MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2024.02.16
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯のクリーニングを検討していても「歯のクリーニングは痛い」というイメージを抱いていて踏み切れない方もいるかもしれません。実際に、歯のクリーニングで痛みを感じる方もいらっしゃいます。
すべての方が痛いと感じるわけではありませんが、歯や歯ぐきの状態によっては痛みを感じやすくなるでしょう。できるだけつらい痛みを感じることなく、クリーニングを受けたいと思う方が多いです。
今回は、歯のクリーニングの方法や痛みを感じる原因、痛みを軽減するための方法について詳しく説明します。
歯のクリーニングには痛みを伴うことがあると聞くと、怖いと思う方がいるかもしれません。
しかし、危険な処置をするわけではありませんのでご安心ください。まずは、歯のクリーニングでは具体的にどのようなことを行うのかを確認しましょう。
はじめに、患者様のお口の中の状態をチェックします。歯や歯ぐきの状態を確認し、痛みの有無や気になることなどを丁寧にヒアリングしていきます。
知覚過敏の症状がある方や、痛みへの不安がある方は事前にお知らせください。場合によっては、お口の中の写真やレントゲンを撮ることもあります。
確認したお口の中の状態をもとにブラッシング指導を行います。ゴシゴシと強く磨きすぎていないか、細かく丁寧に磨けているかなどを確認しながら、磨き残しやすい部分や磨き方について丁寧に指導します。
必要に応じて、磨き残しをチェックするための染め出し剤を使用することがあります。
超音波の出る器具を用いて、細かい振動によりプラーク(歯垢)や歯石を除去します。
歯の汚れをそのままにしておくと、歯の表面や歯と歯ぐきのすき間で細菌が繁殖してプラーク(歯垢)となります。プラークが唾液中のリンやカルシウムと結びついて石灰化し、硬い固まりとなったものが歯石です。
一度歯に付着した歯石は、歯磨きでは取り除くことができません。特殊な器具で取り除く必要があります。
歯の表面についた着色汚れを落とす、PMTCという方法もあります。PMTCでは、特殊な研磨剤のペーストを塗布し、歯と歯のすき間や歯の表面の汚れを落としていきます。
タバコのヤニやコーヒー、お茶などによる着色汚れも綺麗に取り除くことが可能です。
最後にフッ素を塗布して終了です。
歯の表面の汚れをきれいに取り除いた状態でフッ素を塗布することにより、フッ素が歯に吸収されやすくなります。虫歯の予防に効果的でしょう。
また、フッ素には歯のエナメル質を強化する役割もあります。定期的に歯科でクリーニングを受ければ、より健康で強い歯に近づきます。
そもそも「歯のクリーニングってしたほうがいいの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。歯のクリーニングにはいくつかのメリットがあります。
ここからは、歯のクリーニングを受けるメリットを詳しく解説します。
クリーニングによって、普段のケアでは取り除くことができないプラークや歯石を取り除けるため、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。歯の表面に付着したプラークは歯ブラシでも取り除くことができます。
しかし、歯と歯のすき間や歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に溜まったプラークは、歯科のクリーニングでしか取り除くことができません。プラークの中には虫歯や歯周病の原因となる菌が生息しているため、放置すると虫歯や歯周病を引き起こすことになります。
歯の健康を保つためにも、歯のクリーニングを受けたほうがよいでしょう。
歯のクリーニングを受けるメリットとして、爽快感を得られることも挙げられます。歯の表面に汚れが付着していると、口の中がネバついて不快に感じたり、歯の表面のざらつきが気になったりするでしょう。
歯科のクリーニングを受けると汚れを丁寧に落としてもらえるので、爽快感が得られます。
歯のクリーニングでは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間にたまった汚れや細菌を取り除けるため、口臭予防にも効果的です。普段取り切れない部分に食べカスなどが溜まって腐敗すると、いやな臭いの原因となります。
