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2025年7月 院内新聞

2025.07.01

お子さんの歯を守る「フッ素塗布」

お子さんの歯を守るために、毎日の歯磨きはもちろん大切ですが、特に効果的な予防処置の一つに「フッ素塗布」があります。
フッ素は自然界にも存在する元素で、歯を強くする働きがあります。歯に塗布することで、歯の表面にあるエナメル質の結晶構造が強化され、酸に溶けにくい強い歯になります。虫歯菌が出す酸から歯を守る、いわば歯のパリアを張るようなイメージです。
生えたばかりの乳歯や永久歯は、まだエナメル質が未熟で虫歯になりやすい特徴があります。
この時期にフッ素を塗布することで、歯が強く育ち、虫歯のリスクを大きく減らすことができます。また、フッ素には初期の虫歯を修復する「再石灰化」を
促進する働きもあります。まだ穴が開いていないごく初期の虫歯であれば、フッ素の力で自然に修復される可能性が高まります。

フッ素塗布は継続して行うことでさらに効果が高まります。一般的には、年に数回のフッ素塗布と定期検診を組み合わせることをおすすめしています。
お子さんの大切な歯を虫歯から守り、将来にわたって健康な口腔環境を青むために、ぜひご検討ください。
不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

「歯の神様」信仰の歴史

「歯の神様』の存在をご存知ですか?
ほとんどの人は「知らない」と答えるかもしれません。近代医学が発展している現在では、歯の神様という存在をばかばかしいと感じる人も少なくないでしょう。「歯の神様」への信仰は、江戸時代中期から後期ごろにかけて広まりました。当時、「口中医」と呼ばれる口の中の治療を専門とする療術者は殿様・武将・豪商などの権力者たちのための存在で、一般庶民には無縁の存在でした。
では、庶民は歯痛などの悩みにどのように対処したのかというと、苦しい時の「神頼み」「まじない」などに頼らざるを得なかったのです。現代にも伝わる風習として、抜けた歯を「上の歯は縁の下へ、下の歯は屋根の上へ投げる」というものがあります。これは実際にやったことがあるという方もいるのではないでしょうか。地域によっては、「ネズミの歯に生え変われ」「鬼の歯に生え変われ」などのような言葉と共に投げることもあり、丈夫な歯への願いが込められています。現在、歯の痛みや悩みを癒すための神社や仏閣、石像は全国に約300ヶ所あると推察されていますが、地域によってその祈願や報謝の方法が異なっているそうです。

食べ物の「コシ」や「歯ごたえ」を感じる仕組み

さぬきうどんなど、麺類のおいしさは麺の「コシ」にあるといわれています。
では、どうやって私たちはそれを感じているのでしょうか。
食べ物のおいしさを味わうとき、味を区別する味覚だけでなく、歯ざわりも重要です。歯ざわりや歯ごたえという感覚は、歯の感覚と、咀咽筋(噛むための筋肉)の感覚から成り立っていると考えられています。
この場合の歯の感覚とは、虫歯が痛く感じる感覚とはまた別のもので、歯の根の周りを覆っている歯根膜の、圧力を感じるセンサーのことです。また、咀咽筋の感覚とは、顎を動かす筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)が感じる感覚のことです。
うどんが歯に当たったことは歯根膜のセンサーが知覚し、そのときの咀哨筋にかかる力を、筋肉のセンサーで知覚します。それらの情報が大脳で総合的に判断されて、うどんのコシがわかると考えられています。
では全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか。
この場合、入れ歯を支える歯肉のセンサーが、歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度が悪くなるようです。
食べ物のおいしさというものは、やはり歯が健康でなければわかりにくいのではないでしょうか。

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