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2025.05.22
ドラッグストアやスーパーでは様々な種類の歯ブラシが並んでいますね。
値段も形も毛の硬さも様々で、どれを選んだら良いか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
歯ブラシ選びは、お口の健康を保つ上でとても重要なポイントです。合わない歯ブラシを使っていると、きちんと汚れを落とせなかったり、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
まず、毛の硬さですが、一般的には「ふつう」を選ぶとよいでしょう。歯茎が腫れやすい方や、歯がしみやすい方は「やわらかめ」を試してみてください。歯の表面に頑固な汚れがつきやすい方は「かため」を選ぶこともありますが、力を入れすぎると歯や歯蓋を傷つける原因になりますので注意が必要です。
次に、ヘッドの大きさです。
奥歯までしっかり磨けるように、小さめのヘッドを選ぶのがおすすめです。
特に、お子様や口の小さい方には、コンパクトヘッドの歯ブラシを選びましょう。毛先の形状も、ご自身の歯並びや磨き方の癖に合わせて選んでみてください。毛先が細くカットされたものは歯と歯茎の境目にフィットしやすくなっています。
大切なのは、これらの要素を総合的に見て、自分に合った歯ブラシを見つけることです。毎日使う歯ブラシだからこそ、こだわって選び、効率的なオーラルケアを実践しましょう。
一口両舌(いっこうりょうぜつ)は『前に言ったことと、あとで言うこととが違うこと。
二枚舌を使うこと』をいう四字熟語です。
転じて、うそをつくことなどの意味で使われます。出典は不明ですが、おそらく仏教の『十悪』の中の 『両舌』に由来したものと思われます。
仏教では、身・ロ・意の三業における十の悪行を戒めており、人間が犯す不善行として最も慎むべきものとされました。両舌は口の悪のひとつで、二人の人に対し異なることを言って仲たが いさせる悪です。
ところで、キツネザルやメガネザルは二枚舌だということをご存じですか?
主たる舌の下に下舌 (かぜつ)という短い舌がもう一枚あるのです。私たち人間にも、その痕跡として「采状(さいじょう)ヒダ』として残っています。この下舌は櫛歯の掃除用という説もあり、ならば人間も『二枚舌』でいた方が、むし歯や歯周病になりづらかった?かもしれませんね。
唇歯輔車(しんしほしゃ)は故事成句で、お互いが助け合うことによって成り立つ密接な関係のたとえです。
出典は『春秋左氏伝』という聞き慣れない書です。
西周の春秋戦国時代、晋の献公が虢(かく)を滅ぼすために、虞(ぐ)に賄賂を渡して通行許可を求めました。
すると虞の賢臣が、「虢と虞は一体であり、虢が滅びたら虞も滅びましょう。諺にも『輔車相依り、唇亡ぶれば歯寒し』と申します」と、虞公を諫めたことを原典としています。
つまり、唇歯輔車は『持ちつ持たれつの関係』を指します。
唇歯は文字通り<ちびると歯。輔車は『頬骨』と『下顎骨』のこととされていますが、意味的には『頬骨』ではなく、『上顎骨』のことかもしれません。
歯科医師と患者の関係も同様に、患者が症状を訴え、歯科医師が治療法を示し患者が選択するという、上顎と下顎のようにかみ合った協力関係こそ、唇歯輔車と言えるでしょう。