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インプラントは何年もつのか?寿命を短くする原因と長持ちさせる方法

2023.06.19

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

青い背景に置かれたインプラント

インプラントは、平均すると10~15年もつといわれています。インプラントの寿命は患者さまの口腔ケアや生活習慣に大きく左右されるため、10年を下回ることもあれば、15年以上もつこともあるでしょう。

今回は、インプラントの寿命を短くする原因と長持ちさせる方法について解説します。

インプラントは何年もつ?

白いカレンダーと白いアナログ時計

インプラントの平均寿命は、約10〜15年です。厚生労働省の調査によれば、インプラントが10〜15年保たれる確率は上顎では約90%、下顎では約94%と報告されています。抜歯直後の埋入や骨移植を伴ったケースでは、約87〜92%の確率で10〜15年の寿命が見込まれます。

セルフケアや口内環境によって、10年未満で寿命を迎える場合もあれば、15年以上使い続けられる場合もあるでしょう。入れ歯の平均寿命は4~5年、ブリッジは7~8年という統計があるので、いかにインプラントが長寿命であるかがわかります。

インプラントの耐久性には、材質が関係しています。強度と生体親和性に優れたチタンやチタン合金を使用してインプラントを作成するインプラントメーカーが多いです。チタンやチタン合金は体内での耐久性が高く、適切なケアとメンテナンスを行えば、天然の歯と同様に一生使い続けることが可能です。

実際にチタン製のインプラントを埋入した患者さまのなかには、40年以上にわたりインプラントを使い続けているケースもあります。さらに、一部のインプラントメーカーでは10年保証を提供しています。製品の信頼性を示すとともに、適切なケアとメンテナンスを実施すれば、インプラントが10年以上問題なく機能し続けることを意味するでしょう。

参照元:歯科インプラント治療のためのQ&A|厚生労働省

インプラントの寿命を短くする原因

机に置かれた?と虫眼鏡が書かれた積み木

インプラントの寿命を短くする主な原因は、日頃の歯磨きやメンテナンスが不十分であることです。インプラントの材質が悪いという根本的な問題の可能性もあります。

インプラントの質が低い

インプラントにはさまざまなメーカーが存在し、それぞれ異なる特性と品質があります。

インプラント体の質が低いと、骨との親和性や強度が低くなるため、寿命が短くなるでしょう。特に、インプラント治療の費用が極端に安い場合は、低価格のインプラント体が使用されている可能性があります。価格と品質は比例するため注意が必要です。

より長くインプラントを使用するためには、治療を受ける際にどのメーカーのインプラントが使用されるのか、品質と特性をしっかりと理解することが重要です。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

インプラントの寿命は、個々の生活習慣や口腔内の状態に大きく影響されます。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、インプラントの寿命が短くなる可能性が高まります。

歯ぎしりや食いしばりによる過度な圧力が、インプラントを支えている顎の骨に負荷を与え、インプラント周囲炎を引き起こすリスクを増加させるためです。また、人工のインプラントは天然の歯ほど負荷に対する耐性がなく、インプラント体の破損にもつながる可能性があります。

メンテナンスを怠っている

定期的なメンテナンスを怠ると、口腔内の問題に気付かないまま長期間過ごす可能性があるでしょう。トラブルへの対応が遅れ、手間と費用をかけて取り付けたインプラントを取り出さなければならない事態に発展します。

特に注意が必要なのは、インプラント周囲炎です。インプラントの歯周病とよばれ、初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには重症の場合が多いです。

喫煙習慣がある

タバコの煙はインプラントに悪影響を及ぼす可能性があります。

インプラントが適切に機能するためには、顎の骨に埋め込まれたインプラントが骨としっかり結合することが重要です。インプラントと骨が結合するには十分な血流が必要ですが、タバコの煙に含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を妨げる作用があります。喫煙習慣がある方は、インプラントと骨がうまく結合せず、インプラントが短期間で脱落するリスクが高いのです。

タバコの煙は唾液の分泌量が減少する原因にもなります。血管が収縮して血流が低下すると、唾液の分泌量が減少するのです。唾液には自浄作用や再石灰化作用などがあり、虫歯や歯周病から歯を守っています。

