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2025.01.10
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
入れ歯は、失われた歯の機能を補い、食事や会話、見た目の改善に有効です。
しかし、入れ歯にも寿命があり、使用期間が長くなるにつれて劣化や不具合が生じることがあります。寿命を迎えた入れ歯を使い続けると、口腔内の健康に悪影響を及ぼしたり、日常生活に不便を感じたりすることが増えてきます。
この記事では、入れ歯の寿命について詳しく解説します。
入れ歯は大きく分類して、一部の歯が失われたときに使用される部分入れ歯と、すべての歯を失った時に使用される総入れ歯の2種類があります。保険診療内で入れ歯を作製した場合の寿命は、部分入れ歯と総入れ歯ともに3~5年程が寿命といわれています。
ただし、これは一般的な目安で、入れ歯の手入れを怠ると3年未満で使えなくなることもあります。正しくケアを行えば、5年以上使用できる可能性も高くなります。
入れ歯の寿命が短くなる原因は、メンテナンスの方法や使用環境が大きく関係しています。以下に、主な原因を詳しく説明します。
入れ歯を正しく清掃しないと、食べかすや細菌が付着し、入れ歯の劣化を早める原因となります。例えば、入れ歯専用の洗浄剤を使わず一般的な歯磨き粉で清掃したり、過度に硬い歯ブラシで磨いたりすると、入れ歯の表面が傷ついて汚れが付着しやすくなります。
また、不衛生な状態の入れ歯を使用し続けていると、細菌が繁殖し、口腔内環境の悪化にも繋がります。
噛む力が強すぎる場合、入れ歯にひび割れや破損が起こることがあります。特に硬い食べ物(ナッツや氷など)を頻繁に噛むと、入れ歯の寿命が短くなる可能性があります。
また、入れ歯を外す際に頻繁に落としたり、強い力をかけて装着すると、素材が欠けたり壊れる原因になります。さらに、入れ歯を夜間も装着し続けると、入れ歯に過度の力が加わり、歯茎や顎の骨にも負担がかかる可能性があります。
保険診療内で作製する入れ歯はレジン(プラスチック)でできているため、しっかりお手入れしていても、長期間使用していると劣化は避けられません。高温のお湯や洗浄力の強い洗剤を使用すると、変形・変色することがあるため注意が必要です。
加齢によって顎の骨が痩せたり歯茎が後退したりすると、入れ歯が合わなくなり、ズレや不安定さが生じます。このズレが入れ歯に余計な負担をかけ、破損の原因になったり、歯ぐきに痛みがでることがあります。
また、加齢により唾液の分泌が少なくなると、入れ歯と歯茎の間の滑りが悪くなり、入れ歯の適合性が低下する場合があります。
入れ歯は定期的に調整しなければなりません。適切に調整されないと、合わない入れ歯が歯茎や顎骨に負担をかけ、寿命が短くなるリスクが高まります。
また、小さなヒビや破損をそのままにしておくと、問題が悪化して修理が難しくなり、新しい入れ歯の作製が必要になることがあります。
入れ歯の寿命を延ばす方法を以下に解説します。
食事をした後は、入れ歯を外して洗いましょう。入れ歯専用のブラシを使用すれば、効率よく汚れを取り除くことができます。
入れ歯を洗うときは、変形を防ぐために熱いお湯は使わないよう注意が必要です。入れ歯の洗浄剤も用いて、入れ歯を清潔に保つことを意識しましょう。
入れ歯を頻繁に落としたり、噛んで装着したりすると破損しやすくなるため、取り外しの際は丁寧に扱いましょう。入れ歯を装着するときは、手を使って装着することを心がけましょう。
入れ歯を外した後の口腔内のケアも忘れずに行いましょう。入れ歯だけでなく、口腔内も健康な状態を保つことが大切です。
半年に一度は歯科医師のチェックを受けましょう。問題なく使用できていても、調整や修理が必要な場合があります。また、入れ歯を歯科医院専用の機械で洗浄してもらえば、さらに衛生的に保つことができます。
入れ歯が寿命を迎えた時のサインを、原因とともに以下に詳しく解説します。
入れ歯がきつく感じたり緩くなったり、噛むと痛みや不快感がある場合は、入れ歯が寿命を迎えているかもしれません。入れ歯が口の中で動いたりズレたり、外れやすくなった場合も寿命が考えられます。
歯茎や顎の骨が時間とともに変形すると、入れ歯の安定感がなくなるためです。
食べ物をうまく噛めなくなり、食事の際にストレスを感じるようになることもあります。硬いものや粘着性のある食べ物が噛みにくいなるケースもあるでしょう。
原因として、入れ歯がすり減ったり、変形して適切な噛み合わせが失われたことが考えられます。
入れ歯にひび割れや欠けが見られたり、金属部分が変形・破損している場合も、寿命かもしれません。入れ歯の表面がザラつき、磨耗することもあります。
長期間の使用による経年劣化や、物理的な衝撃が原因として挙げられます。
入れ歯が変色して透明感が失われる、入れ歯の見た目が古びて自然な仕上がりではなくなることも、寿命を迎えたサインとして挙げられます。食べ物や飲み物の着色汚れや、レジンの劣化によるものと考えられます。
入れ歯が歯茎や口内に当たって痛みを感じたり、口内炎や歯茎の炎症、腫れが頻繁に起こったりする場合も、入れ歯が寿命を迎えている可能性があります。入れ歯を装着しているだけで疲れる、長時間の装着が不快に感じるなども、寿命を迎えた際の症状として挙げられます。
合わない入れ歯が口腔内に余計な圧力をかけたことが原因でしょう。
入れ歯が寿命を迎えた時の対処法を以下に解説します。
寿命の兆候が見られたら、まず歯科医院で診察を受けましょう。歯科医師が入れ歯の状態や口腔内の健康状態を確認し、適切な対応を提案します。
入れ歯の破損や磨耗の程度、口腔内(歯茎や顎骨)の変化、噛み合わせやフィット感の確認などを実施し、必要な対応を行います。
入れ歯に不具合を感じても、修理や調整で問題を解消できることがあります。ひび割れや欠けの補修や、金属部分の再調整、噛み合わせの修正などであれば、対応可能なケースが多いです。
入れ歯の劣化が進み、修理や調整では対処できない場合は、新しい入れ歯の作製を検討する必要があります。新しい入れ歯は馴染むまでに少し時間がかかる場合がありますが、慣れるまで根気強く調整を重ねましょう。
新しい入れ歯を作製した後も、定期的に歯科検診を受け、調整や清掃を行ってください。これにより、長期間使用できる可能性を高められます。
従来の入れ歯以外の方法も検討することで、より違和感が少なく、安定した装着感を得られる場合があります。代表的な入れ歯の種類は、以下のとおりです。
顎骨にインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に義歯を固定する方法です。長期間安定して使用できますが、外科手術が必要なため痛みのリスクを伴います。
金属素材を使うことで、薄く軽量化された入れ歯です。耐久性が高く、装着した時の違和感が少ないのが特徴です。
歯茎に優しく、装着感が良い柔らかい素材を使用しています。フィット感があるため、噛んだ時の違和感が少ない入れ歯です。
入れ歯の寿命はおおよそ3~5年といわれていますが、適切なケアや定期的な調整によって使用期間を延ばすことができる可能性もあります。寿命を迎える前に入れ歯が合わなくなったり、トラブルが発生したりする場合もあるでしょう。
定期的に歯科医師の診察を受け、入れ歯の寿命の兆候を見逃さないようにしましょう。
入れ歯を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。