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2024.03.08
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯と歯ぐきの健康を維持するためには、歯科検診が欠かせません。皆さんはどのくらいの頻度で受けているでしょうか。
検診を受けることの重要性は何となく理解していても、実際には長い間受けていないという方もいるかもしれません。
今回は、歯科検診を受けるメリットに加え、頻度・内容・費用まで詳しく解説します。
歯科検診を受けるメリットとして、虫歯や歯周病を予防できることをイメージする方は少なくありません。
しかし、歯科検診を受けるメリットはそれだけに留まらず、治療負担の軽減や生涯の健康維持などにも役立ちます。まずは、歯科検診を受けるメリットについて詳しくみてみましょう。
歯科検診の最大のメリットは、やはり虫歯や歯周病を早期に発見できることです。虫歯や歯周病は初期の段階では気づきにくく、目で見て分かるような変化や痛みが現れた頃には、かなり進行している可能性が高いです。
特に、歯と歯の間にできた虫歯や見えにくい部分の歯肉の変化は、鏡で確認するだけでは分かりません。そのため、歯科検診で丁寧にチェックすることが重要です。
気付かずに放置した場合、治療に時間がかかったり、最悪の場合には抜歯したりする必要が出ることもあります。できるだけ早い段階で発見できれば、簡単な処置で治療が完了するため、患者様の負担を軽減することにも繋がります。
日頃のケアでは取りきれないプラークや歯石を除去できることも、歯科検診のメリットのひとつです。歯の表面についたプラーク(歯垢)は普段の歯磨きでも除去できますが、歯周ポケットや歯と歯の間にたまったプラークを日頃のケアで全て取り除くことはできません。
プラークが蓄積した状態で放置すると、唾液の成分と混ざって石灰化し歯石になってしまいます。歯石は、その名の通り石のように硬く、歯磨きでは除去できません。
歯科検診では、専用の器具を用いることで歯と歯のすき間や歯周ポケットの中など、お口の隅々まで汚れを取り除くことが可能です。歯のざらつきやお口の中のねばつきも洗い流せるため、スッキリとした爽快感も得られるでしょう。
定期的に歯科検診を受けると、1回あたりのクリーニングの負担を軽減することにも役立ちます。3ヵ月に1回受診している方と3年に1回しか受診しない方では、溜まった汚れの量が大きく異なることは想像できるのではないでしょうか。
年単位でクリーニングを受けずにいる場合、頑固な歯石が付着していることがあります。そのようなケースでは、歯石を取り除くときに痛みを感じやすくなったり除去に時間がかかったりするでしょう。
1回あたりのクリーニングの負担を軽減するためにも、定期的に歯科検診を受けることが重要です。
一度虫歯の治療を行って詰め物や被せ物をした歯は、再び虫歯になることがあります。これを二次虫歯といいます。
詰め物や被せ物はむし歯になりませんが、土台となっている歯が虫歯になることはあります。二次虫歯は気づきにくいため、歯科検診で目に見えない部分までチェックしてもらう必要があるでしょう。
歯科で検診を受ける場合は歯磨き指導が行われます。磨き残しを分かりやすくするために染め出しを行うこともあります。ご自身の磨き方の癖や磨き残しをしやすい箇所などを知り、正しい磨き方のアドバイスが受けられます。
普段磨きにくいと感じている箇所や日々のケアで気になることがあれば相談することも可能です。正しい歯磨き方法を身につけることは、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。
歯周病によって、脳梗塞・心筋梗塞・肺炎などのリスクが上がることが明らかになっています。つまり、歯科検診を受けてお口の健康を維持することは、全身の健康を保つことにも繋がるということです。
歯周病を引き起こす原因はプラーク(歯垢)ですので、定期的な検診で取り除くことが大切です。
なお、妊娠中は歯肉炎が起こりやすくなります。妊娠している方が歯周病にかかった場合、早産や低出生体重児のリスクが高くなるため注意が必要です。
生涯の健康維持のためにも、歯科検診で口内のチェックとクリーニングを受けましょう。
定期的に歯科検診を受けると、医療費がかさんでしまうと考える方は少なくないでしょう。
しかし、長い目でみれば医療費の軽減に繋がることもあります。例えば、虫歯や歯周病が進行して治療に時間がかかれば、通院回数が増えてお金がかかるでしょう。歯周病から他の全身疾患を併発して入院治療を受けることになれば、その分医療費がかかります。
