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インプラントは虫歯にならないの?虫歯以外で注意すべきこととは?

2023.11.03

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

インプラント

歯を失った際、歯を補う方法としてインプラントが挙げられます。インプラントは、顎の骨に埋め込んだ人工歯根に人工歯を装着して、歯を補う治療方法です。「インプラントは虫歯にならないって聞いたけど本当?」「インプラントのケア方法がわからない」など、疑問を持っている方もいるでしょう。

今回は、インプラントの概要や、虫歯にならないのかどうかを解説します。治療後に注意すべき口腔トラブルや、長持ちさせるためのケア方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは?

インプラント

インプラントとは、チタンやチタン合金などの生体親和性の高い素材でできた人工歯根を顎の骨に埋め込み、人工歯を装着して失った歯を補う治療です。

人工歯根を埋め込むので、天然歯に近い構造で歯を再現できます。本物の歯のような使用感を得られることが大きな特徴です。

失った歯を補う方法として入れ歯やブリッジも挙げられますが、インプラント以外の治療法では「グラグラしてしっかり噛めない」など、今までどおりの食事は難しくなる場合が多いです。インプラントは天然歯と同程度の噛む力を得られるので、ストレスが軽減されるでしょう。

しかし、インプラントには基本的に保険が適用されないので、1本あたり300,000~600,000円程度と非常に高額な治療です。治療完了までには4~6か月程度の期間を要するなど、歯科分野においては非常に治療期間が長いことも特徴でしょう。

また、希望するすべての方がインプラント治療を受けられるわけではありません。顎の骨や身体の状態、持病の有無などによって、インプラント治療を受けられないことがあります。

インプラントは虫歯にならないの?

インプラントが虫歯にならないか疑問の男性

インプラントは、天然歯に極めて使用感を得られる人工歯です。非常に高額な治療なので、インプラントが虫歯にならないのか不安に思う方も多いでしょう。

インプラントは人工物なので、虫歯になることはありません。

虫歯とは、ミュータンス菌などの虫歯の原因となる菌が糖を取り込んで酸を出し、歯のカルシウムを溶かすことで発生します。インプラントの材料は、虫歯菌が出す酸で溶けません。

人工歯根にはチタンやチタン合金、人工歯にはレジンやセラミック、金合金などが使用されるので、虫歯にはならないのです。

インプラント治療後に注意すべき口腔トラブル

虫歯の女性

インプラントは一度埋め込めば生涯問題なく使用できるものではありません。適切にケアをしなければ、口腔トラブルを引き起こします。

インプラント治療後に注意すべき口腔トラブルは、以下のとおりです。

インプラントの周囲の歯が虫歯になる

インプラントは虫歯になりませんが、ほかの歯が虫歯になるリスクはあります。インプラントと天然歯のすき間に歯垢が溜まり、隣に生えている天然歯が虫歯になるのです。

インプラントが虫歯にならないからとケアを怠るのではなく、天然歯同様しっかりと磨くようにしてください。

インプラント周囲炎になる

ケアを怠ると、インプラントの周囲の歯肉が炎症を起こすインプラント周囲炎になる可能性があります。インプラントの歯周病とも呼ばれる病気で、歯茎の腫れや発赤、出血などの症状が現れます。進行すると顎の骨を溶かすこともある恐ろしい病気です。

初期段階では痛みなどがないことが多く、気づいたときには悪化していることが多いです。歯茎を切開して治療しなくてはならない場合もあるので、予防することが非常に重要といえます。

インプラントが破損・脱落する

インプラントが破損・脱落することもあるでしょう。要因としては、顎の骨が硬すぎる・柔らかすぎることが挙げられます。

顎の骨が硬すぎる場合、手術後インプラントと顎の骨がうまく結合できないことがあります。血液の供給が少ないため、顎の骨の形成が適切に進まないのです。

インプラントと顎の骨がうまく結合できなかった場合、インプラントが脱落する可能性が高いです。インプラントを埋める位置を変え、再度手術を受ける必要があるでしょう。

顎の骨が柔らかすぎる場合も、インプラントが脱落する可能性があります。顎の骨が柔らかいと、インプラントが安定しません。

顎の骨が柔らかすぎるケースは、待機時間を十分に設けることで解決できる場合があります。

また、思わぬ衝撃を受けた際はインプラントが破損することがあります。インプラントが破損・脱落した場合はすぐに歯科医院に連絡し、治療を受けてください。

インプラントを長持ちさせるためのケア方法

インプラントを長持ちさせるには、毎日のケアが非常に重要です。ご自身で行えるケア方法をご紹介するので、参考にしてください。

歯磨きを徹底する

インプラントを長持ちさせるには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが最も重要といえます。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシも使用してしっかり汚れを落としてください。

インプラントと天然歯の間や、歯茎との境目を重点的に磨くことで、虫歯やインプラント周囲炎のリスクを軽減できるでしょう。

フッ素を取り入れる

特に、フッ素が含まれた歯磨き粉を使うとよいでしょう。フッ素には、歯質を強化し虫歯菌の働きを抑制する効果があります。

インプラントは虫歯になりませんが、ほかの天然歯が虫歯になるリスクはあります。天然歯が虫歯になると口腔内全体の環境が悪化し、インプラントのトラブルにつながるかもしれません。

インプラントを長持ちさせるためには、口腔内全体を健康に保つことが重要です。

インプラント治療後は定期的にメンテナンスを受けよう!

インプラントを長く使うためには、日常的なケアだけでなく定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受けることも重要です。インプラントに異常がなくても、定期的にメンテナンスを受けることが推奨されています。

メンテナンスで行われる内容は、以下のとおりです。

  • レントゲン撮影
  • 口内チェック
  • ブラッシング指導
  • クリーニング

レントゲンを撮影して、インプラントを含む全体の歯を支える歯の根元の状態をチェックします。インプラントを埋め込んだ顎の骨に炎症が起きていないか、骨吸収が起きていないかなどを確認するのが一般的です。

歯科医師が直接口内の状態を確認し、虫歯や歯周病がないかも確認します。磨き残しがあればブラッシング指導が行われるでしょう。日々のケアの質を向上させることで、虫歯や歯周病、インプラント周囲炎を予防します。

クリーニングでは、歯ブラシや歯間ブラシなどでは除去できない汚れを専門の器具を使って落とします。どれだけ丁寧に歯磨きしても、除去できない汚れがあるでしょう。汚れが蓄積されると口腔トラブルを引き起こすので、メンテナンスでクリーニングしてもらうことが重要です。

インプラントの嚙み合わせの確認も行われるでしょう。インプラントを使用していて生まれた疑問などを質問できる場でもあるので、定期的にメンテナンスを受けてください。

メンテナンスの費用は、5,000~10,000円程が相場です。通院頻度は2~6か月に一度程度で、基本的に治療後は生涯通い続けます。

まとめ

インプラント

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着して失った歯を補う治療法です。人工歯根を直接顎の骨に埋め込むので、天然歯に近い使用感を得られることが特徴でしょう。

基本的に保険が適用されないので高額な治療といえます。顎の骨の状態によっては、手術後にトラブルが起きることもあるでしょう。

インプラントを長持ちさせるには、毎日の歯磨きを徹底することと、歯科医院のメンテナンスを受けることが重要です。

ご自身の歯に非常に近い使い心地を得られるので、高額でもインプラント治療を受ける価値はあるといえるでしょう。

インプラントや虫歯にお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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