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2024.06.07
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
インプラント治療を受けた後、口臭が気になる方がいます。中には「インプラントのせいで口臭がするのでは」と不安に思う方もいるでしょう。
この記事では、インプラントによる口臭の原因について解説します。口臭のセルフチェックの方法や対処法も説明していますので、インプラント治療後の口臭でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
インプラントの口臭の原因として考えられるのは、以下の2つです。
それぞれの原因について詳しく解説します。
十分な歯磨きができていない場合、インプラント周りにプラークが溜まり細菌が増殖します。細菌が増殖することで口臭の元になるガスが発生し、悪臭を放っている可能性があるのです。
口臭が気になった際は、まずケア方法を見直してみましょう。
インプラント周囲炎を発症している場合は、口臭が発生しやすいです。インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯周組織が細菌に感染することによって炎症を起こしている状態です。口内が清潔に保たれていないと発症しやすいです。
インプラント周囲炎になると、歯周病と同じような症状が現れます。血や膿が出たり、歯茎が腫れたりするのです。インプラント周囲炎も口臭の原因であるガスが発生するため、独特なにおいがします。
インプラント治療後に口臭が発生した場合は、インプラント周囲炎にかかっている可能性も疑いましょう。インプラント周囲炎は通常の歯周病よりも進行が早く、治療が難しい病気です。症状が進行して顎の骨まで炎症が広がると、インプラントが抜け落ちるケースもあります。
早期治療が重要な病気のため、インプラント周囲炎の疑いがあれば早めに歯科医院を受診しましょう。
口臭があると発覚した場合も、必ずしもインプラントが原因とは限りません。他の部位で虫歯や歯周病を発症している場合も、口臭を発生しやすいです。生理的口臭とよばれる、誰にでもある口臭の可能性もあります。
口臭があると分かった場合は、口臭の原因を調べることが大切です。原因を追求すれば改善策を考えられます。口臭の原因を探るためにも、においが気になったら歯科検診を受けましょう。
インプラントによって口臭が発生しているか確認する方法は、以下のとおりです。
それぞれの方法を詳しく解説します。
口臭測定器では、口臭の原因となるガス(メチルメルカプタン・ジメチルサルファイド・硫化水素)の測定が可能です。口臭測定器を設置している歯科医院でも測定できる他、市販されているため自宅で確認することもできます。
「歯科医院での測定には抵抗がある」という方は、市販されている口臭測定器を購入してご自身でチェックするとよいでしょう。
お金をかけずに今すぐ確認できる方法は、コップなどの容器に息を吹き込んで自分でにおいを嗅ぐ方法です。大きな容器ではにおいを確認しにくいため、できるだけ小さい容器や袋を使用するとよいでしょう。
自分自身ではにおいが分からない場合もあります。その場合は、誰かに息を吹きかけてにおいを嗅いでもらいましょう。
ただし、正直に伝え合える関係性でなければなりません。家族など、身近な人にお願いするのが望ましいでしょう。
インプラントで口臭がある場合に起こりやすいトラブルは、以下の3つです。
インプラントによって口臭が発生・悪化した場合は、磨き残しがあったりインプラント周囲炎になったりしている可能性が高いでしょう。
プラークが付着していると歯茎が炎症を起こし、歯茎が腫れたり膿が出たりします。インプラント周囲炎が進行すると、歯茎が痩せて歯を支えている骨を溶かすため、インプラントが抜け落ちるケースもあります。
インプラントによる口臭は、インプラントの寿命を縮める可能性もあります。口臭が気になる場合は、早い段階で歯科医院を受診しましょう。
口臭の原因がインプラントである場合の対処法は、以下の3つです。
それぞれの対処法について詳しく解説します。
インプラント周囲のブラッシングがきちんとできておらず、プラークが溜まって口臭が発生している場合は、正しい方法でブラッシングを行えば改善できる可能性があります。
インプラント治療を受けた際は、多くの場合は歯科医院でブラッシング指導が行われます。分からないことや不安なことがあれば、遠慮なく質問・相談しましょう。
インプラント周囲にプラークが溜まっていることで口臭が発生している場合は、歯科医院のクリーニングを受けましょう。ご自身では落とせない汚れや歯石を除去してもらえます。
口内をきれいにすることで、口臭を改善できる可能性があります。
インプラント周囲炎を発症して口臭が発生している場合は、歯科医院で治療を受ける必要があります。インプラント周囲炎は早い段階で治療を受けると改善が見込めますが、進行すればするほど治療が難しくなります。
インプラント周囲炎は通常の歯周病と似ており、最初は自覚症状ないことが多いです。そのため、自分ではインプラント周囲炎と気付かず進行するケースも少なくないのです。
口臭だけでなく歯茎の違和感など気になることがあれば、放置せずに受診しましょう。
インプラントによる口臭を防ぐためには、正しい歯磨きの仕方を覚えて定期的なメンテナンスを受けることが大切です。正しい歯磨きができていると、インプラントを清潔に保てるため炎症が起こる可能性も低くなります。
磨き方が分からない場合やブラッシングしにくい場所があれば、歯科医師や歯科衛生士に相談するといいでしょう。ブラッシング指導を受ければ、日々のケアの質を高められます。
歯科医院で定期検診やメンテナンスを受けることも大切です。定期検診を受けることで、インプラントの状態や噛み合わせに問題がないかなどをチェックしてもらえます。トラブルが起きた際も早期に発見・治療することが可能です。
また、メンテナンスでは専門的なクリーニングを受けられます。自分ではケアが難しい細かな部分まで綺麗にしてもらえるため、お口全体の健康を維持しやすくなります。
インプラント治療を受けた方は、口臭がなくても必ず定期的なメンテナンスを受けましょう。定期的なメンテナンスを受けることが、インプラントの保証の条件になっている歯科医院も多くあります。
メンテナンスを受けていないと、インプラントが抜け落ちるなどのトラブルが起きた場合に保証の対象外となることがあるため注意が必要です。インプラントを健康な状態で維持すること、そして良い状態で長持ちさせるためにも、定期的に歯科医院を受診しましょう。
インプラントによる口臭がある場合、適切な歯磨きができていない、もしくはインプラント周囲炎を発症している可能性が高いでしょう。どちらの場合も、細菌が繁殖することで悪化します。
特に、インプラント周囲炎の場合は、進行が早く治療が難しいため注意が必要です。重度まで進行した場合は、インプラントが抜け落ちることもあるでしょう。
インプラントが原因ではなく、口臭につながる他のトラブルが起きている可能性もあります。そのため、口臭の有無を確認し、原因を調べましょう。発見した原因に合った対策や処置をすることが大切です。
インプラントを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。