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こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯を白く美しくするホワイトニングは、口元の見た目への関心が高まっている近年、人気のある施術です。「虫歯があっても施術を受けていいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、思わぬリスクが生じることがあります。
この記事では、ホワイトニングと虫歯の関係について詳しく解説し、虫歯がある場合の注意点を紹介します。また、ホワイトニング後に虫歯にならないための予防策もあわせてお伝えします。
ホワイトニングとは、歯を白くするための施術のことを指します。歯の表面に付着した着色汚れを取り除くだけでなく、歯の内部まで作用して明るい白さを引き出す方法もあります。
主に、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニング、両者を組みわせたデュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニングは、歯科医院で専用の薬剤と光を用いて歯を白くする方法です。歯科医師や歯科衛生士が施術を行うため、高濃度の薬剤を使用でき、短期間で効果を実感しやすいのが特徴です。1回の施術でも歯が明るくなることが多いです。
ホームホワイトニングは、歯科医院で作成したマウスピースに専用の薬剤を入れ、一定期間装着することで歯を白くする方法です。低濃度の薬剤を使用するため、オフィスホワイトニングよりも時間がかかるものの、自然な白さを長期間維持しやすいというメリットがあります。
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。短期間で効果を得つつ、長持ちさせることができます。より確実に理想の白さを手に入れられる方法と言えます。
結論からお伝えすると、基本的には虫歯がある状態でホワイトニングを行うことは推奨されません。ホワイトニングに使用される薬剤は、健康な歯には問題なく作用しますが、虫歯があるとさまざまなリスクを伴う可能性があるためです。
ここでは、虫歯がある状態でホワイトニングを受けるリスクを解説します。
ホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤を使用します。これらの成分は、歯の表面に浸透して内部の着色を分解する働きを持っています。
虫歯があると、歯の内部の象牙質にまで薬剤が到達しやすくなり、強い痛みやしみる症状が出ることがあります。特に、エナメル質が欠けていたり歯に穴が開いていたりすると、薬剤が神経に近づくため、通常よりも刺激が強くなる可能性があります。
すでに歯がしみる症状がある人は、ホワイトニングによってさらに悪化することも考えられます。
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、虫歯が進行しやすくなる可能性があります。薬剤の影響で歯の表面が一時的に剥がれ落ちるためです。特に、もともとエナメル質が薄くなっている部分や小さな虫歯がある場合は要注意です。
薬剤は、天然の歯には効果を発揮しますが、詰め物や被せ物には効果がありません。そのため、虫歯治療で詰め物や被せ物をしている場合、ホワイトニング後に周囲の天然の歯だけが白くなり、不自然な色の違いが生じることがあります。
この問題を避けるため、ホワイトニング後に詰め物や被せ物の色を合わせるための再治療を行うことが多いです。歯科医師と相談し、どのタイミングで行うのがベストかを判断することが重要です。
虫歯を治療した後にホワイトニングを行う場合、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。特に、詰め物や被せ物がある場合、それらは白くならないため、施術後に色のバランスが気になることがあります。
ホワイトニングの薬剤は、天然の歯のエナメル質に作用して白くする効果がありますが、虫歯治療に使用される詰め物や被せ物は薬剤の影響を受けません。そのため、ホワイトニングを行った後に、天然の歯と詰め物・被せ物の色に差が出る可能性があります。
特に、前歯に詰め物や被せ物をしている場合、不自然に見えることがあります。このような場合、ホワイトニング後に詰め物や被せ物を交換して歯の色に合わせる必要があるため、歯科医師と事前に相談することが大切です。
虫歯の治療では、歯を削ったり詰め物をしたりするため、歯や歯茎が一時的にダメージを受けることがあります。そのため、治療直後はホワイトニング剤の刺激に敏感になりやすく、痛みや違和感を感じることがあります。
特に、神経に近い部分を治療した場合は、しばらく歯がしみやすい状態が続くことがあります。最低でも1~2週間は様子を見てからホワイトニングを行いましょう。
上述しましたが、ホワイトニングは天然の歯に作用するため、詰め物や被せ物などの人工歯には効果がありません。そのため、ホワイトニング後に周囲の天然歯と詰め物の色が合わなくなることがあります。
必要に応じて、ホワイトニング後に詰め物や被せ物の交換を検討する必要があります。
虫歯治療後のホワイトニングは、治療の種類や状態によって適切なタイミングが異なります。たとえば、根管治療(歯の神経を取る治療)を受けた歯は変色しやすく、通常のホワイトニングでは効果が出にくいことがあります。
このような場合は、ウォーキングブリーチという方法を使って内側から歯を白くする処置を行うことも可能です。自分に合ったホワイトニング方法を選ぶためにも、歯科医師とよく相談しながら進めることが大切です。
ホワイトニングをする前に、虫歯治療後の歯をしっかりケアすることも重要です。再石灰化を促すフッ素入りの歯磨き粉を使用するなどのケアが推奨されます。
また、ホワイトニング中は着色しやすい飲食物(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)を控えることで、白さを長持ちさせられます。
ホワイトニングを行った後は、歯が一時的に敏感になり、虫歯のリスクが高まる可能性があります。そのため、施術後は適切にケアすることが重要です。
ここでは、ホワイトニング後に虫歯を防ぐための具体的な方法を紹介します。
フッ素配合の歯磨き粉の使用によって再石灰化を促し、歯の強化を図ることが大切です。フッ素には、歯の表面を補強し虫歯の発生を抑える効果があるため、ホワイトニング後のケアとして非常に有効です。
また、フッ素入りのマウスウォッシュを併用するのも有効です。歯の表面全体にフッ素を行き渡らせることで、より効果的に歯を保護できます。
ホワイトニング後の歯は一時的に敏感になっているため、刺激の強い飲食物は避けましょう。再着色もしやすい状態と言えるので、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレー、醤油などの色の濃い飲食物も避けてください。
酸性のものが多いため、歯のエナメル質を弱らせる原因にもなります。また、施術直後は熱いものや冷たいものがしみやすいため、刺激の少ない食事を選ぶことも大切です。
ホワイトニング後は、普段以上に丁寧な口腔ケアを心がけることが大切です。特に、食後は早めに歯を磨き、歯の表面に汚れが付着しないようにしましょう。
ただし、ホワイトニング直後の歯はデリケートな状態になっているため、やわらかめの歯ブラシを使用して優しく磨くことが大切です。また、フロスや歯間ブラシを併用することで、歯と歯の間の汚れをしっかり落とし、虫歯のリスクを低減できます。
ホワイトニング後も定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。見た目はきれいでも、内側に小さな虫歯が潜んでいることもあります。そのため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。
歯科医院でのメンテナンスを続けることで、美しい白い歯をキープしやすくなります。
虫歯を防ぐためには、ホワイトニング後の生活習慣を見直すことも重要です。特に、糖分を多く含む食品や飲料を頻繁に摂取すると、口内の細菌が酸を作り出し虫歯の原因となります。
また、口呼吸が習慣化している人は口の中が乾燥しやすく、虫歯になりやすいです。そのため、できるだけ鼻呼吸を意識するようにしましょう。
水をこまめに飲むことで口の中の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促すのも有効です。
ホワイトニングは、歯を美しく白くする効果的な方法ですが、虫歯がある状態での施術にはリスクが伴います。薬剤が虫歯に浸透すると痛みが強くなったり、虫歯が進行しやすくなったりするため、まずは虫歯の治療を優先することが大切です。
また、ホワイトニングでは詰め物や被せ物の色は変わらないため、施術後に色のバランスが気になる可能性があります。その場合、効果が落ち着いた後に、詰め物や被せ物を交換することで、自然な仕上がりを目指せます。
ホワイトニングを検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
ホームページはこちら、WEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯科衛生士は、歯科医師とともに患者様の口腔ケアをサポートする専門職です。歯科予防のプロフェッショナルとして、虫歯や歯周病の予防をはじめ、患者様の健康維持に大きく貢献します。
近年、歯科医療の重要性が高まるなかで、歯科衛生士の役割もますます注目されています。
しかし、どんな職業にも向き不向きがあるように、歯科衛生士にも適性があります。
