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2023.03.21
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」です。
歯磨き粉のCMなどで「フッ素」という成分の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。「フッ素」は歯によいとされている成分で、歯に作用させることで虫歯予防効果があります。
今回は、予防歯科で行う「フッ素塗布(ふっそとふ)」について、効果や持続期間、安全性について詳しく解説します。
歯科医院で虫歯予防のために行われる「フッ素塗布」とは「フッ化物歯面塗布(ふっかぶつしめんとふ)」のことを指します。
フッ素は、フッ化物という化合物として存在しています。自然界にも多く存在している安全な物質です。
歯科医院で虫歯予防に使われているものは、溶液タイプやジェルタイプのフッ化物製剤で、自然界に存在しているものよりもかなり高濃度となります。歯科医院で使われるフッ化物製剤は、濃度が9000ppmで高濃度のため、歯科医師や歯科衛生士しか取り扱うことができません。希望する場合は、歯科医院を受診して、フッ素塗布の施術を受ける必要があります。
一方で、自宅でも取り扱うことができるフッ素として、フッ化物配合の歯磨き粉などがあります。
フッ素の効果は大きく分けて以下の3つです。
3つの効果によって、虫歯になりにくい歯になります。特に乳歯や生えたばかりの永久歯は、フッ素を取り込みやすいため、効果を発揮しやすい特徴があります。以下、3つの効果について詳しく解説します。
フッ素には、歯自体の質を強くする効果があります。歯質の主な成分「ハイドロキシアパタイト」は、フッ素を作用させることで「フルオロアパタイト」という虫歯菌の出す酸に強い構造につくりかえます。
フッ素には、歯の再石灰化を促進させる効果があります。歯の表面は、毎日食事をする度に「脱灰(だっかい)」と「再石灰化」を繰り返しています。「脱灰」とは歯の表面が溶け出すこと、「再石灰化」とは唾液の力で溶けた歯の表面を修復することです。
フッ素には、虫歯の原因菌の活動を抑制させる効果があります。それにより、歯を溶かす原因となる虫歯菌の出す酸を減らすことができます。
歯科医院でフッ素塗布を行う場合、歯面の汚れをしっかり取ってから、フッ素塗布を行うのが望ましいです。歯ブラシやブラシのチップを用いて歯面清掃をしてから、フッ素塗布を行います。歯面清掃とあわせて、ブラッシング指導を受けられることもあるので、指導を受けるのがよいでしょう。
後ほど詳しく解説しますが、フッ素塗布は保険適用で受ける方法と自費で受ける方法があります。保険を適用する場合は、保険の決まりに沿う必要があるので、2回以上の通院が必要となる場合があります。
歯科医院で行うフッ素塗布は、主に「綿球(綿棒)法」「歯ブラシ法」「トレー法」の3つがあります。綿球法・歯ブラシ法が一般的です。それぞれについて解説します。
小綿球(しょうめんきゅう)、もしくは綿棒に溶液タイプのフッ素を浸して、歯面に塗っていく方法です。
歯ブラシにジェルタイプのフッ素をつけて、歯面を歯ブラシする要領で塗っていく方法です。大きめの綿球にジェルタイプのフッ素をつけて塗布する場合もあります。
小さなこどもは、綿球をピンセットに持っているだけでも怖がる場合があるため、ふだん使っているような歯ブラシを用いることで、安心できるメリットがあります。
既成のトレー、もしくは個人の歯列にあわせたトレーに、溶液タイプやジェルタイプのフッ素をのせて、トレーを口に一定時間装着させて塗布します。
塗布するフッ素の量は、身体に害となる量ではありませんが、お口の中に唾が溜まっていたら吐き出してください。
また、フッ素塗布後は、フッ素の効果を十分に発揮させるため、30分飲食をしてはいけません。こどもの場合は、保護者がしっかりと時間を覚えておきましょう。
自宅でもフッ素塗布を行うことができます。市販されているフッ素配合の商品は、歯科医院で塗布するものと比較すると低濃度です。
自宅でできる方法は、主にフッ素が配合された歯磨き粉や歯磨きジェルを使う方法と、フッ素洗口剤を使い、ブクブクうがいをする方法です。
フッ素が配合された歯磨き粉やジェルは、ドラッグストアなどで気軽に購入できます。歯科医院で塗布するフッ素が9000ppmなのに対し、自宅で使える歯磨き粉は1500ppm以下と決められています。市販のもので適当な濃度がわからない場合は、歯科医院に相談しましょう。
歯科医院で使われるものと比べ、濃度は低いですが、毎日の歯ブラシで利用することで効果が高まります。歯ブラシ後は、うがいをしすぎると、お口に残るフッ素の量が減ってしまうので、軽く一度ゆすぐ程度にしましょう。
フッ素洗口剤を使って、一定時間ブクブクうがいをして、歯に作用させます。洗口剤の濃度は250〜900ppmです。粉末状のものを水で溶かして利用するタイプや、水で薄めるタイプ、そのまま使用するタイプがあります。正しい使用方法で行いましょう。
自治体によっては、幼稚園・保育園・こども園・小学校でフッ素洗口を行っています。
歯科医院のフッ素塗布の効果が持続するのは、およそ3〜4か月程度です。そのため、3〜4か月に一度、フッ素塗布を受けていただくのがよいでしょう。
こどもの歯は大人と比較して虫歯になりやすいので、あわせて定期検診を行うと安心です。自宅で利用できるフッ素塗布は、歯科医院のフッ素塗布と併用しても問題ありません。
フッ素塗布は保険適用の場合と自費の場合があり、費用が異なります。それぞれ解説します。
保険が適用されるためには、一定の決まりに沿って行う必要があります。例えば、13歳未満のこどもであれば、初期虫歯がある、多数の虫歯がある、永久歯に虫歯がある場合は、虫歯のリスクが高いため、3か月に1回、フッ素塗布に保険が適用できる仕組みです。
こどもの場合は、自治体によってこども医療費の助成があるため、助成内の金額で支払い可能です。こども医療費負担が0円の自治体では費用がかかりません。助成金は500円までという自治体が多いですが、その場合は500円の中でフッ素塗布を行うことができます。
保険が適用されない場合は、自費となります。自費診療の金額は、歯科医院によってさまざまですが、1,000〜2,000円程度の歯科医院が多いでしょう。
結論からいうと、フッ素塗布は安全です。もちろん、どんなに安全とされている物質でも、過度に摂取をすれば害を生じます。フッ素も同様で、過剰に摂取した場合は、中毒症状を起こすことがあります。
しかし、歯科医院のフッ素塗布や自宅で使用できるフッ素塗布は、正しく利用している場合に限り、害が起こることはありません。いずれも安全性が確立された方法なので、安心して利用することができます。
フッ素塗布は、虫歯予防にとても効果的な方法です。特に、乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯の質が弱く虫歯になりやすいです。同時に、この時期の歯はフッ素を取り込みやすい時期でもありますので、積極的に利用するとよいでしょう。
しかし、フッ素塗布をすれば100%虫歯にならないわけではありません。歯科医院のフッ素塗布を行いながら、定期的な検診や、ブラッシング指導を受けるなどして、お口を虫歯になりにくい環境にしましょう。
フッ素塗布を検討されている方は、京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。