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失った奥歯の治療にインプラントを選択するメリットと注意点を解説!

2023.11.17

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

奥歯のインプラント

虫歯や歯周病で奥歯を失ったとき「奥歯は見えないからそのままでもいい」と考える方がいるかもしれません。奥歯を失ったまま放置するとさまざまなリスクが発生するため、早期に治療する必要があります。

歯を失ったときの治療法としては、インプラント・入れ歯・ブリッジの3つが挙げられるでしょう。特にインプラントには多くのメリットがあり、多くの方が選択している治療です。

今回は、奥歯の治療にインプラントを選択するメリットと注意点を解説します。治療を検討する際に知っておきたいインプラントのデメリットについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

奥歯の役割

奥歯の役割は、食べ物を噛み砕いてすり潰すことです。食べ物を細かくすることで、胃や腸での消化・吸収が促進されます。また、奥歯は噛み合わせを安定させるという重要な役割も担っており、お口と体の健康にとって非常に大切な歯です。

しかし、奥歯は磨きにくく、歯の溝や歯間に汚れが蓄積して虫歯になりやすいといえます。特に、第一大臼歯は、噛む力が強く噛み合わせの基本にもなる大切な歯ですが、最も虫歯になりやすい歯です。

奥歯を1本失うだけで、噛む力は30~40%低下するといわれており、消化・吸収にも悪影響を及ぼします。胃や腸に負担がかかるので、全身の不調の原因にもなりかねません。

奥歯は、お口との全身の健康を維持するために大切な歯です。奥歯を失ったときは、早期に治療を行いましょう。

奥歯を失うリスク

奥歯を失うリスクイメージ

奥歯は消化・吸収の促進や噛み合わせの安定など重要な役割を担うため、奥歯を失うとさまざまなリスクが発生します。奥歯を失うリスクについて、詳しく確認しましょう。

噛み合っていた歯が突出する

奥歯に限りませんが、正常な状態では上下の歯が噛み合います。

しかし、奥歯を失うと噛み合う歯がなくなります。噛み合う歯がなくなったことで、本来の位置から突出することがあるのです。

「挺出(ていしゅつ)」といわれる状態ですが、挺出は歯を失ってすぐに起きるものではありません。少しずつ変化するため、ご自身でも気づかない場合が多いです。

奥歯を失って時間が経過してから入れ歯やブリッジ、インプラントなどで治療したいと思っても、歯の高さのバランスが悪くなっているため治療できない可能性があります。

歯並びが悪くなる

奥歯を失うと、歯並びに悪影響を与えます。歯を失って空いたスペースにほかの歯が移動する・斜めに倒れるためです。

また、歯を失うと舌で歯があった場所を触る癖がつく方が多いです。周囲の歯を舌先で押すことで、歯並びが悪くなる可能性もあるでしょう。

噛み合わせが悪くなる

歯を失うと、噛み合う歯が挺出する、周囲の歯が移動するなど、噛み合わせがずれる可能性があります。噛み合わせが悪くなると、矯正治療を行わない限り改善できません。

噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を発症するリスクがあります。頭痛や肩こりにつながる、集中力が低下するなど、心身の不調にもつながりかねません。

歯茎が下がる

奥歯を失った状態で放置すると、少しずつ歯茎が下がります。歯を支える歯槽骨が機能を失い、骨量が少なくなるためです。

歯槽骨が少なくなると、インプラント治療をするときにインプラント体を埋め込めなくなります。

発音しづらくなる

奥歯がなくなると、すき間から空気が漏れて発音しづらくなります。特に、サ行・タ行・ラ行の発音が不明瞭になる方が多いです。
相手が聞き取りづらくなり、コミュニケーションにも支障をきたす可能性があるでしょう。

頭痛・肩こりを引き起こす

奥歯を失うと、反対側の奥歯で噛むようになる方が多いです。片側だけで噛み続けると、左右の噛み合わせのバランスが崩れ、筋肉や骨格に悪影響を及ぼします。

頭痛や肩こり、姿勢の変化など、体全体の不調につながる可能性があるのです。

消化器官に負担がかかる

奥歯を失うと、食べ物を十分に噛み砕くことができなくなります。胃や腸などの消化器官に負担がかかり、腹痛や吐き気などを引き起こす可能性があるでしょう。

失った奥歯の治療にインプラントを選択するメリット

奥歯のインプラント治療

奥歯を失った際は、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つの治療法があります。なかでも、インプラントを選択すると多くのメリットがあります。

失った奥歯の治療にインプラントを選択するメリットを詳しく確認しましょう。

周りの歯に負担をかけずに治療できる

インプラント治療では、失った歯の周りにある歯に負担をかけずに奥歯を補うことができます。入れ歯やブリッジでは、周りにある健康な歯を削り、土台にして義歯を装着します。

一方、インプラントは周囲の歯を削る必要はありません。周囲の健康な歯に負担をかけることなく、奥歯の機能を取り戻すことができるのです。

しっかりと噛める

奥歯をインプラントで治療すると、天然歯と同じようにしっかり噛んで食事できます。顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定できるためです。

入れ歯やブリッジ、特に入れ歯は噛む力が極端に弱くなります。部分入れ歯の場合、天然歯の30〜40%の噛む力しかないとされています。噛むときに痛みが出ることもあるでしょう。