この記事では、歯科衛生士の仕事内容を詳しく解説しながら、向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。これから歯科衛生士を目指す方や適性を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
歯科衛生士は、歯科医師の指示のもとで口腔ケアや予防処置を行う専門職です。患者様の歯や歯ぐきの健康を守るために、さまざまな業務を担当します。
具体的な仕事内容としては、主に歯科予防処置・歯科保健指導・歯科診療補助の3つに分けられます。ここでは、それぞれの業務について詳しく解説します。
歯科衛生士の主な仕事内容の一つが、歯科予防処置です。歯科衛生士は、虫歯や歯周病を予防するための処置を行います。具体的には、以下のような処置を担当します。
歯石やプラーク(歯垢)を専用の器具で取り除き、歯周病の進行を防ぎます。特に歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が深くなっている場合は、徹底的なクリーニングが必要です。
PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯科医院で行う専門的なクリーニングのことです。
専用の機械を使って、歯の表面を磨き上げることで、細菌の付着を防ぎます。見た目がきれいになるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを減らす効果もあります。
フッ素を歯の表面に塗布することで、エナメル質を強化し、虫歯になりにくい状態を作ります。特に子どもや虫歯リスクの高い人に対して効果的です。
歯科衛生士は、正しい歯のケア方法を指導する役割も担っています。日常的なセルフケアの質を高めることで、健康な口腔内環境を維持できるようサポートを行います。具体的には、以下の業務を行います。
患者様の歯並びや磨き残しの状況をチェックし、適切なブラッシング方法を指導します。歯ブラシの選び方や、デンタルフロス・歯間ブラシの使い方もアドバイスします。
食べ物や飲み物の摂取頻度、食事内容などが虫歯や歯周病に影響するため、バランスの良い食事についてアドバイスを行います。特に高齢者や糖尿病患者など、特別なケアが必要な人には個別の指導を行うこともあります。
歯科医師が治療をスムーズに進められるように、さまざまなサポートを行うのも歯科衛生士の重要な役割です。主な業務内容は、以下の通りです。
診療前に必要な器具を準備し、使用後は洗浄・消毒を行います。感染予防対策として、器具の管理は非常に重要です。
例えば、虫歯の治療中にバキューム(唾液や水を吸い取る機械)を使って患者様の口腔内の水分を吸引する、材料を準備するなどの業務があります。歯科医師と連携しながら治療を円滑に進めることが求められます。
歯科衛生士は、患者様のお口の健康を守る重要な仕事です。専門的な知識や技術が求められるだけでなく、患者様と接する機会が多いため、向いている人と向いていない人がいます。以下のような方は、歯科衛生士に向いているといえるでしょう。
歯科衛生士は、患者様とコミュニケーションをとる機会が多い仕事です。治療や予防処置を行う際、患者様に安心感を与えたり、ブラッシング指導などで適切なアドバイスをしたりすることが求められます。
人と話すのが好きな人や、相手の気持ちを理解しながら接するのが得意な人には向いている職業といえるでしょう。
歯科衛生士の仕事には、スケーリング(歯石除去)やフッ素塗布など、精密な作業が多く含まれます。歯はとても小さな部位であり、治療器具を使用しながら慎重に作業を進める必要があるため、手先が器用な人や細かい作業が得意な人には向いているかもしれません。
歯科衛生士は、患者様の健康を守る役割を担うため、高い責任感が求められます。適切な処置を行わなければ、患者様の口腔内の健康を損なうリスクがあるため、常に正確な技術と知識が必要です。
ミスを防ぐために注意深く業務をこなせる人や、責任感を持って仕事に取り組める人に向いているでしょう。
歯科医院では、感染予防のために衛生管理が徹底されています。器具の消毒や手洗いなどを徹底し、清潔な環境を保つことが求められます。身だしなみに気を配り、衛生管理をしっかりできる人は、歯科衛生士に向いているといえるでしょう。
歯科医療は日々進化しています。そのため、歯科衛生士も常に学び続ける姿勢が求められます。研修や講習に参加してスキルを磨くことができる人、新しい知識を積極的に吸収できる人は、この仕事で成長しやすいでしょう。
歯科衛生士は、長時間立ちっぱなしで作業をすることが多いため、体力が必要になります。また、患者様の口腔内を細かくチェックするため、姿勢を維持しながら集中力を保たなければなりません。体力に自信がある人や、疲れにくい人には向いているでしょう。
歯科衛生士は、専門的な知識と技術を活かしながら患者様の口腔の健康をサポートする重要な仕事ですが、すべての人に向いているわけではありません。性格や特性によっては、業務を負担に感じることもあります。
ここでは、歯科衛生士にあまり向かない人の特徴について解説します。
歯科衛生士の仕事は、細かい器具を扱う精密な作業が多く、高い集中力が求められます。例えば、歯石除去や薬剤の塗布など、ミスが許されない処置が日常的にあります。
長時間集中するのが苦手な人や、注意力が散漫になりやすい人は、大きなミスを引き起こす可能性があり、患者様に思わぬ危害を加えることにもなりかねません。
患者様のお口の中の状態は一人ひとり異なります。マニュアル通りの作業だけでは対応しきれない場面が多く、状況に応じた臨機応変な対応が求められます。
常に決められた手順通りにしか動けない人や、新しい方法を取り入れるのが苦手な人にとっては、難しく感じる仕事かもしれません。
どの職業でも失敗はつきものですが、歯科衛生士は患者様の健康に直接関わる仕事のため、ミスをした際にはその原因をしっかりと振り返り、改善する姿勢が必要です。同じミスを繰り返さないために、学ぶ意欲や自己成長への意識が求められます。
失敗を認められない人や、自身のやり方を変えるのが苦手な人には、向いていない仕事かもしれません。
歯科衛生士は、歯科医師や患者様と密接に関わる仕事です。特に、患者様のなかには歯科治療に対して不安を抱えている人も多いため、安心感を与えられるような対応が求められます。
人と話すのが極端に苦手な人や、患者様の気持ちを汲み取るのが難しい人には、ストレスの多い職業かもしれません。
歯科衛生士は、歯科器具を使って患者様の口腔内をケアするため、手先の器用さが求められます。細かい作業を正確にこなす必要があるため、不器用な人にとっては大きなハードルになるでしょう。
歯科衛生士は、患者様の口腔の健康を守るために重要な役割を担う職業です。専門的な知識と技術を活かし、歯科医師と連携しながら治療のサポートを行います。患者様と接する機会も多く、コミュニケーション能力や細やかな気配りも求められます。
向いている人の特徴としては、手先が器用で細かい作業が得意な人、集中力があり丁寧に仕事ができる人、患者様に寄り添った対応ができる人などが挙げられます。
一方で、柔軟な対応が苦手な人や集中力が続かない人は難しさを感じることもあるでしょう。
しかし、努力次第で克服できる部分も多いため、興味があればチャレンジする価値のある職業です。
当院では、歯科衛生士として一緒に働く仲間を募集しています。歯科衛生士の仕事にご興味のある方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご連絡ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
ホームページはこちら、WEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
意図的再植とは、治療が困難な歯を一度抜歯し、口腔外で必要な治療を施してから再度元の位置に戻す治療法です。この治療により、歯を失うことなくご自身の歯を保存できる可能性が高まります。
この記事では、意図的再植とは何か、どのような場合に行われる治療法なのかを解説し、治療を受けるメリットや注意点、そして治療の流れを詳しくご紹介します。この記事を参考にして歯の保存治療の選択肢について理解を深め、ご自身に合った治療方法を見つけてください。
意図的再植は、治療が困難な歯を一度抜歯して口腔外に取り出し、適切な治療を施したうえで元の位置へ戻す治療法です。歯を保存するための方法の一つであり、通常の治療では改善が見込めない場合に検討されます。
ただし、すべての歯に適応できるわけではありません。歯や根の状態によっては、この治療が適さない場合があります。
意図的再植に似ている治療方法として挙げられるのが、歯牙移植でしょう。歯牙移植は、虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った場合に、自分の別の歯を失った場所に移植する治療法です。
移植する歯には、親知らずや過剰歯(通常よりも多く生えた歯)など、移動させても支障の少ない歯が使われることが一般的です。
つまり、この2つの治療法は、抜いたご自身の歯を移植するという点は共通しています。意図的再植では抜歯した歯を元の場所に戻すのに対し、歯牙移植では抜いた歯を他の欠損部位を補うために使用する点に違いがあります。
意図的再植は、歯を保存し健康を保つための最終手段として行われます。具体的には、以下のようなケースで行われることがあります。
歯の内部には、歯髄という神経や血管が含まれる柔らかい組織があります。歯に栄養を供給したり、感覚を伝えたりする役割を果たしています。
外傷や虫歯の進行などで歯髄が感染すると、強い痛みや腫れを引き起こします。そのまま放置すると、感染は歯根の先まで広がります。膿が溜まったり、歯の根の周りの骨が溶けたりすることで、最終的には歯を失う原因になります。
