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入れ歯は何歳からする人が多い?若くからするメリット・デメリット

2024.11.08

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

入れ歯

歯を失ったときには、入れ歯が必要になります。歯を失う理由はさまざまであり、加齢だけが原因とは限りません。入れ歯というと高齢の方が使用するイメージがあるかもしれませんが、30代・40代の若い方でも、歯を失えば入れ歯が必要になります。

ここでは、入れ歯の年齢制限や、若くから入れ歯をするメリット・デメリットなどについて解説します。

入れ歯は何歳からする人が多い?

2個の入れ歯

入れ歯は失われた歯の機能を補うための装置です。高齢者が使用するイメージのある入れ歯ですが、実際には何歳から使用する人が多いのでしょうか。厚生労働省が出しているデータから実態を確認していきましょう。

入れ歯の利用が増える平均年齢

厚生労働省の調査によると、部分入れ歯を使用している人は50歳以降、増えていくことが分かります。80歳を超えると半数以上の人が部分入れ歯を使用しています。

総入れ歯の使用数は部分入れ歯よりも減りますが、60歳から使用する人が増え始め、75歳以降になると急増します。つまり、加齢に伴って入れ歯を使っている人は増えていくと言えます。

参照元:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」

入れ歯を使用するのは高齢者だけではない

年を重ねれば重ねるほど入れ歯の使用率が上がることが分かりましたが、入れ歯は高齢者だけが使用するものではありません。若い人でも、歯を損失すれば入れ歯を使用する必要があります。

厚生労働省の調査では、30代・40代でも部分入れ歯を使用している人がいることが分かります。割合でみると、若い方はインプラントやブリッジを使用していることが多いです。

人間の永久歯は親知らずを除いて28本あり、歯は1本でも欠損すると咬み合わせや歯並びなどに影響します。そのため、年齢に関係なく歯を失えば義歯で補う必要があり、その役割を果たすものが入れ歯やインプラント、セラミックなどです。

入れ歯に年齢制限はある?

入れ歯に年齢制限はあるか考えている男性

入れ歯の利用に年齢制限はありません。基本的に何歳からでも利用することができ、赤ちゃんや幼児など歯型取りが難しいお子さまを除けば、誰でも利用可能です。

「20代や30代などで入れ歯を利用するには若すぎるのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、歯を欠損している場合には何らかの方法で補う必要があります。

入れ歯が必要となる理由

入れ歯が必要となる理由イメージ

入れ歯が必要になる主な理由は、以下の3つです。

歯周病の進行

歯を失う原因として、最も多いのが歯周病です。歯周病とは、歯茎が炎症を起こす口腔内の病気のひとつです。歯と歯茎の隙間に汚れが蓄積され、細菌が繁殖することで発生します。

歯周病が進行すると歯を支える骨が徐々に溶け、最終的には歯が抜け落ちる可能性があります。初期段階では自覚症状が出にくく、進行してから気付くことも珍しくありません。

歯周病が重症化すれば歯を抜かなくてはいけないため、入れ歯が必要になるでしょう。歯周病になる原因としては、日常のケア不足や生活習慣などがあげられます。歯周病を防ぐために、日頃から歯のケアを怠らないようにしましょう。

虫歯の悪化

歯を失う原因として、歯周病に次いで多いのが虫歯です。虫歯を放置していると、虫歯菌が歯の神経にまで到達し、抜歯以外の治療方法がなくなります。抜歯をすれば、入れ歯などで補う必要があります。