特に、義歯やブリッジを使用している方は食べカスが溜まりやすいです。歯科で丁寧に取り除くことで、口臭を防げるでしょう。
歯科医院でクリーニングを受けることにより、セルフケアの質が向上することもあります。
歯のクリーニングでは、お口の中の状態を確認してブラッシングの指導を行います。どの部分に汚れが溜まりやすいのか、どの部分に磨き残しがあるのかなどが明確になります。
患者様がご自身のお口の状態をよく知るきっかけになるため、毎日のセルフケアにも活かせるでしょう。
先述のとおり、歯や歯ぐきの状態によっては歯のクリーニングで痛みを感じることがあります。では、どのような場合に痛みを感じるのでしょうか。
ここでは、痛みを感じるケースやその原因について詳しくご紹介します。
歯石がたくさん付着している状態では、強いパワーで振動を与えて取り除く必要があります。そのため、知覚過敏の方は歯石取りで痛みを感じることが多いです。
また、長い期間蓄積された頑固な歯石を取り除く場合は、エナメル質の表面が歯石と一緒に剥がれてしまうこともあります。数日経てば再石灰化されて元に戻りますが、再石灰化されるまでの間はしみることがあります。
歯周病によって歯茎に炎症がおこった状態では、歯のクリーニング時に痛みを感じやすくなります。炎症を起こした歯茎は、歯磨きや食事などの少しの刺激でも痛むことがあるのです。
歯と歯ぐきのすき間などの汚れを取り除く時に、痛いと感じるかもしれません。
歯茎が下がっている場合も、痛みを感じやすいです。歯茎が下がっているということは、エナメル質に覆われていない歯根が露出している可能性があります。
神経に刺激が伝わりやすいため、クリーニングに使用する機器の超音波振動によって痛みを感じるでしょう。
歯のクリーニングを受ける時、痛いのは避けたいと考える方は多いのではないでしょうか。日頃のケアなどによって軽減することが可能なので、是非参考にしてください。
歯ぐきが炎症を起こしている場合は、少しの刺激でも痛みを感じやすくなります。先に治療を受けて、歯茎の状態を整えると痛みを軽減できるでしょう。
クリーニングを受けるか迷っている場合は、歯科で歯ぐきの状態を確認してもらうと良いでしょう。
先にも述べましたが、クリーニングで痛みが出やすくなるのは、頑固な歯石が蓄積しているケースや、歯ぐきが炎症を起こしているケースです。そのため、日頃から丁寧にセルフケアを行い、健康な歯と歯茎を維持することも大切です。
歯と歯の間には汚れがたまりやすいので、歯ブラシで磨ききれないすき間には歯間ブラシを活用しましょう。歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目の部分にも歯ブラシをあてて細かく丁寧に磨くと、歯周病の予防にも役立ちます。
知覚過敏の方は、クリーニングの刺激により痛みを感じやすいです。日頃から知覚過敏用の歯磨きを使用するとよいでしょう。知覚過敏用の歯磨きは、クリーニングによってエナメル質が剥がれてしまった場合にも有効です。
知覚過敏用の歯磨きは市販されていますが、歯科でも販売しています。どれを使用すればよいか迷った場合には、ご気軽にご相談ください。
クリーニングによる痛みを軽減するためには、歯と歯ぐきの状態を良好に保つことが大切です。定期的に検診を受け、虫歯や歯周病は早めに治療しておきましょう。
また、長期間蓄積された歯石を取り除く際は痛みを感じることが多いため、できるだけ歯石をつくらないことも重要です。定期的にクリーニングを受け、プラークが石灰化する前に除去しましょう。
歯のクリーニングは、歯や歯ぐきが健康な状態ではあまり痛みを感じません。歯周病や知覚過敏がある方の場合は、痛みを感じるでしょう。
歯石が蓄積されている状態では、取り除く時にエナメル質の表面が剥がれて痛みを伴うこともあります。
ただし、このような痛みはずっと続くわけではなく、クリーニング後数日で改善することがほとんどです。
クリーニングで痛みを感じるような歯や歯ぐきの状態を、そのまま放置しておくのは推奨できません。お口の健康のためにも、まずはお口の中の状態を確認することからはじめてみてはいかがでしょうか。
歯のクリーニングを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。