激しい痛みや歯の喪失を避けるために行われるのが、根管治療です。感染や炎症を起こした歯髄を取り除き、歯髄が入っていた根管内を消毒・洗浄し、清潔にします。
しかし、根管の形状が複雑だったり、根管内に過去の治療で使った薬剤などが詰まったりしていると、通常の根管治療では十分な治療効果が得られないことがあります。この際、意図的再植を検討するケースがあります。
口腔外で根管を直接確認しながらより精密な治療を行えるため、通常の根管治療では対応が難しい場合でも、細菌を徹底的に除去し治癒を促すことができます。
根管治療を行っても、歯根の先に大きな膿の袋ができて、なかなか治癒しないことがあります。この状態を根尖病巣(こんせんびょうそう)といいます。根管治療で改善を目指せることもありますが、病巣が大きすぎると通常の根管治療では薬剤が十分に届きません。
細菌を完全に除去できないため、意図的再植を検討します。歯を抜いて根尖病巣を徹底的に除去すれば、根管内も清潔にできます。
歯根破折(しこんはせつ)とは、外傷や過度な力が加わったことで、歯の根の部分が折れたり、破損したりする状態を指します。歯根が破折すると、歯の強度が低下し痛みや感染のリスクが高まります。通常の治療では歯を残すことが難しく、抜歯を検討するケースが珍しくありません。
しかし、破折の程度によっては、歯を抜いて破折部分を接着したり補強したりしてから、元の位置に戻せる場合があります。意図的再植によって、歯を残せる可能性があるのです。
意図的再植には、以下のようなメリットがあります。
歯を残せる可能性が高まるため、ブリッジやインプラントなどの失った歯の機能を補う治療を回避できるかもしれません。人工物ではなく患者さまご自身の歯を長く維持できることは、大きなメリットといえるでしょう。
歯を失った場合に選択できるインプラント治療は、人工歯を装着するために顎の骨に人工歯根を埋め込みます。意図的再植では、歯を抜いたあとの穴をそのまま利用して移植を行います。そのため、周囲の歯や組織への影響を最小限に抑えることができ、身体的な負担も軽減できます。
意図的再植は、天然の歯を保存できる可能性を高める有効な治療法です。
しかし、治療を受けるうえでの注意点を知っておく必要はあります。どのような治療にもメリットだけでなくリスクや注意点があるので、先に把握しておきましょう。
意図的再植はすべてのケースで成功するわけではありません。歯根の状態や周囲の骨の健康状態によっては、歯がしっかり定着しないこともあります。
特に、歯と歯を支える骨をつなぐ組織である歯根膜が損傷していると、再植が難しくなったり、再植後の歯の寿命が短くなったりすることがあります。
治療後は歯根吸収を起こすことがあるため、長期的な経過観察が必要です。歯根吸収とは、歯根が徐々に溶けていく現象で、歯根膜の治癒がうまくいかない場合や、歯根膜が感染した場合などに起こることがあります。
歯根吸収が進行すると、歯がグラグラしたり、抜け落ちたりする可能性があります。
抜歯や再植の際に周囲の組織が刺激されることが原因で、治療後に痛みや腫れが生じる可能性があります。痛みや腫れの程度は患者さまによって異なりますが、一般的には数日で治まります。
ただし、症状が長引く場合は何か異常が起きている可能性が高いといえます。我慢せずに歯科医院を受診しましょう。
再植した歯は、歯周組織の再生が不十分であったり感染のリスクが高まったりするため、天然歯と比較すると寿命が短くなる可能性があります。そのため、再植した歯を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受けることで、万が一異常が起きた際にも早期に対応できます。
意図的再植は、以下の流れで行われます。
治療を行う前に、まずは詳細な検査を行います。レントゲンやCTスキャンを使用して、歯の状態や周囲の骨の健康状態を確認します。
この段階で、意図的再植が適応可能かどうかを判断して治療計画を立てます。患者さまの全身状態や既往歴も考慮しながら、治療方針を決定します。
治療を成功させるためには、慎重に歯を抜く必要があります。無理に力をかけると歯が破折する可能性もあるため、できるだけ損傷しないよう細心の注意を払って処置を行います。
抜歯後、歯根の表面や歯の内部の感染部位を徹底的に清掃します。必要に応じて、根管治療を施します。この段階で、歯の損傷が修復可能かどうかを確認します。
必要な処置が完了したら、歯をもともと生えていた位置に戻します。再植後は、しっかりと定着するようにワイヤーなどを使用して歯を固定するのが一般的です。一定期間その状態で過ごし、歯の自然な回復を促します。
再植後は、数週間から数ヶ月の間、定期的に歯科医院で経過を観察します。初期の段階では、炎症や感染が起こっていないか確認し、必要に応じて追加の処置を行います。
また、長期的には歯根吸収の有無や歯の安定性をチェックし、適切なケアを継続していきます。
意図的再植は、歯を残すための有効な治療法の一つです。成功すれば自分の歯を長く維持することができますが、すべてのケースで適応できるわけではありません。治療を受けるうえでの注意点なども十分に理解しておく必要があります。
歯をできるだけ残したいと考えている方は、ご自身の歯が意図的再植できる状態なのか、まずは歯科医師に相談してみてください。
意図的再植を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
失った前歯を治療する方法として入れ歯を検討する方もいるでしょう。前歯を失うと見た目や噛み切る機能だけでなく、発音や顔の印象にも影響を与えます。治療法を選ぶ際には、見た目や機能性、費用面などを十分に考慮したうえで選択する必要があるでしょう。
本記事では、前歯を入れ歯にするメリット・デメリットや費用、かかる期間、入れ歯以外の治療法について解説します。
前歯を入れ歯にすることは可能です。虫歯・歯周病・外傷などで前歯を失った場合、入れ歯は一般的な選択肢のひとつになります。入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、残っている歯の状態に応じて選択されます。
前歯に使用する入れ歯は、自然な仕上がりになる素材やデザインが選択されます。最近では、見た目が自然で金属のバネを使用しないノンクラスプデンチャーやインプラントを併用する方法も注目されています。
前歯を入れ歯にする場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。以下に、前歯を入れ歯にするメリットとデメリットについて解説します。
前歯を入れ歯にすることには多くのメリットがあります。以下に、前歯を入れ歯にするメリットを詳しく解説します。
前歯は顔全体の印象に大きく影響を与える部分です。入れ歯で歯を補うことで見た目を改善できます。自由診療の入れ歯を選択すれば、審美性に優れた素材を使用できるため、他の歯と調和した自然な見た目を実現できます。
なかでも、金属のバネを使用しないノンクラスプデンチャーを選択すると、入れ歯を装着していることがほとんどわからない仕上がりになります。
前歯は食べ物を噛み切る役割を担っています。前歯を失うと食べ物を噛み切ることが難しくなり、咀嚼に支障をきたすこともあります。食べられるものが限られると食事を楽しめなくなることもあるでしょう。
入れ歯を装着することで、咀嚼機能が回復し、硬いものや繊維質の多いものも無理なく噛み切れるようになります。結果として、食事の満足度が向上するだけでなく、栄養の吸収を助けることにもつながります。
前歯は発音にも大きく関与しています。歯を失うと空気が抜けて、サ行やタ行の発音が不明瞭になることがあるでしょう。滑舌が悪くなるため、会話しにくいと感じるケースも少なくありません。入れ歯を装着することで、空気が漏れにくくなるため、発音しやすくなります。
前歯を失ったまま放置すると、歯茎や骨が痩せて、口元がへこんで見えることがあります。口元がへこんでいると老けた印象を与えることがあるでしょう。入れ歯を使用すると、失った部分が補われるため口元の形が保たれ、若々しい印象を与えられます。
前歯を入れ歯にすることには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。治療を検討する際には、デメリットも把握しておくことが大切です。ここでは、前歯を入れ歯にするデメリットについて解説します。
入れ歯を初めて装着したときには異物感を覚えることが多いです。特に前歯は舌や唇に近いため、違和感を覚えやすいでしょう。入れ歯に慣れるまでの間は、噛みにくかったり発音しにくくなったりすることもあります。
しかし、これらの違和感は時間の経過とともに軽減されることがほとんどです。
加齢などによって歯茎やあごの骨の形が変化すると、入れ歯が合わなくなることがあります。快適に使い続けるためには定期的な調整や作り直しが必要です。調整を怠ると、入れ歯がズレたり、痛みを感じたりすることがあるため注意が必要です。
入れ歯は天然の歯と比べて、噛む力が弱くなります。特に硬いものや粘り気のあるものを食べる際に、不自由さを感じることがあるでしょう。食事の際には食材の選び方や調理方法を工夫する必要があります。
前歯を入れ歯にする場合、審美性の高い素材を使用しても、天然歯と完全に同じ見た目を再現することは難しいです。金属のバネを使用した部分入れ歯では、口をあけたときに目立つこともあります。
金属を使用しない入れ歯や審美性の高い素材を選択することで、見た目の問題を解決できる場合もありますが、費用が高くなるため注意が必要です。
入れ歯は着脱式の人工歯です。入れ歯を清潔な状態に保つためには、専用のブラシや洗浄剤を使ってお手入れする必要があります。また、就寝時は歯茎を休めるために外して保管しなければいけません。