唾液が少なくなることで、口腔内は細菌が繁殖しやすい状態になり、インプラント周囲炎を引き起こす可能性が高まります。

インプラントの寿命を伸ばすための方法

HOW TOと書かれた積み木

インプラントの寿命を伸ばすためには、日頃の口腔ケアと定期的なメンテナンスが重要です。

丁寧に歯磨きをする

インプラントや口腔全体の健康を維持するには、日々の丁寧なブラッシングが必要不可欠です。インプラント自体は虫歯になることはありませんが、表面に汚れが溜まると細菌感染のリスクが高まり、インプラント周囲炎などを引き起こす可能性があります。

細菌は食べかすによって繁殖します。食後と就寝前は、食べかすが残らないように歯を磨きましょう。歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを十分に取り除くことが難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシも使うことが大切です。

定期的にメンテナンスをする

インプラント治療は治療が完了すれば終わり、ではありません。インプラントを長期間維持するためには、歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。3~6か月に1回のメンテナンスが推奨されているので、最低でも年に2回は通院しましょう。

インプラントは生体親和性が高いといわれていますが、あくまで人工物であるため、いつどんな原因で不調を起こすか、または寿命を迎えるかは予測が困難です。特にインプラント周囲炎は、進行すると予後が悪い傾向にあるため、予防と早めの発見が非常に重要といえます。

歯ぎしりや食いしばりを改善する

インプラントは人工的に作られた歯なので、天然の歯に比べて衝撃に弱いです。特に、歯ぎしりや食いしばりなどによって強い負荷がインプラントにかかると、部品の破損やインプラント周囲炎などの問題を引き起こすリスクが高まります。

インプラントを健康に保つためには、歯ぎしりや食いしばりへの対策が非常に重要です。具体的な対策としては、ナイトガードの使用やボトックス注射などが挙げられます。ナイトガードは寝ている間の無意識の歯ぎしりや食いしばりを防ぐためのマウスピースで、ボトックス注射は筋肉の過剰な収縮を抑制して食いしばりを防止できます。

喫煙を控える

喫煙は、インプラントの成功率と寿命に大きく影響します。喫煙回数が多い人はインプラントと骨がうまく結合する確率が低下し、インプラント手術が失敗するリスクが高いです。

喫煙は歯茎の血流を悪化させるため、手術が成功しても喫煙をやめなければインプラント周囲炎などの感染リスクが上がります。細菌感染はインプラントの寿命を大幅に縮める可能性があります。

インプラント治療を選択する場合は禁煙しましょう。喫煙本数が多い方は、まずは本数を減らすことから始めてみてください。禁煙外来を受診するのも一つの手です。

インプラントの寿命がきたらどうする?

青い背景の前で考える赤い服の女性

インプラントは高い耐久性と機能性を備えていますが、天然の歯に比べて感染のリスクが高く、早めに寿命を迎えることがあるかもしれません。寿命がきたら、修理や再手術が必要です。

人工歯が欠けた場合は、新しく作り直すか修理するだけでよいケースが多いですが、顎の骨に埋め込んだインプラント体が脱落した場合は、再手術が必要となります。

昨今、インプラントに5年保証や10年保証を設けている歯科医院が多いです。保証期間内に破損・脱落した場合は、無料で再手術を受けることができます。保証を受けられる条件はクリニックによって異なるため、契約前にしっかりと確認しましょう。また、定期的なメンテナンスを怠った場合や、医師からの指示を守っていなかった場合は、保証を受けられないことがあるため注意してください。

再手術は、初回の手術費用以上の高額な費用が発生することも少なくありません。保証を受けられず全額自己負担になる可能性もあるため、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

まとめ

机の上に置かれたインプラントの歯の模型

インプラントの寿命は平均10〜15年といわれており、インプラントの生存率は上顎・下顎ともに90%を超えます。患者さまによっては10年を下回ることもあれば、15年以上もつ方もいるでしょう。

インプラントの寿命に大きく影響するのは、日頃のケアとメンテナンスです。インプラントは天然の歯に比べて細菌感染のリスクが高く、感染すると進行スピードが速いことで知られています。最悪の場合、インプラントが抜け落ちる、または取り除かなければならないケースもあります。

インプラントの寿命を延ばすには、日頃から歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを用いて歯のすみずみまで磨くことが大切です。最低でも半年に1回は歯科医院を受診して、メンテナンスを受けましょう。メンテナンスでは、歯のクリーニングだけでなく、噛み合わせやインプラントの状態なども詳しくチェックしてくれるため、問題が発生していた場合は早期に対処できます。

インプラントを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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