病の治療のための検診として保険を適用する歯科医院が多いです。

参照元:e-ヘルスネット「歯周疾患の有病状況
参照元:e-ヘルスネット「むし歯

保険診療の場合

保険診療の場合の歯科検診の費用は、患者さまの負担割合やお口の中の状態によってかわります。また、ガイドライン程度のものはあるものの、歯科検診で実施する内容も明確に決められているわけではありません。そのため、歯科医院によって異なります。

費用の相場になりますが3,000円から5,000円程度で受けられることが多いでしょう。

自費診療の場合

自費診療で歯科検診を行う場合もあります。保険診療にはルールがあり、1回の診療で治療できる範囲や処置の内容などが定められています。

自費で行う歯科検診であればルールに従う必要がありません。1日でクリーニングを終わらせたり、保険診療では使えない機械を使用できたり、歯肉のマッサージがセットになっていたりと、実施する内容は歯科医院が独自に決めることができます。

自費診療なので、保険診療よりは金額は高くなります。相場は1万円以上ですが、料金も歯科医院が決めるためさまざまです。

歯科検診を受けたほうがよい理由

歯科検診を受けたほうがよい理由を説明

歯科検診を受けたほうがよい理由は、次のとおりです。

むし歯を早期発見できる

初期段階のむし歯では、自覚症状がほとんど現れません。気づかないうちに進行し、痛みが出るころには神経にまでむし歯菌が到達していることもあります。

初期のむし歯であれば、少し削って詰め物をするだけで治療が終わります。何度も通院する必要はなく、1日で治療が完了することが多いでしょう。

しかし、進行してしまうと1日では治療が終わらなくなります。何度も歯科医院に通わなければならず、時間も費用もかかります。それで歯が治ればいいかもしれませんが、最悪の場合は大切な自分の歯を失う可能性もあるでしょう。

歯科検診を受けて早い段階でむし歯を発見すれば、歯を失うリスクを減らせます。

歯周病を早期発見できる

歯周病は、歯周ポケットに歯周病菌が侵入し炎症が起こる疾患の総称です。歯肉や歯槽骨など、歯を支える歯周組織が破壊されます。

歯周病もむし歯と同様に、初期には目立った自覚症状が現れません。気づかないうちに進行することが多く、放置すると最悪の場合歯が抜け落ちます。

歯科検診では歯周病の検査もするので、早期発見・治療ができます。

自分では除去できない歯の汚れを落とせる

定期健診では、歯のクリーニングをして歯垢や歯石を除去します。歯垢は、お口の中の細菌が集まって塊になったものです。1mgの歯垢の中には、むし歯や歯周病の原因菌を含む1億個以上の細菌が存在すると言われています。

歯垢は毎日の歯みがきでも落とせるものですが、すべてを完全に除去するのは難しいです。例えば、歯周ポケットの中に入り込んだ歯垢は、歯ブラシの毛先が届かないので取り除けないでしょう。

歯石は、歯垢が石灰化したものです。歯に固着するため、自分ではとれません。

これらを除去する歯のクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。歯みがき指導も併せて受ければ家でのケアの質も向上し、お口の中をより衛生的に保てます。

治療後の歯の経過観察ができる

過去にむし歯になって治療した歯は、他の歯より虫歯のリスクが高く、注意深く経過をみるべき歯といえます。詰め物や被せ物と歯の隙間は磨き残しやすいためです。

むし歯を治すために歯を削っているので、再びむし歯になった時に進行しやすいでしょう。神経をとっている場合は痛みを感じないので、異変に気付いたときには歯を残せなくなっていることもあります。

定期検診を受けていれば、詰め物や被せ物をしている部分や周辺のトラブルも早期に発見・対処できます。

医療費をおさえることができる

歯科検診で歯の異常を早期発見できれば、治療にかかる時間も費用もおさえることができます。これは、歯科の医療費だけにとどまりません。

歯周病は、心臓病や糖尿病、呼吸器疾患、妊娠合併症などのリスクを増加させるといわれています。歯周病が悪化すると糖尿病も悪化することが多く、糖尿病の患者さまは歯周病が発症しやすく進行が早いなど、糖尿病と歯周病は影響し合うことが報告されています。

検診をうけて歯周病を悪化させないことは、将来このような病気にかかるリスクを下げることにつながるのです。

歯科検診では何をする?

歯科検診を受ける人

歯科検診の内容は明確に定められているわけではないため、歯科医院によって違います。一般的な内容を確認しましょう。

問診

現在気になっているところや痛みがあるところがないかを確認します。これまでの歯科検診の受診状況や、治療状況、生活習慣なども詳しく問診していきます。

口腔内の状態を確認

虫歯・歯周病の有無や治療歴などを確認します。舌や唇など、粘膜に異常がないか、噛み合わせに問題がないかなども調べるのが一般的です。

レントゲン写真を撮影し、歯を支える骨や歯の根の状態を確認したり、口の中の写真を撮ったりして記録する歯科医院もあります。

歯のクリーニング

歯垢や歯石を、専用の器具を使用して除去します。あわせて、歯垢の染め出しやブラッシング指導、フッ素塗布をする歯科医院もあります。

自治体の歯科健診の制度も利用しよう!

自治体で歯科検診を受けられるイメージ

学校や自治体では、各種歯科健診が行われています。例えば、1歳6ヶ月健診や3歳児健診などの子どもを対象にした健診や、40〜70歳の歯周疾患健診、特定健康診査といった10年ごとに受けられる特定健診などがあります。

歯科健診ではレントゲン撮影やクリーニングはせず、主に目視で虫歯や歯周病の有無、歯茎の炎症や歯の汚れ、歯並びや嚙み合わせの異常などをチェックします。

費用は自治体によって異なりますが、無料の場合も多いので積極的に利用するとよいでしょう。

まとめ

歯科検診のイメージ

今回は、歯科検診の費用と受けたほうがいい理由についてお伝えしました。

予防のための歯科検診には保険が適用されませんが、日本人の口腔内の状況から保険適用になる場合が多いです。3,000円から5,000円程度で受けられるでしょう。

自費の場合は1万円以上が相場です。歯科医院によって費用が異なり、保険診療に比べると高額になる傾向がありますが、保険診療では受けられないクリーニングが可能です。

定期的に歯科検診をうけることで、異常を早期発見・治療できます。早期に治療を始められれば、治療費の負担を減らせるだけでなく将来歯を残せる可能性が高まります。

無料で受けられる歯科健診も有効に活用し、大切な歯を守りましょう。

歯科検診を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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