ケアを怠ると、歯茎が傷付いたり口臭や口内炎などの原因になったりすることがあります。
前歯を入れ歯にする際の費用は、保険治療か自費治療かによって大きく異なります。それぞれの特徴と価格の目安を詳しく解説します。
保険治療の入れ歯は、自費の入れ歯に比べると安い費用で作成できるのが特徴です。費用は3割負担の場合で5,000円〜2万円ほどが目安となります。
ただし、保険治療の入れ歯の場合は、使用できる材料やデザインに制限があるため、審美性や装着感を重視する方には物足りないと感じることもあるでしょう。
自費治療の入れ歯の費用は使用する材料などによって異なりますが、15万円〜50万円程度が目安とされています。
自費治療の入れ歯は、審美性や快適さを追求できる点が魅力です。金具を使用しない入れ歯や、薄く軽い素材を用いた入れ歯を選ぶことができます。費用は高額になりますが、見た目が自然である点や装着感が大きく改善される点は大きなメリットといえるでしょう。
前歯を入れ歯にするときにかかる期間は、保険治療か自費治療かによって異なります。保険治療の入れ歯は、短期間で作製できるのが特徴です。一般的に、型取りから完成まで2〜4週間程度かかります。
一方で自費治療の入れ歯は、精密な作製が求められるため、保険治療よりも時間がかかるケースが多いです。高品質な素材や技術を使用するため、完成までに1〜2か月程度かかるでしょう。仮の入れ歯を使用しながら治療を進めるケースもあります。
失った前歯を補う治療法には、入れ歯以外にもあります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った治療法を選ぶことができるでしょう。以下に、失った前歯を入れ歯以外で治療する方法をご紹介します。
インプラントは、あごの骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。自然な見た目と機能を取り戻せる点が大きな特徴といえます。前歯の場合、審美性が重視されるため、高い審美性が得られるインプラントは優れた選択肢といえるでしょう。
ただし、外科手術が必要であり、治療には数か月〜1年程度かかります。また、保険が適用されないため、費用が高額になることが多いです。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、人工歯を固定する方法です。周囲の歯を支えにするため、食べ物をしっかりと噛めるようになります。また、セラミックなどの審美性の高い素材を選択することで見た目も自然に仕上がることが多いでしょう。
しかし、隣接する健康な歯を削る必要があります。歯を削ることに抵抗がある方にとってはデメリットといえるでしょう。
前歯を入れ歯にすることには、見た目を改善でき、歯の機能を補うことができるというメリットがあります。
一方で、慣れるまで時間がかかったり、メンテナンスに手間がかかったりする点はデメリットといえるでしょう。失った前歯を補う治療法には、入れ歯のほかにインプラントやブリッジがあります。
どの治療法を選ぶかは、口腔内の状態や予算などを考慮して判断することが大切です。
入れ歯を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
ホームページはこちら、WEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
顎関節症は、顎の関節や筋肉に痛みや違和感を引き起こす疾患です。口を開閉する際の異音や、動きの制限を伴うことが特徴です。
一見すると特に問題ない不調のように思えるかもしれませんが、放置すると症状が悪化します。食事や会話が困難になるだけでなく、肩こりや頭痛、さらには全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、顎関節症を放置した場合のリスクや健康への影響について詳しく解説します。適切な治療方法や流れ、症状が進行する前にできる対処法についても触れていますので、顎に違和感や痛みが生じている方はぜひ参考にしてください。
顎関節は、下顎頭(下顎骨の一部)、下顎窩(側頭骨の一部)、およびその間にある関節円板で構成されています。関節円板はクッションの役割を果たし、顎のスムーズな動きをサポートします。
しかし、さまざまな要因によってこのバランスが崩れると、顎関節症が発症します。ここでは、顎関節症の原因を解説します。
関節円板が正常な位置から前方や側方にずれると、口の開閉時に音が鳴ったり、口を大きく開けられないなどの症状が現れます。この状態は、顎関節症の主要な原因の一つです。
ストレスや不正咬合(噛み合わせの悪さ)により、咀嚼筋が過度に緊張すると、顎関節に負担がかかります。その結果、痛みやこわばりといった症状が引き起こされます。
歯が欠損していたり噛み合わせが悪い状態が続くと、顎関節に不均等な力が加わり、関節や周囲の筋肉に過剰な負担がかかります。不均等な力が、顎関節症の発症に影響します。
顎関節症は、顎の関節や咀嚼筋に痛みや異常を引き起こす疾患です。放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。
例えば、口の開閉時に痛みや音が生じる、口が大きく開けられない、噛み合わせが悪くなるなどの症状が現れます。さらに、頭痛や肩こり、めまいなど全身に影響を及ぼすこともあります。
顎関節症の症状を放置すると、次第に健康や日常生活にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。以下に、具体的な影響を解説します。
初期段階では軽い痛みや違和感にとどまることが多い顎関節症ですが、放置すると症状が進行し、口の開閉が困難になる場合があります。さらに、顎の関節や筋肉に過度な負担がかかり、慢性的な痛みや炎症を引き起こすリスクが高まります。
顎関節の不調は、頭痛、肩こり、首の痛みなど、全身に影響を及ぼすことがあります。顎の筋肉や関節の緊張が神経や血流に影響を与え、これらの症状を引き起こすと考えられています。めまいや耳鳴りなど、顎関節とは一見関係がないように思える症状が現れることもあります。
顎関節症が進行すると、食事や会話がスムーズにできなくなり、日常生活に支障をきたします。これに伴うストレスが精神的な負担となり、生活全般の質が低下することもあります。
また、痛みや不快感が続くことで、集中力や睡眠の質が低下することも少なくありません。
顎関節症は、放置すると症状が悪化する傾向があります。適切な治療を受けずに放置した場合、顎の機能障害が悪化し、後の治療が複雑かつ長期間にわたる可能性があります。一度悪化した症状を完全に治すのは難しい場合もあるため、早期の対応が重要です。
症状や原因に応じた適切な治療を行うことで、症状の改善が期待できます。ここでは、顎関節症の治療方法と流れを解説します。
まずは、顎関節症の治療方法をご紹介します。
治療の中心となるのは保存療法です。この方法では、日常生活での習慣を見直し、顎関節への負担を軽減します。
主な取り組みは、以下のとおりです。
上記に加えて、鎮痛剤や筋弛緩剤が処方されることがあります。さらに、顎周辺の筋肉をほぐすため、ストレッチやマッサージを取り入れることも効果的です。
症状が重い場合には、スプリント療法と呼ばれるマウスピース治療を併用します。透明なマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減し、顎関節や筋肉の緊張を和らげます。主に就寝中に使用します。
噛み合わせの問題が原因となる場合、矯正治療や補綴治療を検討します。不正咬合の改善や欠損している歯を補うことで、顎の負担を軽減し症状の緩和を図ります。
保存療法やスプリント療法で効果が得られない場合、外科的治療が必要になることがあります。より重症の症状に対応するための選択肢となります。
治療は、
以下のステップで進行します。
患者さまによって適切な治療は異なるので、歯科医師と相談しながら進めます。
顎関節症の症状を軽減し悪化を防ぐためには、日常生活でのセルフケアが重要です。セルフケアを適切に行うことで、顎関節や筋肉への負担を軽減し、症状の改善を促せます。
ここでは、自宅で簡単にできる顎関節症のセルフケア方法を紹介します。
顎の筋肉をほぐすことで、緊張を和らげ痛みを軽減できます。
ストレッチでは、顎の開閉運動を行います。口をゆっくりと開け、無理のない範囲で最大限まで開いたらそのまま5秒間キープし、ゆっくりと閉じます。これを1日5〜10回繰り返すことで、顎関節の可動域を広げられます。
次に、顎のマッサージを取り入れましょう。こめかみの部分や耳の前にある顎関節部分を指の腹で軽く押しながら円を描くようにマッサージすると、筋肉の緊張をほぐせます。
食事の際に顎に過度な負担をかけないよう、食べ物の選び方を工夫することも重要です。顎関節症の症状がある場合、硬い食べ物はできるだけ避け、やわらかい食べ物を中心に摂るようにしましょう。また、左右の歯で均等に噛むことを意識すると、負担を分散させられます。
食事中に大きな口を開けすぎることも顎関節に負担をかけます。ハンバーガーや大きなサンドイッチなど、一口では食べにくいものは小さくカットして食べるようにしましょう。
姿勢の悪さは、顎関節症の原因の一つとされています。デスクワークをする際は背筋を伸ばし、顎を突き出さないように意識することが重要です。
パソコンやスマートフォンを長時間使用する際も、目線の高さを調整しましょう。首や顎に負担がかからない姿勢を心がけてください。
また、寝るときの姿勢も影響を与えるため、横向きやうつ伏せではなく、仰向けで寝ることを推奨します。枕の高さが合わないと首や顎に負担がかかるため、自分に合った枕を選ぶことも大切です。