インプラントを選択することで、歯を失う前と同じように食事を楽しめるのです。

虫歯にならない

ブリッジで治療する場合、ブリッジと歯の境目などに汚れがたまりやすく、土台の歯が虫歯になりやすいです。部分入れ歯の場合も、固定する留め具の周りに汚れがたまって、虫歯の原因になります。

一方、インプラントの歯は虫歯になりません。ケアを怠らず、しっかりとメンテナンスすることで長期間維持できるでしょう。

失った奥歯の治療にインプラントを選択するデメリット

奥歯のインプラント治療のデメリット

奥歯のインプラント治療には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットについても理解して、納得したうえでインプラント治療を受けましょう。

費用が高い

インプラント治療には基本的に保険が適用されないため、費用が高額です。歯科治療で保険が適用されるのは、歯の機能を取り戻すための最低限の治療に限定されているためです。

歯の機能を取り戻すことに加え、審美性の向上も目的としたインプラント治療は、保険適用外となります。

しかし、インプラントは平均寿命が10~15年と長く、審美性・機能性にも優れています。長期的に考えると、必ずしも高額とはいえないでしょう。

インプラント周囲炎を発症するリスクがある

インプラント治療後は、主に口腔ケア不足によってインプラント周囲炎という感染症を発症するリスクがあります。インプラント周囲炎は、インプラントの歯周病です。

進行すると歯茎の腫れや出血、排膿などの症状が現れます。治療せずに放置すると、最悪の場合インプラントが脱落する可能性もあるため注意が必要です。

インプラント周囲炎は、初期段階では自覚症状がないことが多く、進行してから気づく方も珍しくありません。進行するとインプラントを維持できなくなることがあるので、予防することが非常に重要です。

治療期間が長い

インプラント体(人工歯根)を骨に埋め込んだあとは、骨とインプラント体が結合するための定着期間が必要です。定着期間は3~6か月程度とされていますが、長くなる可能性もあります。

定着期間のあと、上部構造(人工歯)の型取りを行い、完成した上部構造を装着して治療が終了となります。

そのため、短くても6か月程度かかるでしょう。顎の骨の厚みが足りない場合は、骨造成という手術が必要になります。骨造成を行う場合は、さらに4〜5か月ほど治療期間が長くなります。

定期的にメンテナンスを受ける必要がある

インプラント治療を受けたあとは、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けなければなりません。インプラントの歯は虫歯になりませんが、セルフケアやメンテナンスを怠るとインプラント周囲炎になる可能性があります。

インプラント周囲炎を予防するには、毎日の口腔ケアと歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。歯科医院で歯や歯茎の状態を確認してもらい、ご自宅では落とせない汚れをクリーニングで除去することが大切です。

インプラントの歯を長期的に維持し、お口全体の健康を保つためにも、定期的に歯科医院のメンテナンスを受けましょう。

奥歯のインプラント治療を受ける場合の注意点

奥歯のインプラント治療の注意点

奥歯のインプラント治療を受ける場合の注意点を確認しましょう。

神経や血管を損傷するリスクがある

奥歯のインプラント手術には、神経や血管を損傷するリスクがあります。下顎には、神経や血管が通る大きなが管があるためです。
トラブルを防ぐために、歯科用CTによる検査で神経や血管の位置を把握したうえで手術を行います。

全身の健康管理が重要である

インプラント治療では外科手術を行うため、合併症のリスクを伴います。インプラント体と骨の結合や傷の治癒を促し、術後感染などの合併症リスクを低減するためには、全身の健康管理が非常に重要です。

特に、糖尿病や骨粗鬆症、貧血がある方は注意してください。免疫力が低下しやすいため、傷の治癒が遅れ感染症のリスクが高まる可能性があります。
インプラント治療を安全に行えるように、持病のある方は主治医に相談して健康管理を行いましょう。

禁煙する必要がある

喫煙は、インプラント体と骨の結合を妨げます。タバコに含まれる成分が血流を悪化させるためです。

喫煙は、インプラント周囲炎の原因になることもあります。治療の成功率を低下させないために、禁煙に取り組みましょう。

奥歯のインプラント治療の費用

奥歯のインプラント治療の費用

インプラント治療は自費診療なので、歯科医院によって費用が異なります。費用相場は、1本あたり300,000〜400,000円程度です。手術費用とインプラント体、アバットメント(連結部)、上部構造(人工歯)の費用が含まれます。

ただし、骨造成を行う場合は、50,000〜250,000円程度追加で費用が必要になるでしょう。奥歯は前歯に比べると審美性が求められないため、使用する素材によっては前歯の治療よりも費用が安くなる可能性があります。

医療費控除などの制度を活用することで、経済的な負担を軽減できます。インプラント治療にかかる費用は決して安くありません。治療を開始する前に、実際にかかる費用や制度についてしっかりと確認しましょう。

まとめ

歯医者

奥歯には、食べ物を噛み砕いてすり潰し、消化・吸収を促進する役割や、噛み合わせを安定させるという重要な役割があります。奥歯を失うと歯並びや噛み合わせが悪くなり、全身の健康にも悪影響を及ぼすでしょう。

奥歯を失った際は、インプラントや入れ歯、ブリッジなどで治療しますが、インプラントは機能性・審美性に優れた多くのメリットがある治療法です。

しかし、治療期間が長い、費用がかかる、定期的にメンテナンスを受ける必要があるなどのデメリットもあります。また、インプラントは外科手術を行う治療のため、合併症のリスクも伴います。

失った奥歯の治療にインプラントをご検討の方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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