定期的に歯科検診を受けることは、一生にかかる医療費を軽減することにも繋がるのです。
検診を受ける頻度の理想は、3ヵ月に1回程度です。
しかし、忙しくてなかなか受診する時間が取れない方も多いかもしれません。そのような方は、半年に1回でもよいので歯科検診を受けるようにしましょう。
特に、年齢を重ねるごとに歯周病のリスクは高まります。まだ大丈夫と思わずに、歯の状態をチェックしてもらうことが大切です。
先にも述べましたが、プラークを放置すると頑固な歯石となって取り除くときに患者さまの負担が大きくなることもあります。こまめにクリーニングを受けておけば、そのような状況も回避できるでしょう。
検診ときくと、お口の中を検査するだけというイメージを抱く方も多いかもしれませんが、歯科検診にはクリーニングや歯磨き指導も含まれます。ここからは、歯科検診で行う内容について詳しく解説します。
まずは、歯の健康状態をチェックします。口腔内スキャナーという専用の機器を使用して、目では見えない細かい部分まで丁寧に確認します。
虫歯は、歯と歯の間や被せ物に覆われている部分などの見えにくい部分にできることもあります。必要に応じてレントゲン検査も行いながら、虫歯の有無や虫歯の進行具合をみていきます。
ご自分では気づかないうちに詰め物や被せ物の奥深くまで虫歯が進行していることもあります。長い間検診を受けていない方は、歯科で歯のチェックを受けましょう。
歯の状態の確認に続いて、歯ぐきの状態をみていきます。具体的にチェックするのは、歯ぐきの色・炎症の有無・出血の有無などです。また、このとき歯周ポケットの深さもチェックします。
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきのすき間にできる溝のことです。ここにプラークが蓄積すると細菌感染を起こし、歯ぐきが炎症を起こしてしまいます。
歯ぐきに炎症が起きていると、歯周ポケットが深くなります。そのまま歯周ポケットが深くなり続ければ、歯がグラついて抜けてしまうこともあるでしょう。
歯ぐきの状態はご自身では分かりにくいため、歯科で検診を受けることが大切です。また、歯周ポケットには汚れが溜まりやすいため、歯科で詳しく検査してもらいましょう。
歯と歯ぐきの状態を確認した後は、正しいセルフケアができているかを歯科衛生士とともに確認します。必要に応じて、専用の染料を用いて染め出しチェックを行うこともあります。
染め出しを行うと歯垢が溜まっている部分や磨き残しが着色されるので、セルフケアの向上に効果的です。歯科衛生士が丁寧に指導しますので、気になることや不安なことがあればご相談ください。
なお、染め出しをした後は、歯や歯ぐき、唇などがしばらく着色することがあります。検診の後に他の予定を入れる場合は注意しましょう。
歯のクリーニングでは、専用の器具を用いてプラークや歯石を丁寧に取り除きます。普段の歯磨きでは取り除けない歯周ポケットの奥深くに蓄積された細菌までしっかりと除去します。
知覚過敏の方や歯石がたくさん付着している方は、クリーニングの際に痛みを感じることがあります。痛みに不安がある方は事前にお伝えください。
最後にフッ素を塗布してクリーニングは終了です。フッ素には歯質を強化して虫歯を防ぐ効果があるため、定期的に塗布すると虫歯や歯周病の予防に効果的です。
歯科検診では、検査やクリーニングの他に、歯科医師や歯科衛生士へ直接お口のお悩みを相談できます。例えば、噛み合わせの不具合や知覚過敏などの気になる症状があれば相談するとよいでしょう。
お口のトラブルは放置しておくと症状が悪化することがあります。定期的な歯科受診で、早期に解決することを心がけましょう。
歯科検診は保険適用となるため、3割負担の方であれば1回あたり3,000円前後で受けられます。
ただし、お口の中の状態を詳しく調べる必要がある場合には、別途レントゲン検査を行うことがあります。費用は1,000~1,500円程度です。
レントゲンは毎回撮るわけではありませんが、長い間検診を受けていない方はより詳しく検査するためにレントゲンを撮ることが多いです。久しぶりに歯科を受診する方は、トータルで5,000円以上かかると考えておくとよいかもしれません。
歯科検診は、お口の健康を維持するだけでなく、全身の健康を維持するためにも役立ちます。どんなに丁寧に歯磨きをしていても細かい部分には汚れが溜まるため、歯科で検査やクリーニングを受けておくとよいでしょう。
虫歯や歯周病にいち早く気付くためにも、3~6ヵ月に1回は歯科を受診してください。生涯健康に過ごすために、定期的にお口の健康チェックを行うことが大切です。
歯科検診を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。