無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしている場合、それが顎関節症を悪化させる要因になります。日中に上下の歯を接触させないよう意識するだけでも、顎の負担を減らすことができます。
リラックスした状態では、通常、上下の歯の間にはわずかに隙間があります。日常的に食いしばる癖がある人は、意識して顎の力を抜くようにしましょう。
また、夜間の歯ぎしりを防ぐために、ナイトガード(就寝時に装着するマウスピース)を使用するのも有効です。歯科医院で自分の歯型に合ったナイトガードを作成してもらいましょう。
ストレスは、顎関節症を悪化させる要因の一つです。ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばったり、顎の筋肉が緊張したりすることが多くなるためです。
リラックスする時間を意識的に作り、適度な運動や趣味の時間を取り入れることで、ストレスを軽減できます。
顎関節症は、顎の関節や咀嚼筋に異常が生じることで、痛みや口の開閉の制限を引き起こす疾患です。放置すると症状が進行し、慢性的な痛みや顎の機能障害に発展するリスクがあります。
また、顎関節の不調は、頭痛や肩こり、全身の筋肉バランスの乱れを招き、生活の質を著しく低下させる要因となります。早期に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることで、症状の進行を食い止めましょう。
顎関節症の治療を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
ホームページはこちら、WEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
親知らずとは、一番手前にある前歯から数えて8番目、歯列の一番奥に位置する大臼歯のことで、第3大臼歯や智歯とも呼ばれます。通常の場合、永久歯は15歳頃までに生え揃いますが、親知らずは20歳前後で生えてくることが一般的です。
上下左右の計4本揃っている場合もあれば、先天的に存在しないケース、歯ぐきに埋まって生えてこないケース、斜めに生えるケースなどもあります。
今回は、親知らずの生え方や斜めに生える原因、リスク、抜歯するメリット・デメリットなどについて解説します。
親知らずの生え方には、大きく分けて3つの種類があります。ここでは、それぞれの生え方の特徴や症状などについてみていきましょう。
親知らずが他の歯と同様にまっすぐ垂直に生えていれば、基本的に抜歯する必要はありません。
しかし、口の中の粘膜などに当たって痛みや炎症が起きている場合・噛み合わせに問題が生じている場合・虫歯になっている場合などは、抜歯を検討したほうがよいでしょう。
親知らずが真っすぐに生えている場合は簡単に抜けることが多く、術後の腫れや痛みも少なく済むケースがほとんどです。
「なんとなくムズムズする」「たまにズキズキと痛む」「周辺の歯ぐきに違和感がある」など、気になることがあれば、一度歯科医院でチェックを受けましょう。
親知らずが斜めに生えることもあります。親知らずが斜めに生えて、歯ぐきから歯の表面の一部だけが露出している状態のことを半埋伏智歯(はんまいふくちし)といいます。このような状態では、歯ブラシが行き届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
親知らずの周囲の歯ぐきが腫れることもあるでしょう。また、手前の歯にぶつかることで違和感や痛みが生じるケースもあります。
そのため、歯ぐきを切開してぶつかっている部分を切り取ったあとに歯の根っこ部分の抜歯を行うことが一般的です。歯ぐきを切開するため、抜歯後は縫合し、後日抜糸を行います。
親知らずが完全に横向きに生えて、歯ぐきの中に埋まっているケースもあります。このような状態を水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)といいます。これは、下顎で起こることがほとんどです。
親知らずが真横に生えている場合も半埋伏智歯と同様に、頭の部分を切り出したあと、歯の根っこ部分を抜歯します。
水平埋伏智歯の抜歯は、複雑な処置を伴うため3種類の生え方のなかで最も難易度が高くなります。抜歯後は歯ぐきを縫い合わせて、後日抜糸をする必要があります。
親知らずが斜めに生える原因には、食生活が関係しているといわれています。昔の人類は、木のみや生の肉などの硬いものを食べていたため顎がしっかりと発達し、親知らずが生えるスペースが確保されていました。
しかし、現代ではやわらかい食べ物を摂取することが多く、昔に比べて顎を使う機会が減っています。その結果、顎が小さくなり、親知らずがしっかりと生え揃うスペースが確保できなくなったと考えられます。
では、斜めの親知らずをそのままにしておくと、どのようなリスクが生じるのでしょうか。以下では、4つのリスクについて解説します。
親知らずが斜めに生えると、周辺のブラッシングがしにくくなります。その結果、磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病になるリスクが高くなるでしょう。
親知らずが斜めに生えている場合、1つ手前の第2大臼歯との間に食べカスなどの汚れが蓄積しやすくなるため虫歯のリスクが高まります。第2大臼歯は食べ物を噛み砕いてすり潰す役割を担う歯ですので、丁寧にブラッシングをすることが重要です。
親知らずの周辺が磨きにくいと感じる場合には、歯ブラシの当て方を見直したりタフトブラシなどの補助清掃用具を活用したりしましょう。
智歯周囲炎とは、親知らずの周囲の歯茎が炎症を起こした状態になることです。親知らずが斜めに生えていると、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)が深くなり、汚れが蓄積して、智歯周囲炎を起こすリスクが高まります。
悪化すると、のどの痛みや発熱など全身状態に影響を与えることもあるため、放置せずに対処することが望ましいでしょう。
斜めに生えた親知らずをそのまま放っておくと、噛み合わせに問題が生じることがあります。また、手前の歯が親知らずに押されることで歯並びが乱れるリスクも高まります。
噛み合わせや歯並びが乱れた状態をそのままにしておくと顎周りの筋肉や顎関節に負担がかかり、顎関節症を発症することも考えられるでしょう。
親知らずが斜めに生えると、頬を噛みやすくなります。何度も繰り返すことで口内炎の原因となることも考えられるでしょう。
先にも述べた通り、斜めに生えた親知らずを放置するとさまざまなリスクが生じる可能性があるため、抜歯を検討する必要があります。ここからは、斜めに生えた親知らずを抜歯するメリット・デメリットについて解説します。
斜めに生えた親知らずを抜歯するメリットは、以下の通りです。
斜めに生えている親知らず周辺は歯ブラシが行き届きにくく、磨き残しが多くなります。親知らずを抜くことでブラッシングがしやすくなるでしょう。
親知らずが斜めに生えていると噛み合わせが悪くなったり、手前の歯に力がかかって歯並びに影響を与えたりすることが考えられます。噛み合わせが悪い状態が続くと、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を発症するリスクも高まるでしょう。
早い段階で対処すれば、噛み合わせや歯並びが悪化するのを回避でき、顎関節症の予防にもつながります。
親知らず周辺に歯垢や食べカスが蓄積していると口臭の原因にもなります。親知らずを抜歯することで、親知らず周りを清潔な状態に保てるようになるため、口臭の改善も見込めるでしょう。
斜めに生えた親知らずを抜歯するデメリットは、以下の通りです。
斜めに生えた親知らずを抜歯する際には、歯ぐきを切開したり歯を砕いたりする必要があります。そのため、抜歯したあとに痛みや腫れなどの症状が出ることが考えられるでしょう。
一般的には抜歯後30分〜2時間程度で飲食可能となりますが、一定期間は食事が不便になることや頬の腫れによって見た目に影響が出ることなどが考えられるでしょう。
親知らずの抜歯自体はポピュラーな手術ですが、斜めに生えていたり横向きに生えていたりすると手術の難易度は高くなります。外科的な手術ですので、神経や血管を傷つけるリスクもないとは言い切れません。
そのため、治療を受ける際には歯科医師の説明をよく聞き、納得したうえで進めることが重要です。
斜めに生えた親知らずは歯ブラシが行き届きにくく、食べカスや歯垢が蓄積しやすいことから虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのままにしておくと、手前にある歯にまで虫歯が広がったり智歯周囲炎を発症したりすることもあります。
早期に対処することで、これらのリスクだけでなく噛み合わせや歯並びの悪化、顎関節症のリスクなどの軽減にもつながりますので、抜歯を検討することも大切です。
とはいえ、斜めに生えた親知らずの抜歯には歯ぐきの切開や歯を分割して取り除くなどの外科的処置が伴います。術後に痛み・腫れが生じることや血管・神経を傷つけるリスクなども考えられますので、事前にしっかりと説明を受けて納得したうえで治療を受けましょう。
親知らずの生え方が気になる方や治療のことについて詳しく知りたい方は、歯科医院に相談してください。
親知らずにお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯科衛生士は、歯や口腔環境の維持をサポートする専門職です。主に、歯科医師の診療の補助や歯のクリーニング・フッ素塗布などの予防処置、ブラッシング指導などを行います。
歯科衛生士は歯科医院だけでなく、病院や介護施設など、さまざまな場所で活躍しています。自分に合った勤務先を選ぶことができる点も魅力です。また、結婚・出産といったライフステージの変化があっても働きやすい環境が整っています。