虫歯になる原因としては、歯のケア不足や生活習慣、歯の質などが挙げられます。歯周病や虫歯を予防するためにも、日頃から食事や歯磨きなどに気をつけることが大切です。

外部からの強い衝撃

外部から強い衝撃を受けて歯が欠損したり破損したりすれば、入れ歯が必要になります。強い衝撃の例として、交通事故やスポーツでの選手同士の衝突などが挙げられます。

また、高齢者の場合は足腰が弱って転倒しやすく、歯も弱っているため、歯の欠損が起こりやすいです。

若くから入れ歯をするメリット・デメリット

若くから入れ歯をするメリット・デメリットイメージ

若い年齢で入れ歯をすることには、メリットとデメリットがあります。メリットとデメリットのどちらも理解した上で、入れ歯の使用を検討しましょう。

メリット

若い年齢で入れ歯をすることには抵抗がある方もいるかもしれませんが、メリットもあります。入れ歯の主なメリットは、以下の通りです。

入れ歯に順応しやすい

入れ歯を使い始めたばかりの時期は、違和感を覚える方も多いです。入れ歯は口腔内の粘膜に直接触れるため、痛みや話しにくさを覚えるかもしれません。

しかし、若い方は順応性が高いため、入れ歯に慣れるまでの時間が短いです。短期間で自分の歯のように使いこなせるでしょう。

高齢になるほど体の順応性が低下してくるため、入れ歯に慣れるまで時間がかかります。順応力の高い、若いうちから入れ歯を使って慣れておくことで、年齢を重ねたときに不快感を覚えづらくなるというメリットがあります。

入れ歯が安定しやすい

若くから入れ歯を使用していれば、高齢になってから入れ歯を使用するよりも入れ歯が安定しやすいです。年齢を重ねれば歯を支える骨は痩せ、歯茎も弱まります。歯周病も悪化しやすくなり、顎の骨が萎縮して入れ歯を装着した際に安定しにくくなるのです。

若ければ歯茎が健康なため、入れ歯を装着しても安定しやすいです。

治療期間を短くできる

入れ歯の治療期間は、他の歯科治療と比べると短いです。学校や仕事、家事などで忙しい方は、治療期間が長引くことに不安を覚えるかもしれません。特にインプラントは、骨とインプラント体の結合を待つ時間が必要になるため、半年ほど時間がかかります。

入れ歯は歯型を取るだけなので外科手術の必要がなく、2週間~1か月程度で治療を終えられます。忙しい方にとっては、治療期間を短縮できることはメリットといえるでしょう。

費用を抑えられる

歯を失った場合の治療にはインプラントやブリッジなどの方法もありますが、その中でも、入れ歯は最も費用を抑えやすい治療方法です。歯科治療に何十万円も費用を工面できないという若い方は、費用を抑えられる入れ歯治療のメリットが大きいといえます。

デメリット

若くから入れ歯を使用することには、メリットだけではなくデメリットも存在します。主なデメリットは、以下の通りです。

審美性に劣る

入れ歯は審美性に劣ることがデメリットです。部分入れ歯の場合、金属のバネを使用するため気になる方もいるでしょう。保険適用の素材では、高い審美性を保つことはできないのです。

近年では、色やツヤを天然歯に近づけられる入れ歯も登場しています。見た目にこだわりたい場合は、自分の希望に合う入れ歯を選びましょう。

噛み心地が悪い場合がある

総入れ歯の場合、噛み心地の悪さを覚える可能性があります。総入れ歯は歯茎の上に吸着させて装着するため、安定性が低く噛み心地にも影響します。自分の歯で食べるような噛み心地が損なわれ、デメリットに感じる方もいるでしょう。

一方、インプラントは骨にインプラント体を埋め込むため、自分の歯のように噛んで食事することができます。噛み心地にこだわりたい場合は、入れ歯以外の治療方法を検討してもいいかもしれません。

お手入れに手間がかかる

入れ歯を着用している方は、通常の歯磨きだけではなく入れ歯のお手入れも必要です。入れ歯は専用の洗浄剤やブラシなどで洗浄します。

お手入れを怠れば、口臭や歯周病、虫歯などが発生しかねません。毎日の入れ歯のお手入れが面倒で、デメリットに感じる方もいるでしょう。

まとめ

入れ歯を持っている人

入れ歯は、歯の型が取れれば何歳からでも使用することができます。入れ歯は失った歯の役割を補ってくれるメリットがありますが、見た目や噛み心地が悪いなどのデメリットもあります。

費用や治療期間なども含め、入れ歯やインプラント、ブリッジなど自分に合った治療方法を検討してみましょう。歯科医院で相談すれば、希望に合った治療方法について詳しく話を聞くことができます。

入れ歯を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。

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