歯科衛生士になるためには、歯科衛生士の養成機関で学び、国家資格を取得する必要があります。では、働きながら歯科衛生士を目指すことはできるのでしょうか。
今回は、働きながら歯科衛生士は目指せるのか解説します。働きながら歯科衛生士を目指す方法や費用、必要な期間などについても解説しますので、歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
働きながらでも歯科衛生士を目指すことは可能です。
歯科衛生士になるためには、高等学校を卒業後に歯科衛生士の養成機関(専門学校・短期大学・大学)で知識や技術を習得後、国家試験に合格する必要があります。短期大学や専門学校の場合は3年、大学の場合には4年の通学が必要です。
なかでも、専門学校には夜間部がある場合も多く、就業後に授業を受けることができます。また、働きながら歯科衛生士を目指す人に合わせたカリキュラムが用意されており、オンラインでの授業を選択できる場合もあります。
そのため、働きながら歯科衛生士の資格を取得したい方にも選ばれているのです。
歯科衛生士は独学で目指すことはできません。働きながら歯科衛生士を目指す場合であっても、養成機関に3年以上通学する必要があります。
働きながら通学するには、夜間制を導入している学校や一部の授業をオンラインで受講できる学校を選ぶという方法があります。上述のとおり、専門学校では夜間制を取り入れている場合も多く、社会人として働いている人でも資格を取得しやすい環境が整っています。
また、国家試験対策に力を入れている学校や就職支援が充実している学校などもあります。自分に合った学校を選ぶことが重要です。
歯科衛生士になるために専門学校に通う場合にかかる費用は、300万円〜400万円程度です。入学金は10万円〜20万円程度、授業料は年間で60万円〜70万円程度かかるとされています。
学費の支払いが負担になる場合、学費の支援制度や奨学金が用意されているところもあるため、事前に確認しましょう。
また、歯科衛生士を目指す場合には、専門学校・短期大学では3年間、大学では4年間学ぶ必要があります。働きながら歯科衛生士を目指せる夜間の専門学校であっても3年の通学が必須です。
ここでは、歯科衛生士の仕事の魅力について解説します。
歯科衛生士は、歯のクリーニングやブラッシング指導などを通して、患者さんのお口の健康を守ります。患者さんのお口の健康を守れるという点は、歯科衛生士の仕事のやりがいにつながるでしょう。
資格を取得することでキャリアアップを目指せるのも歯科衛生士の仕事の魅力です。歯科衛生士に関連する資格は多くあります。小児歯科や歯周病、インプラントなど、さまざまな分野の資格があり、これを取得することで、仕事の幅も広がるでしょう。
働く場所が多くあるのも魅力のひとつです。多くの歯科衛生士は歯科医院に勤務しています。歯科医院の数は多くあり、需要も高まっているため、引っ越しなどで退職しなければならない場合でも、次の勤務先を見つけやすいでしょう。
また、歯科衛生士が活躍できる場所は歯科医院だけではありません。総合病院や大学病院、市区町村の保健センター、介護施設など、歯科衛生士の資格を活かして活躍できる場所は多くあります。
結婚や出産してからでも働きやすいのも歯科衛生士の仕事の魅力です。歯科衛生士は国家資格です。結婚や出産のために退職してブランクがある場合でも、歯科衛生士の資格があれば復職しやすいでしょう。また、仕事と育児を両立されている歯科衛生士も多くいます。
ここでは、働きながら学校に通って歯科衛生士を目指すメリットについて解説します。
夜間部の専門学校に通う場合、授業の開始時刻が夕方以降に設定されているため、社会人でも仕事が終わってから通学することができます。収入を維持しながら歯科衛生士を目指すことができるという点でも大きなメリットになります。
また、夜間部の専門学校には仕事と両立している人も多く、働きながらでも学習しやすい環境が整っています。
夜間部の専門学校では、日中に授業が開講される学校と同様に充実したカリキュラムが組まれています。歯科臨床概論や医療倫理学といった基礎科目から、解剖学・生理学といった専門科目まで幅広い内容を学ぶことが可能です。
また、学校によっては、対面・オンラインから選べる場合もあります。ライフスタイルに合わせて学習方法を選べる点は大きなメリットといえるでしょう。
夜間部の専門学校では、1日に受ける授業時間が3時間程度に設定されています。歯科衛生士を目指すために必要な授業を短い時間で集中的に受けることができるため、効率的に学習を進めることが可能です。
専門学校の夜間部は、専門学校の昼間部や4年制の大学よりも学費が安く設定されている場合が多いです。4年制の大学の場合は500万円〜600万円程度の学費がかかるのに対して、夜間部の専門学校の場合には300万円〜400万円程度に抑えることが可能です。
歯科衛生士を目指せる専門学校には、学生だけでなく幅広い年齢層の人が通学しています。特に、社会人として働きながら資格取得を目指す人も多く、学習しやすい環境が整っています。
幅広い年齢層の人と関わり合いながら学ぶことができることは、働きながら通学が可能な専門学校ならではの大きなメリットです。
働きながら学校に通って歯科衛生士の資格取得を目指すことには、デメリットもあります。ここでは、働きながら夜間部の専門学校に通って歯科衛生士を目指すデメリットについて詳しく解説します。
働きながら歯科衛生士を目指すために、夜間部の専門学校に通う場合、昼間部と同様に3年間の通学が必要です。3年間には実習の期間も含まれており、働きながらの通学は体力的にも時間的にも大きな負担になることが想定されます。
これを踏まえて、通学スケジュールを組む必要があります。
働きながら歯科衛生士を目指す場合、会社での勤務と、専門学校への通学を両立する必要があります。また、学校の授業だけでなく試験のための学習やレポート作成も行わなければならないため、体力的に負担が大きくなることが想定されます。
職場からの理解を得る必要もあるでしょう。
歯科衛生士の資格を取得するためには、臨床実習を受ける必要があります。実習は歯科医院の診療時間に合わせて行われるため、日中の時間を確保しなければなりません
そのため、働きながら実習を受ける場合には、仕事の休みを取ったり働き方を工夫したりする必要があります。働きながら歯科衛生士を目指すためには、職場の理解を得る必要があるのです。
歯科衛生士は、歯科医師の補助に加えて、歯のクリーニングや口腔ケア指導などを行う専門職です。歯科衛生士の資格を取得するためには、大学や専門学校などの養成機関で学んだあとに、国家資格に合格しなければなりません。
働きながら歯科衛生士を目指す方法の一つに、夜間部が設定されている専門学校に通学するという選択肢があります。専門学校の学費は300万円〜400万円程度で、3年間の通学が必要です。
働きながら夜間部の専門学校に通って歯科衛生士を目指すのには、仕事と両立できることや学費を抑えることができるというメリットがあります。
一方で、体力的にも時間的にも負担が増える点はデメリットといえるでしょう。このように、働きながら学校に通って歯科衛生士を目指すことにはメリットだけでなくデメリットもあるため、よく理解したうえで検討しましょう。
当院では、一緒に働く歯科衛生士を募集しています。
歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にお問い合わせください。
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こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯の健康を維持するためには、日々のセルフケアに加えて定期的な歯科医院でのメンテナンスが不可欠です。これによりむし歯や歯周病の予防、早期発見、さらには全身の健康維持にもつながります。
本記事では、3ヶ月に一度のメンテナンスが推奨される理由や、個人差によるメンテナンス間隔の違い、そして歯ブラシの適切な交換時期とその重要性について詳しくお話しします。
定期的な歯科メンテナンスは、口腔内の健康を保つ上で非常に重要です。日常の歯磨きなどのセルフケアだけでは除去しきれないプラーク(歯垢)や歯石を専門的に取り除くことで、むし歯や歯周病の発症リスクを大幅に減少させることができます。また、定期的なチェックアップで初期段階の問題を早期に発見し、適切な対処が可能となります。これにより、治療の負担や費用を軽減することができるのです。
さらに、定期的なメンテナンスは、歯の喪失を防ぐ効果もあります。スウェーデンのアクセルソン教授による30年間の研究では、定期的なメンテナンスを受けた人々は受けなかった人々に比べて歯の本数を多く維持できたことが報告されています。このように、定期的なメンテナンスは長期的な口腔内の健康維持に直結しています。
3ヶ月に一度のメンテナンスが推奨される主な理由は、歯周ポケット内の細菌数の増加と関係しています。スウェーデンの研究によれば、歯周ポケット内の細菌数はクリーニング後約3ヶ月で元の値に戻ることが示されています。 そのため、3ヶ月ごとのメンテナンスが効果的とされています。
また、定期的なメンテナンスにより、患者自身のセルフケアの状況や生活習慣の変化を歯科医師や歯科衛生士が把握し、適切なアドバイスや指導を行うことができます。これにより患者様のモチベーションを維持し、より良い口腔内環境を保つことが可能となります。
メンテナンスの適切な間隔は、個々の口腔内の状態やリスク要因によって異なります。例えばむし歯や歯周病のリスクが高い人、喫煙者、糖尿病などの全身疾患を持つ人、矯正治療中の人などは、より短い間隔でのメンテナンスが必要とされることがあります。一方、口腔内の状態が良好でセルフケアが十分に行われている人は、メンテナンスの間隔を延ばすことが可能な場合もあります。
このように、個々のリスク評価に基づいてメンテナンスの頻度を決定することが、効果的な予防歯科の実践には重要です。歯科医師や歯科衛生士と相談し、自分に最適なメンテナンス計画を立てることをおすすめします。
歯ブラシの交換時期は、一般的には1ヶ月に1回が推奨されています。これは使用による毛先の劣化や細菌の繁殖を防ぎ、効果的なブラッシングを維持するためです。特に毛先が開いてきた場合や、ブラッシング後の爽快感が減少したと感じた場合は、たとえ1ヶ月未満であっても交換を検討することが望ましいとされています。
また、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかった後は歯ブラシに病原菌が付着している可能性があるため、早めの交換が推奨されます。常に清潔な歯ブラシを使用することで、口腔内の健康を保つことができるでしょう。
歯ブラシを長期間使用すると、以下のような問題が生じる可能性があります
・汚れを落とす効果の低下
歯ブラシの毛先が摩耗して広がると、歯の表面や歯間部に付着したプラーク(歯垢)を効果的に除去する能力が著しく低下します。歯ブラシの毛先は歯や歯ぐきにフィットすることで汚れを落とす役割を果たしますが、毛先が広がった状態では歯の形状に合わず、清掃効率が悪化します。その結果歯磨き後もプラークが残りやすくなり、むし歯や歯周病の原因となります。さらに、適切にプラークを除去できない状態が続くと歯石が形成され、セルフケアでは除去できなくなるため、歯科医院でのクリーニングが必要となります。このような問題を防ぐためには、定期的な歯ブラシの交換が欠かせません。
・細菌の繁殖
歯ブラシは湿気を帯びた状態で保管されることが多く、細菌が繁殖しやすい環境です。特に、使用後の歯ブラシには口腔内の細菌が付着しており、そのまま放置すると繁殖が進行します。ある研究によると歯ブラシには大腸菌や連鎖球菌などの有害な細菌が付着する場合があり、交換しないで使い続けるとこれらの細菌が再び口腔内に入り込み、感染症や炎症のリスクを高める可能性があります。また、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかった際は、病原菌が歯ブラシに付着している場合もあるため、速やかな交換が推奨されます。清潔な歯ブラシを使用することで、細菌リスクを最小限に抑えられます。
・歯ぐきや歯に対するダメージ
摩耗した毛先は硬くなりがちで適切なブラッシング圧が保てず、歯や歯ぐきを傷つけるリスクがあります。特に強い力でブラッシングを行った場合、劣化した毛先が歯茎を傷つけて炎症を引き起こす可能性があります。また、知覚過敏のある方は摩耗した毛先が歯の表面を過剰に刺激し、痛みを誘発することがあります。このようなトラブルを防ぐためには、毛先が柔軟で適切な形状を保っている新しい歯ブラシを使用することが重要です。
歯ブラシを定期的に交換することには、以下のようなメリットがあります。
・効果的なプラーク除去
歯ブラシの交換により、プラーク(歯垢)除去効果が大幅に向上します。新しい歯ブラシは毛先が整っていて歯や歯ぐきの形にフィットしやすいため、隅々までしっかりと清掃が可能です。特に歯と歯ぐきの境目や歯間部など、細かい部分の汚れを効率的に除去できるのが大きなメリットです。劣化した毛先では十分なプラーク除去ができずむし歯や歯周病のリスクが高まりますが、新しい歯ブラシはそのリスクを軽減し、健康な口腔内環境の維持に貢献します。さらに、プラークの蓄積が抑えられることで歯石の形成も防ぐことができます。
・快適な歯磨き
新しい歯ブラシは毛先の使用感が良いため、歯磨きの快適さが向上します。摩耗した歯ブラシを使用していると毛先が硬くなって歯や歯ぐきに不快な圧力を感じることがありますが、交換したばかりの歯ブラシはその心配がありません。歯磨きの快適さはセルフケアへのモチベーションを高める効果があり、習慣化にもつながります。また、歯磨き中のストレスが減ることで、適切な時間と力加減で磨くことができるようになります。これにより、歯や歯ぐきへの負担を軽減しながら、清掃効果を最大限に引き出せます。
・細菌リスクの軽減
新しい歯ブラシを使用することで、口腔内に細菌が再侵入するリスクを効果的に減少させることができます。古い歯ブラシには使用中に付着した細菌が繁殖しており、そのまま使い続けると口腔内に細菌を持ち込む結果となります。特に風邪やインフルエンザなどの感染症にかかった後は、病原菌が歯ブラシに付着している可能性があるため、交換が特に重要です。清潔な歯ブラシを使用することで感染症の予防にもつながり、口腔内環境を健康な状態に保つことができます。また、細菌の増殖を抑えることで、歯周病や口臭などのトラブルを未然に防ぐことが可能です。交換のタイミングを守ることで、より安全で清潔なセルフケアが実現できるでしょう。
歯のメンテナンスと日々のセルフケアは、健康な口腔内環境を維持するための基本です。3ヶ月に一度の定期的な歯科メンテナンスはむし歯や歯周病の予防、早期発見に効果的であり、全身の健康維持にも寄与します。また、歯ブラシを適切なタイミングで交換することでセルフケアの効果を最大化し、細菌リスクを減少させることができます。歯科医師や歯科衛生士と協力して適切なメンテナンス計画を立てるとともに、日々のセルフケアを徹底して長期的な健康を目指しましょう。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
入れ歯は、失われた歯の機能を補い、食事や会話、見た目の改善に有効です。
しかし、入れ歯にも寿命があり、使用期間が長くなるにつれて劣化や不具合が生じることがあります。寿命を迎えた入れ歯を使い続けると、口腔内の健康に悪影響を及ぼしたり、日常生活に不便を感じたりすることが増えてきます。
この記事では、入れ歯の寿命について詳しく解説します。
入れ歯は大きく分類して、一部の歯が失われたときに使用される部分入れ歯と、すべての歯を失った時に使用される総入れ歯の2種類があります。保険診療内で入れ歯を作製した場合の寿命は、部分入れ歯と総入れ歯ともに3~5年程が寿命といわれています。
ただし、これは一般的な目安で、入れ歯の手入れを怠ると3年未満で使えなくなることもあります。正しくケアを行えば、5年以上使用できる可能性も高くなります。
入れ歯の寿命が短くなる原因は、メンテナンスの方法や使用環境が大きく関係しています。以下に、主な原因を詳しく説明します。
入れ歯を正しく清掃しないと、食べかすや細菌が付着し、入れ歯の劣化を早める原因となります。例えば、入れ歯専用の洗浄剤を使わず一般的な歯磨き粉で清掃したり、過度に硬い歯ブラシで磨いたりすると、入れ歯の表面が傷ついて汚れが付着しやすくなります。
また、不衛生な状態の入れ歯を使用し続けていると、細菌が繁殖し、口腔内環境の悪化にも繋がります。
噛む力が強すぎる場合、入れ歯にひび割れや破損が起こることがあります。特に硬い食べ物(ナッツや氷など)を頻繁に噛むと、入れ歯の寿命が短くなる可能性があります。
また、入れ歯を外す際に頻繁に落としたり、強い力をかけて装着すると、素材が欠けたり壊れる原因になります。さらに、入れ歯を夜間も装着し続けると、入れ歯に過度の力が加わり、歯茎や顎の骨にも負担がかかる可能性があります。
保険診療内で作製する入れ歯はレジン(プラスチック)でできているため、しっかりお手入れしていても、長期間使用していると劣化は避けられません。高温のお湯や洗浄力の強い洗剤を使用すると、変形・変色することがあるため注意が必要です。
加齢によって顎の骨が痩せたり歯茎が後退したりすると、入れ歯が合わなくなり、ズレや不安定さが生じます。このズレが入れ歯に余計な負担をかけ、破損の原因になったり、歯ぐきに痛みがでることがあります。
また、加齢により唾液の分泌が少なくなると、入れ歯と歯茎の間の滑りが悪くなり、入れ歯の適合性が低下する場合があります。
入れ歯は定期的に調整しなければなりません。適切に調整されないと、合わない入れ歯が歯茎や顎骨に負担をかけ、寿命が短くなるリスクが高まります。
また、小さなヒビや破損をそのままにしておくと、問題が悪化して修理が難しくなり、新しい入れ歯の作製が必要になることがあります。
入れ歯の寿命を延ばす方法を以下に解説します。
食事をした後は、入れ歯を外して洗いましょう。入れ歯専用のブラシを使用すれば、効率よく汚れを取り除くことができます。
入れ歯を洗うときは、変形を防ぐために熱いお湯は使わないよう注意が必要です。入れ歯の洗浄剤も用いて、入れ歯を清潔に保つことを意識しましょう。
入れ歯を頻繁に落としたり、噛んで装着したりすると破損しやすくなるため、取り外しの際は丁寧に扱いましょう。入れ歯を装着するときは、手を使って装着することを心がけましょう。
入れ歯を外した後の口腔内のケアも忘れずに行いましょう。入れ歯だけでなく、口腔内も健康な状態を保つことが大切です。
半年に一度は歯科医師のチェックを受けましょう。問題なく使用できていても、調整や修理が必要な場合があります。また、入れ歯を歯科医院専用の機械で洗浄してもらえば、さらに衛生的に保つことができます。
入れ歯が寿命を迎えた時のサインを、原因とともに以下に詳しく解説します。
入れ歯がきつく感じたり緩くなったり、噛むと痛みや不快感がある場合は、入れ歯が寿命を迎えているかもしれません。入れ歯が口の中で動いたりズレたり、外れやすくなった場合も寿命が考えられます。
歯茎や顎の骨が時間とともに変形すると、入れ歯の安定感がなくなるためです。
食べ物をうまく噛めなくなり、食事の際にストレスを感じるようになることもあります。硬いものや粘着性のある食べ物が噛みにくいなるケースもあるでしょう。
原因として、入れ歯がすり減ったり、変形して適切な噛み合わせが失われたことが考えられます。
入れ歯にひび割れや欠けが見られたり、金属部分が変形・破損している場合も、寿命かもしれません。入れ歯の表面がザラつき、磨耗することもあります。
長期間の使用による経年劣化や、物理的な衝撃が原因として挙げられます。
入れ歯が変色して透明感が失われる、入れ歯の見た目が古びて自然な仕上がりではなくなることも、寿命を迎えたサインとして挙げられます。食べ物や飲み物の着色汚れや、レジンの劣化によるものと考えられます。
入れ歯が歯茎や口内に当たって痛みを感じたり、口内炎や歯茎の炎症、腫れが頻繁に起こったりする場合も、入れ歯が寿命を迎えている可能性があります。入れ歯を装着しているだけで疲れる、長時間の装着が不快に感じるなども、寿命を迎えた際の症状として挙げられます。
合わない入れ歯が口腔内に余計な圧力をかけたことが原因でしょう。
入れ歯が寿命を迎えた時の対処法を以下に解説します。
寿命の兆候が見られたら、まず歯科医院で診察を受けましょう。歯科医師が入れ歯の状態や口腔内の健康状態を確認し、適切な対応を提案します。
入れ歯の破損や磨耗の程度、口腔内(歯茎や顎骨)の変化、噛み合わせやフィット感の確認などを実施し、必要な対応を行います。
入れ歯に不具合を感じても、修理や調整で問題を解消できることがあります。ひび割れや欠けの補修や、金属部分の再調整、噛み合わせの修正などであれば、対応可能なケースが多いです。
入れ歯の劣化が進み、修理や調整では対処できない場合は、新しい入れ歯の作製を検討する必要があります。新しい入れ歯は馴染むまでに少し時間がかかる場合がありますが、慣れるまで根気強く調整を重ねましょう。
新しい入れ歯を作製した後も、定期的に歯科検診を受け、調整や清掃を行ってください。これにより、長期間使用できる可能性を高められます。
従来の入れ歯以外の方法も検討することで、より違和感が少なく、安定した装着感を得られる場合があります。代表的な入れ歯の種類は、以下のとおりです。
顎骨にインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に義歯を固定する方法です。長期間安定して使用できますが、外科手術が必要なため痛みのリスクを伴います。
金属素材を使うことで、薄く軽量化された入れ歯です。耐久性が高く、装着した時の違和感が少ないのが特徴です。
歯茎に優しく、装着感が良い柔らかい素材を使用しています。フィット感があるため、噛んだ時の違和感が少ない入れ歯です。
入れ歯の寿命はおおよそ3~5年といわれていますが、適切なケアや定期的な調整によって使用期間を延ばすことができる可能性もあります。寿命を迎える前に入れ歯が合わなくなったり、トラブルが発生したりする場合もあるでしょう。
定期的に歯科医師の診察を受け、入れ歯の寿命の兆候を見逃さないようにしましょう。
入れ歯を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
ホームページはこちら、WEB予約も受け付けております。ぜひ一度ご覧ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
ご自身の歯をむし歯や歯周病など何らかの原因で失ってしまった場合、そのまま放置すると見た目や機能性にさまざまな問題が生じます。そのため、歯を補う修復治療が必要です。失った歯の本数や位置によって適切な治療法は異なりますが、インプラント治療、ブリッジ、入れ歯などが代表的な選択肢です。
その中でも、入れ歯は保険診療でも受けられることから多くの患者様が治療を検討し、実際に利用しています。しかし、保険診療の入れ歯には見た目や装着感に関する不満を抱える患者様が多いのも事実です。そのような悩みを解消する選択肢として、当院が取り扱うノンクラスプデンチャー「TUMデンチャー(タム デンチャー)」が注目されています。
本記事では、ノンクラスプデンチャーと他の治療方法との比較や、当院で取り扱っているTUMデンチャーの特徴やメリットについて詳しくお話しします。
ノンクラスプデンチャーは、その名の通り「クラスプ(金属の留め具)がない部分入れ歯」のことです。保険診療の入れ歯では金属のクラスプが目立つため、審美性が劣り、金属アレルギーのリスクがあるなどの欠点がありました。一方、ノンクラスプデンチャーは自費診療で提供されるため、金属を使用せずに審美性や装着感が大幅に向上しています。柔軟性の高い素材で作られているため装着時の違和感が少なく、軽量で快適な使用感を提供します。さらに、金属を使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。笑顔が自然に見える美しい仕上がりが得られるため、治療後の満足度も非常に高いことが特徴です。
保険診療で提供される義歯はコストが抑えられる点がメリットですが、審美性や装着感に課題があります。特に金属のクラスプが目立つため、笑うことに抵抗を感じる患者様も多くいらっしゃいます。また、保険義歯は硬くてフィット感が低く、装着時の違和感や食事の際の不快感を抱えることがあります。
一方、ノンクラスプデンチャーはこれらの課題を解決します。金属を使用しないため自然な見た目が得られるうえ、柔軟性のある素材で作られているためフィット感に優れています。軽量で咀嚼能力も高く、食事をより楽しむことができるでしょう。清掃やメンテナンスが容易で、長期間清潔に使用できるのも大きな魅力です。
インプラント治療は審美性や機能性に優れた修復治療である一方、外科手術が必要となり、患者さんの身体への負担が大きい点がデメリットです。また、治療期間が長く、高額な費用がかかる場合があります。
一方、ノンクラスプデンチャーは外科手術が不要で治療期間も短いため、身体への負担が少なく、心身ともに安心して治療を受けることができます。費用面でもインプラントより抑えられるため、手術を避けたい方や費用を気にされる方にとって適した選択肢です。また、歯を複数本失った場合にも対応可能で、幅広い患者様のニーズに応えることができます。
ノンクラスプデンチャーは歯を補う治療方法として非常に有効ではありますが、それでも従来のノンメタルクラスプデンチャーには以下のような課題が存在しました。
従来のデンチャーでは素材表面がレジン系材料と十分に化学的結合しないため、修理やリベースが難しいという問題があります。
適合性の低い素材や不十分な設計が原因で、装着後の調整が多く必要になるケースが多々あります。
使用材料の耐久性が不足しており、破損のリスクや装着時の維持力低下が発生しやすい点が課題とされています。
素材の品質に起因する着色や劣化が早期に発生することで、審美性が損なわれる可能性があります。
これらの課題を克服するための技術革新が、現在のTUMデンチャーに反映されています。
TUMデンチャーは、患者様の快適性と審美性、そして機能性を追求した革新的なノンメタルクラスプデンチャーです。2013年に特許を取得し、これまでに80,000症例以上の実績を誇ります。特にエンジニアリングプラスチック(エンプラ)を原材料として使用することで、高レベルの装着感と耐久性を兼ね備えた義歯の提供を実現しました。
TUMデンチャーは強靭で弾力性のあるエンプラ素材を使用するため、薄くて軽い設計が可能です。これにより患者様にとって負担の少ない義歯を提供し、従来の義歯に比べて優れたフィット感を実現します。
特殊設計と優れた適合性により、「よく噛める」義歯を実現します。これにより審美性に特化した義歯という従来のイメージを払拭し、機能性と審美性を両立した義歯を提供可能です。
クラスプ部分に金属を使用しないため、自然な見た目が得られます。さらに人工歯の排列やブロックアウトを適切に行うことで、より美しい仕上がりのノンメタルクラスプデンチャーを提供します。
従来の汎用プラスチックは耐熱温度が100℃以下と低く、非常にもろく壊れやすいため、義歯の素材としては十分な性能を持っていませんでした。このような素材では、患者様が長期間快適に使用する義歯を提供することは困難です。一方、工業界では、金属代替え材料であるエンジニアリングプラスチック(エンプラ)やスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)の進化によって、脱金属化が急速に進んでいます。これにより製品の機械的強度を向上させると同時に、軽量化を実現することが可能となりました。この技術は歯科業界にも波及しており、ヨーロッパを中心にフィクスチャーやアバットメントといった歯科用部品にもエンプラ素材が導入されています。TUMデンチャーに採用されているエンジニアリングプラスチック(エンプラ)は耐熱温度が100℃以上と高く、弾力性と耐久性を兼ね備えています。この素材の特性により、軽量で薄く、それでいて高い強度を持つ義歯を製作することが可能になりました。
従来の被せものは、一方的に噛み合う相手側の歯を削ってしまう、または被せもの自体が極端に摩耗するなど摩耗特性に問題がありました。しかし、TUMデンチャーに使用されている素材は、相手の歯を傷つけず、被せもの自身も擦り減りにくいということが証明されています。大阪市立工業研究所で行われた耐久性試験では、TUMデンチャーは40,000回の脱着試験においても破損しないという結果が得られました。これは他の材料が数千回以内で破損する中で、圧倒的な耐久性を示しています。
まとめ
TUMデンチャーは、患者様の快適性と審美性、さらに義歯としての高い機能性を提供する最先端のノンメタルクラスプデンチャーです。従来の課題を解決し、エンプラ素材による圧倒的な耐久性を持つTUMデンチャーは、多くの患者様にとって理想的な選択肢となるでしょう。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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